本日は、N.boschiana(NO-2)です。
①自生地 :ボルネオ島、1839年記載種
②入手時期 :2015年11月
③入手元 :GREAT VALLEY殿
④成長度合 :遅い
⑤栽培難度 :普通
⑥挿し木 :鹿沼土挿しで簡単
⑦嚢の大きさ:我が家でMax15cm程度
⑧雌雄 :♂、11月~1月頃
本種は1839年に記載された古い品種で、以前は殆ど出回っていなかったのですが、最近はボチボチ流通している様です。自生地はボルネオ島南カリマンタンのSakumbang山に固有と言われていましたが、北側にあるBesar山でも発見されている様です。標高900~1800m辺りの低山の石灰岩性土壌等に自生するやや高地性種で、尾根や山頂付近の良く陽のあたる場所を好みます。
比較的耐暑性はある様で、根部の通気を図ればさほど栽培は難しくないと言われています。唯、我が家では一昨年夏の猛暑による影響か愚図ってしまい、一寸危ない状態が続いていましたが、昨夏召されてしまいました。( ノД`)シクシク…。こういう事もあろうかと思い、以前たまたまGREAT VALLEY殿で販売されていましたので、予備としてこのNO-2を入手していました。種小名はオランダの政治家であったCount Johannes van den Bosch氏に因むようです。
本種の捕虫嚢は独特な色合いとリップが特長で大型になるそうですので、広い栽培スペースが必要とのこと、私の腕でそこまで大きくする事ができるとは到底思えませんが。(#^.^#)
入手して4年7ケ月程度経過し徐々に大きくなってきました。昨年の1月には雄花が咲きました(^^♪。そこで本種を交配親とした品種を3品種作出し何とか小さい実生ながらもボチボチ生長してくれている様です。
例年の猛暑で秋口には大分ヘタレになってしまいました。今春以降は何となく良い感じになって腋芽も発生し、徐々にではありますが捕虫嚢も大きくなってきました。とは云ってもあの独特な風貌は未だ全開の様ではなさそうです。ややスレンダーな雰囲気のN.maximaって感じでしょうか。色合いはまあまあ良い感じになりつつあるようです。
兎に角成長速度は遅い!って感じでしょうか。葉身の展開は1枚/1.5~2ケ月程度の様です。有る程度時間が経過すれば多少は成長度合いは早くなってくれるのでしょうか。雄花が咲いて暫くした後主茎は芽止まりしてしまいましたので、2019年6月に挿し木をしました。無事に発根してくれましたが、成長はチマチマ状態が続いています。唯、着袋率はほぼ100%です(^-^)。
挿し木苗は昨春早々に新温室に移動させましたが、親株の方は未だ旧温室内のままです。早く移動しないといけないのですが中々…。親株は既に地際から腋芽が発生し徐々に生長しており現主茎は徒長してきていますので、今春には挿し木にしようかと目論んでいます(^^♪。又、本花粉を基に3品種程交配し鞘も膨らんでいますが、果たして結実しているでしょうか。シイナで無ければいいのですが、後1ヶ月程で採取できそうです(^_^)/。下段写真左から、
1.入手当日の2015年11月28日に撮ったもの。ブラ鉢に砂利系用土で植付け
られていた。愚図っている株はミズゴケ植えだが、どうも砂利系の方が良さそう
に思う
2.2016年1月14日に撮ったもので、株全体の様子。やっと最近になって新葉
が展開し始めたので、何とか我が家の環境に慣れてくれたのだろうか
3.2016年3月21日、少しずつ葉身が展開してきている様なので、何とか我が
家の環境になれてくれた様である
4.2016年5月29日、やや大きめの葉身が展開してきた様である
5.2016年7月17日、やはり生長はとてもゆっくりである
6.こちらは2016年8月16日に撮ったもので、今のところ順調そうである。昨
年以上の猛暑続きであるが、何となく良い感じで推移しているね~
1.こちらから三枚は2016年1月14日に撮ったもので、こちらは一つ前の捕虫
嚢で、入手時点から付いていたもの
2.こちらは我が家に来て初めて付いた嚢。一寸小さくなったが何とか出来上がっ
たよ~
3.一寸ボケ気味m(_ _"m)だが、次の嚢が生長してきている。これからの生長が楽
しみである
4.2016年3月5日、左写真の嚢が完成したもの。めっちゃ小さい(#^^#)
5.2016年3月21日、最新の捕虫嚢。一寸だけ大きくなった感じで、下腹部が
ほんのちょっぴり膨れているね(ΦωΦ)フフフ…
1.こちらから二枚は2016年5月29日に撮ったもので、こちらは最新の捕虫嚢
2.こちらは一つ前にできた捕虫嚢。何かスレンダーに戻った感じ!(^^)!
