本日は、N.Nakachoです。

①人工交配 :N.alata×khasiana
②入手時期 :2013年3月
③入手元   :ピイちゃんさん
④成長度合 :早い
⑤栽培難度 :簡単
⑥挿し木    :ミズゴケ、鹿沼土単用で簡単
⑦嚢の大きさ:我が家ではMax12cm程
⑧雌雄     :♂、7月頃

本種は1985年に一正園殿で作出された品種で、N.alataとN.khasianaの二元交配です。全体的にはN.alataに非常に良く似ています。2013年の3月に頂芽枝と節間枝の挿し穂を二本お譲りいただいたもので、鹿沼土単用で頂芽挿し、ミズゴケには節間挿しをしていましたが、何れも問題なく容易に発根、順調に着袋してきました。N.alataの性質の強健さでしょうか。
一般的に挿し穂に付く捕虫嚢はアッパー寄りになりますが、本種もご多分に漏れず、殆ど色彩のないグリーン一色のアッパー寄りとなっていました。最近は徒長枝しかなくアッパーばかりですが、今後地際から腋芽が発生してくれれば、綺麗な色合いの嚢を付けてくれるのではないかと思っています。唯、地際からは中々腋芽が発生しません(;´д`)トホホ。本種は2016年及び2015年の秋に発生した腋芽もそうですが、地際よりも茎の途中から発生する傾向が強い様で、殆どミドル以降の捕虫嚢になっています。
現在の主茎は既に1.5m程度になっていますが、2015年7月に咲いて以降一向に開花する雰囲気はありません。昨春は場所さえ許せば挿し木にしようかと思っていましたが、優先度愛の高い品種を挿し木にしたため場所が確保できず断念しました。
2020年の4月に4本挿し木を実施し、2個体は昨秋里子に出ました。残りの2個体(頂芽挿し×1、節間挿し×1)は我が家の予備として育てています。今年の1月に張れて温室の仲間入りとなってからは流石に強健種、次々と着袋しています(^_-)-☆。下段写真左から、

1.2013年3月30日、頂芽枝と節間枝をいただいたので、こちらは鹿沼土に頂芽枝を
  挿したところ
2.半年ほど経過した2013年10月3日に撮った頂芽挿しの個体。しっかりと発根、成
  長し順調に着袋している
3.こちらは2014年3月10日に撮った頂芽挿しの個体。随分大きくなってきた。既に
  40cmを超えたが、腋芽発生まではもう少し老成しないと無理
  かもしれない
4.2013年3月30日、こちらはミズゴケに節間枝を挿したところ
5.半年ほど経過した2013年10月3日に撮った節間挿しの個体。しっかりと発根、腋
  芽も既に立派に成長してきており、やっと着袋も始まった
6.2014年3月10日に撮った節間挿しの個体。一寸間延び感があるが、そこそこ順

  調

1.2013年8月24日、頂芽挿しの個体に初めて嚢が付き始めたもので、未開の状態
2.2日後の8月26日、やっと蓋が開いた。嚢の色合がグリーン一色で中々みずみずし

  いが、既にアッパーの様相
3.2013年10月3日に撮った節間挿しの個体に初めて付いた嚢。こちらはやや色合、
  模様が発現している。ほんの少しN.khasianaの雰囲気が・・・・
4.2013年12月13日、節間挿しの個体に付いた嚢で、こちらもすっかりアッパー気
  味になった
5.2014年3月10日に撮った頂芽挿しの個体に付いた嚢。N.alataそっくり
6.こちらも同日の2014年3月10日に撮ったもので、節間挿しの個体に着いた嚢。遜
  色はない。本種は根廻りも良い様で、ミズゴケ表面及び半透明プラッチック鉢から根

  が透けて見える。もう少ししたら植替え時期かもしれない

1.2014年6月17日、殆ど濁りのない嚢もこれはこれで美しい
2.2014年8月26日、開いたばかりの捕虫嚢
3.2014年10月11日、出来て1ヶ月以上経過するとやや色が載ってくるで、少しリ
  ップが赤味を帯びる
4.2014年11月16日、右は出来て1ヶ月未満の嚢、左は間もなく開きそうな嚢で、
  何れもアッパー。茎は既に1mを超えた
5.これも同日の11月16日に撮ったもので、出来て10日程度経過したものミドル~ア
  ッパーの嚢は殆ど変化がない

