本日は、N.burbidgeae×campanulataです。
 
①人口交配種:N.burbidgeae×campanulata
②入手時期 :2015年11月
③入手元  :大谷園芸殿
④生長度合 :遅い
⑤栽培難度 :やや難
⑥挿し木  :?、我が家での挿し木実績なし
⑦嚢の大きさ:未だ6cm程度
⑧雌雄   :?、我が家での開花実績無し
 
種子親のN.burbidgeaeは、ボルネオ島サバ州のキナバル山とタンブユコン山の標高1200~2000m辺りの高地に自生する品種で、1882年記載種です。夏場の暑
さには比較的平気な様で、低地性種と同様の管理でも大丈夫ですが、夏場は涼しい環境にした方が成績は良い様です。本種の特徴は何といっても美しい斑模様とリップの
色合い、独特な風貌でしょうか。
一方花粉親のN.campanulataは、ボルネオ島のサラワク等標高300~500m辺りの石灰岩で出来た垂直な崖に自生する低地性小型の品種です。種小名は(鐘状の、つ
ぼ冠のある)と云う意味で、釣鐘状のピッチャーに由来します。実際薄緑色の小型のピッチャーですが、口部がラッパ状に開いた感じで釣鐘を思わせる風体になります。
この両種を交配した二元交配種です。現在は幼体ですので全くと言って良い程本種の特徴は表れていないと思いますが、何れ独特な雰囲気になってくれるのではないかと
期待しているところです。場所が無いにも関わらず廉価でしたので2株入手してしまいました。
暫くはボチボチの調子でしたが、2018年の夏以降愚図つき始め、一個体は★になってしまいました。2019年の冬は更に追い打ちをかけるような愚図り様でずっと
ショボイ状態が続いています(;O;)。耐暑性や耐寒性はある程度ある品種だと思うのですが、どうにも上手い具合に生長してくれませんね~。まあ、腕の問題なのでしょう
が…。
唯、2021年の1月に新温室に移動後お陽さんをしっかり享受しているせいか、地際から3芽腋芽が発生して既に着袋も始まっていました。唯、晩春辺りにドライアウトさせて逝ってしまう寸前になりましたが、何とか一命をとりとめ復調してきていました(´▽`) ホッ。
その後またチマチマ状態が続いており、本日用土を確認してみるとミズゴケが完全にスカスカ状態でした(;^ω^)。即刻隙間にミズゴケを補填しました。これで何とか調子
を取り戻してくれれば良いのですが…。下段写真左から、

1.こちらから二枚は入手当日の2015年11月1日に撮ったもので、到着
  したばかりの苗の状態。廉価だったので予備として2株入手。ビニール袋
  に入った状態
2.ミズゴケで植付けた様子。花粉親のN.campanulataは、我が家では砂利系
  用土と比べ断然ミズゴケの方が調子が良いのでミズゴケ植えとした。小さ
  な苗だがしっかりとした感じ。こちらの個体をNO-1として管理
3.2015年12月30日に撮ったもので、これはNO-1の個体。下葉3枚と
  捕虫嚢は枯れてしまったが、身葉は先端が何となく大きくなりつつある雰
  囲気
4.2016年3月13日、生長はとてもスローな感じ
5.2016年5月3日、生長は緩慢だがボチボチ着袋してきた
6.こちらは2016年6月19日に撮ったもので、ほんまに生長遅いわ。葉
  身の展開はおおよそ1枚/1.5ケ月位だろうか
7.こちらは2016年12月11日に撮ったもので、NO-1個体のその後。夏
  以降ずっと愚図りっぱなし

1.入手当日の2015年11月1日に撮ったもので、こちらはもう一つの個
  体でNO-2として管理
2.2015年12月30日に撮ったもので、こちらはNO-2の個体。こちらも
  同様下葉3枚と捕虫嚢は枯れてしまった。新芽が少し黒ずんで見えるが腐
  ってきているわけではなく、N.campanulataの遺伝形質が良く表れている
  様で、雰囲気がそっくりである。これから葉身が展開してくるに従い緑色
  になる
3.2016年3月13日、未だ一つも着袋していないが、一つ前に展開した
  葉身の先端が微妙に生長を始めた雰囲気
4.2016年6月19日に撮ったもので、やっと二つ程着袋した
5.こちらは2016年12月11日に撮ったもので、NO-2の個体りその後だ
  が、こちらも夏以降不調続きで、着袋すらしていないよ~(´;ω;`)ウッ…

