本日は、N.Effulgent Kotoです。

①人工交配   :N.mirabilis×thorelii、1978年河瀬晃四郎氏作出
②入手時期   :1997年頃
③入手元      :岡村氏
④成長度合   :早い
⑤栽培難度   :簡単
⑥挿し木      :水挿しでほぼ100%
⑦嚢の大きさ:我が家ではMax18cm程
⑧雌雄         :♀、主に5月~8月にかけて多い

本種は河瀬晃四郎氏が1974年から1983年にかけて作出された56種類程ある古都シリーズの内の一品種で、1978年に生まれたものです。非常に育てやすい強健種の両親から生まれた種で、その通りとても育てやすい品種です。我が家では冬季7℃前後になるリビングで十数年耐えてきました。又、夏季は40℃近くになるベランダで直射日光にバンバン当って育ってきた強者です。
非常に根張りがよく、成長も速く、良く着袋してくれる品種ですが、少々芸が足りないのがあまり人気の無いところでしょうか。唯、我が家の個体はやや色合いが薄い様ですが、結構紅く色付く個体もあるようです。本種も何種か未生苗が現存しているのでしょうかね。
捕虫嚢の形態は、ロアーはN.thorelii似、ミドル~アッパーはN.mirabilis似、全体的には種子親のN.mirabilis似でしょうか。何れにしても強健種ですので、本種を片親とした交配種を少しずつ作出していますが、その第一弾として、N.vikingと交配しました。本種の種子があまり採れなく10株程度しか育っていませんで、現在は3個体程残して観察しています。他にも5種育種していますが、概ね根張り良く強健の雰囲気です!(^^)!。何れは何処の家庭のリビングでも簡単に育てられる『リビングネペン』になればと勝手に思っています。(⌒∇⌒) 写真下段左から、

1.2011年9月26日に撮ったロアーで、良くの部分と裏蓋の部分が赤く染ま
  るが、けばけばしい色にはならない
2.2011年10月10日、こちらもロアーで殆ど遜色が無い
3.2011年12月4日、左の嚢はミドル当たりのものりで、良くは殆ど欠落し
  色彩も無くなる。一方右はロアー
4.2012年2月11日、腋芽が発生したばかりの様子。新芽は赤みがかって
  N.thoreliiに似る
5.2012年5月13日、挿し木苗が数本出来たので、行燈仕立てにした様子

  少し鉢が小さかったと反省
6.2012年8月4日、夏になって急速に伸長してきた。戸外栽培しているが

  どんどん着袋してくれる

1.こちらも2012年8月4日に撮った行燈仕立ての株元を撮ったもの。3本

  仕立てだが既に腋芽も発生してきて賑やかになってきた
2.2012年9月9日に撮ったミドル。全く派手さは無いが出来たてはみずみ

  ずしくて綺麗
3.2012年11月3日に撮ったアッパー。唯単に嚢って感じ
4.こちらも11月3日に撮ったもので、茎の途中から腋芽が発生しそれに着

  いたロアー
5.2013年8月4日、本種の花序で女の子。柱頭には既に花粉が付いてい

  る。何を交配したんだっけ?交配ラベルを確認すれば判るが…
6.2013年12月24日に撮った別の花序。大分鞘が膨らんできた。後1ケ

  月程度で種子が採れそうな気配

1.2013年12月24日、ミドル辺りの捕虫嚢で、やや赤色が載る
2.2014年12月28日に撮ったもので、既に1年以上撮っていなかった。出
  来たてのアッパーはグリーン一色
3.こちらは2015年1月15日、これまた1年以上撮っていなかった。成長中
  のアッパー、蓋がぽっこりとしてて可愛い
4.こちらも1月15日に撮ったもので、出来て数日経過したアッパー。やはり

  芸は無いか!
5.2015年4月26日、水挿ししていたもので、根量はとても多くゴワゴワ感
  がある
6.2016年1月26日に撮ったもので、久しぶり~((´∀`))ケラケラ
7.こちらから二枚は2016年4月11日に撮ったもので、こちらはアッパー寄
  りの嚢。左下にボケて見えるのも本種
8.やはり芸達者にはなれないね~。左奥側背にしている嚢も本種のもの

