本日は、N.Adorable Fusoです。
①人工交配 ：N.thorelii×khasiana
②入手時期 ：２０１３年３月
③入手元 ：ピイちゃんさん
④成長度合 ：早い
⑤栽培難度 ：簡単
⑥挿し木 ：鹿沼土単用で簡単に発根
⑦嚢の大きさ：我が家ではＭａｘ１２ｃｍ程
⑧雌雄 ：？、開花実績無し
本種は、１９８３年に中川泰秀氏が作出された品種で、N.thoreliiとN.khasianaの二元交配になります。氏は沢山の素晴らしい交配をなさっていますが、本種はFusoシリーズ３種の内の一品種になります。
２０１３年の３月に立派な挿し穂を分譲していただきましたが、既に７年７ヶ月経過しました。戴いた当日に鹿沼土単用で挿し木をしていましたが、問題なく発根しました。発根から僅か３ケ月弱で初めて捕虫嚢がつきました。両親の性格が十二分に発揮された種でしょうか。低温、高温、乾燥にも強い様で、成長も結構早い様に思います。
１ｍ以上徒長してヒョロヒョロっとした感じになり、２０１４年９月に地際から待望の腋芽が発生してきました。徐々にではありますが成長して、ロアーが着きましたが、思い描いた感じとは大分違って、柄、色合い共にアッパーよりも何か薄い感じでした。もう少し経てば良い感じになってくれるのではないかと思っていましたが、殆ど変わりありませんでした。
次の腋芽が成長し４０ｃｍ程度までなったところで、地際から腋芽が発生してきましたが、何時の間にか主茎が枯れてしまい、現在はか細い腋芽がチマチマと成長している感じで、一向に元気がなくずっと愚図りっぱなしといったところでしょうか( ﾉД`)ｼｸｼｸ…
最近巷では高地性種同士、あるいは片親が高地性種のhybridが沢山作出されており、とても魅力的な品種がいつでも入手できる様になりました。それ自体とても望ましいことで私もその様な品種は垂涎の的としているのは確かですが、一方、従来から日本で作出されたこのFusoリーズ、Kotoシリーズ等が殆ど流通しなくなっているのに寂しさを覚えます。日本で作出された名品や、ビクトリア朝時代に作出された名品等がもっと流通する様になって欲しいものです。我が家でも挿し木苗をチマチマと作っていますので、流布に努めたいと思う次第です。
２０１９年も前年に引き続き５月上旬に各種６０本程度挿し木をしており、２０２０年６月にも３０本程度実施しました。そして今年２０２１年の春にも５０本程度挿し木を実施しました。今年は全て水挿しにしましたが活着良好でした。大体活着率は９５％程度といったところでしょうか(*^^)v。如何せん場所の関係で中々思った様には増殖できていないのが現状でしたが、今シーズンからはある程度場所が確保できましたので、青春以降もバンバン挿し木したいところです。
最近Kotoシリーズの内N.Facile kotoは、育て易くデカイ嚢を着けてくれるせいか人気が出てきているのは嬉しい限りです。それに、N.Effulgent Kotoや、N.Attractive Fuso等も少しずつですが販売リストで見かける様になりました。どんどん増やさねば…(⌒∇⌒)。
本種はやっと地際から腋芽が発生してある程度着袋してきていますので、来春には現主茎をカットして挿し木にしたいと思います。下段写真左から、
１．２０１３年３月３０日、頂芽枝の立派な挿し穂を分譲して戴いたので、早速鹿沼
土単用に挿したところ
２．２０１３年６月２日、新葉が展開してきたので、無事発根したと推断される
３．約半年後の２０１３年１０月２日、ヒョロヒョロっとした感じだが、しっかりと
