本日は、N.ampullaria 斑点系×viking(B)#4です。
①人工交配 :N.ampullaria 斑点系×viking(B)#4
②入手時期 :2011年10月
③入手元 :リベラルファーム(ぷりんさん)殿
④成長度合 :早い
⑤栽培難度 :簡単
⑥挿し木 :水挿し100%
⑦嚢の大きさ:我が家ではMax10cm程
⑧雌雄 :♂、8月~10月頃
本種は、リベラルファーム殿(ぷりんさん)のオリジナル品種で、2008年に交配、作出されたもので、その内7,8株の育種に成功した貴重な子を、2011年10月に分譲していただいたものです。特に両種の特徴であるコロコロっとした真ん丸な嚢が印象的で、とても秀逸な品種だと思います。栽培については簡単で、高温多湿を保てばいいのですが、最低温度は20℃程度無いと中々着袋しないようです。生育も旺盛ですが、中々腋芽が発生しませんでした。
温室の屋根に届きそうになった頃開花し、その花序の基部辺りから萌芽しましたが、暫らくして力尽きてしまいました。地際から腋芽が発生するのに随分時間がかかりました。N.vikingが片親にも関わらずです。ロアーはとても嚢付きが良いのですが、徒長を始めると全く着袋しなくなりました。これはアンプの性格が色濃く反映されているのでしょう。
2014年の6月には既に温室の屋根を這うようになってきましたので、腋芽発生はないものの、枝をカットしてしまいました。この種では始めての挿し木を実施しましたが、実施した4本(頂芽挿し×1、節間挿し×3)全てが1ヶ月少々で発根し、根の成長も早いようです。これはN.vikingの特徴を余すところなく発揮しているのでしょうか。3個体は里子に出まして、1個体だけ我が家に残し仕立て直しです。暫くほったらかしになっており、挿し木苗から出てきた芽も既に1m以上になり、地際から腋芽が出てきていましたので2016年にカットしました。そして2017年の6月にやっと鉢増し、その後からボチボチ着袋し始めました。それ以降徒長を開始した頃から着袋は捗々しくない状態となりました。
現在は挿し木苗のみ残っており、その主茎は少し前に力尽きてしまいましたが、地際近く及び茎の途中から腋芽が発生し徐々に着袋しています。往時の状態を取り戻すことが出来るでしょうか。新温室に移動後しっかりとお陽さんに当たる場所で少しずつ調子を取り戻しつつある感じがします。先ずはともあれしっかりと腋芽が生長してくれたらと願っています。下段写真左から、
1.2011年10月31日に撮った補虫嚢のアップで、当初から付いていたもので
ある
2.2012年3月30日に撮ったもの。少しずつ嚢も大きくなってきたが、丸みは
もうちょっとかな
3.2012年7月14日、間もなく開きそうな未開の嚢。とても丸そうなので良い
嚢ができる予感
4.2012年7月17日、掌に撮ってみたが、おおよそこれ位の大きさ。左の嚢は
蓋が一寸奇形
5.これも7月17日のもの。とても丸々としていてかわいらしい魅力的な嚢
6.2012年9月6日、とても賑やかで鈴なりに近くなってきたが、徒長が始まっ
ているので着袋は期待できない。本種はアンプの性格が強いのか、徒長枝に
は全く着袋しない。地際からの腋芽発生が待たれるところ
7.これも同日撮ったものだが、この美しいフォルムともしばしお別れ
1.入手した当日の2011年10月27日に撮った草姿全体。立派な株で既に着
袋している
2.2012年7月17日に撮った株の状態。徐々に大きくなってきた。嚢着きも中
々良い感じ
3.2012年9月7日、いつの間にか徒長が始まった。何か大きくなる予感が
4.2013年8月4日、ついに開花した花序で男の子だった。既に茎が2m程に
伸長
5.こちらは2013年9月14日に撮った株先端の様子。非常に分かり辛いが真
中の枯れた花序が付いている茎が本種のもので、二番花が開花しようとして
いる。既に温室の天井に届きそう
6.これも同9月14日のもので、一番花の基部から腋芽が発生している様子をア
ップしたもの。ネペンではこの様な現象がしばしばみられるが、殆どロアーが
