本日は、N.×hookeriana Lindl.’Green嚢丸型’です。

①自生地      :N.rafflesiana×ampullaria、ボルネオ島、スマトラ島、マレーシア、

         シンガポール等インドネシア諸島、1881年記載種
②入手時期   :2011年8月
③入手元      :うつぼかずらの郷殿
④成長度合   :早い
⑤栽培難度   :簡単
⑥挿し木      :水挿し100%
⑦嚢の大きさ:我が家ではMax10cm程
⑧雌雄         :? 我が家では開花実績無し

本種はグリーンタイプの嚢丸型といわれるもので、グリーンタイプより更に丸い形をしています。ロアーは美しいグリーンで形がゴルフボールの様に丸くてコロコロしています。ゴルフボールを一回り大きくした感じです。入手時から一年近くは凄く成長が遅かったのですが、徒長を開始してからは成長がとても早くなり、既に温室の屋根に到達してしまいました。
しかし、その後も一向に腋芽が発生する気配が無く、温室内の屋根裏をのたうち回る状況になってきましたので、2014年の6月に思いきってカットし挿し木にしました。本種の挿し木は今回始めての挑戦でしたが、流石交配種、水挿しで4本全て無事発根しました。めっちゃ簡単な様です。とても育て易い品種ですが、中々脇芽は発生しない様です。唯、カットした後は頂芽が無くなってしまった事で、各節から7本程脇芽が発生し何れも成長中していました。2015年春以降その内の1本を残して他の腋芽は挿し木にする予定でしたが、結果どうなったのでしょうか。と云うのも2014年以来どうも記事にしていなかったようで、7年間空白になっていました(^_^;)。
温室内の植物移動が中々進まないのですが、親株は残念ながら数年前に逝ってしまったのですが、挿し木苗を3個体残していましたので絶滅は逃れました。唯、ずっとほったらかしの状態でした。最近少し新温室に移動させた折、本種が悲惨な状態になっていました。これではまともな生長が望める筈もなく、何とか旧温室から取り出せた2個体を鉢増ししました。これで少しは元気になって美しい捕虫嚢を着けて欲しいものです。残りの1個体は頂芽が多分温室の天井辺りを這っている様で、今回は移動できませんでした(ノД`)シクシク。
その後植替えした個体は少しずつ着袋が始まりました。又、旧温室内の個体も地際から発生している腋芽に着袋が始まっています。下段写真左から、

1.入手して2ケ月程度経過した2011年10月4日に撮ったもので、我が家で
  初めての嚢。今まさに開き始めたばかりのロアー
2.2011年10月10日、1の嚢を別のアングルから撮ったもの。グリーンが
  みずみずしくて良い感じ
3.こちらは2011年10月21日に撮ったもの、とても丸々としていて中々良
  い感じの袋だと思う
4.2011年12月19日に撮ったもので、ロアーの蕾
5.2012年12月29日、4の嚢の蓋が開いた状態、奥側に二つ見える嚢も本
  種のもの

1.2012年4月26日、袋の形がまん丸から少し長めになってきた。ボチボチ
  ミドルへ移行するのかもしれない
2.こちらは2012年6月29日に撮ったもので、一寸見辛いが少しずつ長めに
  なっている様に思う
3.2012年9月30日に撮った未開の嚢。いよいよミドルになってきた
4.2012年10月2日、3の蕾が全開した様子。尻ずぼみのミドルになった。
  これはこれで中々魅力のある袋だと思う
5.こちらは2012年12月4日に撮った最新のミドル。夜温が低くなってきた
  ので、着袋してくれるかな?春まで暫くお預けになるかもしれない
6.2013年1月10日に撮ったもの。意外や、順調に着袋してくれた。低温に
  も結構強い種の様に思う

1.こちらは一寸古い2012年8月29日に撮ったもの。左の茎が本種のもの

  で、徒長を始めると凄い勢いで伸びる。右の茎はN.ampullaria'Brunei Red'

