本日は、N.maxima×alata -その7について紹介します。

①交配親  :N.maxima×alata    
②種子入手日:2016年3月24日
③播種日  :2016年4月27日
④発芽確認日:2016年7月頃(・・?

本交配の種子は2016年3月に、何時もお世話になっているブラジル居住のO氏よりお分けいただいたものです。誠にありがとうございました。
本種子の種子親であるN.maximaはどの様なタイプか一寸判りませんが、一般的にはボルネオ、スラウェシ、ニューギニア、マルク諸島等に自生し、殆どのフォームで襟の部分が非常に良く発達しとても美しい色合いになります。1824年に正式記載された種で、発見当時は最大の捕虫嚢を付ける品種であった事から、maxima(最大の)と冠されたものです。昔から今日に至るまで、交配親として種々素晴らしい品種が作出されてきました。
一方花粉親のN.alataも一寸種の同定が出来ないのですが、一般的にフィリピンのミンダナオ島、ルソン島、他島々)、マレー半島、スマトラ・モルッカ島等に自生しており1837年に記載されたバリエーション豊富な品種です。
種子を戴いて直ぐに播種したつもりでしたがどうも失念していた様で、約1ヶ月後の播種となってしまいました。その後3か月程度で発芽してきたと思うのですが、何故
かその時点での情報が残っていませんでした。結果的に播種遅れが原因なのかもしれませんが、発芽したのはたったの3芽でした。その後何とか枯死することなく201
7年の9月と10月にビニールポットへ鉢上げしましたが、それ以降一向に大きくなってくれませんでした。
何時まで経っても大きくなってくれなかったのですが、2個体は2018年7月に4号プラ鉢へ植替えました。これで少しは大きくなってくれればと思っていましたが、
成長は相変わらず遅々としていました。しかもNO-1個体は何故か昨夏急逝してしまいました。現在NO-2個体のみとなり淋しい限りですが、何とか立派に育て上げたいもの
です。が、今年の春にビニールポット苗を整理して居たら何と(◎_◎;)後一株出てきました。オォ~lucky。そこで早速植替えしました(^O^)/。
NO-2個体は昨夏になって漸くリーフジャンプの度合いが増してきた様で、その後徒長も始まり現在に至っています。それに最初の頃は100%N.alataそのものでしたが、
少しずつ斑模様が入ってきたようです。雰囲気的には、逆交配のN.Kihachijyoにやや似てくるのでしょうかね。下段写真左から、

1.戴いた当日の2016年3月24日に撮った種子の様子。充実した種子の
  様で発芽は期待できそう
2.2017年4月27日、多分2016年7月頃には発芽していたと思うの
  だがその当時に撮った画像がどうしても見つからなかった(;´д`)トホホ

1.2017年9月7日、中々大きくならないが、何とかビニールポットへ鉢
  上げできた。これをNO-1個体として管理する
2.こちらから五枚は2018年7月29日に撮ったもので、こちらはこの時
  点での株姿。大して大きくなっていないがプラ鉢に上げることとした
3.根鉢を外した状態。何と根数の少ないことであろうか。無事に活着してく
  れるだろうか
4.4号プラ鉢に鉢上げした様子。無事に活着して、お願いっ!
5.一寸ボケて見辛いが、手前は二つ前に着いた捕虫嚢で、奥側に見えるのが
  最新の捕虫嚢
6.こちらは一つ前に着いた捕虫嚢。何となく色合いが載ってきた感じ(^^♪

1.2017年9月7日、NO-1個体よりも若干小さいが、こちらもビニールポ
  ットへ鉢上げしたもので、これをNO-2個体として管理する
2.こちらから五枚は2018年7月29日に撮ったもので、こちらはこの時
  点での株姿。NO-1個体よりも一寸小さめだがプラ鉢に上げることとした
3.根鉢を外した状態。NO-1個体以上に根数は少なく、鉢底に数本見える程度
4.4号プラ鉢に鉢上げした様子
5.こちらは一つ前に着いた捕虫嚢
6.こちらは最新の捕虫嚢で、完成したばかりか色合いは全然ない。ある程度
  経ったら少しは載ってくれるだろうか(・・?
7.2017年10月21日、3個体目でNO-1、NO-2個体よりも更に小さい
8.2018年7月29日に撮ったものだが、殆どと云って良いほど大きくな
  っていない。プラ鉢への鉢上げは当分お預け。この個体をNO-3個体として
  管理する

1.こちらから八枚は何れも2019年1月19日に撮ったもので、こちらか
  ら四枚はNO-1個体。僅かだが大きくなってきた感じ(^^♪
2.最新の捕虫嚢。めっちゃ小さい(^-^;
3.一つ前に着いた捕虫嚢。左は多分三つ前の捕虫嚢ではないだろうか。ボチ
  ボチ朽ちそうな感じだが…
4.二つ前に着いた捕虫嚢。こちらはやや色合いと柄がある
5.こちらから四枚はNO-1個体。こちらはこの時点での株姿。この個体は中々
  大きくならないが、やっと最新の葉身はリーフジャンプを始めた様だ
  ε-(´∀`*)ホッ
6.最新の捕虫嚢。更に小さいよ~^^;
7.一つ前の捕虫嚢
8.二つ前に着いた捕虫嚢。本領を発揮するまではまだまだ時間がかかりそう
  だね~