3.2016年7月12日、最新の捕虫嚢を撮ったもので、若干襟にストライプが見
える
4.2016年7月17日、左写真の嚢のその後の様子。若干色合いが濃くなったか
な。大きさは未だこんな感じ
5.2016年8月16日に撮った最新の捕虫嚢。少しずつだが嚢も大きくなってき
ている。しかし、下腹部は膨れてないよ~
1.こちらから三枚は2016年11月21日に撮ったもので、こちらは株姿。夏場
はあまり調子が良くなかったが、何となく落ち着いてきた様で、僅かながら大き
くなってきた感じ
2.一つ前の補虫嚢。下腹部の膨らみは無い。唯のN.maximaって感じ
3.こちらは出来立ての捕虫嚢。ん~ん、まだまだですなあ~
4.こちらから三枚は2017年4月17日に撮ったもので、こちらは株姿だが大分
鉢が小さくなってきた。5月になったら鉢増ししよう
5.最新の捕虫嚢だが、成長じゃなくて後退してるね~( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
6.次に成長途中の捕虫嚢。色合いはまあまあってところだろうか
1.2017年5月2日、出来て間もない捕虫嚢だが、本種の特徴は殆ど感じられな
い。唯、柄と色合いのあるアラータって感じ(^-^;
2.2017年6月9日、左写真のその後の様子。殆ど変化は無く色合いも大して濃
くなっていないね~
3.こちらから三枚は2018年1月25日に撮ったもので、こちらはこの時点での
株姿。僅かながら大きくなってきたが、昨春植替えをサボってしまったので随分
鉢が小さくなってしまった。今春には必ず鉢増ししないといけないだろう
4.最新の捕虫嚢だが、何かめっちゃショボいよね~(^-^;。もう少しお陽さんが当
たれば良い感じになってくれるのは判っているのだが…
5.こちらは現在成長途中の捕虫嚢の赤ちゃん
1.こちらから三枚は2018年5月9日に撮ったもので、こちらは最新の捕虫嚢。
多少は大きくなってきただろうか
2.こちらは一つ前に着いた捕虫嚢
3.こちらは二つ前に着いた捕虫嚢だが、随分スレンダーな感じ
4.2018年6月1日、左端写真の捕虫嚢のその後の様子。色合いは何とか様にな
ってきたかな(・・?
5.2018年6月10日、成長途中の捕虫嚢の赤ちゃん。何となくサイズアップし
てきた感じ(*^^)v
6.2018年6月12日、左写真の捕虫嚢が完成した様子。出来て間もないので色
合いは未だイマイチってところ
7.こちらから二枚は2018年7月12日に撮ったもので、こちらは左写真の捕虫
嚢のその後の様子。まあ、こんなものだろうか。それにしても本種のあの独特な
体形には程遠い。唯単にスレンダーなN.maximaって感じだね~(^^;
8.次に成長途中の捕虫嚢の赤ちゃん
1.2018年8月9日、蓋が開き始めたばかりのミドル辺りの捕虫嚢
2.こちらから二枚は2018年9月18日に撮ったもので、こちらは左写真の捕虫
嚢のその後の様子。本種はある程度高温の方が調子良さそうである
3.やっと地際から腋芽が発生し、最初に着いた超ロアーだが、捕虫嚢を呈していな
い感じ(^^;
4.2018年10月17日、最新の捕虫嚢だが、気温の低下によるものと思うが、
ややスレンダーで小さくなってきた
5.2019年1月3日に撮ったもの。2018年の11月に一番花が開花しこれは
二番花である。丁度N.veitchiiの交配種が開花していたので交配してみたが、果
たしてどうなるだろうか^^;
6.こちらから三枚は2019年1月4日に撮ったもので、こちらは最新の捕虫嚢だ
が、気温の低下で更にショボくなった
7.多分一つ前の捕虫嚢だろと思う。左から四枚目写真の捕虫嚢のその後だろうか
8.腋芽に着いたロアーだが、写真を撮っている時に引っ掛けてもぎれてしまったよ
~(ノД`)シクシク
1.2019年5月2日、気温の上昇と共に少しずつ大きくなってきた捕虫嚢の赤ち