1.2016年4月11日、めっちゃ長いアッパーができる途中の嚢
2.2016年10月15日、アッパーで色合いは全くと言って良いほど無い
3.こちらから三枚は今朝2017年1月3日に撮ったもので、こちらは出来て1
  ヶ月以上経過したアッパー
4.こちらは別の枝に出来たもので、未だ出来て間もない嚢
5.こちらも別の枝に出来きたもので、すでに2ヶ月以上経過したアッパー。最

  近はロアーを何時も撮り損ねて、思いついた時点では殆どミドルからアッ

  パーになっているよ~(;´д`)トホホ

1.こちらから二枚は2017年6月16日に撮ったもので、こちらは茎の途中に
  発生した腋芽から出来たロアー
2.こちらは別の腋芽に出来たロアー
3.こちらから六枚は2017年8月18日に撮ったもので、こちらは茎の途中に
  出来た腋芽の最初に出来た超ロアー
4.こちらは別の腋芽に出来た未だロアー辺りの捕虫嚢
5.こちらは何れも地際から発生したロアーだが、色合いはイマイチ
6.こちらは1m以上伸長した茎に出来つつあるアッパーの赤ちゃん
7.こちらは茎の途中に発生した腋芽に出来たロアー辺りの捕虫嚢
8.既に開花して半月程度経過した雌花だが、交配していないのでこのまま

  朽ち果てる

1.こちらから二枚は2017年9月19日に撮ったもので、こちらはこの6月に
  水挿ししたもの。何れもボチボチ発根してきている
2.早速ビニールポットへ鉢上げした状態
3.こちらは挿し木苗の何番目かに発生した腋芽に着いたロアー。翼の部分

  だけだが結構色付いている。我が家の個体は総じて色合いが薄いが、色

  合いの濃い実生個体もある様だ
4.こちらは別の挿し木苗の腋芽に着いたロアー
5.ミドル寄りの捕虫嚢だろうか。それにしても全くと言って良い程色合いは無

  くなっている
6.天井付近まで徒長した枝に着いたアッパー。これで20cm弱。しっかりと植
  替えして管理すれば未だ大きくなってくれる筈…だが、場所がない(ノД`)

1.こちらから二枚は2018年6月28日に撮ったもので、こちらは出来て1ヶ
  月程度経過したアッパー。殆ど特徴が無いが蓋のエッヂ部が若干色付いて

  いる
2.こちらは出来て間もない新鮮なアッパー
3.こちらから六枚は2018年10月27日に撮ったもので、こちらは1ヶ月程
  前に徒長枝に着いたアッパー
4.徒長枝の1m弱の節から発生した腋芽に着いたロアー
5.こちらは別の徒長枝の50cm程の節から発生した腋芽に着いたロアー
6.次に成長途中のロアーの赤ちゃん。ちょいボケで見辛いのはご容赦m(_ _"m)
7.こちらは別の徒長枝に着いたアッパーだが、ややズングリって感じ
8.2m程度徒長した枝に着いたアッパー。何れも個性のない唯の嚢ってとこ

  ろだろうか。もう少し芸が欲しいものだが…

1.こちらから八枚は何れも2019年4月17日に撮ったもので、こちらは徒長
  枝に着いたアッパー。左奥の捕虫嚢も本種のアッパー
2.生長途中のアッパーの赤ちゃん。今朝は曇天でどうしてもピントが合わない
3.徒長枝の途中から発生した腋芽に着いたもので、ミドル寄りの感じ
4.こちらも左写真と同じ枝に着いた最新のミドル
5.徒長枝の途中から発生した別の腋芽に着いたロアー寄りの捕虫嚢。若干

