本日は、N.Nanbaraです。

①人工交配 :N.globamphora×ventricosa、1986年、一正園殿作出?
②入手時期 :2002年8月
③入手元  :阪急百貨店屋上園芸店
④生長度合 :早い
⑤栽培難度 :簡単
⑥挿し木  :簡単、水挿し100%
⑦嚢の大きさ:我が家ではMax8~10cm程度
⑧雌雄   :♂ 4月~11月頃

本種は、花粉親のN.ventricosaに非常に良く似ています。N.ventricosaのレッドかレッドパッチ辺りでしょうか。あまりくびれがなく寸胴な感じです。下位補虫嚢は赤味が強くとても良い色合いだと思います。それに比べ、上位補虫嚢は殆どグリーン一色となり漏斗型で、アントシアニンフリー種の様な感じになります。あまり見栄えは良くありませんが、沢山付くとユーモラスで良い感じです。
挿し木も容易で捕虫嚢も良く着きます。しかも暑さ寒さにも強くとても栽培しやすい交配種だと思います。
本種を片親にした品種を三種程育種していますが、今のところ何れも本種が顕性遺伝の様な感じですが、果たしてどうなるでしょうか。今のところボチボチ生長してくれている様です。強健種になる事は間違いないとは思いますが・・・・。
親株は未だ旧温室内でいじけ気味ですが、挿し木苗は2021年初春に室内栽培から新温室栽培に切替えました。お陽さんがボチボチ当たる様になり、良い感じになってきている様です。2021年春に80cm程度の徒長枝が2本ありましたので、1本をカットして挿し木にしました。6本(頂芽枝×1、節間枝×5)挿しましたが何れも発根しましたので、2021年11月30日に2個体、2021年12月7日に2個体、そして今年の2月8日に2個体鉢上げしました。一昨年秋以降に里子に出まして、残り3個体は今のところ我が家で育てていますが、何れ里子に出るでしょうか。下段写真左から、

1.2011年9月21日、主茎に着いたアッパー
2.2011年9月26日、腋芽に出来たロアー。色合いがイマイチだが、本
  来はもっと濃い色合いになる
3.2011年10月10日のもので、腋芽に出来た最初の頃のロアー。中々
  良い感じの色合いだと思う
4.2011年10月15日、別のロアー、1の嚢より先に出来たもので、斑
  模様が目立つ
5.こちらは2012年6月27日に撮ったもの。掌に載せてみたが、大きさ
  的にはこれ位の感じ。色合いが徐々に薄れてきた感じ
6.こちらも同じく2012年6月27日に撮ったもので別の嚢

1.2011年10月16日、親株に付いたアッパー。一寸見辛いが淡緑色で
  何の変哲もない嚢
2.2012年7月4日、開花した花序(雄花)。本種は我が家で10年以上
  育てているが、開花したのは初めて
3.こちらは2012年9月9日、親株に出来たアッパーをやや側面から撮っ
  たもの。本当に濁りのないグリーン一色
4.こちらも9月9日に撮ったもので、最初の腋芽に出来た嚢でロアーをやや
  過ぎた感じ
5.2013年8月30日、左の嚢は出来て1ヶ月程度、右は出来たての嚢。
  この頃できた嚢は殆ど襟が反り返らない状態だった。これが固定化してく
  れば良いのだが・・・・、暫らくしたら元に戻った
6.2014年8月1日に撮ったもので、腋芽の最初にできた超ロアー
7.こちらも同8月1日に撮ったもので、腋芽の三番目に出来たロアー
8.これも同8月1日のもので、腋芽の生長状態。株の調子が良いのか2芽発
  生し生長している

1.2014年8月25日、腋芽に発生したロアー、中々良い色合い
2.2014年9月6日、腋芽の様子。生長はとても早い
3.2014年9月30日、こちらのロアーはひときわ赤味が強い
4.2015年3月1日、徐々に色合いが擦れてきた
5.2015年3月30日、昨年の晩秋に水差ししていた挿し穂が随分発根し
  てきた状態。ビニールポットへ上げることにした
6.こちらから3枚は2015年4月15日に撮ったもの。こちらはビニール
  ポット
  へ上げて半月経過したもので、新葉が展開してきたので活着してきたと思
  われる
7.昨年の初夏に二目発生した腋芽の生長状況。本種はやはり生長がとても早
  い
8.こちらは出来て随分経過しているのか、大分ショボくなってきた。見れば
  見る程N.ventricosa似かな(・・?