着かないので、地際の腋芽に期待したい。しかし、一向に萌芽する気配が無
い
1.2014年8月3日に撮った頂芽枝の発根状況。この6月8日に茶色の広口瓶
(クリープの空き瓶)に水挿ししたもので、1ヶ月程度で発根が始まった。既
に2cm以上伸長してきているので、即刻鉢上げすることにした
2.同8月3日に撮った節間枝の発根状況。何れもしっかりと発根、伸長している。
花粉親のN.vikingに似て、発根、根張りがとても良さそう
3.同8月3日、6cmビニールポットへ鉢上げした様子
4.こちらは2014年8月22日に撮ったもので、鉢上げ後のその後の様子。
新葉が展開してきているので、無事に活着していそう。しかも、頂芽挿しの個体
は既に花序が上がってきている。多分、挿し木前から既に花芽形成が始まって
いたものと推断する
5.2014年8月31日、左写真の挿し木苗に着いた花序でいよいよ開花が始まっ
た
6.2014年10月19日、同じ個体で二番花が開花しているが、花数は大分少な
い
1.2014年6月に挿し木した苗の1個体を予備として残していたもので、既に最
初の茎は1m以上伸長し、腋芽が発生してきたのでカットした。こちらから三枚
は2017年6月19日に撮ったもの。2年半以上撮っていなかったようだ
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
2.地上部に根が出てきていたので、植替えの為根鉢を外した様子。結構根が張っ
ている
3.こちらは4号プラ鉢に鉢増しした様子。これでボチボチ大きくなってくれるだろ
うか
4.こちらから五枚は2017年11月19日に撮ったもので、こちらは左写真のそ
の後の株姿。未だ殆ど変わりようはない
5.こちらは二つ前に出来たロアーだが、めっちゃ歪な感じ
6.左写真のロアーを掌に取ってみたところ。未だ小さいね~(^^ゞ
7.こちらは一つ前に出来たロアー
8.こちらは最新のロアーで、色合いはグリーンだが徐々に少しだけ色付く。やっと
本種の特徴であるコロコロ感が少し出てきた感じ(^^♪
1.こちらから三枚は2018年11月20日に撮ったもので、こちらはこの時点で
の株姿。既に徒長が始まっており、先月頃雄花が咲いた
2.こちらは朽ちた雄花をアップしたもの
3.唯一着いているミドル寄りの補虫嚢。調子はずっと悪い様で、何とか復活して
欲しいものだが…
1.こちらから四枚は2021年6月25日に撮ったもので、こちらは茎の途中から
発生してきた腋芽の様子。発生したばかりで未だ着袋していないが、最新の生
長途中の葉身の先端は何となく着袋する雰囲気プンプン(^o^)
2.こちらは地際から発生した腋芽に着いた一つ前の捕虫嚢。大分ショボいネ(^^ゞ
3.同じく地際の腋芽に着いた最新の捕虫嚢
4.同じく地際の腋芽に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん
1.こちらから四枚は本日2021年9月14日に撮ったもので、こちらは現在の株
姿。全く大きくならないね~。それに主茎の頂芽は力尽きてしまった(ノД`)シクシク
2.種茎の途中から発生してきた腋芽のその後の様子。生長は遅々としているが、
何とか着袋にこぎつけている(^^)/
3.左写真の腋芽に着いた最新の捕虫嚢。未だ小さいが一寸可愛いかも(^^)
4.同じく次に成長してきている最新の捕虫嚢の赤ちゃん
1.こちらから五枚は本日2021年9月14日に撮ったもので、こちらは地際近く
から発生してきている腋芽の様子。生長は遅々としている
2.左写真の地際から発生してきた腋芽に着いた二つ前の捕虫嚢
3.同じく一つ前に着いた捕虫嚢。何となく本種の特徴が出てきた感じε-(´∀`*)ホッ
4.同じく最新の捕虫嚢
5.同じく次に成長してきている最新の捕虫嚢の赤ちゃん。未だめっちゃ小さくて完
成までには大分かかりそう
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