本日は、N.Billy Baileyです。

①人工交配 :N.singalana×ventricosa
②入手時期 :2021年1月
③入手元  :hips殿
④生長度合 :遅め
⑤栽培難度 :一寸癖あり(・・?
⑥挿し木  :(・・?我が家での実績無し
⑦嚢の大きさ:現在6cm前後
⑧雌雄   :?、我が家では開花実績無し

種子親のN.singalanaは、1886年に記載された品種で、スマトラ島のシンガラン山、タラマウ山やバンダハラ山等標高2000~2900m辺りの森林地帯に自生する高地性種です。パダン周辺の山地に自生するものが典型的だそうです。
N.singalanaはN.diatasのsynonymとされている様ですが、N.diatasを独立種とする説もある様です。N.singalanaとN.diatasとの違いは、N.singalanaが紙質の捕虫袋を持つのに対しN.diatasは木質の捕虫袋を持つことだそうで、最も大きな違いでその他にも捕虫袋上部が幾分狭まっているN.singalanaに対して、N.diatasは口に向けて広くなっている特徴があるようです。まあ、この原種は我が家では絶対に育て上げることは不可能でしょう(^^;。
一方花粉親のN.ventricosaは1837年に記載された種で、Philippines、Panay島Madja-as山、Sibuyan島、Luzon島Bontoc Banaue地方やMayon山等のやや高地に自生しており、低温には強い品種です。又、バラエティーにもよりますが、一般的には高温、乾燥にも強いものが多く栽培しやすい品種です。
以上の両種による二元交配になります。とても魅力的な補虫嚢を着けてくれる様ですので、つい手を出してしまいました。N.singalanaはまず無理ですが、N.ventricosaとの交配ですので何とかなるかなとの浅はかな思いから蒐集する羽目になりました(^^;。
入手して既に3年が経過しましたが、昨夏は猛暑続きで一段と調子を崩しました。冬季も調子はイマイチの様ですが今冬はどうでしょうか。今のところ絶不調に近いです(^_^;)。本種は春から初夏辺りまでが調子良さそうです。現主茎は相変わらずチマチマ状態ですが、2023年12月になって地際から腋芽が発生してきました。少しずつ着袋していますので、これからの生長に期待したいものです。下段写真左から、

1.こちらから五枚は入手した当日の2021年1月15日に撮ったもので、
  こちらはこの時点での株姿。とても艶々とした元気そうな個体だ
2.三つ前に着いていた捕虫嚢。darkticな色合いが中々良い感じ(^o^)丿
3.二つ前に着いていた捕虫嚢。未だ本来の姿では無い様だ
4.一つ前に着いていた捕虫嚢。この色合いはN.singalanaの遺伝形質が強く
  現れている様だね~
5.最新の捕虫嚢。若干リッブがせり出す雰囲気になってきた。これから出来
  る捕虫嚢に期待大だ

1.こちらから五枚は2021年1月31日に撮ったもので、こちちらはこの
  時点での株姿。未だ半月鹿経過していないので殆ど変化は無いが、生長中
  の捕虫嚢の赤ちゃんが徐々に大きくなってきている様だ。何となく我が家
  の環境に慣れてきた雰囲気なので、鉢増しすることにした
2.植替えの為根鉢を外した様子。ボチボチ根量はある様だ
3.4号素焼鉢にミズゴケで植付けた様子。これで今春以降化けてくれればい
  いのだが、果たして夏を無事に乗り超えることが出来るかが心配なところ
4.最新の捕虫嚢のその後の様子。結構色合いが濃くなってきた様だ。この色
  合いはとても好みだ( ^ω^ )ニコニコ
5.小さかった捕虫嚢の赤ちゃんが徐々に大きくなってきているよ~

1.2021年3月15日、この時点での株姿だが、大して大きくなっていな
  い様だ
2.2021年3月30日、出来て間もない捕虫嚢。リップは未だ丹平で角張
  は見えない
3.こちらから二枚は2021年5月1日に撮ったもので、こちらは完成して
  少々時間が経過した捕虫嚢。このドス黒い色合いは何かいいネ(^^)/
4.こちらは完成してあまり時間が経っていない様で、色合いは結構赤っぽい
5.2021年5月27日、蓋が開き始めたばかりの捕虫嚢
6.2021年6月18日、こちらは生長途中の捕虫嚢の赤ちゃん

1.こちらから六枚は2021年8月3日に撮ったもので、こちらはこの時点
  での株姿。若干大きくなってきただろうか。唯、生長は遅めである
2.三つ前に着いた捕虫嚢。完成して結構時間が経っており、リップ辺りの色
  合いが煤けてきた感じだ
3.二つ前に着いた捕虫嚢
4.こちらは一つ前に着いた捕虫嚢。若干slenderっぽくなりつつあるのだろ
  うか
5.最新の捕虫嚢。猛暑日の連続だが、何とか着袋しているものの、高温期は
  どうも色合いが冴えない様だ
6.次に生長してきた補注嚢の赤ちゃん。この頃は総じてオレンジっぽい色合
  いで一寸薄めだ