1.2015年7月20日、右は出来て間もない嚢、左は生長途中の嚢
2.2015年8月4日、ぼちぼち鈴なりになってきたぞ~(*^ワ^*)唯、
  何れの嚢も全然リップが発達してないやん 
3.2015年8月17日、出来たての嚢で、角ばった広めのリップが出来た
4.2015年9月10日、左写真の嚢のその後。徐々に色付いてきた
5.2015年10月16日、こじんまりとした嚢になったが、色合いがやや
  ピンクっぽい感じ
6.こちらは2015年10月28日に撮ったもので、左の嚢は開いたばかり。
  右の嚢は既に2ヶ月以上経過しており、写真真ん中二つの嚢のその後でリ
  ップは真っ赤に染まった

1.2015年10月28日、開いたばかりの嚢をアップしたもの
2.2015年11月7日、上段写真右から二番目の嚢のその後。やや色合い
  が濃くなった感じ
3.2016年1月5日、ロアーからミドル当たりの嚢だが、リップは未だ色
  合いが濃い
4.こちらから二枚は2016年4月15日に撮ったもので、こちらは大分く
  たびれてきた嚢
5.花穂が伸びてきた。5月初旬には雄花が開花しそう

1.2016年5月14日、一昨年の10月に挿し木していた3個体の内2個
  体は里子に出たが、本個体は頂芽挿しでヒョロヒョロとしていたので、我
  が家の予備とした。設置場所が悪く棚下に追いやられ青瓢箪だが、地際か
  ら腋芽が発生し生長してきている
2.2016年7月25日、こちらは親株に出来たアッパー。良く見ると蟻さ
  んがいるが、この後一体どうなったんだろうか
3.2016年8月16日、左端写真の挿し木苗の腋芽に出来たロアー
4.2016年9月5日、こちらは出来て1ヶ月以上経過したロアーで、中々
  良い感じの発色
5.2016年9月13日、出来たてのロアーだが、これは襟の角張が少ない
  様だね~。これから時間の経過とともに赤味が増していく
6.こちらから二枚は2016年10月16日に撮ったもので、こちらは出来
  て1ヶ月以上経過したロアー
7.こちらは出来て日が浅いロアーだが。襟の右側部分が一寸虫食い状態( ノД`)
8.こちらは2016年10月2Ⅰ日に撮ったもので、親株に出来たアッパー。
  親株は腋芽がボチボチ生長してきており、ロアーは無くなり殆どアッパー
  ばかりになってしまってるよ~

1.2016年11月11日、挿し木苗に出来たロアーからややミドル辺りの
  捕虫嚢だが、とても綺麗な色合いをしている
2.2017年3月9日、ずっと温室外で育てている挿し木苗だが、未だ何と
  か着袋してくれている
3.2017年5月18日、5月初旬よりずっと戸外の直射下で栽培している
  挿し木苗に開花した雄花。本種はとても開花しやすい品種である
4.こちらから五枚は2017年7月28日に撮っもので、こちらは株元の様
  子。漸やく地際から腋芽が発生してきたので、もう少ししたら綺麗なロア
  ーが見られそう!(^^)!
5.こちらは戸外栽培の挿し木苗に出来たアッパー。緑一色だね~
6.こちらは次に成長途中の捕虫嚢の赤ちゃん
7.次の次に成長中の補虫嚢の赤ちゃん
8.こちらはこの5月11日に挿し木を実施したもので、頂芽枝×1、節間枝
  ×4の計5本水挿ししている。頂芽枝はやっと2~3mm程度発根してき
  た。節間枝の方は何れも潜芽が動き始めたので、もう少ししたら発根が始
  まると思われる。本種は発根にやや時間がかかる様だ