1.こちらから八枚は何れも2019年1月19日に撮ったもので、こちらか
  ら四枚はNO-2個体。こちらはこの時点での株姿。NO-1個体よりもやや成績
  が良い感じと云っても大したことはないが…
2.最新の成長途中の捕虫嚢。間もなく蓋が開きそうな感じ
3.最新の捕虫嚢。唯単にN.alataって感じだね~(^.^)
4.一つ前に着いた捕虫嚢
5.こちらは二つ前に着いた捕虫嚢。未だ小さな嚢しか着けていないが、株自
  体は安定してきた様なので、これからの捕虫嚢に期待したいものだ

1.こちらから八枚は何れもNO-2個体。こちらから二枚は2019年4月16
  日に撮ったもので、こちらはこの時点での株姿。葉数は結構多くなりがっ
  ちりとした感じになったが、一向に大きくならない
2.最新の補虫嚢。相変わらずN.alataそのものって感じ(^^;
3.2019年6月14日、この時点での株姿
4.こちらから五枚は2019年8月20日に撮ったもので、こちらはこの時
  点での株姿。最近の葉身は比較的リーフジャンプの度合いが上がった模様
  だね~(^^♪
5.二つ前についたロアー。相変わらずN.alataしてるよね~
6.一つ前に着いたロアー。オォ~(◎_◎;)、斑模様が入ってきたよ~。若干
  だがN.maximaの雰囲気か(・・?
7.最新のロアー。又、N.alataに逆戻り?(;^ω^)
8.最新の生長途中のロアーの赤ちゃん。良い感じの斑模様が発現してきてい
  る様だ。これを繰り返して、更に色合いが良くなってくれれば良いが…

1.こちらから二枚は2019年9月13日に撮ったもので、こちらは一つ前
  に着いた捕虫嚢。色合いがやや白っぽい感じ
2.こちらは最新の捕虫嚢。完全なN.alataからややN.maximaの雰囲気が見てと
  れるようになってきたかな
3.こちらから三枚は2020年2月10日に撮ったもので、こちらはこの時
  点での株姿。昨夏は若干大きくなってくれた様である。温室内に置けない
  ため部屋で管理しているもので、夜間は当然10℃以下になるがとっても
  元気。低温に結構強い様である
4.五ヶ月以上前に着いた捕虫嚢だが未だ健在である。夜間暖房のない部屋に
  も関わらずである
5.最新の、と言っても既に五ヶ月は経っているが、こちらも未だ元気な様子
  だ(^_-)-☆

1.こちらから三枚は何れもNO-2個体。こちらは2020年5月24日に撮っ
  たもので、左が最新の捕虫嚢で右が二つ前に着いた捕虫嚢。ひょうたんそ
  っくりで多少柄が入ったって感じ。大分大きくなってきた
2.こちらから二枚は2020年8月2日に撮ったもので、こちらはこの時点
  での株姿。既に徒長が始まっている
3.最新の捕虫嚢。大分ドッシリ感が出てきた。裏蓋の上下にある突起は両親
  譲り(^-^)

1.こちらから三枚は2020年5月10日に撮ったもので、何れもNO-3個体。
  こちらはこの時点での株姿。何と嬉しいことに実生苗軍団の中からひょっ
  こり出てきたよ~(^O^)
2.植替えの為根鉢を外したところ。若干根が回ってきた様だ
3.4号プラ鉢に植付けたところ。これで何とか大きくなって欲しいものだね

1.こちらから四枚は2020年8月2日に撮ったもので何れもNO-3個体。こ
  ちらはこの時点での株姿。僅かながら大きくなってきているかな(・・?
2.一つ前に着いた捕虫嚢。\(◎o◎)/!オォ~、NO-2個体と違ってこちら
  はリップが赤く色付いているのと、柄以外にも小さな粉を吹いたような色
  合いになっている
3.最新の捕虫嚢
4.次に生長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。完成までもう少し時間がかかり
  そう。NO-2個体とNO-3個体の雰囲気が異なるので、これからの楽しみが倍
  増しそうである

1.こちらから六枚は2023年11月28日に撮ったもので、こちらから三
  枚はNO-2個体。こちらは1.5m程度徒長した枝な着いた最新のアッパー
2.別の徒長枝に着いた最新の捕虫嚢と生長途中の捕虫嚢の赤ちゃん
3.地際から発生してきた腋芽が30cm程度生長してきた枝に着いた最新の
  捕虫嚢。この時点で既に柄や色合いは殆ど無くグリーン一色だ
4.こちらから三枚はNO-3個体。こちらは地際から発生してきた腋芽に着いた
  一つ前の捕虫嚢。リップの赤色が一寸アクセントかな(^-^)
5.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。こちらの個体は主茎が殆ど徒
  長することなく腋芽交代する
6.左写真の捕虫嚢の次に出来つつある最新の捕虫嚢の赤ちゃん。非常に判り
  辛いが僅かに色合いと柄が見て取れる

1.こちらから六枚は本日2024年5月17日に撮ったもので、こちらから
  三枚はNO-2個体。こちらは徒長枝に着いた一つ前の捕虫嚢
2.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。アラータそのものでグリーン
  一色で美しい
3.左写真の捕虫嚢の次に出来つつある最新の捕虫嚢の赤ちゃん。蔓の下部に
  一寸傷(・・?のような痕跡が…。果たして無事に完成するだろうか
4.こちらから三枚はNO-3個体。こちらは地際から発生してきた腋芽に着いた
  一つ前の捕虫嚢。袋全体が一寸渋めの色合いでリップは臙脂色に染まって
  いる
5.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。色合いはやや薄目だが時間の
  経過と共にもう少し色は染まってくるだろう
6.左写真の捕虫嚢の次に出来つつある最新の捕虫嚢の赤ちゃん。既に斑模様
  が見て取れる

 

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