ゃん
2.2019年5月15日、左写真の捕虫嚢が完成した様子。下腹部の膨らみは無い
が色あいは一寸それらしくなってきたかな(^O^)
3.2019年5月17日、こちらは左の捕虫嚢の一つ前に着いていたロアーだが、
未だ一寸ショボいね~(^^;
4.こちらから三枚は2019年7月11日に撮ったもので、こちらは主茎が芽止ま
りしたので、カットして頂芽枝×1と節間枝×1の2本を鹿沼土に挿した。無事
に発根活着して欲しいもの
5.最新の捕虫嚢。この個体はどうも下腹部のふくらみが無いようだ(ノД`)。唯色合
いは少しばかり良い感じ(^^)v
6.次に成長を開始している捕虫嚢の赤ちゃん。何となく大きくなる予感が…
1.2019年7月29日に撮った最新の捕虫嚢。色合いや括れ、大きさはイマイチ
だね~
2.2019年9月13日、次に成長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。未だ色合いは
薄いかな。何かN.maximaそっくり(*^-^*)
3.2019年9月24日、左写真の捕虫嚢の完成形。若干色合いは濃くなった様だ
4.2019年11月2日、何かさえない感じ(;^ω^)
1.こちらから三枚は2020年1月7日に撮ったもので、こちらは最新の捕虫嚢だ
が結構slenderだね
2.一つ前に着いた補虫嚢。こちらは更に寸胴な感じ。この個体はあの独特な括れ
は現れないのか(・・?。それにこの補虫嚢は蓋の端が波打たずボンネットみたい
3.二つ前に着いた捕虫嚢。スレンダーだが若干の括れが見てとれる
1.こちらから二枚は2020年4月25日に撮ったもので、こちらは親株に着いた
最新の捕虫嚢。色合い派ボチボチ良くなってきた様だが、形は一寸スレンダー(^^;
2.親株に出来つつある補虫嚢の赤ちゃんで、蓋が開き始めたばかり
3.2020年6月6日、親株に着いた最新の捕虫嚢
4.こちらから三枚は2020年7月2日に撮ったもので、こちらは親株に着いた最
新の捕虫嚢
5.こちらは一つ前に着いた捕虫嚢で、写真左から三番目の捕虫嚢のその後の様
子。リップが大分darkになってきた
6.次に成長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。何となく大きくなりそうな感じ(^_-)-☆
1.こちらから三枚は2020年4月4日に撮った昨年の挿し木苗。こちらはこの時
点での株姿。頂芽枝挿しの個体だが、成長はチマチマ状態が続いている
2.同じ挿し木苗に着いた最新の捕虫嚢。色合いも形も全然って感じ^_^;
3.同じ挿し木苗に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん
4.こちらから三枚は2020年7月2日に撮った昨年の挿し木苗。こちらはこの時
点での株姿。相変わらずチマチマ状態
5.最新の捕虫嚢。色合いだけは何とかましになってきた様だ
6.次に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん
1.2020年7月30日、完成して大分時間が経っているようで、結構darkticな
感じになった。それにしても結構蓋が大きい
2.2020年10月13日、開き始めたばかりの捕虫嚢
3.2020年11月15日、こちらは完成するまでにもう少し掛かりそうかな
4.2020年12月3日、最新の捕虫嚢で括れが無くスレンダーな感じだが、リッ
プは結構艶めかしい感じ
5.こちらから二枚は2021年1月8日に撮ったもので、こちらは最新の捕虫嚢。
と云っても少し時間は経っている様だ
6.花穂が成長してきたところ。これは雄花である。間もなくN.Mixtaの雌花が開花
しそうなので、タイミングが合えば交配してみようかと思う(^-^)
