本日は、N.albomarginata 赤斑点系です。

①自生地   :ボルネオ島、ペナン島、スマトラ島、マレー半島など、1849年記載種
②入手時期 :2011年6月
③入手元   :jips殿
④成長度合 :遅い
⑤栽培難度 :やや難
⑥挿し木    :水挿し、鹿沼土挿しで簡単
⑦嚢の大きさ:我が家でMax10cm前後
⑧雌雄     :?、我が家での開花実績無し

本種は平地から海抜1、000m程度までの、開けた尾根や森林の縁等に自生、茎は樹木や岸壁に絡まって立ち上がるような感じになります。何といってもこの種の最大の特長は、他種では殆ど見られない、襟の周りにリング状の真白い綿毛が生え、ハチマキをしている様になっていることです。種小名は、その模様(albo:白、marginata:縁)に因みます。
捕虫嚢の色は、グリーン、レッド、パープル、スポット、ブラック等様々なフォームがありますが、全ての種の下位捕虫嚢~上位捕虫嚢にこのハチマキがあります。特にオールレッドタイプはハチマキが非常に良く目立ち、嚢の色とのコントラストが美しいと思います。
本日の品種は、赤斑点系という事で入手しましたが、2年経過した時点でも殆ど大きくなりませんでした。その後素焼き鉢に植替えてから徐々に大きくなってきつつあるようです。といっても全然大したことはありませんが(⌒∇⌒)。唯、一昨年になってNO-1個体は徒長が始まり、昨春にはやっと1m以上伸長してきました。NO-2個体はチマチマ状態でしたが、漸く徒長が始まり現在は1m程度まで成長しました\(^o^)/。NO-1個体は地際から腋芽が発生し生長してきましたので一寸遅かったのですが、8月に挿し木をしました。以前は褐色瓶での水挿しで簡単に発根しましたので、今回は鹿沼土+腰水による挿し木を実施しました。3本(頂点芽×1、節間枝×2)挿しましたが何れも潜芽が動き葉身を展開してきていますので成功ですね(*'▽')。栽培に当たっては一寸癖がある様に思いますが、挿し木は超簡単なようです(^_-)-☆。
N.albomarginataはバラエティーによっては気難しい所があり、特にグリーンやブラック、斑点系等は中々上手い具合に育ってくれない様です。本種も同様ですが、2017年辺りから生長スピードが上がってきた様ですので、やっと成長期(・・?になったのでしょうか。それともやっと我が家の超劣悪環境に慣れてきたのでしょうか。多分後述の方では…(^^;。

徒長開始まで6年程度経過しましたよ~。この挿し木苗ですが、1株は我が家に残して2株を里子に出て貰いました。下段写真左から、

1.2012年9月9日に撮った草姿全体。全くと言っていい程大きくはならないが、調子
  は特に悪そうではないように思う
2.こちらも同日に撮ったもう一つの株。どちらの株も生育状態は遜色なく悪い
3.2013年8月10日に撮ったもの。植替えのため根鉢を抜いて撮ったものだが、殆ど
  根は確認できない
4.こちらも別のひと株だが、根は確認できない。N.albomarginataはもともと発根量が少
  ないが、この二株は2年以上前からこの2号ビニールポットに植えっ放し状態だった。
  今回植替えをしたが、根張り状況は極めて悪いのも生育に影響していると推断できる。
  今回素焼き鉢へ植えかえた事で、根への通気性がアップするので、少しは元気になって
  くれるかもしれない
5.2013年8月10日、素焼き鉢に植替えした状態
6.こちらももうひと株の植替え後の状態。これで少しは調子を取り戻してくれることを期
  待したいものだが・・・・

1.素焼き鉢に植替え後3.5カ月程度経過した2013年11月28日に撮ったもの。徐
  々にではあるが調子が出てきた感じ
2.こちらは二株目の様子で、同様に少しずつ元気になってくれている雰囲気
3.2014年6月27日、N.albomarginataは気難しい面があり、何年経っても大きくな
  らない場合もある。本種も暫らくの間一向に大きく成らなかったが、植替え後から少し
  ずつ大きくなってきた
4.こちらは二株目の様子で、同様に少しずつ大きくなってきている様に思う
5.2014年10月14日に撮ったもので、明らかに葉身自体大きくなってきている。や
  っと良い感じの成長サイクルに入ってきた感じ。着袋も中々良い
6.こちらは二株目の様子。オールレッドは陽を好むが、本種はやや遮光気味にした方が調
  子よさそう
7.こちらから2枚は2015年5月25日に撮ったもの。こちらはやや小さい方の個体
8.こちらはもう一つの個体。何れも相変わらず中々大きくなる雰囲気は無いが少しずつ成
  長してきている(・・?

