本日は、N.sibuyanensisです。
①自生地 :フィリピン、ミンダナオ島東方沖のシブヤン島、1998年記載種
②入手時期 :2011年6月
③入手元 :山田食虫植物農園殿
④成長度合 :遅い
⑤栽培難度 :普通
⑥挿し木 :水挿し、鹿沼土による挿し木可能
⑦嚢の大きさ:我が家でMax12cm前後
⑧雌雄: :我が家での開花実績無し
本種はその名の通りシブヤン島の標高1250~1500m辺りに自生している種です。それほど高地ではないため、或る程度の耐暑性はあると聞いていますが、我が家では愚図ってばかりなのかちっとも大きくなってくれません。少し大きくなってきたかなと思ったらすぐに腋芽更新となってしまいます( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \。
自生地の環境を見ると、風の強い斜面の低木に混じって生育していますので、通気性を良くしてしっかり陽に当てる事が必要だと思います。そのつもりで栽培していますが、中々思う様にはいかないものです。バケツの様な嚢って所詮無理なのでしょうか?
2017年の8月には主茎が力尽きそうになってきていましたので、カットして水挿しにしました。時間はかかりましたが何とか無事に発根し、鉢上げ後活着してくれた様で、一寸ε-(´∀`*)ホッ。この個体はその後里子に出ました。
現地の環境がそうなんでしょうが、本種は暑くなる日照時間の長い4月~7月位にかけて良く着袋してくれる傾向にあります。本来日長時期に冷涼で有れば更に良い感じになってくれるのでしょうかね。但し、2018年は一寸違いました。春がとても短くてアッという間に真夏になり猛暑の連続だったせいか、春から初夏にかけて着袋しませんでした。2018年はこれで終わりかなと思っていたところ、涼しくなり始めた9月上旬になってやっと着袋が始まりました。しかし、2018年はこれで終わってしまいました。2019年は何とか6月に入って蔓の先端が少しずつ膨らんで、7月には一気に3個着袋しました。続いて4つ目の捕虫嚢の赤ちゃんも成長し完成しました。
本種は我が家ではこの時期だけの着袋ですが、まあ環境が劣悪なので致し方ないところでしょうか。
昨春になって腋芽が徐々に成長してきましたので、主茎をカットし3本(頂芽枝×1、節間枝×2)鹿沼土挿しとしました。本種は水挿しでも挿し木に1年以上かかりましたので、今回は鹿沼土に挿しましたが結果は同様の様です。昨年の晩秋辺りになって漸く潜芽が動き初め、節間枝挿しの2個体は二枚目の葉身を展開しようとしている状況でした。又、頂芽枝挿しの個体は、頂芽が枯れてしまい暫く動きがありませんでしたが、今年の1月頃には漸く潜芽が動き初めましたε-(´∀`*)ホッ。
3月頃から2個体で着袋が始まりました。唯、本種はこれ以降来春まで着袋しないので暫くお休みになるでしょう。と思っていましたが、何とかボチボチ着袋しています。夏場に着袋する事がめったに無かったので嬉しい誤算(^o^)/。
1個体は昨秋里子に出ました。2個体は我が家の予備として管理していますが、この猛暑下で大分ヘタってしまいました。これから元気を取り戻して欲しいものです。後、早く植替えしないといけませんね(^^ゞ。下段写真左から、
1.入手当日の2011年6月29日に撮った草姿全体。小さくて一寸頼りない感じ
だが、葉身は堅くがっちりとした感じ
2.7ヶ月後の2012年1月29日の状態。少しずつだが新葉が展開しているが、
節が非常に短い。中々着袋してくれない
3.2012年6月18日に撮ったもの。丁度良い気候なのか、少しずつではあるが
美しい嚢が着いてきた。バケツを夢見て頑張ろう。腋芽が発生し成長はやは
り遅々としている
4.2013年3月19日に撮ったもので、何時の間にか腋芽も少しずつではあるが
成長してきた。親芽と腋芽に細々と着袋しているが葉に隠れて見えない
5.2014年8月29日に撮った草姿。親芽は既に力尽き、腋芽がボチボチ大きく
なってきたが、いかんせん大きくなってくれない
6.こちらから二枚は2015年5月28日に撮ったもの。これは現在の主茎だが、
殆ど伸びてくれない
7.最近地際から腋芽が発生してきた。この夏場辺り良い嚢が着いてくれそう
1.入手して約2ヶ月後の2011年9月6日、やっと我が家で最初の嚢。小さいが
それなりの雰囲気はある?