1.2015年1月15日、とてもみずみずしいアッパー。やはりN.khasiana譲りか冬場で
  もしっかりと着袋してくれる
2.2015年7月6日、やっと開花した雄花。本種は殆どN.khasianaの雰囲気がないので、
  交配は断念した。唯、大きく強健な品種が誕生するかもしれない。来夏開花したら

  雌花が同時開花する品種があれば考えよう
3.こちらから二枚は2015年11月24日に撮ったもので、こちらは茎の途中50cm
  程の節から発生した腋芽
4.こちらは左写真の腋芽に出来た嚢だが、既にミドル辺りの雰囲気。地際からの腋芽

  を期待したいもの
5.2016年6月30日、茎の途中から発生した腋芽に出来た嚢で、既にミドルからアッ
  パー寄りになってきた
6.2016年7月3日、次に生長中の嚢

1.2016年7月12日、一つ冗談の右端写真の嚢のその後。本当にただの嚢って感じ

  だね
2.こちらは2016年8月25日に撮ったもので、最新の生長中の嚢。既に完全なるアッ
  パーか
3.2016年8月25日、左端写真の嚢のその後。1.5ヶ月程度で大分くたびれた感じ
  になった
4.2016年9月8日、出来て間もないアッパー。良く見ると微かに斑が入っている
5.2016年10月13日、左写真のその後。たいして変わりようはないかな
6.こちらは2017年2月27日に撮ったもので、腋芽に出来たアッパー。出来立てな

  ので、みずみずしいグリーンが美しい

1.2017年6月1日、こちらは出来立ての捕虫嚢で、とてもみずみずしい
2.2017年6月16日、こちらはできて1ヶ月以上経過した捕虫嚢。みずみずしさはあ
  っという間に失われる
3.こちらから二枚は2017年6月20日に撮ったもので、こちらは出来て半月程度の

  アッパー
4.こちらは成長途中の捕虫嚢の赤ちゃん。艶々感が良いね~(^O^)
5.2017年6月26日、左写真の捕虫嚢のその後。間もなく蓋が開きそう
6.2017年7月14日、自然交配で結実し種子が吹っ飛んだ花穂に巻きつくアッパー

1.こちらは2017年8月19日に撮ったもので、既に大分煤けぎみ
2.2017年12月16日、他品種の茎に絡みつくアッパー
3.こちらから四枚は2018年2月13日に撮ったもの。こちらは最新の捕虫嚢で、とて
  もみずみずしい。若いって良い事だ(^O^)
4.こちらは一つ前に出来たアッパー
5.こちらは二つ前に出来たアッパー。今冬は特に低温続きで嚢の出来も良くなければ

  寿命も短い
6.こちらは成長途中の捕虫嚢の赤ちゃん。完成までには未だ大分かかりそう

1.2018年3月13日、一寸ボケて見辛いのはご勘弁m(_ _"m)。出来て間もない捕虫

  嚢
2.2018年5月30日、出来て1ヶ月程度経過したアッパー
3.こちらから二枚は2018年8月8日に撮ったもので、こちらは掌を背景にして撮った
  ものだが、ずっと植替えしていないので一寸ショボい大きさ(^-^;
4.こちらのアッパーは若干斑模様が入っており、僅かにN.khasianaの雰囲気が出てる

  (・・?
5.こちらから三枚は2018年8月25日に撮ったもので、こちらは他品種の茎に絡みつ
  く最新のアッパー
6.次に成長途中のアッパーの赤ちゃん
7.左写真のアッパーの次に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん

1.こちらから三枚は2018年12月19日に撮ったもので、こちらは最新のアッパー
2.こちらは間もなく完成しそうなアッパーの赤ちゃん
3.こちらは一つ前に着いたアッパー。最近腋芽が発生していないのでずっとアッパー

