本日は、N.ventricosa Blanco.在来系です。
 
①自生地  :Philippines、Panay島Madja-as山、Sibuyan島、Luzon島Bontoc
       Banaue地方やMayon山等、1837年記載種
②入手時期 :1992年、2018年4月
③入手元  :靭公園の春の植木市、タメさん、山田食虫植物農園さん
④生長度合 :やや遅い
⑤栽培難度 :普通
⑥挿し木  :鹿沼土で50%程度
⑦嚢の大きさ:未だ8cm程度
⑧雌雄   :♀、1992年導入種、2018年導入種は雌雄不明、
       2021年3月
 
ベントリコ―サにも色々な種類がありますが、本種は日本に導入されたベントリとしては最初の品種で、在来種クリーム系といわれるものです。現地では在来、一般的な
品種では無く、ジャパニーズと呼ばれる事があると聞いた事があります。現地では低地性の斑点系が一般在来種と呼ばれている様です。間違っていたらすいません。本種は我家でも結構昔に入手した品種の一つで、20年以上維持してきましたが、数年前突如2株及び挿し木苗共に絶種してしまいました(ノД`)シクシク。
それからずっと本種は育てていなかったのですが、2018年春にブログでお世話になっているタメさんから挿し木苗をお譲り戴きました。又、その後2021年3月に
山田食虫植物農園さんよりお譲りいただきました。誠にありがとうございました。
出来たての補虫嚢は殆どニベアに近く、まさしくクリーム色ですが、時間が経過する毎に、襟は大変美しい濃紅色と変化していきます。未開の嚢から蓋が開いたばかりの若い嚢は、蝋細工の様な質感があり何とも云えない静的美しさがあり、正に自然の芸術だと思います。本種は昔から交配親として用いられることが多く、様々なすばらしい交配種が作出されています。やや暑さは嫌う程度ですが割と強く育てやすいと思います。しかし、立派な捕虫嚢を沢山付けるためには、十分な湿度と光線を要求します。一般的には秋~春にかけて美しい嚢が出来るようです。
タメさんから戴いた挿し木苗は、2023年夏頂芽が急に枯れこんでしまいこのままお陀仏になってしまうのではと危惧していましたが、何とか地際から発生してきた腋芽が少しずつ生長してきましたε-(´∀`*)ホッ。唯、1年半ほど経過した現在でもその腋芽は遅々としており、一向に大きくなりません。今回はその個体について記事にしたいと思います。下段写真左から、

1.入手した2018年4月11日に撮った草姿全体。がっちりとした良苗で
  既に捕虫嚢の赤ちゃんが育ってきている(*^^)v
2.こちらも同様2018年4月11日に撮ったもので、既に捕虫嚢の赤ちゃ
  んが生長してきている
3.2018年4月20日、捕虫嚢の赤ちゃんは何とか順調に成長している様
  である
4.2018年5月4日、一寸歪な感じだが無事に蓋が開いた。この自伝では
  ほぼクリーム一色である
5.こちらから二枚は2018年6月18日に撮ったもので、こちらはこの時
  点での株姿
6.何と(@ ̄□ ̄@;)!!、頂芽が…ケロイド状になってしまっているではな
  いか
7.頂芽をアップしたところ。ここからの復活は無理であろう。何とか潜芽が
  動いて欲しいものである

1.2018年9月25日、地際の潜芽が動き始め少しずつ生長してきた様子
  ε-(´∀`*)ホッ
2.2018年10月29日、徐々に大きくなってきたよ~(^^♪
3.こちらから四枚は2018年11月17日に撮ったもので、こちらはこの
  時点での株姿。戴いた時の葉身は一寸光線が強すぎたのだろうか、50%
  程度の遮光下で管理していたが、白化現象が起きている
4.こちらは腋芽の様子をアップしたもので、こちらは綺麗な葉身なので大丈
  夫だろう
5.腋芽に出来つつある最初の捕虫嚢。完成するまでにはもう少しかかりそう
  だね~
6.こちらは最新の葉身の先端。僅かだが膨らみ始めた様だ

1.こちらから三枚は2019年1月7日に撮ったもので、こちらはこの時点
  での株姿。主茎は白化現象が進みアウト寸前
2.地際から発生してきた腋芽に着いたロアー。ベントリの幼嚢の特徴である
  ツートンカラーが美しい(^-^)
3.次に生長してきた捕虫嚢の赤ちゃん。透き通ったグリーンって感じだね~
4.2019年1月21日、こちらは最新の捕虫嚢
5.こちらから二枚は2019年2月25日に撮ったもので、こちらはこの時
  点での株姿。主茎はほぼお★様状態になった
6.最新の捕虫嚢。ツートンカラーの上部が異常に赤い(^^ゞ
7.2019年7月27日、生長途中の捕虫嚢の赤ちゃん。この時点で既に蝋
  細工の様な質感がある