  だが、当然ののことながら良く似ている
2.2014年9月10日に撮った水挿し苗の発根状況。今年の6月には既に温

  室の屋根に到達しており、蛇の様に這い回っていたので、脇芽の発生は

  無かったが思いきってカットし挿し木にしたもの。頂芽枝×1、節間枝×3

  の計4本挿したが、何れも発根した。
3.こちらも同日の9月10日に撮ったものでアップ。左から二番目と一番右の

  枝は発根量が十分なので、ビニールポットに上げる事とした。左端と左か

  ら三番目の枝は少々発根量が足りないので、今暫らく水に浸けておこう。

  左から二番目と三番目の枝は蛇の様に曲がりくねっている。温室の屋根

  をはい回っていた為こんな事になってしまった。(^^;
4.2014年9月28日、発根量の少なかった2本の内、真っ直ぐな挿し穂の発
  根状況をアップしたもの。生長ホルモンの一種であるオーキシンの分泌、

  作用により、形成層や師部の部分から、カルス(癒傷組織)を形成し発根し

  ている事が良く分かる。但し、過度のカルス形成は発根を阻害することが

  知られており、Nepenthesではこれ位のカルス形成が丁度発根に適してい

  る様である。事実、こぶの様にカルス形成した挿し穂では発根状況は思わ

  しくない事が多い。根の尖端が半透明なのは健康的な証拠
5.これは蛇の様に曲がった挿し穂の発根状況。茎自体も楕円に変形してい

  るので、構造が一寸分かり辛い。2本共十分な発根量になったので、ビニ

  ールポットへ上げた
6.こちらは2014年10月28日に撮ったもので、こちらはビニールポット上
  げの株。何んとか活着している模様。来春位からボチボチ着袋してくれると

  思う
 

1.こちらから五枚は2021年11月2日に撮ったもので、挿し木苗3個体の内
  一番小さな個体。と云っても主茎は1m以上ある(^_^)/。こちらはこの時点

  での株姿。旧温室でずっと埋もれていた(^^;
2.地際から20cm程度のところから腋芽が発生してきている様子
3.ず~っとほったらかし状態だったので、即刻鉢増しすることにした。こちらは
  根鉢を外したところだが、ミズゴケは既にボロボロで形跡が殆どない状態。

  これで良く生きていたものだね~(^▽^;)
4.4号プラ鉢にミズゴケで植付けた様子
5.株元の様子。これで何とか復活して爆発して欲しいものである

1.こちらから六枚は2021年11月17日に撮ったもので、何れも挿し木苗3
  個体の内中位の個体。こちらもほったらかしの状態だったので、急遽鉢増

  しする事にした。こちらは根鉢の様子を撮ったものだが、これもミズゴケは

  スカスカ状態(^_^;)。
2.4号素焼鉢にミズゴケで植付けた様子。既に2m近く徒長しており全体像

  は捉えれない
3.地際から50cm程度の節から発生した腋芽をアップ。何となく良い感じなの
  でこれからの生長に期待したいものだ
4.こちらは頂芽の様子。こちらはとても頼りないネ~
5.旧温室内に残っている一番大きな挿し木苗の地際から発生した腋ロに着

  いたロアー。中々良い感じ。久しぶりに本種のロアーを見た気がする(^^♪
6.このグリーン一色のリップが中々良い感じだ(⋈◍>◡<◍)。✧♡

1.2022年2月15日、新温室内に移動し管理している挿し木苗の腋芽に出

  来つつある捕虫嚢の赤ちゃん
2.2022年3月12日、左写真の捕虫嚢の赤ちゃんが完成した様子。未だ若

  干長面の様である
3.2022年5月15日、旧温室内で管理している個体の地際から発生してきた
  腋芽に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん
4.こちらから二枚は本日2022年5月27日に撮ったもので、こちらは旧温室
  内で管理している個体の地際から発生してきた腋芽に着いた最新の捕虫

  嚢。やっと名に違わぬ雰囲気になってきつつある様だ
5.次に生長してきた捕虫嚢の赤ちゃん。完成までには大分かかりそうだね

 

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