本日は、N.mirabillis var.echinostoma'purple'です。
①自生地 :ボルネオ島ブルネイ、1869年記載種
②入手時期 :2011年11月
③入手元 :大谷園芸殿
④成長度合 :(今の所)遅い
⑤栽培難度 :普通
⑥挿し木 :我が家での挿し木実績無し
⑦嚢の大きさ:我が家でMax12cm前後
⑧雌雄 :?、我が家での開花実績無し
N.mirabillisにもバラエティーが沢山ありますが、その中でも本種は特異でしょう。このechinostomaはボルネオ島ブルネイの標高200m位迄の低地に固有の種で、他の
N.mirabillisと大きく異なる点は、その襟の構造にあります。襟が極端に発達し平べったくなっており、縁歯が立ち上がって髭の様な触手の様な突起物が無数に生えています。
又、echinostomaの中にも何種類かのバラエティーがあり、本日紹介する個体はpurpleと云われるものです。唯、と葉を同じくして入手したRed speckledと比較しても殆ど見分けが付きません。成長したらその特徴が出てくるのかもしれませんが、まだの様です。
我が家の個体はechinostomaの特徴である突起物は未だ出てはていません。ある程度大きくならないと無理なのでしょうが、それにしても中々大きくなってくれません。
又、低温にはやや弱く冬場は中々着袋してくれない様です。暖かくなってくると着袋し始めますので、もう少ししたら見納めになりそうです。
その後ずっと愚図りっぱなしで、新温室内に移動後主茎の頂芽が溶けてしまいました。暫く動きがなかったものの、地際より20cm程度上部から腋芽が発生してきました。ただ、生長は遅々としており全く着袋する雰囲気が無く暫くその状態でしたが、本日確認したら1つだけですが綺麗な捕虫嚢を着けていました。やっと着袋した様で一寸ε-(´∀`*)ホッって感じでしょうか。唯、リップの触手は見てとれない様です→後で写真を拡大してみたら僅かに触手らしきものが見てとれました。Red speckledの方は若干触手が出てきていましたので、大きく立派になってくれると更に良く判る様になるものと推断します。下段写真左から、
1.入手した当日の、2011年11月17日の状態。結構しっかりとした
大きめの苗。N.mirabillis全体に言える事だが草質な感じ
2.2012年4月29日、5ケ月強経過した状態。しっかりとしてきた感
じだが、他のN.mirabillisと比べると、本種は葉がワカメの様に波打
っている
3.2012年8月13日に撮った草姿全体。がっちりとした感じになり、
ボチボチ着袋もしてくれるが、あまり大きくなる雰囲気はない
4.2013年4月5日に撮った草姿全体。葉数はボチボチ増えしっかりし
た感じだが、入手時からあまり大きさに変化が無い様に思う。上体
より鉢が一寸小さいので、今春植替え予定。植え替えれば大きくな
ってくれるかもしれない
5.2013年12月14日、二回り大きなブラ鉢に植替えした様子
6.2013年4月5日に撮った株姿。多少は大きくなったが、生長は緩
慢でイマイチ
1.2012年2月23日に撮った嚢のアップ。全然特長の無い感じで、色
合いも薄い
2.2012年6月20日、襟の部分に僅かに特長が出てきた感じ
3.こちらは2012年8月13日に撮ったもの。やっとそれらしい感じの
嚢になってきた。平たい襟が特長的、色合いもパープルに近くなって
きたかな
4.2012年10月17日、中々良い感じになってきた。色合いも濃くて
その名に恥じない?
5.2012年10月31日、襟のストライプがはっきりとしているが、触
手の様な突起物は見当たらない
6.2013年4月5日に撮った最新の嚢。冬場は低温で着袋しなかった
が、暖かくなってきて着袋するように成ってきた。鉢の表面から根が
見えてきたので、今週末辺り植替えをしようと思う。この嚢でジャスト
12cmだがもっと大きくなる筈。植替えすれば期待が持てるかも
1.2013年11月24日、中々良い感じの嚢だが、襟の触手は未だ出
てきていない
2.2013年12月14日、植替えのため根鉢を外した状態。ボチボチ根
が回っている様子が分かる
3.同12月14日に撮った、1の嚢のその後の様子。一寸見辛いが襟
の部分に蜜が出て白化している
4.2014年7月25日、鉢に隠れて出来ていた嚢で、色合いがとても
薄い
5.2015年1月1日、開いたばかりの補虫嚢
1.2015年1月8日に撮った最新の補虫嚢。今は1つしか嚢が付いて
いないが、今シーズンはこれで終わりそう。来春以降しっかりと生長
して欲しいもの
2.リップをアップしたもの。リップが平たいとストライプも今夏感じに見え
るのが中々面白い。唯、本種の特徴であるイソギンチャクの様な触
手は出ていない。もう少し大きくなってくれないと無理なのだろう
3.こちらから二枚は2015年9月28日に撮ったもので、こちらは最新
の補虫嚢。色合いは名に値する感じになってきたが、大きさはイマ
イチ
4.襟の部分をアップ。色合いは濃くなったが相変わらず触手は出てこ
ない。もっと大きくならないと無理なのだろう
1.こちらから三枚は本日2022年8月16日に撮ったもので、こちらは
超久し振りに着袋した最新の捕虫嚢。色合いはボチボチ良い様である
2.リップの分部をアップしたてところ
3.更にリップをアップして確認したところ、僅かではあるものの触手らし
ランキング参加中、ポチッと! 応援の程宜しくお願い致します。
m(._.)m
↓↓↓