本日は、N.Ile de Franceです。
①人工交配 :N.Lecouflei[mirabilis×thorelii]×
Mixta Sanguinea[northiana×maxima]、1978年、
Yvon Ve'zier氏作出
②入手時期 :2009年10月
③入手元 :うつぼかずらの郷殿
④成長度合 :非常に早い
⑤栽培難度 :超簡単、高温に強い
⑥挿し木 :水挿し発根容易
⑦嚢の大きさ:我が家ではMax25cm前後
⑧雌雄 :♀、10月頃
この交配種はその名の通りフランスで作出されたものです。Ile de Franceとは、フランス中北部の地方で、現在は首都パリ市街を中心とした7県の地域圏を指す様です。作出者の居住地域がこの辺りだったのでしょうか。
草姿は大柄で特に葉身は大きくなり、スルスルっと伸びていく感じですが、それに比較して茎はあまり太くならない、スリムな感じの種です。成長はとても早く、良く着袋してくれますし、挿し木も容易な優良種です。唯、2015年は水挿しで失敗してしまいました( ノД`)シクシク…。あまりにも高温だったせいか、瓶内の水が熱湯になってしまった様です。こんなことは初めてでした。そこで2016年及び2017年も水差しに挑戦しましたが、50%以上の遮光下で管理していましたので、問題無く発根しました。(^O^)
ロアーからミドルにかけては、陽の光が強いと嚢全体から襟の部分がピンク色から赤く色付きとても美しくなります。アッパーはあまり色が載らない様です。本当に素晴しい育て易い品種なのですが、あまり芸があるとは言えないのか、独得な個性に欠けるのか(・・?、人気はいま一つの様ですね。もう少しN.Mixtaに似ていれば^^;。それに流通量も殆どないようですので、しっかりと挿し木をして流布に努めたいと思います。今春になってやっと徒長枝をカットして4本水挿しにしました。成功して欲しいものです(^^♪。下段写真左から、
1.2011年9月6日に撮ったもので、腋芽の最初にできたロアー。ピンク色が
とても美しい
2.2011年10月21日、腋芽の三枚目辺りに出来たロアー、何とも云えない
色合いがとても良い
3.こちらは腋芽が少し成長した2011年12月27日2のロアーで、色彩は少
し薄れてきた感じ。ロアーの頃は総じて嚢表面の斑模様が目立つが、ミド
ルからアッパーになると殆ど発現しなくなる
4.1m程度伸長した枝に出来たミドルで、2012年6月25日に撮ったもの。
陽の光に良く当たると綺麗に発色してくれる
5.こちらも2012年6月25日に撮ったアッパーで、2m程度伸長した枝に出
来たもの。色気も無くなって尻ずぼみになった。4のミドルとこのアッパーは
23cmだった。調子が良いともう少し大きくなる。又、調子のバロメータは
蜜の分泌度合いでも判断できる。特に本種は至る所に蜜腺があり、調子が
良いとN.glanduliferaの様にあちこちから蜜を噴き出す
6.2012年6月25日に撮ったアッパー。嚢自体はさほど個性的ではないかも
しれないが、何となく襟元等良い感じ
7.こちらも同じく2012年6月25日に撮ったもので、ミドル当たりの嚢。襟
が何とも言えない感じ
8.2012年7月14日のミドルを上方から撮ってみた。嚢内壁は結構色白ね
1.2012年12月8日のアッパーで、2.5m程度伸長した枝に出来たもので
あるが蔓がカールしていない
2.本種の花序(雌花)、一寸古いが2011年10月27日のもの。この個体も
結構花粉のより好みがある感じ。花粉が乗らなくても凄く大きな鞘が出来
ることが多く、蒴果を採取し種子を確認しないと結実有無は判断出来ない
様で、結構「しいな」が多い
3.2013年7月5日、ミドルからアッパー寄りの嚢だが、これは襟の構造に欠
陥あり?、全然発達していない
4.2014年3月2日に撮ったもので、2013年12月に水挿しした苗の発根
状況。カルス形成部分から不定根が沢山出てきているのが分かる。ネペン
の根は総じて真っ黒と思われがちだが、先端部分はこの様に半透明で白
っぽい感じになる。これは状態が良い証拠
5.2014年6月30日、これもミドルからアッパー寄りの嚢
6.2014年8月25日に撮ったもので、地際の腋芽の最初にできたロアー。こ
れは腋芽が結構大きかったので、嚢も12cmと大きめ
7.こちらは正面よりから撮ったもの。光が十分だとピンク色になり、紅い斑模
様も発現する
1.2014年9月30日、この6月末に水挿しした頂芽が発根してきた様子で発
根量は未だ1cm程度なので、2cm位になったらビニールポットへ鉢上げを
しようと思う
2.2014年10月13日、腋芽に出来たものでロアーからミドル辺りの嚢
3.2014年11月24日、こちらはややアッパー寄りの嚢
