本日は、N.Sanyo Stripeです。

①人工交配 :N.ventricosa'redpatch'×Minami'Largeleaf'、1984年、岡村正治氏作出
②入手時期 :2011年7月
③入手元  :うつぼかずらの郷殿
④成長度合 :早い
⑤栽培難度 :簡単、低温に強い
⑥挿し木  :水挿し、鹿沼土挿しで簡単に発根
⑦嚢の大きさ:我が家ではMax10cm程
⑧雌雄   :♂、9月~11月頃

本種はStripeの他に兄弟株のRedがあります。6種混合の人工交配種になります。N.ventricosaの血を多く引き継いでいるせいか、形質が良く似ているように感じます。特に着袋させるにはある程度の湿度を要求しますが、どうもRed程ではない様に思います。最初はRedの方が育てやすい様に思いましたが、暫く育ててみるとこのStripeの方が調子良くシーズンを通して着袋してくれる様です。何れも花粉親に似て結構大きくなるそうですが、我が家ではこじんまりの株で推移している状況です。( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
本種の流通は非常に少ない様ですので、是非普及出来ればとの思いから、2013年の9月及び、2015年5月に挿し木しました。その後2016年~2019年と毎年実施しています(^O^)/。挿し木はとても簡単で、何れも茶色の広口瓶(何時もクリープ等の空き瓶)を使用し、水に挿しておくだけで手間いらずです。時々水を足すのと、水垢がカット部分に張り付き発根を阻害しますので、1週間に一度位水を入れ替え汚れを軽くティッシュで拭きとる程度です。昨年は鹿沼土挿しで浅い腰水にしていましたが容易に発根しました。
2013年の9月に挿し木したものは、頂芽の挿し穂のみですが2ケ月程度で発根しましたので、ビニールポットへ鉢上げしました。無事活着して順調に成長してきましたので里子に出てもらいました。又、2015年5月に挿し木を実施したものも何れも発根しましたので9月に里子にでました。2016年~2018年も春先と晩秋に里子に出て貰いました。下段写真左から、

1.入手して約10カ月後の2012年5月16日に撮ったもので、草姿全体。結構嚢付き
  が良く、ポコポコ付いた感じ
2.こちらも5月16日に撮ったもの。ミドル当たりの嚢だと思う。名に恥じぬストライプ
  で美しい
3.こちらは2012年8月14日に撮ったもので、入手して初めて腋芽が発生し、その最
  初に付いた超ロアーってとこ
4.これも8月14日の様子で、草姿全体を撮ったもの。親芽も腋芽も元気で何より
5.こちらは2012年12月20に撮ったもの。腋芽に出来たミドルで、これ位までは斑
  模様が良く目立つ
6.2012年12月27日、親芽に出来たアッパー。ストライプといい、色合いといい何
  とも良い感じ。口の形はロアーからややミドル位までは一般的だが、それ以降になると
  逆ハート型になって中々面白い
7.2013年6月4日、独特な雰囲気のミドル。襟のストライプはこのまま発現するが嚢
  表面の色、柄は徐々に落ちていく

1.2014年1月8日、未開のアッパー
2.2014年1月12日、開いたばかりの嚢で、リップのエッヂ部は未だ丸いが、何れ角
  ばってくる
3.2014年1月16日に撮ったアッパー。嚢表面の色合、柄は殆ど無くなったが、その
  分襟のストライプが目立つ
4.2014年2月19日、右は出来て1ヶ月程度経過したもので、左は出来て間もない嚢
5.2014年8月29日、めっちゃ小さい
6.2014年12月7日に撮ったもの。夏場から今の時期にかけて出来る嚢は小さくなる
  傾向が強い。これから冬場~春にかけて大きな美しい嚢を付けてくれる
7.こちらも同12月7日に撮ったもので成長中の嚢。少しずつ大きくなってきそうな感じ