  ばかり
4.こちらから二枚は2019年1月21日に撮ったもので、こちらは出来て少し時間が経
  過したアッパー
5.こちらは最新のアッパー
6.こちらから三枚は2019年2月7日に撮ったもので、左の捕虫嚢は二つ前のアッパ

  ーだと思う。右奥に顔を覗かせているのは最新のアッパーで、左写真のその後
7.間もなく完成しそうなアッパーの赤ちゃん。それにしても細長いね~(^^♪
8.こちらは次に生長を開始したアッパーの赤ちゃん。N.khasiana譲りかこの時期でも

  次々に着袋してくれる頼もしい子である

1.2019年2月28日、成長途中の捕虫嚢の赤ちゃん。ん~ん、一寸ボケ気味だがグ

  リーン一色だね~
2.2019年4月15日、最新のアッパー。大した個性は無い(^^;
3.こちらから四枚は2019年8月13日に撮ったもので、こちらは徒長枝に着いた三

  つ前のアッパー。大分時間が経過しており蓋の一部が朽ち始めた様だ
4.二つ前についたアッパー。何となくN.alataの中にN.khasianaの雰囲気が…
5.一つ前に着いたアッパー。大差は無いね~
6.最新のアッパー。口元が若干赤味がかっている感じかな

1.こちらから五枚は2020年4月22日に撮ったもので、こちらは温室の屋根に届て

  いたので挿し木用に枝をカット(頂芽枝×1、節間枝×3)して水揚げのため茶色の

  広口瓶に挿したもの。週末には鹿沼土で挿し木にしよう
2.二つ前に津田アッパー。蓋が完全に反り返っている
3.一つ前に着いたアッパー。未だ何とか美しいグリンを保っている様だが、本種の嚢

  の寿命は短い
4.最新のアッパー。蓋が開いたばかりのものでみずみずしい色合い
5.次に生長を開始した蔓の先端部。これから徐々に含んで捕虫嚢を形成する

1.こちらから二枚は2020年7月25日に撮ったもので、こちらは挿し木苗の様子。水
  揚げ後鹿沼土で挿す予定だったが、失念してそのままになっていた(;'∀')。既に潜

  芽が生長してきているので発根しているであろう
2.瓶から取り出した様子。頂芽挿しを除いて十分に発根している状態
3.2020年7月27日、頂芽挿しを除いて節間挿しの三本をミズゴケでビニールポット
  に植付けた様子

1.こちらから二枚は2020年8月8日に撮ったもので、こちらは頂芽挿しの発根状況

  を確認したところ、ボチボチだったので鉢上げすることにした
2.2号ビニールポットにミズゴケで植付けた様子
3.こちらから二枚は2020年10月16日に撮ったもので、こちらは挿し木苗を2号ポ
  ットに植付けた苗のその後の様子。未だ着袋はしていないがすっかり生長してきた。

  本種はとても成長が早い様である。この10月末前後に里子に出る予定である
4.こちらは親株の茎をカットした下節から発生した腋芽に着いたアッパー

1.こちらから四枚は本日2021年4月12日に撮ったものもで、こちらは2020年4
  月に挿し木にした頂芽挿しの個体で、現在の株姿だが大分徒長してきている
2.一つ前に着いた捕虫嚢。N.alataそのまんま^_^;
3.最新の捕虫嚢。皆グリーン一色で殆ど個性がないよ^^;
4.次に成長を始めた蔓の先端部分

1.こちらから四枚は本日2021年4月12日に撮ったものもで、2020年4月に挿し
  木にした節間挿しの個体で、こちらは現在の株姿。頂芽挿しの個体と比べ若干生

  長は遅めかな
2.一つ前に着いた捕虫嚢。ボチボチ大きくなってきたところはN.khasiana譲りかな
3.最新の捕虫嚢。殆ど個性は無いのだが、グリーン一色の嚢も中々美しいのではな

  いだろうか
4.最新の成長途中の捕虫嚢の赤ちゃん。もう直ぐ開きそうな感じになってきたね~

 

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