1.こちらから二枚は2021年10月12日に撮ったもので、こちらは二つ
  前に着いた捕虫嚢。slenderだが色合いは濃い様だ
2.一つ前に着いた捕虫嚢。何か中途半端な色合いの様だ
3.こちらから二枚は2021年11月19日に撮ったもので、こちらは生長
  途中の捕虫嚢の赤ちゃん。この時点では結構色合いは白っぽいネ
4.こちらは最新の捕虫嚢。リップがやや角張ってきた感じヽ(^o^)丿
5.2021年12月6日、この時点での株姿。生長は遅々としており中々大
  きくならない様だ
6.2022年1月19日、出来てあまり時間が経っていない様で、結構色合
  いは赤っぽい

1.こちらから六枚は2022年2月7日に撮ったもので、こちらはこの時点
  での株姿。生長は相変わらず遅々としており状態も良くない。夏季と同様
  今の低温期もイマイチの様だ。唯、着袋は100%(^_-)-☆
2.こちらは三つ前に着いた捕虫嚢。色合いは良いが襟は角張が殆ど無くシン
  プルだ
3.二つ前に着いた捕虫嚢。多少角張が出てきた
4.一つ前に着いた捕虫嚢。色合いは結構良い感じ(*^_^*)
5.最新の捕虫嚢。大分色合いは濃くなってきたが、もう少し濃くなる筈であ
  る
6.次に生長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。完成までには大分時間が掛かり
  そうである

1.こちらから六枚は2022年3月21日に撮ったもので、こちらはこの時
  点での株姿。相変わらずだね~
2.株元の様子をアップしたところ、何と(◎_◎;)地際から腋芽が発生してき
  ていたよ~\(^o^)/
3.こちらは二つ前についた捕虫嚢。大分darkticになっている
4.一つ前に着いた捕虫嚢。こちらは未だ赤味がある様だ
5.最新の捕虫嚢。徐々にリップの角張が発現してきている様で、何となく良
  い感じになってきた様だε-(´∀`*)ホッ
6.次に生長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。未だ色合いはとても薄い様だ

1.こちらから六枚は2022年6月25日に撮ったもので、こちらはこの時
  点での株姿。一寸見え辛いが地際からの腋芽が少しずつ生長してきている
  様である
2.こちらは三つ前に着いた捕虫嚢だが、朽ちてはいないがめっちゃdirtyだ
3.二つ前についた捕虫嚢。大分お疲れの様子
4.一つ前に着いた捕虫嚢。もう正気が無くなりつつある感じだね~(^^;
5.最新の捕虫嚢。こちらは未だ美しいネ(*^^)v
6.次に生長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。結構色合いは薄い

1.こちらから六枚は2022年10月29日に撮ったもので、こちらはこの
  時点での株姿。主茎は元気がなくなってきたが、腋芽は何とか生長してき
  ている
2.二つ前についた捕虫嚢。今夏は例年以上の猛暑続きであったが何とか持ち
  堪えてくれた。唯、捕虫嚢は超ショボイ(^^;
3.一つ前に着いた捕虫嚢。何か二つ前についた捕虫嚢よりもdirtyだね
4.最新の捕虫嚢。めっちゃ小さいが色合いはそこそこの様だ
5.次に生長してきた捕虫嚢の赤ちゃん。何となく少しは大きくなってくれる
  かな
6.こちらは最新の捕虫嚢の赤ちゃん。気温の低下と共に少しはましになって
  くれるだろうか

1.こちらから五枚は2023年6月15日に撮ったもので、こちらはこの時
  点での株姿。主茎は朽ちて腋芽が何とか生長してきている
2.二つ前に着いた捕虫嚢。気温が上昇してきているので色合いは若干薄くな
  ってきている様だ
3.一つ前に着いた捕虫嚢。あまり大差はない様だ
4.最新の捕虫嚢。まあ、こんなものだろうか
5.最新の葉身先端部、蔓の先だが若干膨らんできている様だ。無事に嚢とし
  て完成する未だには1か月弱かかるだろうか

1.こちらから六枚は本日2024年1月28日に撮ったもので、こちらは現
  在の株姿。相変わらずである(;O;)
2.これは現主茎に着いた唯一の捕虫嚢。絶不調状態が継続中である
3.嬉しいことに地際から漸く腋芽が発生してきた(*^。^*)。既に着袋が始ま
  っている(*^^*)
4.地際から発生してきた腋芽に着いた最初の捕虫嚢。何か嚢には見えない様
  な(・・?
5.左写真の捕虫嚢の次に着いた一つ前の捕虫嚢。豆粒ほどではあるが何とな
  く捕虫嚢の呈をなしてきた
6.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。めっちゃ小さいが何となく良
  い感じになってきそうな雰囲気である。これからの生長に期待したいね~

 

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