本日はN.Ville de Rouenです。
①人工交配 :N.Superba×Mastersiana、1982年Y.Vezier氏作出
・N.Superba(×hookeriana[ampullaria×rafflesiana]×
Sedenii[N.sp.(Bornean spp)×khasiana])
・N.Mastersiana(sanguinea×khasiana)
②入手時期 :2010年8月
③入手元 :うつぼかずらの郷殿
④成長度合 :早い
⑤栽培難度 :簡単
⑥挿し木 :鹿沼土で100%
⑦嚢の大きさ:我が家ではMax20cm程
⑧雌雄 :♂、10月~11月頃
本種のロアーは嚢全体がやや赤く染まり、斑模様がクッキリと表れますが、ミドルからアッパーになると袋表面の模様は殆ど無くなり、内壁の模様が表に透き通って見える様になります。そして本種の最大の特長は、そのリップのストライプにあります。淡緑色に赤いストライプが非常に良く映える品種です。
本種は良く着袋してくれます。20cm前後の捕虫嚢が鈴なりになると大変見ごたえがあります。又、それ程湿度を必要としなくても良く着袋する様に思います。葉身及び茎はそれほど大きくありませんが、スルスルっと伸びていく感じで、成長も早く腋芽も良く発生します。強健で育てやすい種でしょう。我が家ではずっと植え替えずにほったらかし状態ですので、最近はショボい捕虫嚢しか着けていません(;´д`)トホホ。フランス西部に位置する都市Rouen(ルーアン)に因む様で、作出者Y.Vezier氏のゆかりの地でしょうかね。襟下部の構造がN.albomarginataに似ていますが、本種の場合白綿毛は無いようで、遠目からはハチマキが殆ど目立ちません。
本種の美しいストライプを何とか交配に生かしたいとの思いから、6年前にN.vikingと交配してみました。とても美しいストライプが発現した個体が出てきましたので、結構顕性遺伝なのかもしれません。その後も交配を目論んでいますが、雌雄同時開花のタイミングが中々合わず交配できず状態が続いています(ノД`)シクシク。下段写真左から、
1.入手して1年以上経過し、1m以上伸長した茎に出来たアッパーで、2011年10
月4日に撮ったもの。手前の嚢は間もなく開くと思う、後ろの嚢は開いて1~2ケ月
程度経過したもの
2.2011年10月27日に撮った花序(雄花)、出来が悪いのか、他の品種と比べる
と花序総数は少ない
3.こちらは2012年6月17日に撮った嚢だが、中々シックな感じだと思うが如何な
ものか
4.2012年7月14日に撮った他のアッパー。ストライプが緑地に映える
5.こちらも7月14日のもので、既に出来て2ケ月ほど経過した他の嚢。撮影時の光量
にもよるが、色が薄め
1.2012年8月26日、腋芽に発生したロアーからミドル当たりの嚢だと思うが、全
体的に赤身があり斑模様もクッキリと表れる。右の嚢はファシール・コトの挿し木苗
に出来た嚢
2.これは2012年5月に挿し木をした株に出来た嚢で、2012年11月7日に撮っ
たもの。挿し木苗に出来る嚢はミドル~アッパーになる事が殆どで次に出来る腋芽
には立派なロアーが付く
3.二枝挿し木をした内の別の苗についた嚢で、同じく11月7日に撮ったものこちらは
赤身が殆ど無くアッパーそのものといった感じで、開いたばかり
4.2013年1月31日に撮った挿し木苗の状況。既に8ケ月を経過し、大分大きくな
ってきた
5.同日の1月31日に撮った挿し木苗に付いた嚢
1.2013年6月29日、挿し木苗に出来た嚢で、既にアッパー。嚢は未だ小さく10
cm程度しかない
2.2013年7月2日、こちらも挿し木苗に出来た嚢。この後2株の内1株は里子へ出
てもらった
3.同日の7月2日に撮った別の嚢。襟もとの廻りがN.albomarginataの構造に似ている
ことが分かる
4.2013年8月24日、光の加減もあるが、リップのストライプがとても美しく輝い
ている感じ
5.2013年9月19日に撮ったミドル~アッパー寄りの嚢
6.2014年11月27日に撮ったもの。実に1年2ヶ月もの間本種の写真を撮ってい
なかった。この嚢は予備で置いている挿し木苗で、その腋芽に出来たロアー
1.2015年5月18日、本種はやはりこのリップのストライプが何とっても魅力
2.同5月18日に撮った生長途中の捕虫嚢
3.2015年5月30日に撮ったミドル辺りの捕虫嚢
4.こちらは2015年7月9日に撮ったもの
5.2015年9月25日、挿し木苗に出来たミドル辺りの捕虫嚢
6.2015年10月15日に撮ったもので、ストライプが良く目立つ
7.2015年11月24日、挿し木苗にできた花芽♂
8.2016年1月20日に撮ったもので、挿し木苗に出来たアッパー。親株も挿し木苗
も大分茎が伸びているので、今春早々挿し木を実施し苗を作る予定
1.2016年1月20日、出来たての嚢に獲物がかかる瞬間を虎視眈々と狙っている
蜘蛛がいるよ~
2.2016年5月8日、挿し木苗に出来た捕虫嚢。こちらの苗は既に里子に出た。次に
里子に出る予定があるので挿し木をしたが、鉢上げ後愚図って逝ってしまったよ~
(´;ω;`)ウゥゥ。来春再トライの予定
3.2016年10月8日、親株に出来たアッパーだが大分くたびれているぞ~