1.クリープの空き瓶など広口瓶に水を入れ、その中に挿すだけ。後は穂木がぐらつかない
  様にビニールテープで固定し、品種名と挿し木した日付を油性ペンで葉に直接書いてお
  く。後は日当たりのよい所に置いておく。時々差し水と、1週間に1度程度水を入れ替
  えし、その時に水垢等をティッシュで優しく拭う。この時カット面には触れない様にす
  る。温・湿度、光線量などの環境、種類などによって変わるが、概ね1~2ケ月程度か
  ら発根が始まる。我が家では基本的に低地性種は水挿し発根法、高地性種及び発根に時
  間がかかる品種は鹿沼土挿し法としている
2.発根が始まって2ケ月弱経過した2014年1月3日に撮った発根の様子。随分根が伸
  長してきているので、一寸遅くなったがビニールポットへ植替えする事にした
3.こちらは根部のアップ。これ位発根すると結構根はゴワゴワとして堅い。根の先端が半
  透明になっているのは調子が良い証拠。この穂木は頂芽挿ししたもの
4.こちらは節間挿ししたもので、結構カルスは成長しているが発根は遅い。この画像では
  非常に判り辛いが、やっと1mm程度の発根が確認できる。節間挿しの穂木は2本とも
  こんな状態であった。ネペンテスに限らず一般的に発根する前段としてカルスが形成さ
  れそこから発根が始まるが、何らかの生理的要因等で異常にカルスが成長すると発根を
  阻害する事が知られており、この挿し穂もその良い事例。時期的な問題もあり、結局節
  間挿し2本はこの状態で発根が殆ど進まず枯れてしまった。今回は秋口に挿し木したが
  次回は5月下旬から6月にかけて実施しようと思う
5.ビニールポットにミズゴケで植えつけた状態。この後しっかりと活着し成長してきたの
  で里子に出てもらった

1.2015年3月5日、低温期に出来る嚢は大きめで綺麗な姿を見せてくれる
2.同3月5日、左の嚢を正面寄りからややアップしたもの。名に違わずリップのストライ
  プが美しい
3.2015年4月6日、出来たての嚢なので濁りが無くストライプがくっきりとしている
4.2015年5月7日、この頃は特に着袋が良い感じ
5.こちらから二枚は2015年7月19日に撮ったもの。一昨年の秋以来久しぶりに挿し
  木を実施した。この5月1日に水挿しした頂芽で、1ヶ月少々で発根、既に2ヶ月半程
  経過し、2cm程度まで根が伸びてきたので鉢上げすることにした。今回、節間枝は鹿
  沼土挿しにしようと思ったが、準備がめんどくさくて(≧∇≦)全て水挿しにした。やは
  り適期は5~6月かな
6.節間挿しの枝。左の挿し穂は頂芽に近い茎、右はその下の節間枝。特に本種は前回、

  今回の挿し木で思った事として、古い節間枝はカルスばかり生長して中々発根しない

  事である。前述したようにカルスが生長し過ぎると発根阻害となり、駄目になる事が多

  い。この右の挿し穂もきっと発根せずに駄目になるかも( _ _ )今回は気温が高かった

  せいか、何とかこの後発根した
7.こちらから二枚は2015年7月20日に撮ったもので、昨日ポット上げした挿し木苗
  で、これは頂芽挿しの個体
8.こちらは節間挿しの個体だが、節間が短く根部がぐらつき安定しないのでセロテープで
  固定。2ヶ月程すれば十分根が張ってぐらつかなくなるので、その時点でテープを取る。
  既に里子が決まっているので、活着して秋までにはしっかりとした個体にせねばなら

  ない

1.2015年8月16日、こちらは頂芽挿しの個体。何と親株は何時まで経っても開花し
  なかったが、挿し木にするといきなり開花した。まあ、ネペンの習性でもあるので別に
  驚くことではないが・・・・
2.こちらの個体は節間挿ししたもので、漸く新芽が力強く伸びてきた
3.頂芽挿しの個体に咲いた雄花。我が家のレッドが♂なので、本種は♀を期待していた