1.2015年11月7日に撮ったもので、入手当時から着袋していたNO-1個
  体の捕虫嚢をアップしたもの。何となくバービーの斑模様が出てきている
  様な感じ(・・? 
2.2016年3月24日、我が家に来て初めて着袋したものだが、めっちゃ
  小さいわ(⌒∇⌒)
3.2016年5月3日、NO-1個体の生長途中の捕虫嚢
4.2016年6月6日、中々良い感じの嚢になってきた。形はN.campanulata
  に斑模様、色合いはN.burbidgeae似の様だね~
5.2016年6月19日に撮ったもので、こちらは左から二枚目のNO-1個体
  の捕虫嚢だろうか

1.こちらから三枚は2016年6月19日に撮ったもので、こちらはNO-1個
  体に出来た最新の捕虫嚢で、ほんの僅かだが大きくなってきたようにも思
  える
2.NO-2個体の一つ前に出来た捕虫嚢
3.こちらはNO-2個体の最新の捕虫嚢。リップのストライプは未だ僅かだが、
  何れバービの様に立派になるのだろうか。襟はどう生長するのだろうか。
  じっくりと観察を続けよう
4.こちらは2016年12月11日に撮ったもので、NO-1個体に着袋したも
  のだがめっちゃショボイ
5.こちらから二枚は2017年5月25日に撮ったもので、こちらはNO-1個
  体に出来つつある捕虫嚢
6.こちらもNO-1個体のもので、最新の捕虫嚢

1.こちらから七枚は2017年6月6日に撮ったもので、こちらはNO-1個体
  の株姿。中々大きくならないね~
2.NO-1個体に出来た最新の捕虫嚢。柄はN.burbidgeae似、形はN.campanulata
  に似ているかな
3.こちらもNO-1個体に出来たもので、一つ前の捕虫嚢
4.こちらはNO-2個体の株姿。NO-1個体とドングリの背比べだが、何と地際か
  ら腋芽が発生してきた
5.腋芽をアップしたもの。小さいながら既にロアーが着いている
6.こちらはNO-2個体に出来たもので、最新の捕虫嚢
7.こちらもNO-2個体のもので、生長途中の捕虫嚢

1.こちらから六枚は全て2018年5月20日に撮ったもので、こちらから
  三枚はNO-1個体で、こちらはその後の様子。生長は芳しくなく殆ど大きく
  なっていない
2.冬は部は全く着嚢しなかったが、ここにきて漸く着袋が始まった
3.次に生長を開始した蔓の先端の様子
4.こちらから三枚はNO-2個体で、こちらはその後の株の様子。こちらもNO-1
  個体同様の生長で、しかもこちらは着袋していないよ~(ノД`)シクシク
5.地際から発生した腋芽も殆ど大きくなっていない
6.何と\(◎o◎)/!、次の腋芽も地際から顔を覗かせてきたではないか

1.2018年6月14日、ミドルからややアッパー寄りの捕虫嚢だろうか
2.こちらから五枚は2019年5月17日に撮ったもので、こちらはこの時
  点での株姿。生長は相変わらず緩慢である
3.主茎に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん
4.こちらは地際から発生した腋芽に着いた一つ前のロアー。めっちゃ小さい
  ね~
5.同じく腋芽に着いた最新のロアー。雰囲気はカンパそのもので斑模様はバ
  ービー似ってところだろうか
6.生長を開始した次の捕虫嚢の赤ちゃん

1.2019年6月17日、開いて間もない捕虫嚢
2.2019年7月5日、左写真の捕虫嚢のその後の様子。裏蓋の斑模様が結
  構良い感じ(*^^*)
3.2019年9月10日、一寸ボケ気味で見辛いのはご容赦の程。蔓の位置
  は未だ手前だが既にミドル辺りの雰囲気
4.こちらから二枚は2019年11月30日に撮ったもので、こちらはこの
  時点での株姿。調子は相変わらず悪い
5.腋芽に着いたロアー。捕虫嚢の出来も悪い(;´д`)トホホ

1.こちらから五枚は2020年3月27日に撮ったもので、こちらはこの時
  点での株姿。相変わらずチマチマ状態で一向に大きくならない(ノД`)シクシク
2.地際から発生した腋芽に着いた一つ前の捕虫嚢。めっちゃ小さい(^^;
3.地際から発生した腋芽に着いた最新の捕虫嚢。若干大きくなった様だ
4.こちらは今にも潰えそうな主茎に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん。挿し穂
  が採れる程の枝ではないが、このままだと遅からず主役交代となりそう

