本日は、N.Attractive Fuso（NO-2：嚢丸型）です。
①人工交配 ：N.thorelii ikeda×ventricosa
②入手時期 ：２０１１年６月
③入手元 ：うつぼかずらの郷殿
④成長度合 ：超早い
⑤栽培難度 ：超簡単
⑥挿し木 ：水挿し、鹿沼土挿しで１００％
⑦嚢の大きさ：我が家ではＭａｘ１５ｃｍ程
⑧雌雄 ：？、我が家での開花実績無し
随分前からN.Attractive Fusoを育てていますが、本種は２０１１年６月に入手したもので、従来種と比べやや異なる様です。従来のNO-1はN.ventricosaの特長が良く出て、襟の部分が角ばった感じで、胴周りが窪み２０ｃｍ前後の嚢を着けてくれます。しかし、本種はややズングリむっくりで、胴体の括れがあまり無い様に思います。
唯、襟の角張は中々良い感じだと思います。嚢の大きさはロアーで１０ｃｍ前後、アッパーで１５ｃｍ程度とあまり大きくなりませんが、草姿は殆ど同じで両者の区別はつきませんし、生育具合等も遜色無い様に思います。本種もどうも同一種名で実生苗が複数個体流通しているようです。多分ですが…。
従来からの子は女の子ですが、この子は果たしてどちらでしょうか。既に１０年以上育てていますが、一向に開花してくれません。直ぐに温室の天井に届いてしまいますので、その都度カットし挿し木にしています。ですので更に開花が遅れますね(^^;。
それにしても本種は特に腋芽が発生しやすく、地際及び節の至るところから萌芽してエライことになってます。それに挿し木も容易で、高温低温、乾燥にも強く非常に育て易くとても魅力的な品種だと思いますので、是非流通して欲しいと思います。従ってドシドシ挿し木をしたいところですね。下段写真左から、
１．２０１２年５月３０日に撮ったロアー。色合、蓋の形状、襟の具合などは従来から育て
ている嚢と遜色は無いが、こちらの嚢はとても寸胴
２．２０１２年９月１９日、捕虫嚢サイドから撮ったもの
３．２０１２年１１月３日に撮った捕虫嚢。蔓がサイドから後方へ移ったが、未だロアーの
雰囲気
４．２０１２年１２月１３日に撮ったもの。この袋は色合が薄くやや尻ずぼみになりかけて
いる感じで、ミドル当たりだろうか
５．２０１３年４月１４日、親芽と腋芽が１本成長していたが、その腋芽の根元付近から３
芽萌芽してきた。何となく賑やかになりそう
１．２０１３年５月３１日に撮った親芽にできたミドル。色彩が薄くなってきたので、襟の
ストライプが目立つようになり美しい
２．２０１３年６月２日、こちらは腋芽にできた未だロアー当たりの嚢。ロアーは襟が真っ
赤に色付きストライプははっきりとしないが、これはこれで美しいかも
３．２０１３年７月２８日に撮ったもので、出来てからある程度時間が経過した嚢なのであ
まり艶は良くないが、沢山付けば見応えがある。更に腋芽も大きくなってきているの
でもう少ししたら鈴なりが見られそう
４．腋芽の株元に発生した３つの腋芽は全て順調に成長している。ボチボチ嚢が着きだ
したので、もう少しすれば賑やかになる
５．２０１４年２月１９日、親の茎は既に２ｍを超えいよいよアッパーが付きだした。左の
尻すぼみの嚢が本種のもので右のスレンダーな嚢は普通のN.Attractive Fuso。アッ
パーも若干の違いがある感じ
６．２０１４年９月８日に撮ったロアー
１．２０１４年１１月２７日、ミドルからアッパーになるところか
２．２０１５年１月１日に撮ったもので、この頃になると嚢表面の色柄は無くなり、内斑が
表に透けて見えリップのストライプが目立つようになる
３．２０１５年３月５日に撮ったもの
４．こちらは２０１５年５月２０日に撮ったもの
５．こちらも同５月２０日に撮ったもの