1.こちらから六枚は何れも挿し木苗の様子。2020年7月24日、捕虫嚢自体は
まだまだだが、色合い柄は本種の特徴が少し現れてきている様だ
2.2020年9月14日、未だ気温が高いせいか、一寸色合いが薄い感じ
3.2020年12月3日、成長途中の捕虫嚢の赤ちゃん。色合いは結構ドス黒い感
じだね
4.こちらから三枚は2021年1月8日に撮ったもので、こちらは挿し木苗のこの
時点での株の様子。途中で枝が折れても元気で頑張っているよ~。それにして
も生長はチマチマ状態(^^ゞ
5.一つ前に着いた捕虫嚢。結構色合いは濃い
6.こちらは最新の捕虫嚢。特徴が徐々に現れてきているだろうか。早く親株を凌
駕する位に生長して欲しいものだ。その為にも今春には鉢増ししなければ(^^;)
1.こちらから六枚は何れも挿し木苗の様子。こちらは2021年3月2日に撮った
もので最新の捕虫嚢。随分スレンダーだが色合いは濃い
2.2021年4月7日、最新の捕虫嚢と一つ前に着いた捕虫嚢
3.こちらから三枚は2021年7月17日に撮ったもので、こちらは挿し木苗のこ
の時点での株姿。相変わらず生長は遅々としている
4.二つ前に着いた捕虫嚢
5.一つ前に着いた捕虫嚢。相変わらずスレンダーだ
6.こちらは最新の捕虫嚢。リップが少し大きくなっただろうか。早く腋芽が発生し
てがっちりとした株になって欲しいものである
1.こちらから五枚は2021年7月17日に撮ったもので、何れも親株の様子。2
021年4月25日、蓋が開いたばかりの捕虫嚢の様子
2.こちらから二枚は2021年6月3日に撮ったもので、こちらは左写真の捕虫嚢
のその後の様子。結構色合いが赤くなった様だ
3.こちらは一つ前に着いた捕虫嚢。最新の捕虫嚢と比べ随分スレンダーである
4.2021年6月21日、最新の捕虫嚢。これはリップの角張りが結構厳つい様だ
5.こちらは本日2021年7月17日に撮ったもので、最新の生長途中の捕虫嚢の
赤ちゃん。もう少しで完成しそうだね。これは結構大きくなるかも(^_-)-☆
1.2021年8月30日、こちらは旧温室にある親株のやや徒長した枝に着いたミ
ドル寄りの捕虫嚢。色合いは随分と薄くなってきた様だ
2.こちらから四枚は2021年9月28日に撮ったもので、新温室に移動している
挿し木苗。こちらは現在の株の様子だが、相変わらず遅々として一向に大きく
ならないね~(;O;)。早く地際から腋芽が発生して欲しいものである
3.二つ前に着いた捕虫嚢
4.一つ前に着いた捕虫嚢で、左写真の捕虫嚢よりも色合いが薄目である
5.こちらは最新の捕虫嚢。全体的に赤味が強いが、何れ臙脂色に変わっていく
であろう
6.こちらは本日2022年1月17日に撮ったもので、こちらは現在の株姿。着袋
はボチボチなのだが生長は遅々としており一向に大きくならないね~
1.こちらから六枚は本日2022年1月17日に撮ったもので、こちらは新温室に
移動している挿し木苗に着いた最新の捕虫嚢。ぼちぼち良い感じ(*^^)v
2.挿し木苗に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん
3.こちらから四枚は何れも親株のもの。徒長枝に着いたアッパー寄りの捕虫嚢。
もう少し徒長すれば更に柄、色合いが薄くなるのだろうか
4.地際から発生した腋芽に着いた一つ前の捕虫嚢。何かくすんだ感じだね~
5.地際から発生した腋芽に着いた最新の捕虫嚢。他の品種の陰になって殆どお
陽さんが当たらないせいか、全く以って出来が悪い様だ(^^ゞ
6.同じく腋芽に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん。現主茎はある程度徒長して昨
年12月に二番花が咲いた。今春にはカットして挿し木にしようと思う
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