本日は、N,Shinjouです。
①人工交配 :N.hookeriana斑点系×viking、ぷりんさん作出
②入手時期 :2011年6月
③入手元 :リベラルファーム(ぷりんさん)殿
④成長度合 :早い
⑤栽培難度 :簡単、高温に強い
⑥挿し木 :水挿しで発根可
⑦嚢の大きさ:我が家ではMax8cm程
⑧雌雄 :♀、7月頃
本種はぷりんさんのオリジナル品種です。斑点の濃い物や薄い物、ストライプの有無等色々な子が出来たそうです。我が家にいただいたのは、N.×hookerianaの斑点に良く似た嚢と、N.vikingの襟の形が上手い具合に融合した感じでしょうか。
一寸余談になりますが、本交配種に正式な種名が冠されたそうです。須崎市のゆるキャラ『しんじょう君』、日本カワウソが日本で最後まで生息した『新庄川』に因んでの命名との事です。その名は、N,Shinjouです。本種の生みの親であるプリンさんのブログを参照させていただきました。特定の個体に対しての品種名ではなく、交配名としてN,Shinjouを冠したとのことです。従って、今までN.hookeriana斑点系×vikingとして紹介していましたが、現在はN,Shinjouとして記事にしています。
戴いた時は数cmの幼苗でしたが、暑さ寒さにも結構強く、ボチボチ調子良く成長してくれました。N.ampullariaの血か、伸びるだけ伸びても中々開花してくれませんでしたが、2015年の7月に3m程伸長した茎に漸く開花しました。女の子でした。しかし、中々腋芽が発生せずにカットできない状態でしたが、茎の途中から発生した腋芽には力強さがあり徐々に大きくなってきましたので、2017年春はこの腋芽を1本カットして挿し木にしました。本当はもう少し実施したかったのですが、主茎が力尽きたのと置き場所が全然ない状況であることから1本だけにしました。水挿しで問題なく発根しました。この挿し木苗を更新株として育てています。2020年もカットして挿し木が成功したら里子に出て貰おうと思っていましたが、大した成長はしなかったため暫くお預けとしました^^;。唯、現在は2m以上徒長していますので、今春には挿し木にしようと思います。
又、昨秋雌花が咲きましたので交配しましたが、どうも本種は良くありませんで稔性が低い様に思います。2020年にも交配したのですが、全て”しいな”でした。今回は見かけ上鞘が膨れている感じですが殆どが”しいな”でしょうか。3~4鞘まともそうなのがありますが、採取して種子を確認してみないと何とも言えませんね。
その後種子の状況を確認したら何と(◎_◎;)、完熟して全て吹っ飛んでいました(;O;)。鞘の中には播種出来る種子は残っておらず、吹っ飛んだ種子はどうもしいなの様でした。残念ですが次回再度挑戦しようと思います。下段写真左から、
1.入手して約2ヶ月後の2011年8月10日に撮ったもので、少しずつが
っちりとしてきたが、未だ小苗
2.こちらは2011年12月29日に撮ったもの。急に二回り程大きな葉が
展開してきた。株自体もがっちりとして良く嚢を付けてくれる
3.こちらは2012年11月25日に撮ったもので、草姿全体。更に大きな
葉が展開し始め、株も結構ビックになってきた感じ
4.2013年3月9日の草姿全体様子。蔓を含めず葉身は35cmを超えた。
昨年の秋口に植替えの予定であったが、ついつい怠慢してしまった。どう
も徒長を開始した感じ。間もなく植替えを予定しなければなるまい
5.2013年7月18日、いよいよ鉢の表面に根が沢山出てきたので、重い
腰を上げ植替えることにした。根鉢を抜いた状態だがめっちゃすごいわ!
流石にN.vikingの子だけあって根張りが凄く、一見モズクの様に見えた
6.2014年8月17日に撮ったもので、地際に発生した腋芽。発生して1
年9ヶ月程経過するが一向に大きくならなかった。唯、最近になって漸く
嚢を付けだし生長の兆しが見え始めた感じ
1.2011年12月14日に撮ったもので、未だ小さな株で、ロゼット葉に
着いた嚢だが、結構はっきりとした柄
2.2012年8月11日、ボチボチ大きくなり嚢も増えてきた。こちらは未
開の嚢
3.こちらは2012年9月19日のもの。葉の展開方向に綺麗に嚢が三日月
状に5つ並んだ。うぅ~ん、芸術だ!
