本日は、N.rowanae×ampullariaです。
①人工交配 :N.rowanae×ampullaria
②入手時期 :2013年12月
③入手元 :リベラルファーム(ぷりんさん)殿
④成長度合 :早い
⑤栽培難度 :簡単
⑥挿し木 :水挿しで100%
⑦嚢の大きさ:我が家ではMax10cm前後
⑧雌雄 :♂、10月~11月頃
種子親のN.rowanaeは、オーストラリアの固有種で、ヨーク岬半島、クイーンズランド、サマーセットの低地に自生する低地性種です。従来はN.mirabilisとされていましたが、葉身の形態、蔓の付き方、翼、葉の質感等の特長が異なることから、2005年に一つの種として昇格しました。種小名は、オーストラリアの博物学者、植物イラストレーターであるEllis Rowan氏に因みます。
一方花粉親のN.ampullariaは丸系の代表格で、ボルネオ島、スマトラ島、ニューギニア島、マレー半島などの主として低地に自生する種で、何と言っても本種の醍醐味はグランドと空中コロニーでしょうか。
本日掲載の種は、この二種を交配したhaibridで、2013年12月にぷりんさんより入手しましたが、既に6年2ヶ月程経過しました。捕虫嚢の形はN.ampullariaの特徴が良く表れている様です。唯、一般のN.ampullariaよりバカでかくなりそうな雰囲気ですね。
寒い時期から成長は比較的早い方だと思います。結構寒さに強い様で、夜間最低15℃程度になりますが、しっかりと着袋してくれる様です。夏は更に元気良く成長してくれています。この交配種は両親の遺伝が余すところなく発揮?されている様で、丸々、コロコロっとしたところがたまりませんね~。ミドルからアッパーは漏斗型になっています。N.ampullariaの形質であるグランドがポコポコ出来てくれるかと思いきや、一般のロアーでした( *´艸`)。2015年以降毎年開花しています。この個体は雄花でしたので、2015年はN.vikingの雌花が同時開花していたことから交配、2016年はN.rowanae×ampullaria red-stripeの雌花が同時開花しましたので、一寸sibってみました。2018年の10月にも交配しました。
現在N.vikingの交配種はボチボチ生長して、とてもコロコロっとした真っ赤な子供が出来ています。又、sib-crossも生長が遅いものの何とか生きています。色合いは若干darkな雰囲気です。今後の成長を期待しましょう\(^o^)/。下段写真左から、
1.入手当日の2013年12月6日に撮った草姿全体。開梱してびっくりしたのは結構
大きな立派な苗だった事。しかも既に補虫嚢が3個付いていた。N.kuchingensisと
同系統なので、強健ではないだろうか?
2.2014年4月14日に撮った草姿全体。ボチボチ大きくなってくれている様で、今後
温が上昇してくので生育旺盛になってくれそう
3.2014年9月2日に撮った草姿全体。既に80cm程度まで伸長した。ぼちぼちミド
ル辺りの嚢が付き始めた感じ
4.良く見ると地際から腋芽が発生してきた。これに付く嚢が楽しみ
5.2015年4月1日に撮ったもの。グランドもどきを期待していたが、唯のロアーだっ
た。||||||||||凹[◎凸◎;]凹||||||||||ガビーン!
