本日は、N.Prosperityです。

①人工交配 :N.anamensis×
             Dyeriana(Mixta[northiana×maxima]×Dicksoniana[rafflesiana×veitchii])
②入手時期 :2012年4月
③入手元    :うつぼかずらの郷殿
④成長度合 :早い
⑤栽培難度 :簡単
⑥挿し木    :水挿しで100%
⑦嚢の大きさ:我が家ではMax28cm程
⑧雌雄     :♀、10月頃開花

種子親はインドシナ原産のN.anamensisで、1977年に国内の久保氏によって交配された品種ですが、別の文献によると、以前フランスのマルセル・ルクーフから輸入したN.Dicksonianaの種名が付いたN.mirabilis(以前N.anamensisはN.mirabilisのsynonymと言われていた)の交配種らしい不明種とも言われていました。しかし、知人方から故久保氏ご本人からN.mirabilisであったと述懐されていたとのお話を伺いました。何れにしてもN.mirabilis系には間違いない様ですね。
ややN.Dyeriana寄りの品種で、嚢は大きくなりますが、襟はN.Dyeriana程ではありません。赤みの強いN.Dyerianaを目指した品種なのかもしれません。本種は非常に強健種で成長も速いのですが、我が家では中々腋芽が発生しませんでした。2013年10月に開花後暫くして待望の腋芽が発生してきましたので、交配、種子採取後に天井に届きそうになった茎をカットし挿し穂にしました。2ケ月弱で発根し里子にでました。それ以降ボチボチ腋芽が発生している状況です。
一昨年は久々に本種を片親にした交配をしました。何とか結実した様で採取後播種していますが、発芽して僅かながら大きくなってきていますが、この低温下成長は遅々としています(^^ゞ。下段写真左から、

1.入手した当日の2012年4月12日に撮ったもの。未だ小苗だが、既に着袋している
2.こちらも当日撮ったもので、捕虫嚢をアップしたもの。挿し木苗の最初の頃にに出来

  る嚢は概してミドル~アッパー寄りのみすぼらしい感じになる
3.2012年9月30日、大分色合も濃くなってきたミドル当たりの嚢。徐々に本種らし
  くなってきた
4.2012年11月3日、こちらも未だミドルだが、翼が殆ど欠けてきた。色合も少しず
  つ薄くなってくる
5.2012年12月16日、右が出来たばかりの嚢、左は出来て1ヶ月癪経過した嚢
6.2013年1月5日、真冬の頃はこれ位の大きさで、大凡22cm程度
7.2013年6月19日、いよいよアッパーに近づいてきた感じ
8.2013年10月30日に撮ったアッパー。花粉親のN.Dyeriana程ではないが、結構大
  きな嚢(此れは28cm)で、襟のストライプが綺麗

1.2013年10月30日、いよいよ開花(雌花)した。N.Dyerianaに似て結構大柄
2.2013年12月21日、N.vikingと交配させたが、大分蒴果が大きくなってきた。バ
  ナナの房みたい
3.2014年3月3日、やっと待望の腋芽が成長を始めた
4.2014年6月28日、腋芽の三番目に出来た生長中の嚢
5.2014年7月15日に撮ったもので、四枚目の写真の嚢が開いたもの、既に10日程
  経過し色合が濃くなってきた
6.2014年8月3日に撮ったもので、今年の5月1日に広口瓶(クリープの茶色い空き
  瓶)に水挿ししていた枝。既に2cm以上発根しているので、ボチボチ鉢上げの時期

  かな
7.根部をアップしたもの。早速ビニールポットへ植え付ける事にした。我が家では基本

  的に、低地性種は水挿し、高地性種及び発根の難しい品種、発根に時間を要する

  品種は鹿沼土挿しとしている。水挿しの場合、カルスの形成~発根過程が良く観察

  でき為になる。この苗はこの後里子に出た

1.2014年8月29日、腋芽に出来たロアー辺りの補虫嚢
2.2014年9月25日、成長途中のロアー
3.2014年10月4日、左写真の未開の嚢が完成した状態。とても色合いが濃い
4.2015年1月8日徐々に色合いが薄くなってきた感じで、蔓も背面に回ったミドル辺
  りの嚢
5.こちらから二枚は2015年2月26日に撮ったもので、左写真のその後でやや色合