2.2012年6月29日、一回り大きな嚢になった、と言ってもたかが7cm程度
3.2012年7月11日、2の嚢のその後の様子。襟の部分が赤く色付き、斑点も
しっかりと見えるようになってきた
4.2013年1月3日、気温が低過ぎるのか、豆粒大の大きさ
5.2013年3月19日のもの。手前は4の嚢のその後、奥は腋芽に出来た未開
の嚢。ボチボチ着袋してくれるもののどうも生長芳しからず
1.2013年7月22日、蓋が開いたばかりの捕虫嚢
2.6日後の2013年7月28日に撮ったもの。色合いは殆ど無い
3.2014年5月7日に撮ったもので、この時期にできる嚢は色が濃い目になる事
が多い
4.2014年7月7日、この頃は日照量、強さ共に最大になることと、日照時間が
長くなることが本種の生長リズムに合致しているのだろう。暑い割には良く捕
虫嚢を着けてくれる。自生地の環境に近いのだと思うが、もう少し気温が低け
れば、更に良い成績が得られるのではないだろうか
5.2014年8月29日に撮ったもので、4枚目の写真の成長した姿。ムチムチっ
て感じが良いねぇ~
1.2015年3月24日、日照時間が長くなるこの頃になるとボチボチ嚢を着け始
める
2.2015年4月13日、蓋が漸く開き始めたところ
3.2015年5月7日、一応完成したが、このシーズン最初の嚢なので、何か一寸
歪な感じ
4.こちらは2015年5月28日に撮ったもの。リップがどす黒くなった
1.2015年7月14日、腋芽の最初に出来た超ロアー。めっちゃ小さいぞ~
2.2015年11月28日、腋芽が少しずつ成長しそれに着いたロアー
3.2015年12月28日、左写真の嚢のその後。少しずつ色合いが増していく
4.こちらから四枚は2016年2月5日に撮ったもので、こちらは左写真の嚢のそ
の後。大分リップが赤く染まってきた
5.こちらは腋芽に着いたひとつ前の嚢で、棚の網目からこぼれ落ちて着いたの
で、鉢を動かそうにも動かせない
6.こちらは現主茎の状態。まったく徒長する気はないらしい。チマチマとしか生長
してくれない
7.こちらは腋芽の様子。少しずつ大きくなってきたが、朝の時間が無い時に撮る
と何時もチョンボしてしまう。新葉がやっと展開してきたのに1/3程破いてしま
った。他の品種の写真も併せて撮ったが、それは生長途中の嚢をもぎってしま
った。(´;ω;`)ウッ…
8.2016年5月19日、出来たての捕虫嚢。左奥に見えるのはマスターシアナ・
プルブレア
1.こちらも2016年5月19日に撮ったもので、次に生長中の捕虫嚢
2.2016年5月25日、左写真の嚢のその後の様子で、掌に取ってみた。バケツ
とは程遠い大きさ!(^^)!。左に写っている小さ目の嚢も本種のもの
3.2016年6月6日、徐々に色付いてきた様子
4.2016年7月17日、最新の捕虫嚢。若干面長になった雰囲気。本種はやや冷
涼を好むが、それ以上に日長を優先するようで、この日長時期にボコボコと着
袋してくれる。この時期に涼しければ更に成績が良くなりバケツ状態になってく
れるのかもしれないね~
5.こちらから四枚は2016年8月6日に撮ったもので、こちらは左写真のその後
の様子
6.次の嚢が徐々に膨らみ始めている
7.こちらは腋芽のその後の様子。バンバンと生長することはなく、チマチマといっ
た感じ
8.腋芽の生長と共に主茎が力尽きそうになってきたので、カットして水挿ししたが、
3ヶ月以上経過しても未だ発根していないし、カルスの形成も殆ど無い状態。鹿
沼土に挿すべきだったかなと一寸反省。まあ、遅くなっても発根してくれれば良
いのだが・・・・
1.こちらから四枚は2017年5月1日に撮ったもので、こちらは瓶挿しの挿し穂