1.2017年8月29日、親株の腋芽に着いたミドル寄りの出来立て捕虫嚢
  で未だ色合いは残っている
2.2017年12月16日、こちらは出来て6大分時間が経過しているが、
  結構良い色合い(^^♪。何れもピンボケで見辛いのはご容赦の程m(_ _"m)
3.2017年12月19日、こちらも親株の腋芽に出来たミドル寄りの補虫
  嚢左の捕虫嚢は別種
4.こちらから五枚は2018年1月12日に撮ったもので、こちらは挿し木
  苗のこの時点での株姿
5.腋芽をアップしたもの。少しずつ成長してきた感じで、既に着袋も始まっ
  ていたが、夜間6℃前後の部屋で管理しているので、新規に捕虫嚢は出来
  ない
6.こちらは左写真の挿し木苗に着いたアッパーで、出来て既に半年近く経過
  している
7.こちらは腋芽に出来たロアーで、既に2ヶ月程度経過している
8.こちらは親株の何番目かの腋芽に着いたミドル辺りの捕虫嚢

1.2018年4月23日、戸外栽培している挿し木に咲いたものだが、例年
  と比べ半月以上早かった
2.こちら糠ら七枚は2018年8月22日に撮ったもので、こちらは戸外栽
  培で直射バンバンの挿し木苗の株姿。ある程度は焼けしているが大丈夫の
  様だ
3.主茎に着いた一つ前のアッパー
4.主茎に着いた最新のアッパーだが、何かめっちゃ小さいね(^-^;
5.主茎にできつつある次のアッパーの赤ちゃん
6.腋芽に着いたロアーからややミドル寄りの捕虫嚢だろうか。リップは角張
  が殆ど見られない
7.こちらは主茎に着いたもので、成長途中の最新の捕虫嚢の赤ちゃん。間も
  なく蓋が開きそうな感じ
8.こちらも主茎に着いたもので、生長途中の次の捕虫嚢の赤ちゃん。こちら
  は完成までに時間がかかりそう

1.2019年2月2日、挿し木苗に着いた捕虫嚢。温室内に設置場所が無く、
  家の中で育てている
2.こちらから三枚は2020年8月14日に撮ったもので、こちらは久しぶ
  りに親株の地際から発生した腋芽に着いた最新の超ロアー
3.腋芽の二番目に着いた出来たてほやほやのロアー
4.こちらは親株の腋芽が1m以上徒長した枝に着いたアッパー
5.こちらは2020年8月27日に撮ったもので、左から三番目写真の捕虫
  嚢のその後の様子。何となくそれらしい感じになってきた(^'^)

1.こちらから六枚は2021年7月11日に撮ったもので、こちらは徒長枝
  の途中から発生してきた腋芽。捕虫嚢が形成され始めつつある様だ(^o^)丿
2.現主茎の徒長枝についたアッパー。色が完全に落ちてしまっているね
3.地際から発生した腋芽が少し成長したところに着いたロアー。何となく良
  い感じになってきた。ある程度時間が経てば色合いは更に濃くなる
4.同じ腋芽に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん
5.地際から発生してきた未だ幼い腋芽に着いたロアー。めっちゃ小さい(^^ゞ
6.同じく幼い腋芽に着いた最新のロアー。少し大きくなってきた様だ

1.こちらから三枚は2021年11月30日に撮ったもので、こちらはこの
  6月10日にクリープ瓶に6本(頂芽枝×1、節間枝×5)水挿ししてい
  たものだが、少しずつ発根してきた様である。発根迄に大分時間を要した
2.早速鉢上げする事にした。根部の状況をアップしたところ。発根迄に時間
  を要した割には根量は少ない様だ
3.2.5号ポットにミズゴケで植付けたところ。この日はもう1個体鉢上げ
  した
4.2022年2月8日、挿し穂の状況で、水挿ししている最中に雄花が咲い
  ていた
5.根部をアップしたところ。まあボチボチの発根具合だ
6.2.5号ポットにミズゴケで植付けたところ。この日ももう1個体鉢上げ
  した