  が完璧に裏切られた。♂×♂同士ではできないよね~(〃艸〃)ムフッ
4.2015年9月17日に撮った頂芽挿しの個体。しっかりと大きくなってくれている様
  で安心ε-(´∀`*)ホッ
5.同9月17日に撮った節間挿しの個体。この4日後に里子に出た。今はきっと我家より
  も快適に過ごしてくれている筈
6.2015年12月30日、いよいよ頂芽挿しの個体に嚢が出来た。ショボっ
7.こちらから二枚は2016年1月18日に撮ったもので、二番目の嚢ができた。少しは
  ましな感じになってきたが、既にアッパー寄り
8.ボチボチだが生長してくれている。今春以降鉢増ししググッと成長して欲しいもの

1.こちらから四枚は2016年4月8日に撮ったもので、こちらは親株に出来たミドルか
  らアッパー寄りの嚢
2.頂芽挿しの挿し木苗のその後。徐々に生長してきた感じ
3.こちらは左写真の挿し木苗に着いたミドル辺りの捕虫嚢
4.同じく左写真の挿し木苗に出来た新しい捕虫嚢
5.2016年5月28日、こちらも挿し木苗に出来た捕虫嚢
6.こちらから三枚は2016年8月29日に撮ったもので、こちらは左から二枚目写真の
  挿し木苗のその後の様子。ボチボチ大きくなり、腋芽が発生し生長してきた
7.この挿し木苗に出来たアッパー。めっちゃショボイね~。夏場は着袋するがショボイ物
  が多い
8.こちらは挿し木苗の腋芽に出来たもので、ロアーの筈だがこれもめちゃショボイ。秋以
  降に期待しよう

1.2016年8月31日、やっと鉢増しすることにした。ビニールポットから根鉢を外し
  た状態。思ったほどの根張りではないようだ
2.4号ブラ鉢に砂利系混合用土で鉢増しした状態
3.2016年11月21日、親株で開花が始まった様子
4.こちらから二枚は2017年1月4日に撮ったもので、こちらは腋芽に出来つつある最
  新の捕虫嚢
5.こちらも腋芽に出来た捕虫嚢で1ヶ月程度経過したもの
6.こちらから三枚は2017年2月9日に撮ったもので、こちらは現在の株姿。腋芽が大
   分成長して主茎を凌駕しつつある
7.こちらは最新のアッパーだが、この時期は嚢が一寸小さいね~
8.こちらは次に成長してきている蕾

1.2017年5月1日、こちらは昨年挿し木した主茎に出来たミドルからややアッパー寄
  りの捕虫嚢
2.2017年5月23日、こちらも昨年挿し木した主茎に出来たもので、左写真の次に出
  来たミドルからややアッパー寄りの捕虫嚢。色合いが徐々に薄くなってきている
3.こちらから二枚は2017年6月3日に撮ったもので、こちらは親株の何番目かの腋芽
  に出来たミドル辺りの捕虫嚢
4.こちらも親株に出来たアッパー
5.こちらから三枚は2017年8月24日に撮ったもので、こちらは昨年挿し木した主茎
  に出来たアッパーだが、この猛暑で委縮しているよ~( ノД`)
6.こちらは別の捕虫嚢だが、めっちゃ小さい( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \
7.今年の5月10日に鹿沼土挿し(頂芽枝、節間枝各々×1)したもので、既に頂芽枝は
  捕虫嚢が形成されてきつつある。又節間枝も潜芽が動き出しており、発根していてると
  推断する

1.2017年10月7日、上段右端写真の右側個体のその後の様子。左側の大きな個体は
  昨秋里子にでたよ~
2.こちらから6枚は2018年2月15日に撮ったもので、こちらは左写真の挿し木個体
  のその後。徐々にではあるが大きくなってきた
3.左写真の挿し木個体の一つ前に出来た捕虫嚢だが、この時期はめっちゃ小さいね~(^-^;
4.同じく左写真の挿し木個体の最新の捕虫嚢
5.同じく、成長途中の捕虫嚢の赤ちゃん。この低温期でもほぼ着袋してくれるが、やはり
  小さい
6.何と\(◎o◎)/!、もう1個体あったよ~。ダメ元でへたりかけた挿し穂を挿していた
  が、腋芽が僅かながら成長し葉身を展開してきた
7.こちらは最初に挿し木をして予備株としている個体の腋芽に着いた葉身。まだまだ大き
  くなるよ~