  いは濃くなった感じで、裏蓋にも僅かながら模様が入る。裏蓋には沢山の蜜腺があ

  り、ここから結構蜜が湧いてくる
6.成長中の嚢だが、既に殆ど翼が欠落している

1.2015年3月22日、こちらは親株の腋芽に出来たミドル辺りの嚢
2.2015年5月7日、こちらも親株の腋芽に出来た嚢で、徐々に色合いが薄くなってい
  く
3.2015年5月22日、蓋が開き始めたばかりのアッパー寄りの嚢
4.2015年9月29日に撮ったアッパー
5.こちらから四枚は2015年10月17日に撮ったもので、こちらは挿し木苗に出来た
  嚢で既にミドル寄り
6.2015年5月22日、親株のその後の腋芽に出来た未だロアーよりの嚢
7.2015年9月29日、何番目の腋芽か忘れたが、次の腋芽が生長してきている
8.こちらは親株の二番目に出来た腋芽に付いたアッパー。左奥の嚢も本種のもの

1.2015年11月20日、親株の何番目かの腋芽にできたロアーで、ややピンク色がか
  っている感じ
2.2015年12月21日、挿し木苗に出来たミドルからアッパー寄りの嚢
3.こちらは2016年5月19日に撮ったもので、親株の何番目かの腋芽に出来たアッパ
  ー。左下及び右奥の嚢も本種
4.こちらから三枚は2016年5月20日に撮ったもので、挿し木苗に出来たミドルから
  アッパー寄りの嚢
5.こちらも挿し木苗に出来たもので、既にアッパーの模様
6.こちらは親株の何番目かの腋芽にできたロアー
7.2016年5月25日、挿し木苗にできたものだが、既にアッパー寄りとなっている
8.2016年6月18日、親株の腋芽に出来たロアーだが、葉柄のカット部分に邪魔され
  て蓋を開くことができない状況( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \

1.2016年7月8日、親株の腋芽に出来たばかりのアッパー寄りの嚢
2.2016年7月12日、左写真のその後。4日でリップは真っ赤になりストライプが全
  然判らなくなってしまった
3.こちらから二枚は2016年9月22日に撮ったもので、6月に挿し木をしたもので根
  部の様子を撮ったもの
4.ビニールポットに鉢上げしたが、腋芽が伸び出しているものの出来は良くなかった。

  この半月後には里子に出たよ~(@^^)/~~~
5.こちらから二枚は2016年9月23日に撮ったもので、こちらは親株の腋芽に出来た
  ロアーよりの嚢だが、色合いはイマイチって感じ
6.親株の腋芽に出来たミドルからアッパー寄りの嚢
7.こちらも親株の腋芽に出来たロアー
8.こちらは2016年11月16日に撮ったもので、挿し木苗に出来た典型的なアッパー

1.こちらから二枚は2017年1月31日に撮ったもので、こちらは親株の何番目かの

  腋芽が成長して出来たアッパー
2.こちらも親株の最新の腋芽にできつつある未だロアー辺りの捕虫嚢
3.2017年3月19日、左リ写真の嚢のその後の様子
4.2017年3月29日、親株の腋芽に出来たアッパー
5.2017年5月4日、こちらも親株の腋芽に出来たアッパー
6.こちらから三枚は2017年5月20日に撮ったもので、こちらは親株の腋芽に出来た
  ロアー。一寸色合いが悪いね~
7.こちらも親株の腋芽に出来きつつあるロアー
8.こちらは親株のもので、少し前に成長した腋芽に出来きつつあるロアー

1.2017年5月26日、生長途中の捕虫嚢の赤ちゃん。もう少ししたら開きそうな感じ
2.2017年5月28日、左写真の捕虫嚢が開いた様子。結構早かった
3.2017年8月11日、ミドルからアッパー寄りになってきた捕虫嚢。リップが一寸奇
  形でギザギザしている
4.こちらから三枚は2018年1月19日に撮ったもので、こちらは最新の捕虫嚢
5.こちらは左写真の最新の捕虫嚢を掌に載せてみた。この時期なので大して大きくな

  い
6.左写真の捕虫嚢の次に成長してきている捕虫嚢の赤ちゃんだが、いきなりアッパー

  の雰囲気だね~(^O^)
7.2018年3月1日、蓋が開いて間もないアッパー
8.2018年3月13日、左写真の捕虫嚢のその後の様子

1.2018年4月20日、親株の何番目かの腋芽に着いたもので、ミドル辺りの捕虫嚢
2.2018年5月29日、挿し木苗に着いたアッパー。こうして見ると襟の部分は若干
  N.Dyerianaに似ている雰囲気
3.2018年6月3日、親株の何番目かの腋芽に着いたロアーからミドル寄りってところ
  だろうか
4.2018年6月14日、挿し木苗に着いたもので、生長途中のアッパーの赤ちゃん
5.2018年6月22日、左写真のその後の様子で、蓋が開いたばかりのアッパー
6.こちらから三枚は2018年7月23日に撮ったもので、こちらは挿し木苗に着いた一
  つ前のアッパー
7.こちらも挿し木苗に着いた最新のアッパー。既に完璧な漏斗型である
8.こちらも挿し木苗のもので、成長を開始した蔓の先端で、徐々に捕虫嚢の形をして

