本日は、N.Balmy Kotoです。
①人工交配 ：N.thorelii×maxima、河瀬晃四郎氏、１９７５年作出
②入手時期 ：２０１３年３月
③入手元 ：ピイちゃんさん
④成長度合 ：早い
⑤栽培難度 ：簡単、低温高温に強い
⑥挿し木 ：ミズゴケ挿し、鹿沼土挿しで簡単
⑦嚢の大きさ：我が家ではＭａｘ２３ｃｍ程
⑧雌雄 ：♀、８月～９月頃
本種は、本邦では非常に有名な古都シリーズの一品種で、流通量は非常に少ない様です。この貴重な品種を、ブログでお世話になっているピイちゃんさんから、２０１３年の３月に挿し穂で分譲していただきました。戴いて既に６年４ヶ月程経過し何とか無事に成長してくれている様です。
主茎は２ｍ以上伸長し次々にアッパーが着けていましたが、一向に開花してくれる気配はありませんでした。それが、２０１８年夏になって漸く開花しました。女の子でしたが、相手がいなかったので交配には至りませんでした(ﾉД`)。
２０１５年の３月下旬になって漸く腋芽が発生して、２０１８年秋にはその腋芽も２ｍ以上伸長していましたのでカットしました。それに２０１７年末に発生した腋芽も既に１ｍ以上徒長しミドルからアッパー寄りの補虫嚢を着けてくれていましたが、既に温室の屋根に到達しましたので、昨春カットし挿し木にしました§^。^§。挿し木も簡単なようで、鹿沼土挿しで問題(´；ω；`)ｳｯ…発根活着しています。地際から発生した腋芽はボチボチ生長して８０ｃｍ程度まで徒長してきました。
強健な両親の性格を引き継ぎ、低温、高温に対し至って強い品種です。この強健な本種を交配親として、Fine Koto、Foremost Koto、Festive Koto、Frosty Koto等の古都シリーズ、又、ノボリリュウ等の優良種が作出されてきました。この素晴らしい形質を後世にと考え、ノボリリュウを花粉親にした子を５種ほど育種していますが、４種はN.Balmy Kotoの形質を色濃く受け継いでくれている様です。下段写真左から、
１．２０１３年３月２０日、頂芽枝と中間枝の挿し穂を二本戴いた当日に撮ったもので、早
速ミズゴケに挿し木実施
２．挿し木して半年以上経過した２０１３年１０月９日に撮ったもので、こちらは頂芽挿し
の個体。既に捕虫嚢もボチボチ付いてきている状況
３．こちらは２０１４年３月７日に撮った頂芽挿しの個体。徐々に徒長してきたのと、挿し
木して既に１年経過したので、素焼鉢に植え替える事とした
４．ビニールポットから抜いた根鉢の様子。１年でこの根量は少ない。本種の交配種である
ノボリリュウは、１年でほぼ全体に根が回っている
５．素焼鉢にミズゴケで植付けた状態。これで当分植替え不要？
６．２０１４年８月１８日に撮ったもので、既に７０ｃｍ程度伸長し、アッパーが付き始め
た。今は伸びすぎて写真に収まらない ペコ
７．２０１５年３月３０日に撮ったもので、待望の腋芽が発生してきた。未だ葉身が展開し
ていない状態だが、無事に生長して欲しいもの
１．２０１３年６月６日、挿し木して初めて捕虫嚢が形成されつつある頂芽挿しの個体。や
はり思った通りアッパーぎみ
２．２０１３年６月２６日、完全に出来あがったが、すっかりアッパー
３．２０１３年８月１４日、二番目にできた捕虫嚢で、左下に見えるのが最初の嚢
４．２０１３年９月２８日、三番目にできた捕虫嚢。やや本来の色合が出てきた様子
５．２０１４年３月７日に撮ったもの。挿し木苗なので、現在は細い枝にミドル～アッパー
気味の嚢しか付かないが、もう少しすれば地際からしっかりとした腋芽が発生すると思
う。その腋芽にできるロアーを早く拝みたいもの
１．２０１４年６月１６日に撮ったもので、未だミドル辺りの嚢。このころは割とリップの
ストライプが目立つ感じ