成長してくれている様に思う
４．２０１４年３月１１日に撮った草姿全体。暖かくなってきたので、次々と嚢が成
長し始めたところ
１．２０１４年９月２４日、やっと待望の腋芽が発生
２．２０１４年１０月１日、ゴマ粒程度に大きくなった？
３．２０１４年１０月１３日、小さな葉が１枚開いたところ
４．２０１４年１０月２９日、２枚目の葉身が展開した
５．２０１４年１１月１９日、３枚目の葉身が展開し始めた。大分大きな葉身になっ
てきたので、もしかしたら着袋するかもしれない
６．こちらは２０１５年１月４日に撮ったもので、始めて付いた嚢と４枚目の葉身が
展開中の様子
１．２０１３年６月２３日、挿し木して３ケ月も経過していないが、既に捕虫嚢が膨
らみ始めた様子
２．２０１３年６月２６日、完成した捕虫嚢。色合いはとても薄くアッパー寄り
３．２０１３年９月４日、やや色合いが濃くなった。何となくN.khasianaの雰囲気は
有る
４．２０１３年１０月２日、雰囲気的にミドルっぽい感じ
５．２０１４年２月１日、低温下でも着袋してくれるが、やや小ぶりになる。リップ
に付いた水滴は蜜で、舐めるとほんのりと甘かったぜ～ヽ(^。^)ノ
６．２０１４年３月１１日に撮ったもので、画像４枚目の嚢のその後。年をとった嚢
は蜜も枯れてしまった
１．２０１４年４月１８日、ややどす黒い色合いの嚢
２．２０１５年１月１日、腋芽の最初にできつつあるロアー
３．こちらは２０１５年１月４日に撮ったもので、左写真の嚢のその後。腋芽の最初
にできたロアーだが、柄、色合い共に薄い。もう少し待って良い感じの嚢が出
来てくれることを期待しよう
４．２０１５年５月１４日に撮ったミドルからアッパー寄りの嚢
５．２０１６年４月８日、撮ったのは１年ぶり～(・∀・)ﾆﾔﾆﾔ 腋芽も既に１ｍ以上
伸長しアッパーのみで、腋芽が中々出てこない
６．こちらは２０１６年４月１４日に撮ったアッパーで、左写真の嚢のその後。本種
はどうもこれ位の色合い、大きさの様だ。腕が無いから(ノД`)・゜・。
１．２０１６年７月４日、６月下旬に発生した腋芽が少しずつ大きくなってきている
様子
２．２０１６年７月１２日、最初の腋芽に出来たアッパー
３．２０１６年７月２５日、腋芽のその後の様子。結構生長は早い様だ
４．２０１６年９月２６日、左写真の腋芽に出来たロアーだが色合いはイマイチ(;´д｀)
５．こちらから四枚は２０１６年１０月２５日に撮ったもので、こちらは二番目に発
生した腋芽のその後。既に葉身は９枚目が展開中。めっちゃ早い感じだよ～
＼(◎o◎)／！
６．こちらは二つ前に出来たロアー
７．こちらは一つ前にできたロアーだが、色合いが大分薄くなってきている
８．こちらは最新の捕虫嚢だが、段々ショボくなってきてるね～(;O;)。そう言えば、
一度も植替えしてなかった。来春早々には植替えをして根部のリフレッシュを図
るとしよう
１．２０１７年２月１３日、両親に似合わず(・・?低温には割と敏感な様で、この頃
はめっちゃショボい嚢しか着かない
２．２０１７年２月２７日、最新の捕虫嚢だが、相変わらずショボいね～
３．２０１７年３月２日、多少大きめのアッパーが出来たが、色合いは悪い
４．２０１７年６月２０日、成長途中のアッパー。気温の上昇と共に徐々にではある
が大きくなってきてるかな
５．こちらは２０１７年６月２５日に撮ったもので、１週間程前に完成したアッパー。
少しだけ色合いが載ったって感じ
１．こちらから五枚は２０１７年１２月２１日に撮ったもので、こちらはこの時点で
の株姿。主茎も今まで発生していた腋芽も全て力尽きてしまい、現在はか細い