1.こちらから二枚は2020年7月28日に撮ったもので、こちらは最新の
  捕虫嚢。本来の姿には程遠い(^^;)
2.次に生長してきた捕虫嚢の赤ちゃん。何となく本種の特徴が…
3.2020年8月27日、クリーム一色で出来栄えは最悪(^^;
4.こちらから三枚は2020年11月20日に撮ったもので、こちらはこの
  時点での株姿。若干大きくなってきただろうか
5.こちらは最新の捕虫嚢。相変わらずの状態
6.一つ前に着いた捕虫嚢。何時になったらあのクリームになるのだろうか

1.こちらから二枚は2021年3月18日に撮ったもので、山田食虫植物農
  園さんよりお譲り戴いた個体。こちらはこの時点での株姿。めっちゃがっ
  ちりとした株だ(*^^*)
2.次に生長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。この後完成したのかどうか画像
  が見つからなかった。ペコリ(o_ _)o))
3.2021年12月27日、生長してきている捕虫嚢の赤ちゃん
4.こちらから二枚は2022年1月24日に撮ったもので、こちらは多分左
  写真の捕虫嚢のその後だろう。結構リップは染まっている
5.こちらは最新の捕虫嚢。蓋が開いたばかりの様でリップはまだ完成してい
  ない

1.2023年1月21日、何時の間にか鉢の間で捕虫嚢が形成されていた様
  だ。未だ開いたばかりの雰囲気(^'^)
2.こちらから四枚は2023年2月19日に撮ったもので、こちらはこの時
  点での株姿。殆どと云って良いほど大きくなってないね~(;^ω^)
3.左端写真の捕虫嚢が完成した様子。相変わらず蝋細工の質感がある(^-^)
4.リップをアップとたところ。めっちゃ良い感じになってきた
5.次に生長を始めた最新の捕虫嚢の赤ちゃん。これは完成までに相当時間が
  掛りそうだ

 

1.こちらから二枚は何れもタメさんから戴いたNO-2個体。こちらは2023

  年3月22日に撮ったもので、。こちらはこの時点の主茎に着いた捕虫嚢。

  括れはあまりないがボチボチの出来かな
2.左写真のリップをアップしたところ。ある程度時間が経過している様で発
  色が良い(*^^*)
3.こちらから三枚は昨日の2024年1月28日に撮ったもので、こちらは
  現在の株姿。昨夏頂芽が枯れてしまったが地際から発生してきた腋芽が僅
  かながら生長してきている様子
4.一つ前に着いた捕虫嚢。めっちゃショボい(^^;
5.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。まだまだ小さく幼体の様で
  ツートンカラーが見て取れる。何とか大きくなって欲しいものである

以下の記事は1992年に導入した個体についてのもので、これだけしか写真と記事が残っていませんでしたが参考でアップしました。

1.2011年9月7日に撮ったもので、正面の嚢は蓋が開いたばかりのもの
  で、蝋細工の様な質感がある。右奥は未開の嚢。左上は更に小さな嚢にな
  りかけのもの
2.2011年9月30日、嚢が出来て既に3ケ月以上経過し、大分くたびれ
  ているが襟が真っ赤に染まった様子
3.2012年10月9日に撮った未開の嚢。ツルっツル 
4.2012年10月21日に撮ったもので、3の嚢が開いたばかりのもの
5.2012年11月30日、1ケ月以上経過して、襟が真っ赤に染まったイメージ 3

1.2013年4月6日、補虫嚢と艶々とした腋芽が発生
2.2013年7月25日、挿し木苗に付いた全く色付きの無い補虫嚢。これ
  はずっと色が付かずに枯れたが、とても珍しい事。この年は真夏でもボチ
  ボチ着袋してくれた
3.こちらは2013年11月15日に撮ったもの。気温が低下してきたので
  綺麗な嚢が付き出した。手前の小さな嚢は殆ど蓋が無いに等しい
4.これも2013年11月15日に撮ったもので、やはり蓋がやや小さい感
  じ
5.こちらも同様、嚢は割と大きいがやはり蓋がめっちゃ小さい。時々こんな
  感じになる事があるが、気温の下がる今からは見られなくなるのが一般的イメージ 4

 

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