4.こちらから三枚は2016年10月15日に撮ったもので、こちらは親株にできた一
つ前の捕虫嚢
5.こちらは最新の捕虫嚢。やはり本種はこのリップの美しいストライプが売り
6.花穂が上がってきた。これは雄花だが、あいにく雌花はほぼ終わってしまったので、
残念ながら本種との交配は次回に持ち越しかも
1.2016年11月1日、上段右端写真の花穂のその後。開花が始まったが、残念なが
ら雌花が咲いていないので、交配はできなかったよ~(ノД`)シクシク
2.2017年3月5日、親株の何番目かの腋芽に出来た捕虫嚢で、既にアッパー寄り
3.2017年4月20日、こちらも親株に出来たアッパー
4.こちらから四枚は2017年6月20日に撮ったもので、こちらは親株の徒長した腋
芽に出来たアッパー
5.こちらも親株に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん
6.こちらは挿し木苗に出来た最新の捕虫嚢で、既にミドル辺りになった様子
7.こちらも挿し木苗に出来た一つ前の捕虫嚢で、葉の下の方で出来ていたせいか、
青瓢箪みたい(^O^)
1.こちらから二枚は2017年7月15日に撮ったもので、左は出来てあまり時間が経
過していないもの、右は1ヶ月以上経過したアッパー
2.こちらは左写真の左側の捕虫嚢を正面寄りから撮ったもの。本種のストライプは結
構お気に入り(^^♪
3.こちらから四枚は2017年12月12日に撮ったもので、こちらは腋芽に着いたミ
ドル寄りの捕虫嚢
4.こちらは何番目かの腋芽に着いたアッパーだが、気温の低下でショボいものばかり
だね~(ノД`)
5.こちらは別の腋芽に着いたアッパー
6.こちらも別の腋芽が徒長した枝の1m程度の節から発生した腋芽に着いた最初の
1.2018年8月25日、挿し木苗がやや徒長した茎に着いたロアーからミドル寄りの
捕虫嚢
2.こちらから六枚は2018年9月3日に撮ったもので、こちらは多分左写真の捕虫嚢
だと思うが…
3.こちらも挿し木苗に着いたアッパー寄りの捕虫嚢。やや色合いが載った感じだが、
リップのストライプはやはり良い感じ
4.親株の徒長枝に着いたアッパー
5.こちらも親株の徒長枝に着いた二つ前のアッパー
6.何となくだらしない感じのアッパー(^-^;
7.こちらのアッパーも蓋がフニャフニャ感があり、ボチボチ寿命を迎えるのかもしれな
いね~(@^^)/~~~
1.こちらから四枚は2018年10月19日に撮ったもので、こちらは脇芽に着いたロ
アー。幼嚢から綺麗なストライプが入る
2.徒長枝に着いたミドル~ややアッパー寄りの捕虫嚢
3.徒長枝に着いたアッパー寄りの捕虫嚢で、大分漏斗型になってきた様だ
4.こうして見るとリップの丸い形状に、とてもくっきりと入るストライプがとても美し
い
5.こちらから二枚は2019年2月28日に撮ったもので、こちらは徒長枝に着いたア
ッパー
6.こちらも徒長枝に着いた最新のアッパー
7.こちらから二枚は2019年3月4日に撮ったもので、徒長枝の途中から発生した腋
芽に着いた捕虫嚢。既にアッパー寄りかな(・・?
8.生長途中のアッパーの赤ちゃん
1.2019年5月15日、親株の徒長した枝に着いたもので、蓋が開いて未だ時間が経
っていないのか、襟の部分が未完成
2.2019年9月2日、徒長枝の途中から発生した腋芽に着いた捕虫嚢。相変わらずリ
ップのストライプは良い感じ(*^^)v
3.こちらから三枚は2019年9月24日に撮ったもので、こちらは親株の徒長枝に出
来つつある捕虫嚢の赤ちゃん
4.徒長枝の徒長から発生した腋芽に着いた捕虫嚢
5.こちらは別の腋芽に着いた捕虫嚢
1.2019年11月21日、親株の何番目かの枝の途中から発生してきた腋芽に着いた
ミドル寄り(・・?、スレンダーでリップが結構丸くて可愛い感じ(*^^)v
2.2020年1月20日、挿し木苗の腋芽が成長した枝に着いたアッパー寄りの捕虫嚢
3.こちらから三枚は2020年3月7日に撮ったもので、こちらは左写真の捕虫嚢のそ
の後の様子。殆ど変わり映えは無いが、蓋は一寸傷んできている
4.左写真の捕虫嚢のリップをアップ。ストライプは相変わらず美しい
5.次に成長してきているアッパーの赤ちゃん
1.こちらから六枚は何れも2020年9月8日に撮ったもので、こちらは徒長枝に着い
た一寸お古な捕虫嚢(^-^;
2.同じく徒長枝に着いた捕虫嚢だが、バナナの様に湾曲している(^o^)
3.こちらはややミドル寄りの捕虫嚢で、結構色合いが載っている
4.一寸古ぼけた補虫嚢。光の当たり具合で更に見劣りする
5.こちらは別の徒長枝についた捕虫嚢。未だ若干色合いは残っている様だ
6.次に成長してきた鶴間先端。これから徐々に膨らみ捕虫嚢を形成する。背後に写
っている葉身は本種のもの
1.2020年10月29日、挿し木苗のやや徒長した枝に着いたミドル寄りの捕虫嚢
2.こちらから三枚は本日2021年3月11日に撮ったもので、こちらは挿し木苗の
徒長枝に着いたミドルからややアッパー寄りの最新の捕虫嚢
3.左写真の捕虫嚢のリップ部分をアップ。やはり本種のストライプはとても美しいね
4.次に生長してきた捕虫嚢の赤ちゃん
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