本日は、N.ラベル落ちNO-2[♀]×Mixta[♂]の交配‐その5について紹介します。
①交配番号 :NO.83
②交配親 :N.ラベル落ちNO-2[♀]×Mixta(N.northiana×maxima)[♂]
③交配日 :2018年11月10日
④採取日 :2019年4月20日
⑤播種日 :2019年5月8日
⑥発芽確認日:2019年6月2日
種子親のラベル落ち品種はjips殿で苗を購入した折、挿し穂をサービスしていただきました。挿し木は水挿しをしたものですが、気温が低下してくる時期の10月でしたので、発根するまでに半年近く経過した2012年4月でした。jips殿によると、高地性同士の交配種だそうですが、交配親は不詳との事でした。まあ、N.veitchiiは間違いなく掛かっているのではないかと思いますが…。暑さ寒さにも意外と平気なようですので、高地性同士の交配ではありますが、比較的強健種だと思います。最近になって地際から発生した腋芽に良い感じのロアーが着いています。やっと本領発揮でしょうか。ストライプがとても美しいのと、最大の特徴は、嚢が完成して時間が経過しても殆ど襟が反り返らないことだと思います。
一方の花粉親のN.Mixtaは言わずもがなの品種で、N.northiana×maximaの交配になります。今から100年以上前のビクトリア朝時代に作出された不朽の名品でしょう。何処の植物園でもある品種の割にはあまり流通していませんよね。両親の特徴をとても良く引き継いだ個体で、襟のストライプがトレードマークでしょうか。唯、本種は真正の個体ではなく真正品は既に絶種しており、後にN.maximaをかけ戻したものが流通したとの話も聞きます。何れにせよ交配当初の個体なのかどうかは不詳の様です。それに雌雄両個体が存在している様です。余談ですが、我が家にも雌雄がありますので、昨年sib-crossしましたが、雌花の開花時期が1週間程早くて上手く交配できませんでした。今年もトライしてみましたがどうも失敗の様です。
以上の両親を交配してみました。幅広のリップは間違いなく望めるとは思いますが、ストライプは綺麗に発現するでしょうか、全体的に赤っぽく濁りが入るのでしょうか。数年後には判るでしょう。
結実は思った程良くはなく、概ね50%程度でしょうか。それでも結実している種実はしっかりとしており、播種して1ヶ月弱で発芽が始まりました。ポツポツと発芽してきたのですが、その後の生育状況は捗々しからずで、結局最近セルトレイに上げた1個体と後にビニールポットに上げた二個体のみになってしまいました;つД`)。何とか無事に成株になって欲しいものですず、遅々として大きくなってくれませんね(ノД`)シクシク。下段写真左から、
1.種子親のN.ラベル落ちNO-2(NO-2は我が家の個体識別番号)のロアー。幅広の
襟とストライプがとても美しい。一般的な品種では時間の経過とともにリップは反り
返る傾向が強いが、本種は反り返る事なくまた、色合いも濁ることなくこのままの
状態が続く
2.花粉親のアッパー。アッパーなので大した特徴は無いが、ストライプはもう少し経つ
と目立つ様になる。こちらは真正か不明だがリップは反り返ってしまう
3.蒴果と種子。概ね50%前後の結実。種実は結構ふっくらとした感じ
1.こちらから4枚は2019年6月27日に撮ったもので、こちらはこの時点での播種鉢
内の様子。一寸見辛いがポツポツ発芽してきている
2.播種鉢内の上部やや左辺りをアップ。この画像では1芽だけ確認できる
3.播種鉢内の右寄りをアップ。3芽発芽が確認できる
4.播種鉢内の右側やや下方をアップ。こちらも3芽発芽が確認できる。これからの成
長を楽しみにしたい(^_-)-☆
1.2020年4月30日、昨秋10個体程セルトレイに上げたが、1個体だけしか生き残
っていなかった(;O;)。その1個体をビルポットに上げた様子
2.こちらから二枚は2020年5月4日に撮ったもので、左写真の個体のその後。最新
の葉身が若干大きくなった雰囲気が…。何とか1個体でも生き残って欲しいものだ
3.既に播種鉢は処分したと思っていたが、何と残っていたよ~\(^o^)/。唯、状態は
良くない。こちらも近々セルトレイに上げよう
1.こちらから二枚は2020年11月16日に撮ったもので、こちらは最初にビニールポ
ットに上げた個体。NO-1個体として管理する。最近になってやっと少しだけ大きく
なったがまだまだの様だ。来夏には僅かながら見られる姿になるだろうか
2.こちらは二番目にビニールポットに上げた個体で、NO-2個体として管理する。NO-1
個体と比べ一回り小さいが、最新の葉身が僅かながらリーフジャンプしてきている
様な(^^;
1.こちらから四枚は2021年3月29日に撮ったもので、こちらは植替え前のビニール
ポット植え苗の様子。生長は遅々としているがプラ鉢に鉢上げする事とした
2.最新の捕虫嚢の様子。未だ海の物とも山の物とも…(^^ゞ
3.植替えの為根鉢を外した状態。根は僅かな量しか廻っていない
4.4号プラ鉢にミズゴケで植付けた様子。これでググっと大きくなってくれれば嬉しい
のだが…
5.こちらから二枚は本日2021年5月12日に撮ったもので、こちらは現在の株姿。
葉身はやっと二枚程展開したって感じ
6.最新の捕虫嚢。ん~ん(^-^;
1.こちらから三枚は2021年4月1日に撮ったもので、こちらは植替え前のビニール
ポット植え苗の様子。生長はNO-1個体より更に遅々としているかな(・・?
2.植替えの為根鉢を外した状態。こちらも根は僅かな量しか廻っていない様だ
3.4号プラ鉢にミズゴケで植付けた様子
4.こちらから二枚は2021年5月12日に撮ったもので、こちらはこの時点での株姿。
葉身はやっと二枚弱展開って感じだろうか。生長は遅々としているが着袋率は10
0%である(^^♪
5.最新の捕虫嚢。こちらは更に色合いは薄すそうだが果たしてどんな生長をしてくれ
るだろうか
1.こちらから六枚は本日2021年12月29日に撮ったもので、こちらから三枚はNO-1
個体。こちらは現在の株姿だが、全くと云って良いほど大きくならないね~(´;ω;`)
2.こちらは一つ前に着いた捕虫嚢だが、めっちゃショボくれてる。曇天で全体的にボ
ケぎみはご容赦の程m(_ _"m)
3.最新の捕虫嚢。若干赤味があるがめっちゃ小さい(^^;)
4.こちらから三枚はNO-2個体。こちらは現在の株姿だが、NO-1個体と同様全くと云
って良いほど大きくなっていない
5.一つ前に着いた捕虫嚢。色合いの薄いツートンカラーってとこだろうか
6.最新の捕虫嚢。何時になったら大きくなるのだろうか。果たして無事に大きくなって
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