６．こちらは２０１５年５月２１日に撮ったもので、一寸判り辛いが嚢の右半分の色合い
がとても濃い。この様なキメラ現象は以前N.alataでもあったが、他品種でも時折発
生する
７．こちらのアングルから見た方が良く判るかな
１．２０１４年８月３日、２０１４年６月８日に水挿ししていた苗が発根した状態で、既に
腋芽は大分動き出している
２．こちらも当日の８月３日に撮った発根部分のアップ。根の先端が半透明で生きいき
として躍動している様に見える。多少発根量が少なめだが、ビニールポットに鉢上げ
する事にした
３．２０１４年９月８日に撮ったもので、鉢上げ後２０日程度経過した状態。５本（頂芽枝
×１、節間枝×４）挿し木を実施したが、無事発根。ポット上げ後も順調の様で何れ
も活着している様子。これら挿し木苗はこの後里子に出たが、我が家の温室よりも
恵まれた環境下ですくすく育ってくれている筈
１．２０１５年７月９日、ミドル三兄弟。ロアーの頃は襟の角張が殆どないが、このころに
なると角張及びストライプが良く目立つようになる
２．２０１５年１０月８日、親株のそれこそ何番目の腋芽か全くわからないが、何れかの
腋芽にできたロアー
３．こちらから六枚は２０１５年１２月６日に撮ったもので、こちらは親株の腋芽にできた
ロアー
４．こちらも親株の最近発生した腋芽にできたロアー
５．こちらも同様だが、一寸形の雰囲気が違う感じ
６．こちらは挿し木苗に出来たミドル辺りの嚢で、大分柄、色合いが薄くなってきた
７．こちらも同様、右奥の嚢も本種のもの
８．こちらも挿し木苗に出来つつある嚢だが、殆ど色合いがなくなってきているので、ア
ッパー寄り(・・? それにしてもこの形、何かみたい(・・? 笑
１．２０１６年１月２７日、親株の腋芽に出来たロアー
２．２０１６年４月３日、蓋が開いたばかりの嚢
３．２０１６年４月８日、左写真の嚢のその後で、襟が完全に反り返った
４．２０１６年５月１５日、挿し木苗の主茎に出来たアッパー寄りの嚢。ミドルからアッパ
ーになると全体的に色落ちするので、リップのストライプがより鮮明に写って美しい
のと、リップの角張も目立つ
５．こちらから四枚は２０１６年７月８日に撮ったもので、こちらは親株の１０番目位だと
思うが、その腋芽に出来たロアー。めっちゃショボくなってきた感じ
６．挿し木苗に出来たミドルからアッパー寄りの嚢。挿し木苗と言っても既に１ｍは越え
ている
７．こちらも同様挿し木苗に出来たミドル辺りの嚢だが、殆ど羊歯類に埋もれてできた
もので、殆ど色合いが無い
８．こちらも挿し木苗に出来つつある生長途中の嚢
１．２０１６年７月１２日、何か特徴のないスレンダーな感じのミドルからアッパーよりの
捕虫嚢
２．２０１６年９月２４日、着袋率はとても良いので、この様にブラブラぶら下がっている
と何かユーモラスな感じ
３．こちらから五枚は２０１７年１月２４日に撮ったもので、こちらは出来て間もないアッ
パー
４．こちらは次に成長中のアッパー
５．こちらは別の枝に出来たアッパーだが、何かめっちゃショボいね～(*^^)v
６．本種は２ｍ以上伸びるが、老成した茎からはこの様に節から腋芽が発生してくる事
が多い
７．左写真の腋芽に出来た捕虫嚢をアップしたもの。ややミドル寄りの嚢になる事が多
い
１．２０１７年２月２６日、親株の何番目かの腋芽に出来たアッパー。冬場でもボチボチ
着袋してくれる優れもの(^O^)
２．２０１７年４月１９日、右は出来て少し時間が経過したもの、左は出来て間もない何
れもアッパー
３．２０１７年４月２４日、開いたばかりのアッパー
４．こちらから二枚は２０１７年５月４日に撮ったもので、こちらは親株に出来た何れも
アッパー
５．こちらはミドル辺りの捕虫嚢だろうか(・・?