4.2012年10月6日、出来たばかりの嚢、色艶が良くて中々別嬪。襟に
もストライプが僅かながら入る感じ
5.2012年10月10日、正面からバチリ。良い塩梅の色合いで見とれる
ねぇ~
1.こちらは2013年1月9日に出来た袋だが、めっさショボイ。真冬に出
来る嚢は小さくて、色・形共イマイチやなぁ~。最低18℃程度ないとま
ともな着袋は無理な感じ
2.2014年2月5日、いよいよミドルが付き始めた。左が初のミドル、右
は未だロアー気味の嚢
3.2014年3月1日に撮ったミドル、徐々に尻すぼみになっていくのだろ
うか
4.2014年8月16日に撮ったもので、アッパーが完成。蔓もカールし翼
も殆ど無くなってきたが、色落ちは未だ殆ど無い。何れ落ちてくるかもし
れない
1.2014年8月25日、腋芽に出来たロアーで、結構色合いが濃い
2.2014年11月16日、何やらやっと成長し始めた?感じだが、気温が
低下してくるので果たして順調に成長するだろうか
3.2014年12月11日、気温が低下している割にはボチボチ腋芽にロア
ーが着いている
4.こちらから5枚は2015年3月3日に撮ったもの。これは既に2m以上
伸長し温室の天井付近に出来た一寸古い嚢
5.これは最近出来たアッパー
6.腋芽に出来た最新のロアー
7.腋芽に出来たひとつ前のロアー
8.こちらは腋芽の様子。案の定、全く大きくならない。左から二番目の11
月の時と比べて縮んでいる感じ。今年こそはしっかりと生長して欲しいも
の。既に主茎は温室の天井を這っている状態なので、今春にはカットしな
ければならない。カットしても腋芽が力尽きることなく大きくなってくれ
ることを願うばかり
1.2015年10月27日、腋芽に出来たロアー。いっこうに腋芽は大きく
ならないが、ほぼ確実に着袋してくれている
2.2015年12月14日、左写真のその後だが、何の変わりようもない
3.こちらから四枚は2016年1月2日に撮ったもので、こちらは腋芽が発
生して3年2ヶ月程経過したが、一向に大きくならない。2013年7月
に植替えして、その後一切植替えしていないので根詰まりしているのだと
思う
4.こちらは地際から1m程の所から発生してきた腋芽。果たして大きくなる
のだろうか
5.こちらは地際から1.5m程の所から発生してきた腋芽。こちらの腋芽は
結構力強そうなので、大きくなりそうな感じで期待が持てそう。既に嚢も
膨らみ始めている。結局昨春も主茎をカットできず終いだったが、今春は
この芽の上でカットしよう。既に主茎は温室の天井を蛇の様にクネクネと
這っておりアッパーが結構着いているが高過ぎて写真が撮れない(´;ω;`)
6.こちらは地際の腋芽にできた最新のロアー。色合いは中々良いが、一寸シ
ョボイ。今年は植替え及び、挿し木して株を作り直そうと思う
1.2016年5月18日、腋芽に着いたロアー
2.こちらから二枚は2016年6月30日に撮ったもので、こちらは以前発
生してやや伸長している腋芽に着いたもので、未だロアー辺りの捕虫嚢だ
ろう
3.こちらはやっと地際から発生した腋芽に着いた最初の頃のロアー
4.2016年10月21日、伸長した腋芽に着いたロアー
5.2017年8月14日、この5月5日に水挿ししていた頂芽枝の発根状態
を撮ったもの。大分発根してきたので鉢上げしたが、写真を撮り忘れてい
た
6.2017年10月20日、左挿し木苗に初めて着いた捕虫嚢。開いて間も
ないので、リップは未だ完成していない
7.こちらから二枚は2017年10月24日に撮ったもので、こちらはこの
時点での株姿。徐々にではあるがしっかりとしてきた
8.こちらは左から六枚目写真の捕虫嚢のその後の様子。リップには僅かにス
トライプが入っている。この個体を更新株として育て、来春は衰えが出て
きた親株を切り刻んで挿し木にしようと思う
1.こちらから六枚は2018年6月2日に撮ったもので、こちらはこの時点
での株姿。未だビニールポット植えのままだが、用土の乾きが異常に早く
なってきたので鉢増ししようと思う
2.こちらは一つ前に着いた捕虫嚢。一寸襟がdirty(^^;
3.こちらは最新の捕虫嚢
4.こちらは生長途中の捕虫嚢の赤ちゃん。この色合いは種子親のN.hookeriana
斑点系にそっくり
5.鉢増しのためビニールポットから根鉢を外した状態。昨年5月に挿し木し
て1年少々経過したが思った程の根量ではない
6.4号プラ鉢に鉢増しした様子。これでこのシーズンの生長は約束されただ
ろうか(・・?