6.2015年10月27日、既に茎は2mを超え天井に届いていたので、強引に茎を曲
げ何とか開花させたところ。ちょうど雌花が咲いていた品種があったので本種と交
配させたが、果たして成功するだろうか
7.こちらから二枚は2015年11月2日に撮ったもので、地際及び茎の途中から発生
してきた腋芽。見辛いが地際の腋芽の近くから三番目の腋芽も発生してきている
8.こちらは2016年5月26日に撮ったもので、腋芽が徐々に生長してきた様子。一
番大きな腋芽は30cm程度まで伸長してきた。主茎は2mを優に超え天井に届い
ていたので、この5月初旬にカットして挿し木にした。果たして成功するだろうか
(ΦωΦ)フフフ…
1.入手当日の2013年12月6日に撮った補虫嚢のアップ。N.ampullariaに良く似た
丸い形だが、やや寸胴な感じでN.rowanaeの面影がしっかりと発現している感じ
2.2014年1月16日、我が家で最初にできた補虫嚢で、出来たてはやはりみずみ
ずしくて良いもの
3.2014年2月20日、次の嚢も膨らんできた様で、もう少しすると開きそう
4.2014年3月7日、嚢もちも結構良い様で、コロコロが徐々に増えていきそう
5.2014年4月10日に撮った最新の補虫嚢を掌に載せてみた。現在の大きさは大
よそこれ位だが、環境が良いともう少し大きくなってくれそう
1.2014年6月10日、出来て暫らくするとやや赤みがかってくる
2.2014年7月16日、出来て時間が経過した左の嚢と、今まさに蓋が開き始めた
ばかりの嚢
3.2014年7月22日、気温が高いので次々と着袋してくれる
4.2014年8月1日、蔓は後ろに回り尻すぼみになり、ミドル辺りの嚢が出来てきた
5.2014年8月23日、新しく出来た嚢も尻すぼみのミドルだが、蔓が前に戻ってきた
6.こちらは2014年9月2日に撮ったもので、只今成長中の未熟な嚢
1.2014年9月24日、右の嚢が最新のもの。何れも蓋の裏が真っ赤に色付く
2.2014年10月2日、腋芽の最初に出来た嚢
3.2015年1月1日、この嚢はスレンダーな感じ
4.此方も同1月1日に撮ったもので、一つ前に出来た嚢。本種は真冬の気温が低い
時期でもサボることなく着袋してくれる
5.2015年1月21日、腋芽の二番目に出来た嚢
6.2015年3月20日、腋芽の三番目に出来たもので、蓋が開き始めたばかりの嚢
7.こちらから2枚は2015年4月1日に撮ったもので、これは3ヶ月程前に主茎に出
来た嚢
8.こちらも主茎に出来た最新の補虫嚢。主茎は既に1.2m以上伸長しており既に
アッパーの筈だが、本種は蔓が殆どカールしていない
1.2015年5月15日、地際から発生した腋芽に出来た4番目辺りのロアー
2.2015年7月17日、開いたばかりのロアー
3.2015年9月2日、生長途中の未開の嚢
4.2015年9月15日、左写真の嚢のその後の様子
5.2015年9月29日に撮ったもので、左嚢の蓋が異常に小さい
6.こちらから二枚は2015年11月2日に撮ったもので、右の嚢は地際の腋芽から
出来た嚢、左は茎の途中の腋芽に出来た嚢
7.こちらは地際の腋芽から出来た最新の捕虫嚢
1.こちらから三枚は2016年1月8日に撮ったもので、こちらは何番目かの腋芽に
出来たロアー
2.右の嚢は出来て1ヶ月程度経過、左の嚢は出来たてでほぼグリーン一色
3.このグリーン一色の嚢をアップしたもの。いずれにしてもこの厳寒期でもさぼるこ
となくほぼ確実に着袋してくれる優れもの
4.こちらから五枚は2016年5月26日に撮ったもので、こちらは腋芽にできたロア