  色合いが載っている
6.更に別の枝の途中から発生した腋芽に着いたロアー。何かめっちゃショボ

  い
7.左写真の捕虫嚢の枝に出来つつあるロアーの赤ちゃん。赤ちゃんらしい色

  合い(・・?
8.別の徒長枝に着いたアッパー。芸不足で人気はイマイチだが、透き通った

  感のアッパーは良い感じ

1.こちらから五枚は2019年10月21日に撮ったもので、こちらは茎の途中
  から発生した腋芽に着いたロアー寄りの捕虫嚢
2.別の腋芽に着いたロアー寄りの捕虫嚢。何れも色合いは薄く、翼の部分が

  少し色付く
3.徒長枝に着いたアッパー
4.こちらは別の徒長枝に着いたアッパー
5.こちらも別の枝に着いたアッパーで、できたてほやほやといったところだろ

  うか。色合いは殆ど無くなったが、みずみずしいグリーンが美しい

1.こちらから四枚は今朝2020年4月16日に撮ったもので、こちらは徒長枝
  に着いた最新のアッパー。随分スレンダーな感じ
2.同じ徒長枝に着いた一つ前のアッパー
3.同じ徒長枝に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん
4.徒長枝の途中から発生した腋芽に着いた捕虫嚢。この頃は結構色合いが

  赤くることが多い

1.こちらから四枚は2020年4月16日に撮ったもので、こちらは徒長枝の途
  中から発生した腋芽に着いた捕虫嚢。こちらも結構色合いが濃い
2.徒長枝に出来つつある補虫嚢の赤ちゃん
3.別の挿し木苗に着いたアッパー
4.こちも別の挿し木苗に着いたアッパー。出来立ての捕虫嚢は綺麗なグリー

  ンにるが、もう少し芸があったら人気が出るだろうに…

1.こちらから六枚は2020年11月6日に撮ったもので、こちらは徒長枝に着
  いた一つ前のアッパー
2.同じく徒長枝に着いた最新のアッパー。出来立てはみずみずしくて美しい(*^^)v
3.次に成長してきているアッパーの赤ちゃん。間もなく蓋が開きそうな感じ
4.こちらは別の徒長枝に着いたアッパー。蓋のエッヂ部分がやや赤く染まっ

  ている
5.こちらは別の挿し木苗の徒長枝に着いた一寸古いアッパー
6.同じく別の挿し木苗の徒長枝に着いたアッパー。本種ももう少し個性があ

  れば人気も出てくるとは思うのだが…。唯、シンプルではあるが出来立て

  はとても美しいと思う

1.こちらから六枚は2021年11月16日に撮ったもので、こちらは今年の7
  月28日に水挿しした挿し穂の様子。結構発根しているので急遽鉢上げす

  ることにした
2.根部の様子をアップ。一般的にNepenthesの根は細くて脆いのであるが、

  本種の根を見ているとNepenthesとは思えないくらい太くてしっかりとして

  おり結構ゴワゴワである
3.2.5号ビニールポットにミズゴケで植付けたところ。旧温室内にある個体

  は大分老化しているので、この個体を本種の次代のエースとしてになって

  もらおうな(^_^)/
4.一つ前に着いた捕虫嚢。本種の嚢は比較的フニャフニャであまり長持ちし

  ない
5.最新の捕虫嚢。新しい捕虫嚢は薄いグリーン一色で結構みずみずしい
6.次に生長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。よく見ると既に蓋が開き始めて

  いる様だ。完成も間近と云ったところだ

1.こちらから六枚は本日2022年8月26日に撮ったもので、何れも新温室

  内で管理している挿し木苗のもの。こちらは挿し木苗1に着いた一つ前の

  捕虫嚢
2.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。一寸ボケててm(_ _"m)
3.次に生長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。蓋の形状がまん丸ヽ(^。^)ノ
4.こちらから三枚は別の挿し木苗2個体のもの。こちらは一つ前に着いた捕

  虫嚢。何れもそうだが一切と云って良い程色合いは無く、グリーン一色で

  ある
5.左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。まあ、シンプルではあるが

  一寸芸に欠けるかな(^^ゞ
6.次に生長してきた捕虫嚢の赤ちゃん。こちらは完成までに未だ少し時間が

  掛かりそうだ

 

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