1.2021年9月9日、新温室内で管理している挿し木苗の地際から発生し
  てきた腋芽に着いたロアー。後方に写っている二つの赤ちゃんも本種のも
  の
2.2022年1月27日、地際から発生してきた腋芽に出来つつあるロアー
  の赤ちゃん
3.2022年2月7日、左写真の捕虫嚢が完成した様子
4.こちらから三枚は2022年3月22日に撮ったもので、こちらは左写真
  の捕虫嚢のその後の様子。若干色合いは濃くなった様だ
5.こちらは最新の捕虫嚢。出来て間もない様で、これから徐々に色付き、少
  しは角張ったケッブになるかもしれない
6.新温室内の挿し木苗も主茎が既に2m程度徒長し、屋根に届きそうになっ
  てきた。花穂が伸長してきたので、3月初旬辺りには雄花が咲きそう

1.2022年8月10日、地際から発生してきた腋芽が少し生長した枝に着
  いた補虫嚢。一寸グロテスクな雰囲気(^^;)
2.こちらから二枚は2022年8月18日に撮ったもので、こちらは1m以
  上徒長した枝に着いた捕虫嚢。アッパーになるとグリーン一色である
3.地際から発生してきて間もない腋芽についた捕虫嚢
4.こちらから三枚は2022年9月17日に撮ったもので、こちらは徒
  長枝に着いたもので、蓋が開き始めたばかりのもの
5.地際から発生してきた枝が徒長してきたものに出来つつある捕虫嚢の赤ち
  ゃん。未だ、若干斑模様が入っている
6.地際から発生してきた間もない腋芽についた捕虫嚢で、蓋が開き始めたば
  かりのもの

1.こちらから五枚は2022年11月16日に撮ったもので、こちらは親株
  の地際から少し上の節から発生してきた腋芽に着いた捕虫嚢。N.burkeiの
  様な雰囲気だ
2.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。未だ完成しきっていないね
3.親株の地際から発生してきた腋芽に着いた一つ前の捕虫嚢。結構darktic
  な色合いになっている
4.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。リップのテカリが良い感じだ
5.
6.2022年11月30日、左から二枚目写真のその後の様子。色合いが徐
  々に濃くなってきている様だ

1.2023年1月1日、新温室内で管理している親株の徒長枝に開花した雌
  花
2.こちらから五枚は2023年3月13日に撮ったもので、こちらは新温室
  内で管理している挿し木苗の地際の様子。手前の個体は2芽、奥の個体は
  1芽腋芽が発生してきた(*^^*)
3.親株の地際から発生してきた腋芽に着いた一つ前の捕虫嚢。色合いがめっ
  ちゃ良い感じ(⋈◍>◡<◍)。✧♡
4.左写真の捕虫嚢の次に出来た最新の捕虫嚢で、開いたばかりなのでリップ
  は未だ完成していない
5.こちらは挿し木苗の徒長枝に着いたアッパー寄りの捕虫嚢
6.別の挿し木苗に着いたアッパー寄りの捕虫嚢。色合いは完全に抜け落ちて
  しまった様だ

1.こちらから六枚は2023年9月28日に撮ったもので、何れも新温室内
  で管理している親株。こちらか1m以上徒長している現主茎に着いた一つ
  前の捕虫嚢。ほぼグリーン一色(^^ゞ
2.こちらは左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢
3.地際から発生してきた腋芽が20cm程度生長した枝に着いた二つ前の捕虫
  嚢。色合いは薄れてきている
4.左写真の捕虫嚢の次に着いた一つ前の捕虫嚢。一寸枝葉に遮られて湾曲ぎ
  み(;^ω^)
5.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。未だ多少の毒々しさはある様
  だね~
6.地際から新しく発生してきたばかりの腋芽に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃ
  ん。めっちゃ小さい(^_^;)

1.こちらから四枚は本日2024年3月23日に撮ったもので、何れも新温
  室内で管理している挿し木個体。こちらは一つ前に着いた捕虫嚢。一寸リ
  ップがdirtyな感じ(;^ω^)
2.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。何かめっちゃショボいね~
3.こちらは別の挿し木苗の地際から発声してきた腋芽が徒長した枝に着いた
  一つ前の捕虫嚢。僅かに色彩が残っている様子
4.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。蓋が開いたばかりでリップは
  未だ完成していない。何れもショボいのばかりであるが、これから初夏に
  かけて期待したいものだ

 

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