1.こちらから六枚は2021年4月22日に撮ったもので、こちらはこの時
  点での株姿。相変わらず生長は遅々としているが、地際から腋芽が発生し
  てきたよ(^_-)-☆
2.こちらは現主茎に着いた最新の捕虫嚢。何か冴えないね~^^;
3.地際から最初に発生してきた腋芽の様子。既に着袋も始まっている
4.左写真の腋芽に着いた最新の捕虫嚢。何か色合いが白っぽい感じ
5.反対側から発生してきた腋芽の様子。こちらは2芽同時に発生してきたよ
  \(^o^)/
6.左写真の左の腋芽に着いた捕虫嚢。めっちゃ小さい(^^;。右斜め下にはミ
  ズゴケに半ば埋もれた感じで出来つつある右側腋芽の捕虫嚢の赤ちゃんが
  見てとれる

1.こちらから二枚は2021年5月30日に撮ったもので、こちらは株元の
  様子をアップ。地際から複数の腋芽が発生してきているよ~(^o^)/
2.こちらは主茎に着いた最新の捕虫嚢。ミドル寄りだろうか
3.2021年6月28日、主茎に着いた最新の捕虫嚢。ボチボチ漏斗型にな
  ってきた様である
4.2021年8月2日、地際から発生してきた腋芽の様子をアップ。徐々に
  ではあるが生長してきているね~ヽ(^。^)ノ

1.こちらから六枚は2021年10月18日に撮ったもので、こちらはこの
  時点での株姿。主茎及び、最初に発生してきた腋芽は元気がなくなってき
  た。ボチボチ代替わりだろうか
2.地際から発生してきた腋芽の様子をアップ。生長は遅めだがしっかりと着
  袋している。4芽程発生している様だ
3.こちらは現主茎に着いた捕虫嚢。大分くたびれてきたかな~
4.地際から発生してきた腋芽に着いた捕虫嚢。めっちゃ小さい(^_^;)
5.地際から発生してきた別の腋芽に着いた捕虫嚢。こちらもめっちゃ小さい
6.次に生長してきた捕虫嚢の赤ちゃん

1.こちらから四枚は2022年3月23日に撮ったもので、こちらはこの時
  点での株姿。主茎及び最初の腋芽は何かアッという間に枯れてしまった
  (´;ω;`)ウッ…
2.枯れ枝などをカットして草体上部から撮ったもの。腋芽の発生は花粉親で
  あるN.campanulata似なのか良い様である
3.草体を正面寄りから撮ったもの
4.こちらは背面寄りから撮ったもの。生長は相変わらずチマチマとしている
  が、腋芽の発生及び着袋はとても良い

1.こちらから五枚は2022年4月4日に撮ったもので、こちらは二番目に
  発生した腋芽に着いた一つ前の捕虫嚢
2.二番目に発生した腋芽に着いた最新の捕虫嚢。何れも少しばかりslender
  な感じだ
3.三番目に発生した腋芽に着いた最新の捕虫嚢。若干色合いが濃い目かな(^-^
4.四番目に発生した腋芽に着いた最新の捕虫嚢。芽自体が小さいので捕虫嚢
  もbaby並
5.五番目に発生した腋芽に着いた最新の捕虫嚢。こちらの捕虫嚢は一寸ズン
  グリむっくりな雰囲気だね~ヽ(^o^)丿

1.こちらから六枚は2022年10月22日に撮ったもので、こちらはこの
  時点での株姿。ドライアウトしかけて大分愚図っていたが。少しずつ復調
  してきている様であるε-(´∀`*)ホッ
2.一番大きな腋芽に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん。もう少しで完成しそう
3.中位の大きさの腋芽に着いた最新の捕虫嚢。若干尻すぼみ風だ
4.左写真の捕虫嚢の次に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん。めっちゃ小さいね
5.左写真の捕虫嚢の赤ちゃんの次に生長してきた超小さなbaby(^▽^;)
6.一番小さな腋芽に着いた最新の捕虫嚢。更に小さくて豆粒みたい(^-^;

1.こちらから六枚は本日2024年1月24日に撮ったもので、こちらは現
  在の株姿。あまりにもショボ過ぎ(;^ω^)。ミズゴケが完全にスカスカ状
  態になっていたので最悪状態なのは当然だ。隙間にミズゴケを補填した
2.地際を確認したところ腋芽が2芽発生してきており、大きい方の腋芽は既
  に着袋が始まっている。小さい腋芽は無事に生長してくれるだろうか
3.潰えそうな現主茎に着いた最新の捕虫嚢
4.地際から発生して大分経つ小さな腋芽に着いた最新の捕虫嚢
5.こちらはやや大き目の捕期目に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん。色合いが
  一寸載っている
6.別の脇芽に着いた最新の捕虫嚢。これが一番大きな捕虫嚢だが、それでも
  5cm程度(^_^;)

 

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