本日は、N.gracilis sportです。

 

①自生地  :マレー半島、ボルネオ島、スマトラ島、スラウェシ島等、1839年記載種
②入手時期 :2012年4月
③入手元  :うつぼの郷殿
④成長度合 :早い
⑤栽培難度 :簡単
⑥挿し木  :水挿し、ミズゴケ挿しで100%
⑦嚢の大きさ:我が家でMax6cm前後
⑧雌雄   :♂、8月~9月頃

 

N.gracilisも変異の多い種類ですが、その中でも本種は異色ではないかと思います。sportと呼ばれているずんぐりむっくりとした捕虫嚢がとてもユニークです。sportとして入手しましたが、squatなのでしょうか。一寸良く分かりませんが、めっちゃ可愛いです。鈴なりになると、フグ提灯が上に向かって口を空けて一斉に泳いでいる感じがしてとても愛嬌があり、お気に入りの一品種です。それにN.gracilisにあっては、低温期でも小さいながら順調に着袋してくれるのも嬉しいです。\(^o^)/
生長が早くグングンと伸びますが、他の種と比べ開花はやや遅い様に思います。温室の天井に届きそうな状態になってやっと開花しました。開花後は早速枝をカットして挿し木を実施しましたが、ほぼ100%成功するようです。
N.ampullariaは地際に沢山のピッチャーを並べますが、N.gracilisもコロコロっとした感じのグランド様のピッチャーを良く着けます。本種はN.gracilisの中でも特にポチャっとした感じですので、N.ampullariaに雰囲気が良く似ていますね。それに幹が老成してくると空中コロニーもどきを形成します。これもそっくりですね。
2017年の6月に挿し木した更新株もボチボチ順調に成長しており、待望の腋芽が地際から発生し最初の超ロアーが着きました(^^♪。地面のグランドもどきは大してできませんでしたが、何と\(◎o◎)/!、ダブルピッチャーが出来ました。我が家では初めての事でした。2018年8月に出来たのですが、半年近くもちました。嚢を触ると一寸フニャっと柔らかいのですが、N.gracilisにあっては結構嚢持ちが良いですね。
2018年は分譲予定がありましたので、5月12日に頂芽枝を挿し木にしましたが、新葉が展開して無事に発根活着しました。2018年秋には里子に出て貰いましたが、1個体だけ更新株として我が家で育てていました。唯、その前の挿し木苗が未だ1個体ありましたので、2019年の春には少し大きめの挿し木苗を里子に出しました。今春も出来れば挿し木をしたいのですが如何せん…。下段写真左から、

 

1.入手当日の2012年4月12日に撮ったもので、小さくてコンパクトな苗だが、ガッ
  チリとした感じ。小さな嚢が一つ確認できる
2.入手して約3ケ月後の2012年7月14日に撮った草姿全体。切るみのある小さ

  な嚢がポコポコ付きだした
3.2012年11月29日のもの、親芽は未だ50cm程度だが、グランドピッチャーが
  生えててきたよ~
4.2013年2月16日、グランドが徐々に増えてきた
5.2013年4月7日、ボチボチ増えてきた感じ
6.2013年5月12日にとったもの。大分増えて見応えが増してきたが、腋芽となって
  成長してきた

 

1.2012年6月19日に撮った草姿全体、少しずつだが成長してきている様子
2.2012年9月19日の状態。大分徒長し捕虫嚢も鈴なりになってきた。やはり嚢の形
  が何とも云えず愛嬌があって良い感じ
3.こちらは2012年10月6日に撮った捕虫嚢のアップ
4.2013年3月8日のグランドの状態、良い感じ
5.2013年5月12日に撮った親株。一寸ボケてて見辛いが、既に1m以上伸長し、も
  う少ししたら温室の屋根に届きそう。暫く伸ばして開花を確認する予定

 

1.2013年6月14日、既に1m以上徒長した枝に付いた嚢。ロアーもアッパーも殆ど
  変りない
2.2013年7月28日、徒長した頂芽を誤まって折ってしまったので、6月上旬にミズ
  ゴケに挿し木したもの。既に新葉が展開しているので発根していると思う。この個体

  は9月下旬に里子に出て行った
3.2013年8月25日、やっと開花した雄花
4.2013年11月3日、10月初旬に水挿しした挿し穂。少しだが発根している。もう
  少し発根した方が良いが、これでビニールポットへ鉢上げした
5.同11月3日に取ったもので、3本挿し木したもの。これは2014年に全て里子へ出
  て行ったよ~
6.2014年9月4日、ぷっくらとした形が何んとも良い感じ
7.2015年3月8日、やっとグランドもどきが発生してきた。既に3本徒長して1m以
  上になっているので、今春には挿し木をしようと思う
8.こちらは2015年3月11日に撮ったもので、3本徒長している内の1本をアップし
  たもの。N.gracilisにあって、本種は比較的低温でも良く着袋してくれる

 