1.2012年6月21日、入手して1年経過するも、大きさは殆ど変わらず。着袋は良い
2.2013年8月9日、2年以上経過したが、全然と云って良い程大きくなってくれない。
  嚢の色合いもイマイチかな
3.2013年9月28日、斑模様は最初から入っていたが、この頃から色合いがやや増し
  てきた感じ
4.2014年6月27日、まあ、ボチボチ良くなってきてくれているかな
5.2014年7月16日、光の加減にもよるが、これは結構ハチマキが目立つ
6.2014年9月24日、リップがやや濃くなった。本種は概ねこんなイメージの嚢なの
  だろう
7.こちらから2枚は2015年5月25日に撮ったもの。嚢の色合いも一寸イマイチって
  ところか
8.只今生長中の嚢

1.2015年7月16日に撮った嚢だが、暑さのせいか一寸ショボイ
2.2015年9月3日、さらに小さくなった捕虫嚢
3.2015年9月29日、少しずつ夜温が低下してきているせいか、徐々に良い感じにな
  ってきた
4.こちらから三枚は2015年11月9日に撮ったもので、こちらは出来たての嚢。ハチ
  マキがくっきりと映って美しい
5.生長途中の捕虫嚢
6.こちらは出来て既に時間が経っているせいか、ハチマキが汚くなってきたぞ

1.2015年11月9日、こちらはやや大きめの個体の株姿を撮ったもの。今年になって
  漸く大きくなり始めた様だ
2.2015年12月3日に撮ったもので、こちらは株姿。少しずつ良い感じで生長してく
  れている様で、一寸(´▽`) ホッ
3.2016年7月9日に撮ったもので、生長はとても緩慢だが、少しずつ大きくなってき
  ているかな
4.こちらから二枚は2015年12月3日に撮ったもので、こちらはやや大きめの個体に
  出来た捕虫嚢でひとつ前に出来たもの
5.やや大きめの個体に出来た最新の捕虫嚢。リップの赤とハチマキの白のコントラストが
  中々良い感じ
6.2016年3月2日、色合いは一寸ショボイがこの時期でも順調に着袋してくれる
7.こちらは2016年7月9日に撮ったものだが、めっちゃショボイね
1.2015年11月9日、こちらは二株目の個体の株姿を撮ったもの。やや小さめだが順
  調そう
2.こちらから三枚は2015年12月3日に撮ったもので、こちらはやや小さめの個体の
  株姿。これも少しずつ良い感じで生長してくれている雰囲気
3.2016年7月9日に撮ったもので、こちらのNO-2個体も生長はとても緩慢ながらチビ
  チビ育ってる感じ
4.こちらから二枚は2015年12月3日に撮ったもので、やや小さめの個体に出来た最
  新の捕虫嚢。草体同様やや小さめの嚢
5.同やや小さめの個体に出来つつある捕虫嚢
6.2016年3月2日、こちらのNO-2個体も色合いは一寸ショボイ
7.2016年7月9日に撮ったものだが、気温が高くなるとどうしてもショボ
  くなってくる

1.こちらから八枚は全て2017年1月21日に撮ったもの。こちらから四枚は何れもN
  O1個体。こちらは株全体を撮ったもので、頂芽がボキ折れてしまっている。昨年の1
  0月に水遣り時に引っ掛けてボキ折ってしまったよ~(´;ω;`)ウゥゥ。せっかく徒長が
  始まったというのにショック
2.頂芽の部分をアップ。何とか下節から腋芽が発生してきているが、成長は緩慢で中々大
  きくならないね~ 
3.こちらは一つ前に出来た捕虫嚢。やや口が大きめ
4.こちらは最新の捕虫嚢。まあまあハチマキは目立つが、オールレッドの様には目立たな
  い
5.こちらから四枚は何れもNO2個体で、こちらは株姿。NO1個体よりもやや小柄だが、
  少しずつ大きくなってくれているかな
6.二つ前に出来た捕虫嚢。リップ株の水滴は蓋の裏側から滴ってきた蜜が溜まったもの
7.一つ前に出来た捕虫嚢。NO1個体に比べて一回り小さい
8.こちらは最新の捕虫嚢

