本日は、N.viking var boatform ×sib(Green系)×Mixtaの交配‐その5について紹介します。

①交配番号 :NO.89
②交配親  :N.viking var boatform ×sib (Green系)[♀]×Mixta[♂]
③交配日  :2020年10月27日
④採取日  :2021年2月7日
⑤播種日  :2021年2月8日
⑥発芽確認日:2021年4月5日

種子親は、N.viking var boatform同士を掛け合わせたシブクロスで、ぷりんさんが作出されたものを2010年9月に分譲していただいたものです。その名の通り、我が
家に4種ある内で一番赤みが薄く、グリーン地に翼とリップのエッヂ部が臙脂色に色付くタイプです。
一方花粉親のN.Mixtaは何処の植物園でも栽培されている様なメジャーな品種ですが、最近は高地性種や種々交配種が幅を利かせ、本種の流通は極めて少ない様に思います。
これもN.Wittei等と同様、ビクトリア朝時代に作出され、100年以上育てられてきた素晴しい古典品種で、最高傑作の一つだと言われています。本種が生まれなかった
ら、当然不朽の名作であるN.Dyerianaも生まれなかった訳でして。交配親、両親の良いところをほぼ完璧に受け継いでいる様に思います。
我が家には25年以上前に一正園殿から入手した雌株がありますが、2017年10月にMARU-SANから雄株を入手しました。N.Mixta同士のsib-crossは未だ実現していないのですが、今回この雄株と交配しました。
結実は大して良くはありませんで40%弱といったところでしょうか。発芽自体は2ヶ月弱でしたのでまあまあでしたが、発芽率がとても低く10芽程でした。環境が悪
かったのか、播種した種子に問題があったのかは良く分かりませんが、この7月に播種鉢からセルトレイに植え替えた10個体が現在辛うじて生きています(^-^;。
唯、唯、昨秋ドライアウトしかけた影響で逝きそうな状態が続いていました。その後は何とか生きていますが、ドライアウト前と比べ大分縮んだようでした。
今春の4月から5月にかけて複数個体をビニールポットに鉢上げしました。以降徐々にではありますが成長してきています。もう少ししたら4号プラ鉢に鉢上げする時期
でしょうか。
本交配のコンセプトは、N.vikingの風体にN.Mixtaのストライプ発現を狙っているのですが、果たしてどうなりますでしょうか。一年後を楽しみにしたいと思います。下段
写真左から、

1.種子親のN.viking(Green系)、赤みの強い種にあって、この個体は赤み
  が少なくグリーンっぽい感じ
2.花粉親のN.Mixtaはとても強健で、生長も早く良く着袋してくれる優れも
  ので、アッパーは特にストライプが美しい
3.蒴果と種子。結実は悪く概ね40%程度といったところか

1.2021年7月14日、播種鉢からセルトレイに上げた様子。中央縦二列
  10個体が本種。未だ5mm程度の極小苗。播種鉢内の様子を撮っていた
  筈だが見つからなかった
2.こちらから二枚は2021年8月7日に撮ったもの。こちらはセルトレイ
  に上げた実生苗で、やっと直径1cm程度になった。この10個体しかな
  いので何とか数個体でも無事に生長して欲しいものだ
3.縦二列の下段4個体をアップ。こんな感じだが、何とかなりそうな雰囲気

1.2021年10月13日、真中縦二列の10個体が本種。3個体は異常に
  小さいが何とか育ってきている様に思う
2.こちらは本日2022年3月7日に撮ったもので、現在の株姿。昨秋ドラ
  イアウトさせかけた影響で成長が殆ど止まった感じ。これから気温が上昇
  してくるので来月辺りビニールポットに上げ生長を促したいものだ