ー
5.こちらは生長途中の捕虫嚢
6.出来て1ヶ月以上経過した嚢
7.左の嚢は左写真のもので、右の嚢は2ヶ月程度経過したもの
8.開いたばかりの捕虫嚢を真横から撮ったもの。嚢はN.mirabilis特有の葉脈がくっ
きりと浮かび上がる。これを見ると確かに嚢は葉の変形したものと推断できる
1.2016年6月22日、腋芽に出来たロアー
2.2016年9月13日、こちらも腋芽に出来たロアーで、この頃はやや赤味を帯びる
ことが多い
3.こちらから二枚は2016年9月22日に撮ったもので、こちらはこの4月8日に水
挿しした挿し穂の根部を撮ったもの。日陰でずっと管理していたため発根は遅く、
しかも根量も少ない
4.こちらは左写真の挿し穂をビニールポットに鉢上げしたもの
5.2016年10月21日、腋芽にできたミドルからアッパー寄りの嚢
6.こちらから三枚は2016年11月17日に撮ったもので、こちらは腋芽に出来たロ
アー達。腋芽は3芽生長しており、ロアーは10個以上着いているが、写真に納ま
らなかったよ~
7.こちらは左から4枚目写真のその後の状態。最近は陽に慣らし直射下で管理し
ている
8.こちらは残りの挿し穂だが、これも日陰で管理していたため、めっちゃ生長が悪い。
未だ瓶挿しのままだが、徐々に発根してきているので、ボチボチ鉢上げせねばな
るまい。挿し木苗は何れも2017年5月に里子に出たよ~
1.こちらから四枚は2017年5月23日に撮ったもので、こちらは新しい腋芽に出来
たロアーだが、一寸蓋が小さ過ぎない(・・?、奇形の様である
2.こちらは別の腋芽に出来つつある補虫嚢と、少し前に完成した補虫嚢
3.こちらも別の腋芽にできたロアー
4.こちらは少し前に発生成長してきた腋芽にできたロアーだが、色合いが一寸面白
い感じだね~
5.2017年6月23日、上段右端の瓶挿しをそのままにしていたら、ゴワゴワ根がワ
ンサカ( ̄∇ ̄;)ハッハッハ。この後4号プラ鉢に鉢上げしたが撮るのを失念
6.こちらから三枚は2017年12月27日に撮ったもので、こちらは何番目かの腋芽
に着いたミドル辺りの捕虫嚢
7.こちらは別の腋芽に着いたもので、ロアーからミドル寄りだろうか
8.左から五枚目の挿し穂をプラ鉢に鉢上げしたものが少し成長した。唯、日陰に置
いてあるのでヒョロヒョロと伸びている割に一切着袋していない
1.こちらから二枚は2018年5月4日に撮ったもので、こちらは挿し木苗に着いた最
新の捕虫嚢
2.こちらは一つ前に着いたミドル寄りの捕虫嚢
3.こちらから六枚は2018年6月22日に撮ったもので、何れも挿し木苗に着いたも
ので、こちらは四つ前の捕虫嚢。未だミドル辺りだろうか
4.こちらは三つ前の捕虫嚢で、何となくアッパー寄りか
5.二つ前に着いた捕虫嚢
6.こちらは二つ前に着いた捕虫嚢だが、大分漏斗型になってきた感じ
7.最新の捕虫嚢。本種はこのリップがとても丸々としているのが良い感じ
8.挿し木苗の株姿。既に70cm弱まで徒長してきている。本種は成長がとても早い
1.2018年8月16日、挿し木苗の主茎に着いたミドルよりの捕虫嚢
2.2018年9月25日、同じく挿し木苗の主茎に着いた最新のミドル
3.こちらから六枚は2018年12月7日に撮ったもので、こちらは主茎に着いた最新
の捕虫嚢。アッパー寄りになった感じ
4.こちらは一つ前に着いた捕虫嚢で、多分左から二枚目写真の捕虫嚢のその後で
あろう
5.挿し木苗に着いたミドル寄りの捕虫嚢
6.こちらは挿し木苗の茎の途中から発生した腋芽に着いた最初の捕虫嚢だが、既
にアッパー寄りか(・・?