６．こちらから三枚は２０１７年７月１５日に撮ったもので、こちらは何れもロアーからミ
ドルへ移行する辺りだろうか
１．こちらから三枚は２０１７年７月１５日に撮ったもので、こちらの右の捕虫嚢はミドル
あたり、左は成長途中の捕虫嚢
２．こちらは何れも親株の最新の腋芽に出来たロアー
３．既にアッパー寄りの捕虫嚢で、色合いは殆ど無くなったが、その分リップのストライ
プが目立つようになった
４．こちらから三枚は２０１８年１月１７日に撮ったもので、こちらは何番目かの腋芽に
着いたややミドル辺りの捕虫嚢だろうか。それにしても１年程全く撮っていなかった
様だ
５．こちらは別の腋芽に着いたミドル寄りの捕虫嚢
６．更に別の腋芽に着いたもので、ロアーの最後辺りだろうか(・・?。何れにしてもこの
時期にはショボい捕虫嚢ばかり着くよね～
１．こちらから三枚は２０１８年６月７日に撮ったもので、こちらは挿し木苗の腋芽が徒
長した枝に着いたアッパー
２．こちらも挿し木苗に出来つつあるアッパーの赤ちゃん
３．こちらは親株の何番目かの腋芽に着いたロアー寄りの捕虫嚢
４．こちらから五枚は２０１８年７月２日に撮ったもので、こちらは親株の腋芽に着いたロ
アー寄りの捕虫嚢
５．親株の徒長枝の途中から発生した腋芽に着いた捕虫嚢達。地際の腋芽に着く嚢と
比べ色合いや形はイマイチ
６．こちらも親株の腋芽に着いたロアー
７．左写真の右の捕虫嚢をアップしたもの。出来てあまり時間は経過していない感じ
８．こちらは挿し木苗の腋芽が徒長した枝に着いたアッパー寄りの捕虫嚢だが、括れは
無く殆ど寸胴な感じ(*^^)v
１．２０１９年１月１１日、挿し木苗の徒長枝に着いたアッパー寄りの捕虫嚢
２．こちらから七枚は２０１９年１月２３日に撮ったもので、こちらは親株の徒長枝に出来
つつあるアッパーの赤ちゃん
３．親株の徒長枝の途中から発生した腋芽が伸長し成長途中のアッパーの赤ちゃん。
結構漏斗型になりそうな感じ
４．親株の徒長枝に着いた二つ前のアッパー
５．親株の徒長枝に着いた最新のアッパー
６．親株の徒長枝の途中から発生した腋芽の最初に出来た超ロアー。めっちゃ小さい
(^^;
７．同じく親株の徒長枝の途中から発生した別の腋芽に着いたロアー
８．株の徒長枝の途中から発生した別の腋芽に着いた完成して間もないロアー。この
蓋が何となく可愛い(*^^*)
１．こちらから二枚は２０１９年４月３日に撮ったもので、こちらはミドル寄りの捕虫嚢
２．こちらは成長途中の捕虫嚢の赤ちゃん。ミドルからややアッパー寄りかな？
３．２０１９年５月１日、アッパーになったと思われる捕虫嚢。内班がぴっちりだね～(^^♪
４．こちらから五枚は２０１９年７月３日に撮ったもので、こちらは徒長枝の途中に発生
した腋芽に着いたロアー
５．徒長枝に着いたミドル寄りの捕虫嚢
６．こちらは別の挿し木苗が徒長した枝に着いたもので、既にアッパーのようだ
７．こちらは更に別の挿し木苗の徒長枝に着いたアッパー寄りの捕虫嚢
８．こちらは成長途中の捕虫嚢の赤ちゃん。何か色合いと云い形と云い長瓜の幼果み
たいな感じだね～
１．こちらから四枚は本日２０２０年１月３日に撮ったもので、こちらから二枚は親株の
徒長枝の途中から発生した腋芽に着いたもの。めっちゃ小さいね(^-^;
２．こちらは別の腋芽に着いた捕虫嚢だが、更に小さいね^^;
３．こちらから二枚は多分３年ほど前に挿し木した苗で、こちらは地際から発生した腋
芽に着いた未だロアー寄りの捕虫嚢
４．こちらは徒長枝に着いたアッパー。柄色合い共に大分掠れてきた感じだね～
１．こちらから六枚は２０２０年１月３日に撮ったもので、こちらは挿し木苗のこの時点で
の様子。七夕の日に挿し木したもので、左が頂芽枝で右が節間枝の苗。今までは
ずっと水挿しにしていたが、今回は鹿沼土に挿してみた。雰囲気的に鹿沼土挿し+