1.こちらから五枚は2022年4月11日もに撮ったもので、何れもこの日
  にセルトレイから2号ビニールポットに鉢上げ下もので、こちらはNO-1個
  体
2.こちらはNO-2個体。最新の葉身が若干リーフジャンプぎみ
3.NO-3個体。こちらもNO-2個体と同様最新の葉身が若干リーフジャンプかな
4.NO-4個体。こちらが一番葉身が多い様だ、と云っても大したことないが
5.NO-5個体。手ずれの個体も殆ど大差ない。気温の上昇と共に爆発して欲し
  いものだ

1.こちらから五枚は何れも本日2022年9月28日に撮ったもので、上載
  した個体の現在の様子で、こちらはNO-1個体。ブラッチックケースに15
  個体入れており差の内の最下段の5個体が本種
2.こちらはNO-2個体。オシクラ饅頭状態^_^;。ボチボチ4号プラ鉢への鉢上
  げ時だろうか
3.NO-3個体。どうもラフレの勢力に押され気味^^;
4.NO-4個体。こちらは葉身がグリーン一色の様だ
5.NO-5個体。最新の葉身がややリーフジャンプぎみ。何れの個体も大きさに
  さほど差異は見られない様だ

1.こちらはNO-1個体の最新の捕虫嚢。リップがやや太めでN.Mixta寄りの雰
  囲気である
2.こちらはNO-3個体の最新の捕虫嚢。ややポッチャリ気味で全体的に赤味が
  ある。リップは細みの様だ
3.こちらはNO-5個体の最新の捕虫嚢。全体的にグリーンっぽくてやや細身の
  リップが赤く染まる様である。何れにしても未だ海のものとも山のものと
  も…(#^^#)

1.2022年10月21日、5個体はビニールポットに上げていたが、後1
  個体出てきたのでビニールポットに上げるため根鉢を外した様子。僅かし
  か根は確認できない様だ
2.2号ビニールポットに鉢上げした様子。すこしでも大きくなって貰いたい
  ものだ
3.こちらから四枚は2023年10月30日に撮ったもので、こちらは左写
  真の個体のその後。大して大きくはなっていない様だね(^^ゞ
4.一つ前に着いた捕虫嚢。何か色合いが中途半端な感じだ。左奥に見える捕
  虫嚢の赤ちゃんは本種のもの
5.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。果たしてどんな風に化けてく
  れるのだろうか
6.左写真の捕虫嚢のリップをアップ。リップには比較的多くのストライプが
  入っているが全体的に赤みが強く目立たない

1.こちらから五枚は2023年10月30日に撮ったもので、こちらはNO-1
  個体に着いた最新の捕虫嚢。この古代が一番stripeが目立つ様である
2.No-2個体に出来つつある最新の捕虫嚢の赤ちゃん。赤味が載っている感じ
3.NO-3固体に着いた最新の捕虫嚢。何かイマイチパッとしないね~(;^ω^)
4.NO-4個体に着いた最新の捕虫嚢。未だ小さいがストライプは比較的目立つ
  様である
5.NO-5個体に着いた最新の捕虫嚢。これはN.vikingに似るようで、リップは
  狭く角張も無い様で全体的に赤い

1.こちらから六枚は本日2024年4月28日に撮ったもので、こちらはNO
  -1個体に着いた最新の捕虫嚢。リップにはストライプが発現するが出来が
  悪く蓋が欠損している
2.NO-2個体に着いた最新の捕虫嚢。こちらもNO-1個体と同様に蓋が欠損し
  ている
3.NO-3個体に着いた最新の捕虫嚢。ややリップは幅広感がある様だ
4.NO-4個体に着いた最新の捕虫嚢。こちらもリップにストライプが入る
5.NO-5個体に着いた最新の捕虫嚢。こちらはややN.vikingに似る
6.もう1個体あった(*^^*)。この個体が一番N.Mixtaに似ている雰囲気で、

  ストライプも鮮明に発現する様だ(*^。^*)。蓋は開いたばかりなのでこれ

  からある程度反り返るだろうか

 

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