本日は、N.spectabilis×hamataです。
 
①人口交配種:N.spectabilis×hamata
②入手時期 :2021年1月
③入手元  :HIPS殿
④成長度合 :?
⑤栽培難度 :?
⑥挿し木  :?、我が家での挿し木実績なし
⑦嚢の大きさ:未だ6cm程度
⑧雌雄   :♂、我が家での開花実績無しだが、入手時枯れた花穂が付いていた
 
種子親のN.spectabilisはスマトラ島北部、アチェ州からトバ湖周辺に自生しており、1928年に記載された品種です。標高1400~2200m辺りの高地に自生する
highland種ですが、比較的耐暑性があり夏場涼しい環境で育てれば冷房無しでも大丈夫です。我が家でも2012年に導入し数年維持していましたが、夏の猛暑が続く様
になって何時の間にか絶えてしまいました。本種の種小名が示すように、とても明瞭な目立つ色彩、柄で捕虫嚢の形は煙管の様に細長くなります。とても素晴らしい原種
だと思います。
一方N.hamataは、1984年に記載された種で、スラウェシ島の標高1400~2500m辺りに自生しており、ここの固有種です。種小名は、hamatus(フック状の)に由来します。他の品種と見間違えることは多分無いと思われる独特の捕虫嚢を形成します。襟の形が非常にユニークでN.villosa の様にリップが円盤状に連なった様に形成され、釣針の様になったカギ状の縁歯が口部周辺に内向きに生えており、これが種小名の由来になったものです。本種は栽培経験がありませんので、何とも云えませんが、夏の暑さには弱く我が家で栽培するとなれば間違いなく冷房が必要でしょう。
以上の素晴らしい品種同士を掛け合わせたhybridになります。何時もの様に低地性の環境でも何とかなるかなとの安直さから手にしてしまいました(^^ゞ。捕虫嚢の雰囲気はN.hamataに良く似ている様に思います。唯、口部周辺に内向きに生えているカギ状の縁歯は大分小さい様です。未だ植物体自体小さいので何とも云えませんが、無事に大きくすることが出来たら、更に特徴的になってくれるかもしれません。
現主茎は小さい割には既に開花していた様で、枯れた花穂が残っていました。雄株の様ですね。又、地際からは勢いの良い腋芽が少しずつ生長し順調に着袋していました。
唯、2022年1月頃になって主茎は力尽きてしまい、その後地際から発生した腋芽も全くと云っていいほど大きくなりません。何とか夏越ししてはくれていますが、その後に調子を崩す繰り返しです( ;∀;)。下段写真左から、

1.入手当日の2021年1月15日に撮ったもので、到着したばかりの苗の
  状態。小さめの個体だが既に開花した後があり、地際からの腋芽も育って
  きている
2.朽ちた花穂の様子。雄花が咲いた後が残っていた
3.地際近くから発生してきた腋芽の様子。結構しっかりとした立派な腋芽な
  ので、これからに期待したいものだ
4.現主茎に着いたミドルからアッパー寄りの捕虫嚢

1.こちらから四枚は到着した2021年1月15日に撮ったもので、こちら
  は地際から発生してきた腋芽に着いていた二つ前の捕虫嚢
2.同じく一つ前の捕虫嚢。結構色合いはdarkな感じだ
3.同じく最新の捕虫嚢。若干赤味を呈しているが何れdarkticになるだろう
4.リップの部分をアップしたところ。釣針の様になったカギ状の縁歯が口部
  周辺に内向きに生えている様子が窺い知れる。唯、N.hamataよりは大分

  控え目の様だ。これから大きくなると本来の特徴を余すことなく発揮して

  くれるだろう

1.2021年2月13日、我が家に来て初めて着袋。最初はリップのストラ
  イプがすごくはっきりと表れる様だ
2.2021年3月2日、全体的に色合いは黒くなった。リップもほぼ真っ黒
  に近くストライプは全く目立たなくなった
3.2021年3月17日、次に生長してきた捕虫嚢の赤ちゃんの蓋が開き始
  めたところ
4.2021年4月23日、次に生長してきている捕虫嚢の赤ちゃん
5.2021年5月1日、左写真の捕虫嚢が完成した様子。やはりリップの地
  は白っぽくストライプが目立つ
6.2021年6月20日、この時点での最新の捕虫嚢。完成して少し経つと
  リップはやや赤味がかってきた

1.こちらから六枚は2021年7月5日に撮ったもので、こちらはこの時点
  での株姿。主茎はボチボチ力尽きそうな感じになってきたよ~
2.三つ前に着いた捕虫嚢
3.二つ前に着いた捕虫嚢。結構渋い色合い(^^♪
4.左写真の捕虫嚢のリップを拡大したところ。リップの円盤を連ねた感じの
  カギ状の縁歯はN.hamata程ではないが、ボチボチ確認する事ができる
5.一つ前に着いた捕虫嚢。若干色合いは薄めの様な気がしないでもない様な…
6.最新の捕虫嚢。リップは少し時間が経つとこの様にやや赤めになり、それ
  から黒く変色する

1.2022年2月8日に撮ったものでこの時点での株姿。主茎は既に力尽き
  てしまい地際からの腋目が細々と生きている。頂芽の下節からも腋芽が発
  生してきている(*^-^*)
2.こちらから四枚は本日2023年1月21日に撮ったもので、こちらは現

  在の株姿。主茎が朽ちて1年程経過するがまだ残骸が残っていた

3.朽ちた枝と枯葉などをカットしたところ。それにしてもまったくと云って
  いいほど大きくならないね~(^_^;)
4.こちらは唯一着袋している最新の捕虫嚢。蓋が異常に小さい奇形だ
5.次に生長してきた捕虫嚢の赤ちゃん。こちらはまともな蓋になりそうだが
  めっちゃ小さい(*´ω`*)

 

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