腰水管理の方が早く発根、活着する様だ
２．こちらから三枚は節間枝の苗に着いたもので、こちらは一つ前に着いた捕虫嚢。既
にミドル寄りで色合いは薄くなっているが、その分リップのストライプが目立つ
３．こちらは最新の捕虫嚢。新しいので艶っぽいね(^^♪
４．次に成長してきている補虫嚢の赤ちゃん。いよいよアッパーになってきた様だ
５．こちらから二枚は節間枝の苗に着いたもので、こちらは最新の捕虫嚢。結構色白
(ΦωΦ)
６．次に成長してきている補虫嚢の赤ちゃん。ツルリンとした感じ
１．こちらから二枚は２０２０年４月２５日に撮ったもので、こちらは昨年挿し木にした枝
に着いたアッパー寄りの捕虫嚢
２．左写真の捕虫嚢のリップ部分をアップ。角張は未だそれほどでもないが、この艶めか
しさはなんとも言えないね～(^.^)
３．２０２０年４月２７日、数年前に挿し木した徒長枝に着いた一つ前のアッパー
４．２０２０年５月５日、左写真の捕虫嚢の枝に着いた最新の出来立てアッパー
５．２０２０年５月２３日、親株の腋芽に着いたロアー
１．こちらから五枚は２０２０年７月９日に撮ったもので、こちらは数年前に挿し木した徒
長枝に着いた最新のアッパー
２．左写真の捕虫嚢の枝に着いた一つ前のアッパー。相変わらずリップのストライプは
美しいね～
３．親株の徒長枝の途中から発生した腋芽に着いたロアー。左の小さな捕虫嚢は何と
なくだがグラシリス・スポートに雰囲気が似てる(・・?
４．別の腋芽に着いたロアーだが、出来て大分時間が経過している様だ
５．徒長枝に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん
１．２０２０年７月２４日、挿し木苗の途中枝に出来たばかりのアッパー。未だ襟は完全に
は完成していない様で、もう少し時間が経つと角張ってくる
２．こちらから二枚は２０２０年１０月２７日に撮ったもので、右は一つ前に着いたアッパ
ー。左の背を向けている方が最新のアッパー
３．二つ前に着いたアッパー
４．こちらから三枚は本日２０２１年１月４日に撮ったもので、こちらは挿し木苗の徒長枝
に着いた一つ前のアッパー
５．親株の徒長枝の途中から発生した腋芽に着いた捕虫嚢。赤味はある程度発現して
いる様だ
６．親株の別の徒長枝の途中から発生した腋芽に着いた捕虫嚢。こちらは左写真の捕
虫嚢に比べ若干色合いが薄い様だ
１．２０２１年６月２１日、挿し木苗の地際から発生した腋芽が少し成長して着いたロアー。
色合い形共に何となく良い感じ
２．こちに科に四枚は２０２１年７月６日に撮ったもので、こちらは挿し木苗の地際から
発生した腋芽が少し成長して着いたロアー。あまり良い感じでは無いかも(^^;)。後
ろに見える草体は本種のもの
３．茎の途中から発生した腋芽に着いた捕虫嚢で、完成して未だあまり経っていない
感じ
４．こちらは徒長枝に着いたアッパー寄りの捕虫嚢。後方にあたまだけ見える捕虫嚢も
本種のもの
５．徒長枝に出来つつある最新のアッパーの赤ちゃん。何か長瓜みたい(^-^;
１．こちらから六枚は本日２０２２年２月２３日に撮ったもので、こちらは昨年９月に一寸
邪魔だった枝をペットボトルに水挿ししていたもの。３月以降に鉢上げしようと思う
２．根部をアップしたところ。思った程根は張っていない様だ
３．左写真の挿し穂に着いた捕虫嚢。既に着袋が始まっている
４．左端写真のどちらに着いているかは分からないが、生長途中の捕虫嚢の赤ちゃん
５．こちらから二枚は旧温室にある挿し木苗の徒長枝の途中から発生してきた腋芽に
着いた一つ前の捕虫嚢
６．左写真の捕虫嚢の次に着いた最新の捕虫嚢。アッパーは温室の屋根近くで着いて
いる様だが一寸撮れなかった(^^;
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