だが、約1年ほど経過しやっと芽が動き始めた。瓶を覗いてみると発根してきて
いる様子
2.瓶から抜くと結構発根してきた。唯、1年でこれ位なので結構時間はかかった様
だ
3.根部を掌に載せてアップで撮ってみた。根は結構ゴワゴワしているよ~
4.4号ブラ鉢に砂利系用土で植え付けした状態
5.こちらは2017年7月8日に撮ったもので、挿し木苗の様子。大きめの葉身が
2枚程展開してきた。何とか活着してくれた様でε-(´∀`*)ホッ。この後挿し木
苗は里子に出たよ~(@^^)/~~~
1.2016年8月27日、めっちゃショボくなった。多分このシーズン最後の捕虫
嚢になりそう
2.2016年9月16日、左写真のその後の様子
3.2017年6月15日、このシーズンは捕虫嚢の出来が随分遅く、やっと膨らみ
始めたところ
4.2017年7月2日、蓋が開き始めたところ
5.こちらから二枚は2017年7月8日に撮ったもので、リップが少しずつ赤味を
帯びてきた。まあ、何ですな~、バケツには程遠いね~( ̄∇ ̄;)
6.口部を上から覗いたところ。結構丸い形だね~(^O^)
7.2017年7月18日、徐々に色付いてきているよ~(^O^)
8.2017ぬぬヌ年8月11日、結構赤くなったよね~(^^♪、これ位が一番良い感
じかな
1.2017年8月21日、生長途中の捕虫嚢
2.2017年8月29日、蓋が開いたが未だ完全にリップは反り返っていないもう
少し時間がかかりそう
3.こちらから二枚は2017年9月6日に撮ったもので、こちらは左写真の捕虫嚢
のその後の様子。リップも反り返ってほぼ形としては完成
4.こちらは最新の捕虫嚢。これはややポチャって感じかな)^o^(
5.こちらから二枚は2017年9月ね25日に撮ったもので、こちらは一つ前の捕
虫嚢で、徐々にリップが色付き始めたよ~
6.こちらは最新の捕虫嚢で、僅かにリップが色付き始めたところかな
7.2018年2月15日、めっちゃボケてやり見辛いm(_ _"m)。出来て既に半年経
過したが未だ原型はとどめているよ~
1.2018年9月19日、この年は夏が早く猛暑続きだったせいか春から夏にかけ
て着袋しなかったが、9月涼しくなってきたせいか着袋が始まった様だ
2.2018年10月1日、やっと蓋が開いたところ
3.2018年10月5日、大分完成に近くなってきたが、リップが完全には反り返
っていない
4.こちらから二枚は2018年10月18日に撮ったもので、こちらは完成して少
し経った捕虫嚢。僅かに色合いが載り始めた雰囲気
5.リップをアップしたところ。後1ヶ月ほどすれば赤く美しくなってくれる筈
6.こちらから二枚は2019年6月7日に撮ってたもので、このシーズンになって
漸く捕虫嚢を形成し始めた
7.こちらは次に成長を開始している捕虫嚢の赤ちゃん
8.2019年6月24日、最初に成長を始めた捕虫嚢の赤ちゃんでその後の様子。
色合いが一寸赤味がかっている
1.2019年6月24日、二番目に成長を始めた捕虫嚢の赤ちゃんのその後
2.こちらから二枚は2019年7月10日に撮ったもので、こちらは最初に成長を
始めた捕虫嚢。蓋が開いて間もない
3.二番目に成長を開始した捕虫嚢の赤ちゃん。こちらも一番目とほぼ同時に蓋
が開いた
4.こちらから五枚は2019年7月21日に撮ったもので、こちらは最初に着いた
捕虫嚢のその後の様子。少しずつリップに色が載ってきた感じ
5.二番目の捕虫嚢。最初の嚢とほぼ同時に出来たのだが、こちらは日陰にある
せいかリップには全く色が載っていない。これはこれで美しいかも(^^♪
6.次に成長している途中の捕虫嚢の赤ちゃん。もう少ししたら完成しそう
7.最新の捕虫嚢の赤ちゃん。こちらは未だ大分かかりそう。今シーズンは多分こ
れで打ち止めかな(・・?