1.こちらから四枚は2018年10月10日に撮ったもので、こちらはその
時点での株姿。鉢増しして4ヶ月程度経過し、やっと状態が上がってきた
様だが、これからの気温低下で成長は望めそうにない
2.真中の捕虫嚢は二つ前に着いたもの
3.こちらは一つ前に着いた捕虫嚢。結構色合いが濃い様だ
4.最新の捕虫嚢。リップには僅かにストライプが入る感じ
5.こちらから二枚は2018年12月20日に撮ったもので、こちらはこの
時点での株姿。ずっと戸外の直射下で管理していたため葉が真っ赤だ(^^;
6.温室内に置く場所がなくて室内の窓辺で育てているが、この時期夜間は7
℃前後まで低下するため着袋する様子は無い。これは唯一先月着いた捕虫
嚢でめっちゃショボい状態。来春まで着袋はお預け^^;
1.こちらから四枚は2019年7月20日に撮ったもので、こちらはこの時
点での株姿。若干大きくなってきたが、冬季は温室外栽培なので、春以降
の目覚めと生長が一寸遅い
2.一つ前に着いた捕虫嚢。めっちゃショボっ!(^^;
3.最新の捕虫嚢で、未だ開いたばかりなのでリップは完成していない
4.次に成長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。若干N.rafflesianaの蕾を連想
させるかな?
5.こちらから二枚は2019年7月29日に撮ったもので、こちらは一つ前
に着いた捕虫嚢。リップは真っ白ケッケ(^^;
6.こちらは開いたばかりの最新の捕虫嚢
1.こちらから二枚は2019年9月9日に撮ったてもので、こちらは挿し木
苗に着いた最新の捕虫嚢。一寸どす黒い感じ(^^;)
2.次に生長してきた捕虫嚢の赤ちゃん。この時点で結構色合いは濃い感じ
3.2019年9月22日、大分大きくなってきた捕虫嚢の赤ちゃん。間もな
く開きそうな感じ。多分左写真の捕虫嚢のその後だと思う
4.2019年9月29日、完成して間もない捕虫嚢。ミドル寄りになってき
た感じ
1.こちらから四枚は2020年9月21日に撮ったもので、こちらはこの時
点での挿し木苗の様子。大分徒長してきた
2.地際を確認するとやっと腋芽が発生してきたよ~ε-(´∀`*)ホッ。これが
生長してくれば来春辺りには挿し穂が採れそう
3.最新の補虫嚢。既に完全にアッパーだね
4.次に生長してきたアッパーの赤ちゃん。既に色合いは濃い目
1.こちらから五枚は2021年8月27日に撮ったもので、こちらは地際か
ら発生してきた腋芽のこの時点での様子。ボチボチ着袋しており更に二芽
目も発生してきている(^^)
2.現主茎は2m程徒長しており、こちらはその枝に着いた最新のアッパー
3.次に生長してきているアッパーの赤ちゃん。もう少しで完成しそうな感じ
だね~
4.更に次に生長してきているアッパーの赤ちゃん。こちらは完成までにはま
だまだ時間が必用な様だ
5.こちらは地際から発生してきた最初の腋芽に着いた最新のロアー。一寸ボ
ケ気味で見辛いのはご容赦の程(^^;
6.同じく地際から発生してきた最初の腋芽に出来つつあるロアーの赤ちゃん。
間もなくしたら完成しそうだ
1.こちらから二枚は2021年10月11日に撮ったもので、こちらは最新
の捕虫嚢。完全にアッパーってとこだろうか
2.こちらは一つ前に着いた捕虫嚢。アッパーは少しだがストライプが見てと
れる
3.2021年10月30日、完成して間もない様で、未だリップ及びストラ
イプは色合いが薄い
4.2021年12月18日、この時点での最新の捕虫嚢
5.こちらから二枚は本日2022年2月14日に撮ったもので、こちらは二
つ前に着いたアッパー
6.こちらは一つ前に着いたアッパー。本種は結構補虫嚢の寿命が長い様だ
1.こちらから五枚は2022年2月14日に撮ったもので、こちらは最新の
アッパー。大分漏斗型が顕著になってきた感じ
2.地際から発生した腋芽に着いた二つ前の捕虫嚢
3.同じく地際から発生した腋芽に着いた一つ前の捕虫嚢だが、狭い場所に挟
まっていた様でペチャンコになっている^^;
4.同じく地際から発生した腋芽に着いた最新の捕虫嚢。何か既にミドル寄り
の雰囲気プンプン(^▽^;)
5.昨秋交配した花穂の状態だが殆どが”しいな”で、まともそうなのは3~
4鞘だろうか。唯、採取して種子を確認してみないと結実有無は判らない
1.こちらから四枚は2022年11月14日に撮ったもので、新温室内で管
理している挿し木苗のもの。こちらは地際から発生してきた腋芽に着いた
一つ前の捕虫嚢。ストライプが結構目立つ様だ
2.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。こちらは結構色合いが濃くな
った様だ
3.こちらから二枚は現主茎が2m以上徒長した枝に着いたもので、こちらは
一つ前に着いたアッパー
4.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新のアッパー。柄、色合いは未だ残ってい
る様だ
5.こちらから二枚は旧温室内で管理している親株のもの。こちらは地際から
20cm程度の節から発生してきた腋芽に着いた一つ前の捕虫嚢。めっち
ゃ小さいね~
6.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。僅かながら大きくなった感じ
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