本日は、N.hirsutaです。
①自生地 :ボルネオ島、1873年記載種
②入手時期 :2015年11月
③入手元 :GREAT VALLEY殿
④成長度合 :普通
⑤栽培難度 :普通
⑥挿し木 :我が家での挿し木実績無し
⑦嚢の大きさ:我が家でMax8cm前後
⑧雌雄 :?、我が家での開花実績無し
種小名はラテン語のhirsutus;「毛深い剛毛、粗毛ある、多毛の」からきており、その名の通り草体全体が結構毛深い品種ですが、N.veichiiやN.platychila等の品種と比べればそれほどではない様にも思いますがどうでしょうか。
補虫嚢の表面はロアーの最初の頃には多少の斑模様が確認できますが、その後直ぐにほぼ緑一色になりました。嚢表面にも茶褐色の毛がびっしり生えており、嚢の内壁に紫斑が散在します。最初の頃は大して目立ちませんでしたが、成長するにつれ割と目立つようになってきました。嚢自体も草質でフニャっとした感じですが、割と長持ちする様です。
本種はボルネオ島の固有種で、本日紹介する個体はクチン産です。自生地は、標高200~1100mの低木林からコケの生えた土手や低山地帯、開けた場所や低い尾根等広範囲に亘っている様です。特に砂岩の土壌に自生することが多いようですので、地下部は空気の流通を好むのでしょうか。N.hispidaと良く似ているそうで、近縁種なのかもしれません。1873年に記載された結構古くから知られている品種です。
自生地の環境からすると、日陰から日当たりの良い場所まで様々なようですが、強光線には弱いと思います。取り敢えず暫くの間はほぼ日陰の場所で状況を観察している状況です。唯、今現在の状況からすると現環境でまあまあ良さそうですが一寸青瓢箪ぎみで、もう少しお陽さんの当たる場所に移動できればいいのですが…。。そう言えば20年以上前に一度栽培した記憶があるのですが、その当時は当然我が家にはパソコン、インターネット等ある筈もなく、栽培記事などありませんので、初心者レベルとして対応しているところです。(o^―^o)
最近は主茎が2m程度徒長してきていますし、腋芽も少しずつ大きくなってきましたので、来春は挿し木に挑戦してみようかと思っているところです。下段写真左から、
1.入手した当日の2015年11月28日、草姿全体を撮ったもの。結構大きな苗を戴
いた
2.2016年2月20日、やっと新葉が1枚展開したぞ~。めっちゃ遅っ
3.2016年3月11日に撮ったもので、次の葉は当然の如く展開していない
4.2016年4月29日、殆ど変化は無い。何とか生きているって感じだろうか
5.こちらは2016年9月7日に撮ったもので、この猛暑、熱帯夜連続の中、何とか踏
ん張ってくれている様で、一寸ε-(´∀`*)ホッ 少しだけ大きくなってきているかな?
1.2017年8月2日、やっと地際から腋芽が発生してきたよ~!(^^)!
2.こちらから二枚は2017年8月31日に撮ったもので、こちらは左写真の腋芽のそ
の後の様子。徐々に大きくなってきており、着袋が始まった様だね~(^_-)-☆
3.こちらは全体の株姿。すっかり徒長してしまった。主茎には着袋は見られない。来
春辺り挿し木が出来そう
1.2016年2月20日、我が家にきてやっと嚢が膨らみ始めたところ
2.2016年3月11日に撮ったもので、蓋が開いて未だ数日しか経過しておらず、襟
は未だ完全に反り返っていない。それにしても名前負けしていない様で、結構毛
深いな
3.2016年3月24日、左写真の嚢のその後
4.こちらから二枚は2016年4月29日に撮ったもので、こちらは出来て間もない嚢
で、徐々にスポットが表れてきた
5.こちらは次に生長中の捕虫嚢
1.2016年5月8日、出来たての補虫嚢
2.2016年6月7日、こちらも出来たての補虫嚢。艶があって中々良い感じ。本種は
派手さは全然無いが、シンプルなところが何となく良い
3.こちらから三枚は2016年9月7日に撮ったもので、こちらは二つ前に出来た捕虫
嚢。大分くたびれてきた感じ( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
4.こちらは一つ前にできた補虫嚢
5.こちらは最新の捕虫嚢。これから徐々に気温が下がってくるので、本種にとっては
初冬辺りまでは機嫌良くしてくれそうかな
6.2016年12月15日、左写真の捕虫嚢のその後だが、殆ど変わり映えは無い感じ
7.腋芽の最初に出来た超ロアー。僅かながら斑模様が確認できる
8.こちらは腋芽の二番目に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん。左の最初に出来た嚢
に比べややスレンダーっぽい(・・?
1.こちらから四枚は2018年2月16日に撮ったもので、こちらはこの時点での株姿。
主茎はボチボチ徒長してきた様で、何かヒョロヒョロ状態
2.こちらは地際から発生した腋芽の様子。大分大きくなってきたので、今春には徒長
枝をカットして本種初の挿し木にトライしてみようかな
3.腋芽に出来た一つ前のロアー。この時期には斑模様が良く目立つ様だ
4.こちらも腋芽に出来たもので最新のロアー。低温の為か大分小さくなったし斑模様
1.こちらから四枚は2020年5月29日に撮ったもので、こちらは最近発生してきた腋
芽の様子。主茎は1.5m程度徒長し温室の屋根に届きそうになっているが、着袋
もしないし開花もしない唯の枝
2.地際から発生してきた腋芽に着いた一つ前のロアー。本当に特徴の無い捕虫嚢
(;'∀')
3.地際から発生してきた腋芽に着いた最新のロアー。斑模様が大分目立ってきたよ
うだね
4.次に成長してきた蔓の先端で、これから徐々に膨れて捕虫嚢を形成する
1.こちらから二枚は2020年9月5日に撮ったもので、こちらは時宜穂から発生した
腋芽に着いた一つ前の捕虫嚢
2.矢左写真と同じ脇芽に着いた最新の捕虫嚢。薄暗い場所に追いやられて中々ピン
トが合わずボケ気味m(_ _"m)
3.2020年11月9日に撮ったもので、模様をじっくり確認すると、どうも左写真の捕
虫嚢のその後の様である。本種はとても柔らかな捕虫嚢をしているが、結構持ち
が良い
4.こちらから二枚は本日2020年12月21日に撮ったもので、これもどうも左写真の
捕虫嚢のその後の様だ(^^ゞ
5.左写真の捕虫嚢の一つ前に出来たものではないだろうか
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