4.2015年3月3日に撮ったもので、2m以上伸長した茎に出来たアッパー
5.こちらも同3月3日に撮ったもので、2m以上伸長した茎に出来たアッパー
だが、陽の良く当たる場所でできたせいか、結構ピンクに色付いている
6.こちらから3枚は2015年3月4日に撮ったもので、これは2014年6月
に挿し木した苗に出来た嚢
7.2014年6月に挿し木した苗に出来た嚢で成長中のもの。左端写真の挿
1.こちらも2014年6月に頂芽を水挿ししたもので、大分大きくなりボチボチ
着袋し始めた。本種は茎はやや細めだが、葉身は大きく蔓も良く伸び結構
ワイルドに育つ
2.2015年3月19日、親株にできたアッパー。日陰で出来た嚢の為か殆ど発
色が無い
3.2015年5月18日、こちらは挿し木苗に出来たアッパー
4.2015年9月16日、これも同様昨年7月に挿し木した苗に出来たアッパー
でスレンダーな感じ
5.2015年9月25日、こちらも挿し木苗のアッパーで、サイドから撮ったも
の
6.2015年11月11日に撮ったもので、挿し木苗に出来たアッパー。父親が
N.Mixtaの割には襟はあまり大きくならない
1.2016年5月3日、出来たての補虫嚢だが、それにしてもスレンダーな感じ
だね~
2.2016年9月23日、こちらも出来てあまり日が経っていないアッパー
3.2016年10月13日、出来て1ヶ月以上経過した捕虫嚢
4.こちらから三枚は2016年10月29日に撮ったもので、こちらは左写真の
捕虫嚢のその後の様子。殆ど変化は無い
5.こちらは出来てあまり時間が経っていない捕虫嚢。若干襟が目立つ程度
でありN.Mixta程の襟にはなってくれないね~
6.こちらは指で撮んだ別の捕虫嚢。今はこれ位の大きさ。一寸ショボイね~。
挿し木をして株の更新を図ろうと思ったが今夏失敗したので、来春リベンジ
といこうか
1.2017年2月11日、親株の何番目かの腋芽に出来たアッパー。全然と言っ
て良いほど色合いが無い
2.こちらから三枚は2017年4月21日に撮ったもので、こちらも親株の何番
目かの腋芽に出来たアッパーで、蓋が開いたばかりの嚢
3.こちらは一つ前に出来たアッパー
4.こちらは2016年に挿し木した苗に出来たものだが、既にミドルからアッパ
ー寄りになった。唯、色合いは薄いピンク色ではんなりとしていて中々良い
感じ(* ̄▽ ̄)♪
1.2017年6月16日、ややアッパー寄りの捕虫嚢だが、色合いは未だ僅かに
残っている
2.2017年6月26日、こちらの捕虫嚢は既に色合いは殆ど無い
3.こちらから二枚は20147年9月22日に撮ったもので、こちらは
4.こちらは左写真の挿し穂の根部をアップ。未だ発根量は少ないが、この後ビ
ニールポットに鉢上げしたが、写真を撮り忘れその後里子に出たよ(@^^)/~~~
5.こちらから四枚は2017年10月17日に撮ったもので、こちらは親株の何
番目かの腋芽に着いたアッパー寄りの捕虫嚢だが、リップが比較的赤味が
かっている
6.これは2m程度伸張した枝に着いたアッパー。それにしても凄い蜜の量だね
7.結構湾曲したアッパー
8.50cm程度伸張した腋芽に着いた戻る辺りの捕虫嚢で、未だ全体的にピン
ク色っぼい感じ
1.こちらから五枚は2018年4月13日に撮ったもので、こちらは親株の腋芽
に着いたロアー。ボチボチ色合いは濃い
2.こちらは徒長した枝に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん
3.こちらは別の徒長枝に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃんで、徐々に大きくなっ
てきている
4.徒長枝に着いた最新のアッパー
5.こちらは左アッパーと同一枝に着いた一つ前のアッパー
6.2018年5月22日、親株の地際から発生した腋芽に着いたロアー。これは
とても発色が良い(^^♪
7.2018年6月1日、親株の徒長枝に着いたアッパー。何か一寸バナナみたい
な感じだね~
1.2018年10月4日、親株の徒長枝に着いたアッパーだが、一寸小さめのサ
イズ
2.こちらから七枚は2018年10月19日に撮ったもので、こちらは親株の徒
長枝の1m位の所から発生した腋芽に着いた捕虫嚢
3.こちらも親株のもので、地際に発生した腋芽に着いたロアー
4.挿し木苗の徒長枝に着いたアッパー
5.挿し木苗の徒長枝に出来つつあるアッパーの赤ちゃん。僅かに蓋が開き始
めた様だ
6.こちらは挿し木苗の徒長枝に着いた最新のアッパー
7.蓋が開き始めたアッパー
8.挿し木苗の徒長枝の途中から発生した腋芽に着いた捕虫嚢
1.こちらから三枚は2019年1月15日に撮ったもので、こちらは地際から発