  きたところ

1.こちらから二枚は2018年9月14日に撮ったもので、こちらは親株の何番目かの

  腋芽に着いたアッパー
2.こちらは挿し木苗の腋芽が徒長した枝に着いたアッパー
3.こちらから二枚は2018年10月17日に撮ったもので、こちらは親株に着いたアッ
  パー。時間の経過と共にリップは濃くなりストライプが目立たなくなる
4.こちらは挿し木苗に出来つつあるアッパーの赤ちゃん
5.親株に着いたアッパーだが、これは一寸色合いが載っている感じだね~(^O^)
6.こちらは2019年1月15日に撮ったもので、2018年10月9日に交配したもの。
  鞘は膨らんでおり何となく種子は出来ている模様。後10日前後で採取できそう)^o^(

1.こちらから五枚は2019年1月15日に撮ったもので、こちらは親株の腋芽が徒長し
  た枝に出来つつある最新のアッパーの赤ちゃん
2.こちらも親株の腋芽が徒長した枝に出来つつある一つ前に成長中のアッパーの赤

  ちゃん.挿し木苗の徒長した腋芽に出来つつある一つ前のアッパーの赤ちゃん
4.同じく挿し木苗に出来つつある最新のアッパーの赤ちゃん
5.こちらも挿し木苗に着いたアッパーだが、もうヨレヨレ状態。それにしても何れもア

  ッパーの成長途中の捕虫嚢ばかりで、まともなアッパーが見つからなかった。多分

  何処かにある筈だが…

1.2019年1月23日、親株の何番目かの腋芽が徒長した枝に出来たばかりの捕虫

  嚢。この時期の嚢はめっちゃショボい
2.2019年2月21日、親株の腋芽に着いたミドルからアッパー寄りの捕虫嚢で、嚢

  表面の柄や色合いは未だ結構残っている
3.こちらから二枚は2019年3月7日に撮ったもので、こちらは挿し木苗の腋芽が徒

  長した枝に着いたアッパー
4.左写真の捕虫嚢のリップをアップしたもの。ストライプは結構美しい(*^^)v
5.2019年4月18日、親株の徒長枝に着いたアッパー
6.こちらから三枚は2019年7月9日に撮ったもので、こちらは親株の何番目かの腋

  芽が徒長した枝に着いたアッパー。リップのストライプは目立つが嚢表面は全く目立

  たない
7.親株の最新の腋芽に着いたミドル寄りの捕虫嚢。色合いは大分薄くなってきた様だ
8.こちらは挿し木苗の徒長した枝に出来つつある成長途中のアッパーの赤ちゃん。キ

  ョイ~ンっとした形( ^)o(^ )

1.こちらから二枚は2019年7月29日に撮ったもので、こちらは挿し木苗の徒長枝に
  着いた最新のアッパー
2.同じ挿し木苗に着いた一つ前のアッパー
3.2019年8月12日、親株の徒長枝に着いたアッパー
4.2019年9月4日、親株の何番目かの腋芽が少し成長した枝に出来つつあるミドル

  寄りの捕虫嚢の赤ちゃん

1.2019年12月14日、挿し木苗の徒長枝に着いた最新のアッパー。リップのストラ
  イプが美しく蓋も結構大きい
2.2020年1月1日、親株の何番目かの腋芽が少し成長した枝に着いたミドルからや

  やアッパー寄りの捕虫嚢。色合いは未だ少し載っている
3.親株の徒長枝に着いた少し前のアッパー
4.左端写真の捕虫嚢のその後の様子。若干濃くなったかなって感じで大して変わり

  ようはない

1.2020年2月4日、親株の現主茎に着いた最新のアッパー。一寸色合いは白っぽ

  い感
  じだね~
2.2020年4月25日、現主茎に着いた最新のアッパー
3.こちらから四枚は2020年7月12日に撮ったもので、こちらは親株の現主茎に着

  いた一つ前のアッパー
4.親株の現主茎に着いた最新のアッパー
5.こちらは別の徒長枝に着いたアッパー。何れの徒長枝も1.5m程度徒長しているの

  でカットして挿し木にしたいところだが、場所の問題で諦めるしかない(ノД`)シクシク
6.次に成長してきた蔓の先端。これから徐々に成長して膨らみ捕虫嚢を形作る

1.2020年12月3日、徒長枝の字際から1m程度のところから発生した腋芽に着い

  た捕虫嚢。何とかロアーの体裁である
2.こちらから二枚は本日2021年1月6日に撮ったもので、脇芽が徒長した枝に着い

  たアッパー
3.こちらは別の腋芽が徒長した枝に着いたアッパー寄りの捕虫嚢で、未だ柄や色合

  いは少し残っている状態

 

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