本日は、(N.northiana×veitchii Bario)×N.ampullaria(I)の播種-その5について紹介します。

①交配親    :(N.northiana×veitchii Bario)[♀]×N.ampullaria(I)[♂]
②種子入手日:2016年4月22日
③播種日    :2016年4月22日
④発芽確認日:2016年6月4日

本交配の種子は、2016年の4月に何時もお世話になっているY氏よりお分け戴いたものです。種子親の母方であるN.northianaは、ボルネオ島クチン南方のBau地域に自生しており、高温多湿で木漏れ日が射す程度の光が良い様です。言わずと知れたマニア垂涎の種で、とてもリップが立派になり、そのストライプも又魅力的で、N.Mixtaが生み出された品種としても有名です。
種子親の父方であるN.veitchii Barioは、ボルネオ島サラワク州バリオ村に自生している品種です。Barioは、ボルネオ島サラワク州の山間部にある小さな村で、東マレーシアに位置しインドネシアとの国境線に近い所です。地形的にBarioは2000m級の山々に囲まれた1000m程度の盆地です。従って気候も穏やかですが、朝夕は結構涼しくなる環境です。こちらもリップがとても立派になる品種ですよね。
一方、花粉親はN.ampullaria(I)です。と言っても実際タイプ(I)がどの様なものか不詳なのですが…、N.ampullaria自体はマレー半島、スマトラ島、ニューギニア島、ボルネオ島など特に高温多湿の環境下に自生し、形がとても丸々としておりやはり大人気の品種ですね。
戴いた当日に早速播種しましたが、1ヶ月と少々で発芽してきました。唯、その後すっかり失念してしまっており、7ヶ月程ほったらかしになっていました。(;´д`)トホホ
水だけは鉢皿に補填していたようで、何とか無事でした。( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \。本葉も数枚出てきているようですので、もう少し暖かくなったらセルトレイにあげようと思っていましたが…。それから何ヶ月…棚の奥に追いやられていたせいか、殆どお陽さんに当たっていなかったようでもやし状態でした。4月中旬にセルトレイに20個体程やっと上げました。その後も遅々として成長せずもしかしたら駄目になるかもしれません。それを承知で取り敢えず2017年3個体程ビニールポットに鉢上げしました。

冬期の成長は全くと云って良い程駄目で、ずっと死に掛けそうな感じでした。その後も遅々としていましたが、漸く少しではありますがリーフジャンプしてきたようですので、思い切って2019年秋に4号プラ鉢に鉢増ししました。唯、何時まで経っても成長は遅々としています。どうも本種は高めの気温を好む様ですので、これからの気温低下が一寸気になるところですが、何とか無事に成長してくれることを期待したいものです。下段写真左から、

1.入手した当日の2016年4月22日に撮ったもので、蒴果と種子。とても充
  実している様で、発芽も間違いなしと言ったところか
2.同4月22日に撮ったもので、素焼鉢の平鉢で小粒の鹿沼土に播種したもの

  でラップをして管理
3.発芽して1ヶ月以上経過した2016年6月4日に撮った播種鉢内の様子。3
  芽発芽してきている様子が窺える
4.こちらも同6月4日に撮ったもので、一寸アップしたが、あまり変わらない

1.2017年1月8日、播種、発芽していたのをすっかり失念してしまっていた
  が、気が付いて播種鉢の中を確認したら、何とか20芽程度確認できた。既に
  本葉が2~3枚ほど展開してきている
2.こちらは2017年1月31日に撮ったもので、左の写真とは殆ど遜色はない。
  棚の奥に追いやられて殆どお陽さんに当たっておらず、完璧に青瓢箪だぞ~。
  しっかりと馴化しなければね。さて、果たしてどんな子になってくれるのだろ
  うか。期待は膨らむが…
3.こちらから二枚は2017年4月24日に撮ったもので、こちらは播種鉢内の
  様子。相変わらずの青瓢箪状態(;´д`)トホホ
4.取り敢えず20個体程セルトレイに上げた

1.こちらから三枚は今朝2017年10月21日に撮ったもので、セルトレイに
  上げて以降も全く成長せず遅々とした状態だったので、本日3個体程ビニール
  ポットに鉢上げしてみた。こちらは一番大きな個体でNO-1個体とする
2.こちらは二番目に大きな個体でNO-2個体として管理
3.こちらは残りの個体と大差ない大きさだが一応鉢上げした。NO-3個体として管
  理していこうと思う

1.こちらから四枚は2018年4月17日に撮ったもので、こちらはビニールポ
  ット植えにした3個体の株姿。全く大きくなっていないではないか
2.左写真の右上の個体をアップ。何とか生きてくれているものの、冬場はちっと
  も大きくなってくれなかった。ある程度の高温が好みなのかもしれない
3.左写真の左上の個体をアップ。何となくこの個体は葉がやや幅広な感じ
4.左写真の下段の個体をアップ。この個体は全く大きくなってないと云うか一寸
  縮んだみたい(;´д`)トホホ

1.2019年4月13日、この時点での株姿だが、一向に大きくならない(ノД`)
2.こちらは2019年10月22日に撮ったもので、左写真の現在の株姿。最近に
  なって漸く少しではあるがリーフジャンプしてきた様だ

1.こちらから四枚は2019年10月22日に撮ったもので、こちらは植替えの
  為根鉢を外したところ。僅かな根しか確認できない
2.4号プラ鉢に鉢増ししたところ。これから気温は低下していくが何とか活着し
  て無事に大きくなって欲しいものだ
3.一つ前に着いた捕虫嚢。全く本来の姿ではないだろう
4.最新の捕虫嚢。一寸ボケて見辛いのはご容赦。何時になったら本来の特徴が出
  てくるのだろうか

1.こちらから六枚は本日2021年10月30日に撮ったもので、こちらから三
  枚はNO-1個体。こちらは現在の株姿。何か主茎は元気がなく、地際から腋芽が
  発生して着袋が始まっている
2.こちらは地際から発生した腋芽に着いた一つ前の捕虫嚢。slenderで全くと云
  って良い程特徴が無い(^^;
3.同じく最新の捕虫嚢。未だ僅かだが、リップにストライプが現れ始めた様だね
 

1.こちらから三枚はNO-2個体で、こちらは現在の株姿。全体的に一寸ポチャッと
  した感じだろうか
2.一つ前に着いた捕虫嚢。既にストライプが目立つようになっている。こちらも
  未だややslenderな感じ
3.最新の捕虫嚢。少し大きくなってきた様で、若干膨らみが出てきただろうか

 

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