8.地際から発生した腋芽がボチボチ大きくなってきたので、主茎をカットして挿し
木にした。この6月7日鹿沼土に挿したが、未だ潜芽は全く動いていない。又1
年近くかかるのだろうか。時間がかかっても成功を祈ろう
1.2019年7月27日、全体的に白っぽいが蔓の基部は一寸ピンクっぽい感じが
良いね
2.こちらから二枚は2019年9月4日に撮ったもので、こちらは一つ前に着いた
捕虫嚢。大きさはイマイチだが襟の具合は良い感じ(*^^)v
3.最新の捕虫嚢。色は全く載っていないが、時間の経過とともに徐々に赤味を帯
びてくるだろう
4.こちらは2020年1月17日に撮ったもので、現在着いている唯一の補虫嚢だ
と思う。探したが見つからなかった。何処かに潜んでいるかもしれないが…
1.こちらから五枚は2020年1月17日に撮ったもので、こちらは親株の頂芽の
様子。灌水中に頂芽をボキ折ってしまった;つД`)。最近になって漸く潜芽が動
きだし葉身の展開が始まった
2.昨年6月に鹿沼土挿しにしたもので、今でも何とか生きているよ~\(^o^)/
3.こちらは頂芽枝挿しの個体。頂芽は何故か枯れてしまい暫く動きがなかったが、
漸く下節の潜芽が動き始めた(´▽`) ホッ
4.節間枝の個体その1。二枚目の葉身が展開し始めた。もう少ししたら開きそうだ
5.節間枝の個体その2。一枚目の葉身はその1個体の葉身より少し大きめ(*^-^*)。
二枚目の葉身も展開し始めた。何れも何とか発根しているようで、今シーズン
にかけて無事に大きくなって欲しいものだ
1.こちらから五枚は2020年8月26日に撮ったもので、何れも2019年の6
月に鹿沼土挿しした個体。こちらは葉身自体ボチボチ展開してきているが、未だ
着袋の兆しはない様だ
2.こちらの節間挿しの個体は、徐々に捕虫嚢が形成されてきているが、背面に有
ってこちらからは確認できない
3.左写真の個体の捕虫嚢をアップしてみた。ほぼニベア状態で大分膨らんできた。
もう少ししたら完成しそう
4.こちらの個体は既に完成した捕虫嚢が確認できる。唯、本種は時期的にこれ以
降は着袋がお休みとなるので、次の着袋は来春以降だろう
5.左写真の個体の捕虫嚢をアップしてみた。まあ、当然と言えば当然だが本種の
特徴が出てきている。それにしてもめっちゃ小さい^_^;
1.こちらから五枚は2021年3月15日に撮ったもので、こちらは親株に着いた
最新の捕虫嚢。蓋が開いたばかりで未だリップは完成していない
2.こちらは一つ前に着いた捕虫嚢。我家でこの時期に着袋するのは久し振りだが
未だ小さい(^^)/
3.左写真の捕虫嚢のリップをアップしたところ。何となく良い感じの色合いになっ
てきた様だ
4.こちらから二枚は2019年6月に挿し木したもの。この2月に新温室に引越し
した後調子を崩した。こちらはやや大きめの個体
5.こちらは一寸小さめの挿し木苗。少しいじけ気味だが、これからの成長に期待
したい
1.こちらから六枚は本日2021年10月1日に撮ったもので、こちらは元々大き
めの個体の現在の様子。何か逆に小さくなったみたい(^^;)
2.小さめの個体だが、こちらの方が若干調子が良いのだろうか、しっかりと着袋し
ている
3.小さめの個体に着いた一つ前の捕虫嚢。リップがほぼ黒色に近い様だ
4.小さめの個体に着いた最新の捕虫嚢。こちらは嚢全体が赤く美しい(*^^*)
5.こちらから二枚は親株のもの。こちらは最新の捕虫嚢。この時期に着袋するの
はめずらしい。唯、出来はイマイチの様だ
6.次に生長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。無事に完成して欲しいものだね
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