1.2017年3月26日、NO-1個体に出来たミドル辺りの捕虫嚢だが、少しくたびれてき
  た感じ
2.2017年6月4日、こちらもNO-1個体に出来たミドル辺りの捕虫嚢。出来てさほど時
  間が経過していない
3.2017年6月7日に撮ったミドル寄りの捕虫嚢
4.2017年6月16日、NO-2個体に出来たロアー
5.2017年6月20日、こちらもNO-2個体に出来たロアーだが、蔓がめっちゃ短い
  (* ̄▽ ̄)フフフッ♪
6.2017年7月26日、こちらもNO-2個体に出来たややミドル寄りの捕虫嚢。本種はハ
  チマキ部分を触るとすぐに白綿毛が削れて見た目が汚くなる

1.2017年7月26日、NO-1個体に出来きたもので、既に2ヶ月以上経過しハチマキは
  大分ダーティーになってきた
2.こちらから五枚は2017年8月22日に撮ったもので、こちらはNO-1個体の草体の一
  部。昨年の10月に頂芽をボキ折ってしまったが、上節部より腋芽が発生し、あれよあ
  れよという間に徒長し現在50cm以上になった
3.こちらはNO-2個体の草体。未だロゼットから脱し得ていないが、何となく徒長の兆し

  が…
4.こちらはNO-1個体に出来たミドル辺りの捕虫嚢で、色合いが大分薄くなってきた
5.こちらもNO-1個体に出来きたばかりのミドル辺りの捕虫嚢。出来たては白のハチマキ

  がとても良く目立つが、直ぐにくすんでしまう
6.こちらはNO-2個体にできつつあるロアー。NO-2個体は未だロゼットから脱していない

  ので、ロアーからミドルになり始めといったところだろうか
7.こちらから二枚は2018年2月23日に撮ったもので、こちらはNO-1個体の徒長枝に
  着いたアッパー辺りの捕虫嚢。こちらの個体は既に徒長して1m程度まで伸長してきた。
  今春当たり挿し木にしようか
8.こちらはNO-2個体に着いた未だロアー辺りだろうか。この個体もやっと徒長が始まった
  ようだ

1.こちらから二枚は2018年6月1日に撮ったもので、こちらはNO-1個体に出来きたア
  ッパー。未だ若干斑模様と赤味が載っている雰囲気
2.こちらは次に成長途中のアッパーの赤ちゃん
3.2018年6月20日、こちらはNO-2個体に着いたミドル寄りの捕虫嚢
4.2018年10月19日、NO-2個体に着いた最新の補虫嚢だが、殆ど色合いの無いもの
  になった
5.こちらから四枚は2018年11月22日に撮ったもので、こちらはNO-2個体に着いた
  最新の捕虫嚢
6.こちらはNO-1個体に着いたものだが、随分出来て時間が経ったものなのか、めっちゃ

  dirty(^-^;
7.こちらもNO-1個体に着いたもので、左写真の補虫嚢より一つ前に着いたもので、間も

  なく寿命を迎えようとしている
8.NO-2個体に着いた最新の捕虫嚢だが、気温の低下と共に随分ショボくなってきた。ほ

  ぼグリーンと云ったところだろうか

1.こちらから五枚は2019年12月30日に撮ったもので、こちらは地際から発生してきた

  腋芽に着いたロアー。日陰になって一寸色合いは悪い
2.こちらは別の株で、同じく地際から発生した腋芽に着いたロアー。若干色合いは濃いか
  な。本当はもう少し赤味がかって欲しいところだが…
3.こちらから三枚はこの8月に鹿沼土挿ししたもので、こちらは頂芽枝のその後の様子。
  既に徒長が始まっているよ~!(^^)!
4.節間枝挿しの個体で、潜芽が動き始め展開してきた葉身も大分大きくなってきた様だ
5.別の節間枝挿しの個体で、こちらも潜芽が動き始め葉身が展開してきたが、大きさは

  未だイマイチの様だ。来春には2個体は里子に出て貰おう(@^^)/~~~

1.こちらから二枚は2020年6月6日に撮ったもので、こちらは挿し木苗に着いた一つ
  前の捕虫嚢。既にミドルからややアッパー寄りだろうか。蜜が滴っていて襟が汚く見え
  るね~^_^;
2.左写真と同じ挿し木苗に着いた最新の捕虫嚢。アッパーになった様だ
3.2020年6月29日に撮ったもので、挿し木苗に着いた最新の捕虫嚢。蓋が開いて間
  もないもので襟は未だ反り返っていない
4.こちらから二枚は本日2020年7月6日に撮ったもので、こちらは左写真の捕虫嚢の
  その後の様子。
5.次に成長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。一寸赤味が薄くなってきたかな^^;

 

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