7.こちらから二枚は親株の何番目かの腋芽が2m程徒長した枝に着いた四番目の
アッパー
8.こちらも同じく三番目のアッパー。二番目と最新のアッパーは天井近くで撮れなか
った
1.こちらから二枚は2019年8月22日に撮ったもので、こちらは挿し木苗がやや徒
長した枝に着いたミドル寄りの捕虫嚢
2.こちらは親株に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん。アッパー寄りの様だ
3.こちらから四枚は2019年9月28日に撮ってもので、こちらは親株の株元から発
生した腋芽に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん。こちらはロアーで左写真のそれと
は随分異なる
4.親株の株元から発生した腋芽に着いたロアー
5.こちらも親株の株元から発生した別の腋芽に着いたロアー
6.挿し木苗の徒長枝に着いたアッパー寄りの捕虫嚢
1.こちらから六枚は今朝2020年2月6日に撮ったもので、こちらは挿し木苗の徒長
枝に着いたミドルからアッパー寄りの捕虫嚢
2.親株の株元から発生した一番小さな腋芽に着いたロアー。左奥に微かに見える
捕虫嚢達も本種のもの
3.親株の株元から発生した中位の別の腋芽に着いたロアー
4.親株の株元から発生した少し大きな腋芽に着いたロアー。本当はもう少し赤味が
あるのだが、写りが悪くボケ気味で判り辛いm(_ _"m)
5.こちらは親株の徒長枝の地際から1m程度のところから萌芽した腋芽に着いたロ
アーでN.ampullariaり形質が受け継がれているようだ。唯、大した空中コロニーに
はならず直ぐに徒長する傾向がある
6.昨年の6月4日に節間挿しした挿し木苗のその後。日陰に追いやられているせい
か大して大きくなっていない。今春以降成長して欲しいものだが…
1.こちらから二枚は2020年8月14日に撮ったもので、何れも挿し木苗の腋芽が
徒長した枝についたもの。こちらは一つ前に着いたもので、ミドル~アッパー寄
りの捕虫嚢
2.こちらは最新の捕虫嚢で、既にアッパーの雰囲気
3.こちらから三枚は2020年9月6日に撮ったもの。雨天でボケ気味なのはご容赦
の程m(_ _"m)。こちらは親株の徒長枝の地際から1m程度のところから発生した
腋芽に着いた捕虫嚢で、何かロアーそのもの(^o^)
4.同腋芽に着いた最新の捕虫嚢。こちらもロアーそのもの。一般的に茎の途中か
ら発生した枝に着く捕虫嚢はミドル~アッパー寄りが多いが、これはアンプの特
徴か
5.こちらは挿し木苗の徒長枝に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん
1.2021年1月1日、親株の徒長枝に着いたアッパー寄りの捕虫嚢
2.こちらから二枚は2021年1月17日に撮ったもので、何れも挿し木苗に着いた
もの。こちらは挿し木苗の徒長枝に着いた最新のアッパー
3.同じく一つ前に着いたアッパー(左の捕虫嚢)と、二つ前に着いたアッパー(右の
捕虫嚢)
4.こちらから三枚は2021年3月7日に撮ったもので、何れも親株に着いたもの。
こちらは親株の地際から発生した腋芽に着いたロアー
5.同じく地際から発生したもう一つの腋芽に着いたロアーで、若干色が載っている
がお陽さんが殆ど当たらない所で色合いも悪い
6.次に成長してきた捕虫嚢の赤ちゃん。早く新居に移したいのだが、1.5m以上
徒長して茎の途中からも腋芽が発生しているので、中々上手く取り出せそうな感
じではない
1.2021年5月11日、挿し木苗の徒長枝に出来つつあるミドル寄りの捕虫嚢。あ
と一歩で開きそう(^^)
2.こちらから二枚は2021年5月16日に撮ったもので、何れも挿し木苗の徒長枝
に着いたもの。こちらは最新のアッパー
3.左写真のアッパーのリップをアップしたところ。N.ampullariaの特徴が良く出ている
4.2021年6月10日、蔓がstandappせずにそのまま完成したもの。時折他品種で
も発生するが、流石に消化液を蓄えられないので早死にする^_^;
5.こちらは本日2021年9月6日に撮ったもので、挿し木苗の徒長枝に着いた一つ
前の捕虫嚢
1.こちらから五枚は本日2021年9月6日に撮ったもので、こちらは挿し木苗の徒
長枝に着いた最新の捕虫嚢。蓋が開いてまないもの
2.挿し木苗の地際から発生した腋芽に着いた一つ前のロアー。左奥に見える捕虫
嚢も本種のもの
3.挿し木苗の地際から発生した腋芽に着いた最新のロアー。少し大きくなってきた
かな
4.こちらから二枚は親株の地際から発生してきた腋芽に着いたもの。こちらは一つ
前に着いたロアー
5.同じく最新のロアー。これは若干赤味がかっている様だ
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