1.こちらから二枚は2015年10月28日に撮ったもので、こちらは主茎にできたアッ
  パー。裏蓋に蜜が沢山(*'▽')
2.こちらもリップの部分から蜜が滴り落ちそうな感じになっている。舐めるとほんのり甘
  いよ~。品種によって甘さに違いはあるが・・・・
3.こちらから五枚は2016年7月12日に撮ったもの。主茎が力尽きそうになってきた
  のと、茎の途中から腋芽が発生してきたので、頂芽をカットして挿し木にした。こちら
  は節間枝を久しぶりにミズゴケに挿した。潜芽が動き始めたので雰囲気は良さそう
4.こちらは頂芽枝を水挿しした様子。新しい葉身が1枚展開してきたので、ボチボチ発根
  しているかもしれない。雨天で暗くて瓶の中が良く見えなかった。随分植替えもしてお
  らず樹勢が大分弱ってきたので、挿し木更新の予定
5.こちらは腋芽が1m以上伸長した枝に出来たアッパー
6.次の嚢が少しずつ膨らんできた。左奥の華奢な茎が本種のもの
7.こちらは茎の途中から発生してきた腋芽。アンプの様に空中コロニーを形成できるか。
  唯、本種はアンプの如く嚢持ちは良くないので、大したものではあるまい

 

1.2016年8月22日、この6月14日に節間枝をミズゴケに挿し木したその後で、芽
  が徐々に大きくなってきている
2.2016年11月15日、左写真の挿し木苗のその後の様子で、何とか苗になりそうだ
  が、一寸ミニチュアなので、我が家の予備更新個体として育てることにした
3.こちらは2017年1月4日に撮ったもので、左写真の挿し木苗のその後の様子。気温
  の低下と共に成長は一気にダウン。今春まで暫くお休み状態かな。唯、超小さいが捕虫
  嚢が1つだけできたよ~!(^^)!
4.こちらから三枚は2016年8月22日に撮ったもので、こちらはこの6月14日に頂
  芽枝を水挿ししたその後の様子。芽が大分大きくなってきている
5.瓶から挿し穂を取り出して発根状況を確認したら、まあまあ発根してきている様なので
  鉢上げすることにした
6.ビニールポットに鉢上げした様子。この個体は2016年秋に里子に出たよ

 

1.こちらから二枚は2016年10月15日に撮ったもので、NO-2個体の様子。夏の間茎
  がどんどん伸びて嚢がコロコロ着いている
2.NO-2個体の古い茎の途中から、空中コロニーもどきが発生し成長してきたところ
3.こちらから二枚は2016年10月15日に撮ったもので、NO-1個体の様子。こちらは
  中々徒長せず成長しているため節間がとても短い状態
4.こちらはNO-1個体の別の枝に出来た捕虫袋
5.こちらから四枚は2017年1月4日に撮ったもので、こちらはNO-2個体に出来た最新
  の捕虫袋
6.こちらもNO-2個体で、古い枝から空中コロニーもどきが発生してきたところ
7.こちらはNO-1個体に出来たもうヨレヨレの萎びた嚢
8.こちらもNO-1個体に出来たもので、開いて間もない初々しい嚢

 

1.こちらから三枚は何れもNO-1個体のもの。こちらは2017年2月26日に撮ったロア
  ー。厳寒期のせいかめっちゃショボい
2.こちらから二枚は2017年7月27日に撮ったもので、こちらは何番目かの腋芽に出
  来たロアー
3.こちらは2m程伸長した主茎に出来たものだが、殆ど嚢の形態は変わらない
4.こちらから五枚は何れもNO-2個体のもので、今朝2017年7月27日に撮ったもの。
  今年の5月に挿し木をするため枝をカットしたが、その下節から潜芽が成長してきた様
  子。既に次々と着嚢している
5.こちらは茎の途中から発生した腋芽。本種は地際から腋芽が発生することが多いが、あ
  る程度株が老成すると茎の途中からあちこちで腋芽が出てくる
6.こちらは左写真の腋芽に出来た捕虫嚢を手に取ってみた
7.今年の5月6日に挿し木をしたもので、頂芽枝×1、節間枝×2を鹿沼土挿しにしたが、
  何れも成長してきているので、十分発根しているものと推断する。頂芽枝の挿し木苗は
  既に着嚢が始まっている。こちらの3個体は何れも昨年の10月に里子に出てしまった
  よ~(´;ω;`)ウゥゥ
8.こちらは頂芽枝の挿し木苗で、挿し木後最初に出来た捕虫嚢

 

1.2018年1月7日、NO-2個体の腋芽に着いた捕虫嚢
2.2018年1月12日、こちらは左写真の捕虫嚢を掌に載せてみた。気温が低いせいか
  大分小ぶりな感じ
3.こちらから五枚は2018年1月13日に撮ったもので、こちらはNO-2個体の腋芽をア
  ップ。奥側に本腋芽と別の腋芽に着いた捕虫嚢が僅かに見え隠れしている
4.こちらはNO-1個体の腋芽に着いた最新の捕虫嚢。厳寒期で低温状態が続く中良く着袋し
  てくれるが、大きさはイマイチ(^^;
5.こちらもNO-1個体の腋芽で、成長しつつ捕虫嚢の赤ちゃん
6.2017年6月に挿し木をしたもので、我が家の更新株として残している個体の株姿。
  少しずつ徒長してきている状況である
7.左写真の挿し木苗に着いた最新の捕虫嚢
8.こちせも同様左写真の挿し木苗に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん

 

1.こちらから二枚は2018年6月20日に撮ったもので、こちらは親株に着いた生長途
  中の捕虫嚢の赤ちゃん
2.こちらも親株の徒長枝に着いた最新のアッパー
3.こちらから六枚は本日2018年7月29日に撮ったもので、こちらは昨年6月に挿し
  木をしたもので、我が家の更新株用として残している株の現状。いい加減に鉢増ししな
  いといけないのだが…
4.着袋している部分をアップ。本種はほぼ100%着袋してくれる品種である
5.株元の様子。待望の腋芽が地際より発生して最初の超ロアーが着いたよ~。これからグ
  ランドもどきになってくれることを期待しよう
6.こちらは一つ前に着いた捕虫嚢。一寸小さいかな(^-^;
7.こちらは最新の捕虫嚢で、蓋が開き始めた様子
8.2018年の5月12日に頂芽枝を鹿沼土に挿していたが、既に発根活着している様で
  新葉が展開してきている(^^♪

 

1.こちらから八枚は何れも2017年6月に挿し木をした個体。こちらは2018年8月
  8日に撮ったもので、既に鉢底から芽が出てきている。この時点では気づかなかったが
  後で写真を見たらなんと補虫嚢が二つ形成されつつあるではないか。鉢増ししようと思
  ったが、嚢が完成するまでお預けとしようかな(^^♪
2.2018年8月10日、蔓の先端をアップしたところで、確かに捕虫嚢が二つ形成され
  つつある
3.こちらから二枚は2018年8月16日に撮ったもので、こちらは地際から発生してき
  た腋芽と徐々にダブルピッチャーを呈してきた捕虫嚢(^O^)
4.正面寄りから撮ったもの。蔓は若干帯状化している
5.2018年8月25日、待望のダブルピッチャーが完成したよ~\(^o^)/
6.こちらから三枚は2018年9月29日に撮ったもので、こちらは植替えの為根鉢を外
  した様子。小型種の割には根がびっしり(*^^)v
7.4号ロングポットに鉢増しした様子
8.こちらは地際の腋芽の様子。これで成長が爆発してくれると良いのだが…

 

1.こちらから八枚は2019年1月13日に撮ったもので、こちらはこの時点での株姿。
  多少徒長してきたが頂芽部分が芋虫にやられてしまったよ(ノД`)
2.腋芽も少し成長したが、この低温下で調子を落としている
3.地際から発生した腋芽に着いた最新の捕虫嚢
4.一つ前の捕虫嚢
5.二つ前の捕虫嚢
6.こちらは昨年8月に着いたダブルピッチャーだが、既に5ヶ月程経過しているにも関わ
  らず未だに現役(^^♪
7.2018年5月に挿し木をした個体の現在の株姿。チマチマ成長着袋していたが、低温
  下になって緩慢状態
8.最新の捕虫嚢も大分ショボくなった(;´д`)

 

1.こちらから四枚は2019年5月5日に撮ったもので、我が家の予備としていた個体の
  この時点での株姿
2.左写真の挿し木苗に着いた一つ前のロアー
3.左写真の挿し木苗に着いた最新のロアー
4.左写真の挿し木苗に出来つつある補虫嚢の赤ちゃん。この個体はこの後里子に出たよ~
  (@^^)/~~~

 

1.こちらから七枚は2019年7月31日に撮ったもので、こちらは親株の何番目かの腋
  芽に着いた二つ前の捕虫嚢。蓋が一寸dirty(^^;
2.同じ腋芽に着いた一つ前の捕虫嚢
3.同じ腋芽に着いた最新の捕虫嚢。本種はロアーからアッパー迄殆ど形態が変わらない
4.こちらは別の腋芽の徒長枝に着いた二つ前の捕虫嚢
5.左写真と同じ徒長枝に着いた一つ前の捕虫嚢
6.同じ徒長枝に着いた最新の捕虫嚢
7.同じ徒長枝に出来つつある捕虫嚢の赤ちゃん。今シーズンは挿し木をしておきたかった
  が、場所の問題で諦めた。来春になったらバンバン挿そう(^^♪

 

1.こちらから四枚は昨日2020年1月15日に撮ったもので何れも親株のもの。何番目
  かの腋芽が徒長した枝に着いたアッパー
2.こちらも同じ枝に着いたアッパーだが、殆ど変わりようはない
3.次に成長を開始している捕虫嚢のアッパー
4.こちらは別の徒長枝に着いたアッパーだが、一寸奇形(・・?じみている感じ。できそこ
  ないの様だね~(^.^)

 

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