1.2018年5月9日、親株の何番目かの腋芽が徒長した枝に着いたアッパー
2.こちらから二枚は2018年5月24日に撮ったもので、こちらは2015年春に挿し
  木したもので、その腋芽が徒長した枝に着いたアッパー
3.こちらはその徒長した腋芽に着いたアッパーだが、大分ショボくれてしまっている
4.こちらから五枚は2018年8月5日に撮ったもので、こちらは昨春に頂芽挿しをした
  挿し木苗。既に地際から腋芽も発生しており、着袋が始まっている
5.左写真の個体の腋芽に初めて着いた超ロアー
6.この5月13日に親株から採った頂芽枝を挿し木にしたもので、左の挿し木苗は既に新
  葉が展開してきているので発根していそう。右の挿し木苗は一寸微妙かな。この2個体
  は今秋里子に出る予定
7.2015年春に挿し木した個体の主茎に着いたアッパー
8.こちらも2015年春に挿し木した個体の腋芽に着いたミドル

1.2019年2月28日、挿し木苗の地際から発生した腋芽に着いた超ロアー
2.こちらから二枚は2019年4月18日に撮ったもので、こちらはミドルからややアッ
  パー寄りだろうか
3.ややアッパー寄りの捕虫嚢。この時期は気温も低いので着いても小さくてショボいもの
  ばかり(^^;
4.2019年5月2日、未だショボい捕虫嚢だが、これから良い感じの捕虫嚢が着いてく
  れる筈…
5.こちらから四枚は2019年5月16日に撮ったもので、こちらは挿し木苗の徒長枝に
  着いたアッパー。少しマシになったかな(・・?
6.左写真の捕虫嚢の口部をアップ。綺麗にストライプが現れる
7.成長途中のアッパーの赤ちゃん
8.こちらは親株の腋芽が成長徒長した枝に着いたアッパー寄りの捕虫嚢。多少柄色合いは
  残っているが、未だ一寸小さいね~(^^;

1.2019年6月11日、親株に着いたややアッパー寄りの捕虫嚢。未だ少し色合いは残
  っている様だ
2.こちらから二枚は2019年6月24日に撮ったもので、何れも挿し木苗の徒長した枝
  に着いたもの
3.色合いは大分薄くなってきたが、その分ストライプが綺麗に見えるようになってきた
4.2019年7月2日、こちらも挿し木苗に着いたアッパー

1.こちらから三枚は2019年11月18日に撮ったもので、こちらは挿し木苗の様子。
  この5月に細い枝を誤って折ってしまったので、頂芽枝(左個体)と節間枝(右個体)
  を鹿沼土に挿して腰水管理していたもの
2.こちらはその節間枝に着いた最初の捕虫嚢。この時点で既にリップにはストライプが発
  現している
3.こちらは親株の徒長枝に着いたアッパー。気温の低下でめっちゃショボくなってきた

1.こちらから二枚は2020年3月25日に撮ったもので、親株の徒長枝にできつつある
  アッパーの赤ちゃん。左奥に見えるのも本種のアッバー
2.左写真の左奥に見えるアッバーを撮ったもの。こちらの方がストライプが多くくっきり
  としている感じ
3.2020年4月25日、親株の徒長枝に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん
4.こちらは本日2020年5月6日に撮ったもので、こちらは左写真の捕虫嚢の赤ちゃん
  が完成間近になってきた様子で、蓋が開き始めている

1.こちらから四枚は本日2020年5月6日に撮ったもので、こちらは一昨年に挿し木に
  した苗で、既に地際から腋芽が発生し着袋が始まっている
2.二番目に着いたロアーで最新のもの。ほぼグリーン一色って感じ
3.次に生長してきている捕虫嚢の赤ちゃん。間もなく完成しそうな感じだね~
4.こちらは親株の徒長枝に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん

 

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