本日は、N.maxima×campanulata konanです。
①人工交配 :N.maxima×campanulata、中川泰秀氏作出
②入手時期 :2019年5月
③入手元 :ぷりんさん
④成長度合 :遅い(・・?
⑤栽培難度 :普通(・・?
⑥挿し木 :?、我が家での実績無し
⑦嚢の大きさ:我が家ではMax5cm前後
⑧雌雄 :?、我が家での開花実績無し
種子親であるN.maximaはどの様なタイプか一寸判りませんが、一般的にはボルネオ、スラウェシ、ニューギニア、マルク諸島等に自生し、殆どのフォームで襟の部分が非常に良く発達しとても美しい色合いになります。1824年に正式記載された種で、発見当時は最大の補虫嚢を付ける品種であった事から、maxima(最大の)と冠されたものです。昔から今日に至るまで、交配親として種々素晴らしい品種が作出されてきました。
一方花粉親のN.campanulataは、ボルネオ島のサラワク等標高300~500m辺りの石灰岩で出来た垂直な崖に自生する低地性小型の品種です。そもそもは、1957年にA.J.G.'Doc' Kostermans(Andre Joseph Guillaume Henri Kostermans)氏が、ボルネオ島東カリマンタンのILAS Bungaan山で発見したそうですが、森林火災によって絶滅したと考えられていました。その後の調査で、1997年にムル国立公園で再発見された様です。種小名は、(鐘状の、つぼ冠のある)と云う意味で、釣鐘状のピッチャーに由来します。
以上の両親を元に交配された新しい品種で、中川氏作出の苗をぷりんさんからおすそ分けしていただいたものです。誠にありがとうございました。昨夏は特に問題無く無事に乗り切ってくれました。殆ど暑がることはなかったようですので、耐暑性も兼ね備えているのかもしれません。むしろ低温よりもやや高温の方が調子良さげな雰囲気です。
捕虫嚢の特徴としては、色合い柄は種子親のN.maximaに、形はN.campanulataに良く似ている様に思います。とても魅力的な品種ですね。これからの成長に期待したいものですが、ここの所愚図り気味の状態が続いています。何とか調子を取り戻して欲しいものですが…。主茎はもう間もなく力尽きるでしょう。地際から発生した腋芽に期待したいものです。下段写真左から、
1.こちらから三枚は、戴いた当日の2019年5月9日に撮ったもので、こちらは
その時点での株姿。草体はややN.maxima似だろうか
2.既に着袋してい他もので、フォルムは口の開き方などN.campanulataに良く似
ている様である。色合い柄はN.maxima譲りだろうか
3.次に成長途中の捕虫嚢の赤ちゃん
1.2019年5月29日、上段右端写真の捕虫嚢のその後で、大分大きくなってき
た。間もなく蓋が開きそうになってきたところ
2.こちらから三枚は2019年6月2日に撮ったもので、こちらはこの時点での株
姿。成長は結構遅そうな気がするが…
3.左端写真の捕虫嚢が完成した様子。とっても色合いが良い感じだね~(^.^)
4.こちらは裏蓋をアップしたところ。結構綺麗な柄が入っている(^^♪。唯、
N.maxima特有の突起状は認められない
1.2019年7月10日、生長途中の最新の捕虫嚢の赤ちゃん。結構二グロっぽい
感じの色合いが良いネ~(^^♪
2.こちらから二枚は2019年7月15日に撮ったもので、こちらはこの時点での
株姿
3.一つ前に着いた捕虫嚢。リップは結構どす黒い感じになっている
1.2019年7月15日、最新の捕虫嚢。開いてあまり時間が経過していないので、
リップは結構発色が良い
2.2019年9月5日、出来立ての最新の捕虫嚢。リップは結構細めの感じ
3.2019年10月4日、左写真の捕虫嚢のその後の様子。襟は角張り色合いも
darkticになってきた
1.こちらから三枚は2020年1月8日に撮ったもので、こちらはこの時点での株
姿。生長は結構緩慢の様である
2.一つ前に着いた捕虫嚢。イメージ的にはクロヒョウって感じだろうか。
N.Red LeopardのBlack versionって色合い
3.最新の捕虫嚢。更に漏斗状が進んでいるような感じ。裏蓋の模様と色合いも
中々のもんだね~
1.こちらから二枚は2020年5月1日に撮ったもので、こちらはこの時点での株
姿。非常に出来の悪い状態が続いている。(ノД`)シクシク
2.唯一着いている捕虫嚢。捕虫嚢自体はまあまあ良い感じ(^_-)-☆
3.2020年6月6日、最新の捕虫嚢。ボチボチ大きくなってきた。気温の高い方
が何となく調子良さげ
4.こちらから二枚は2020年12月25日に撮ったもので、こちらはこの時点で
の株姿。相変わらず状態は悪い様だ
5.唯一着いている捕虫嚢。捕虫嚢の出来もイマイチの様だ
1.こちらから五枚は昨日2021年8月27日に撮ったもので、こちらは現在の株
姿。既に主茎は風前の灯状態となっている。地際から腋芽が発生してきてい
るのでこれに賭けよう
2.地際から発生している腋芽をアップ。少しずつ大きくなってきており、既に着嚢
も始まっている
3.こちらは風前の灯火状態となっている主茎に着いた捕虫嚢。これが最後とな
るだろう
4.こちらは地際から発生してきた腋芽に着いた一つ前の捕虫嚢。未だ色合いは
白っぽい感じ
5.同じく腋芽に着いた最新の捕虫嚢。徐々に色合いが載ってきた様だ。これから
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