最新の腋芽が辛うじて生き永らえている感じ
２．こちらは二つ前に着いた捕虫嚢。ロアーの割には色合いがめっちゃショボい
３．一つ前に着いたロアー。内壁の斑点は一寸ばかり濃くなった雰囲気だね～
４．最新の捕虫嚢だが、相変わらずショボいまんま
５．現在成長途中の捕虫嚢の赤ちゃん
１．こちらから五枚は何れも２０１８年６月６日に撮ったもので、こちらはこの時点
での株姿。相変わらず成長はチマチマ状態(ﾉД`)ｼｸｼｸ…唯、着嚢は良いよう
だね
２．手前は三つ前に出来た捕虫嚢で、奥側には一つ前に着いたものが見える
３．二つ前に着いた捕虫嚢
４．こちらは一つ前に着いた捕虫嚢だが、雰囲気的にミドル辺りの様な感じ
５．最新の捕虫嚢。何れの捕虫嚢も大差は無い
１．２０１８年６月２８日、ロアーからややミドル寄りだろうか
２．こちらから四枚は２０１８年１２月１５日に撮ったもので、こちらはこの時点で
の株姿。何かヒョロヒョロと伸びるだけで一向に元気がない。お陽さんの量が
少ないのは重々判っているのだが…
３．こちらは二つ前に出来た捕虫嚢だが、既にヘタリかけている感じ(;´д｀)
４．こちらは一つ前のミドル辺りの捕虫嚢。嚢は小さいし艶も無く何か萎びた感じ
でめっちゃ出来が悪い
５．最新の捕虫嚢。既にアッパー寄りだが。めっちゃショボい(ﾉД`)
１．こちから三枚は２０２０年４月２１日に撮ったもので、こちらは二つ前に着いた
捕虫嚢。相変わらずの出来具合だね～(;'∀')
２．一つ前に着いた捕虫嚢。若干だが大きくなったかな
３．蓋が開き始めたばかりの最新の捕虫嚢。大きさは大したことはなさそうだね^^;
１．こちらから二枚は２０２０年１０月２日に撮ったもので、こちらは二つ前に着い
た捕虫嚢。相変わらずパッとしないね～。既に蓋の部分が枯れ始めている(ﾉД`)
２．一つ前に着いた捕虫嚢。口よりも蓋が大分大きい様だ
３．こちらから二枚は２０２０年１０月８日に撮ったもので、こちらは最新の捕虫嚢。
大きさは全然大したことないが、何となく色合いは良い感じ(・・?
４．次に成長してきた蔓の先端部。これから徐々に成長して一人前の捕虫嚢を形
成する…筈
１．こちらから三枚は２０２１年３月３１日に撮ったもまで、こちらは現主茎の二つ
前に着いた捕虫嚢。ショボっ(^^ゞ
２．こちらは同じく一つ前に着いた捕虫嚢
３．同じく現主茎の最新の捕虫嚢。やっと本種らしい雰囲気になってきつつある様
だ
４．こちらから二枚は２０２１年４月１日に撮ったもので、こちらは地際から発生し
てきた腋芽に着いた最初の超ロアー。曇天でピントが合わずボケているのは
ご容赦の程m(_ _"m)
５．同じく腋芽に着いた最新のロアー。殆どお陽さんが当たらない場所で着いてい
る為めっちゃ青瓢箪^^;
１．こちらから五枚は本日２０２１年１１月１３日に撮ったもので、何れも地際から
発生した腋芽に着いたもの。こちらは三つ前に着いた捕虫嚢。未だ一寸とショボ
いネ
２．二つ前に着いた捕虫嚢。若干大きくなったかな、と云っても全然大したことはな
いのだが(^^;
３．一つ前に着いた捕虫嚢。少しずつ大きくなり色合いも濃くなってきたように見え
る
４．最新の捕虫嚢。やっと本種の特徴が出てきた感じ(^_-)-☆
５．次に生長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。めっちゃ緑一色だがこれから色付くの
だろうか
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