生した腋芽が少し成長した枝に着いたロアーからややミドル寄りの捕虫嚢。
ボチボチ斑模様も見える
2.こちらは既にアッパー寄りだろうか、色合いは殆ど無くなった
3.地際から発生した腋芽に着いたロアーからややミドル寄りの捕虫嚢
4.2019年3月8日、アッパー寄りの捕虫嚢の割には比較的色合いが載って
いる
5.2019年4月3日、1m以上徒長した枝に着いたアッパー
6.こちらから三枚は2019年4月12日に撮ったもので、こちらは何れもロア
ーからミドル寄りだろうか
7.既にアッパー寄りの捕虫嚢だが、リップは結構色付いている様子
8.次に成長途中のロアーからミドル寄りの捕虫嚢の赤ちゃん
1.2019年6月25日、徒長が始まっている枝に着いたミドルからややアッパ
ー寄りの捕虫嚢だろうか。若干色が載っている様だ
2.こちらから二枚は2019年10月21日に撮ったもので、徒長枝に着いたア
ッパー
3.徒長枝の途中から発生した腋芽に着いたアッパーで、大分スレンダーな感
じだ
4.こちらは2019年10月23日に撮ったもので、蓋が少し開きかけているア
ッパーの赤ちゃん
1.こちらから四枚は2019年10月23日に撮ったもので、こちらは徒長枝に
着いた典型的なアッパー
2.徒長枝の途中から発生した腋芽に着いたアッパー
3.こちらは挿し木苗の徒長枝に着いたアッパー
4.こちらも挿し木苗の徒長枝に着いたロアーからミドル寄りの捕虫嚢で、結構
色合いが載っているよ~(^^♪
1.こちらから四枚は2020年4月13日に撮ったもので、徒長枝に着いたアッ
パー。まあ、本種の一般的な捕虫嚢って感じだろうか
2.こちらは別の徒長枝に着いたアッパー。左写真の捕虫嚢と大して変わりは
ないかな。もう少しリップがN.Mixta寄りだと良かったのだが…
3.こちらも徒長枝に着いた捕虫嚢だが、未だ大分色合いが残っている様だね
4.別の挿し木苗の徒長枝に着いたアッパー。こちらはグリーン一色でめっちゃ
スレンダーな感じ。一寸バナナみたい(^^)v
1.こちらから五枚は2020年10月3日に撮ったもので、こちらは親株の株元
から発生した腋芽に着いたロアー。色合いも程良く翼も結構発達している
2.同じく親株の株元から発生した腋芽に出来つつあるロアーの赤ちゃん
3.2m程度徒長した枝に着いた最新のアッパー
4.こちらは途中から枝分かれした徒長枝に着いたアッパー。色合いは全くと
云って良いほど無い
5.挿し木苗の徒長枝に着いたアッパー。結構スレンダーだね
1.2021年3月31日、親株の地際から発生した腋芽が少し生長した枝に着
いた捕虫嚢。結構良い色合いになっているね~(^_-)-☆
2.こちらから五枚は2021年4月3日に撮ったもので、こちらは親株の地際か
ら発生して間もない腋芽に着いた捕虫嚢。色合いは何か薄いな~^^;
3.親株の地際から発生して間もない別の腋芽に着いた捕虫嚢。こちらはリッ
プのみ若干色付いているだけでほぼグリーン一色
4.こちらから三枚は挿し木苗の物。こちらは2m程度徒長した枝に着いた典型
的なアッパー
5.地際から発生した腋芽が徒長し、それに出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん。
今まさに蓋が開き始めたところ
6.こちらは最新の捕虫嚢の赤ちゃん。結構細長いかな
1.こちらから四枚は2021年11月4日に撮ったもので、こちらは親株の腋芽
が徒長した枝に着いたアッパー。色合いは全く無い
2.別の徒長枝に着いたアッパー。、ほんの僅かにリップ縁部が色付いている
かなって感じ
3.徒長した枝の1m辺りから発生した腋芽に着いた捕虫嚢。ミドル辺りといっ
たところだろうか。リップ及び翼が僅かに色付いている
4.左写真の捕虫嚢の次に成長してきている赤ちゃん。湾曲していてバナナみ
たいになってる(^_^)/
1.こちらから五枚は2022年5月5日に撮ったもので、こちらは旧温室で管理
している親株の徒長枝をカットして水挿しにしたもの。無事発根を祈ろう
2.挿し穂の二つ前に着いていた捕虫嚢。アッパー寄りになっているが色合い
は僅かに残っている様だ
3.一つ前に着いた捕虫嚢。色合いは殆どなくなってきている
4.同じく挿し穂に着いた最新の捕虫嚢。色合いは完全に抜けてしまった様だ
5.次に生長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。挿し木にしたので完成することな
く逝ってしまいそうだ(;O;)
6.こちらは本日2022年5月17日に撮ったもので、旧温室で管理している親
株の株元から発生してきた腋芽が少し成長した枝に着いた捕虫嚢。リップ
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