２．２０１４年７月５日、こちらは節間挿しの個体にできた嚢で、ロアー寄りの嚢
３．２０１４年７月３１日に撮ったミドル
４．２０１４年８月１８日に撮ったもので、最新の一つ前の嚢。蔓が少しカールしかけてい
る
５．これも同８月１８日に撮った最新の嚢で、いよいよ蔓がカールしてきた様でアッパーに
なってきた感じ。それにしてもこの嚢のリップは一寸歪
６．２０１４年９月８日に撮ったアッパー。花粉親のN.maximaの影響が強く発現した品種だ
と思う
７．２０１５年１月１７日、既に１ｍ以上徒長した枝に出来たアッパーで、独特な雰囲気の
嚢になってきた
８．２０１５年３月３０日に撮ったもので、挿し木苗に出来た嚢
１．２０１５年４月６日、ボチボチだが腋芽が大きくなってきた
２．２０１５年６月２１日、腋芽の二番目に出来たロアー
３．２０１５年８月２７日、腋芽の三番目に出来たロアーで、リップが親のN.maximaに似て
きた雰囲気
４．こちらから二枚は２０１５年９月１８日に撮ったもので、こちらは未だロアー辺りかな
５．こちらは最新の生長途中の捕虫嚢。やはりN.thoreliiより花粉親のN.maximaに似ている
感じ
１．２０１５年１０月８日、出来て間もないミドル辺りの嚢
２．２０１５年１０月１７日、左写真の嚢を反対側から撮ったもので、やや色合いが増した
感じ
３．２０１５年１２月６日、手で握ってみたが、おおよそこれ位の大きさで２０ｃｍ程度。
もう少しは大きくなって欲しいものだが････。それにしてもバックがジャングルみたい。
と言うか、唯綺麗にしていないだけで一寸(/ω＼)。いい加減に枯れ葉等カットしないと
ね
４．２０１５年１２月２８日に撮った捕虫嚢
５．こちらから四枚は２０１６年３月９日に撮ったもので、こちらはアッパー寄りの嚢を正
面から撮ったもの
６．こちらは左写真の嚢をサイド寄りから撮ったもの
７．口部をややアップぎみに撮ったもので、リップにストライプが載るが何れ赤く色付き目
立たなくなってくる
８．こちらは最新の捕虫嚢で、蓋が開き始めたばかりのもの。うぅ～ん、ノボリリュウに良
く似てる、ってノボリリュウの母親だから当然と言えば当然だな
１．２０１６年４月３日、ミドル辺りの嚢だろうか。柄や色合いは結構発現している様だ
２．２０１６年５月１８日、こちらも未だミドル辺りの嚢だろう。それにしてもリップの角
張とストライプは中々のもので、この子供であるノボリリュウには見られない特徴だね～
３．こちらから二枚は２０１６年５月１９日に撮ったもので、こちらは生長途中のミドル辺
りの嚢
４．こちらは蔓がカールしてきたが、未だミドル辺りだろうか(・・?
５．２０１６年７月１２日、主茎に出来たミドル辺りの生長途中の嚢
１．２０１６年９月２４日、蔓はカールしていない様だが、いよいよアッパーの雰囲気を呈
してきた
２．こちらは二枚は２０１６年９月２６日に撮ったもので、こちらは腋芽の最初の頃に出来
ているロアーを上寄りから撮ったもの
３．こちらは同下寄りから撮ったもの
４．こちらから二枚は２０１７年５月７日に撮ったもので、こちらは最新のミドル辺りの嚢。
随分撮っていなかった様だね(*^^*)
５．こちらは次に成長中のミドル
６．２０１７年５月２１日、ミドル寄りの捕虫嚢。色合いと言いリップのストライプと言い、
中々良い塩梅である
７．２０１７年６月３日、アッパー寄りの捕虫嚢。大分色合いは薄くなってきた様で、嚢の
形も尻すぼみの漏斗型になってきた
８．こちらは２０１８年１月１８日に撮ったもので、やっと地際から発生してきた腋芽に着
いたロアー。アッパーは天井近くで着いており、どうしても撮れなかった(;´д｀)ﾄﾎﾎ
１．２０１８年５月９日、蔓の先端が成長してきている様子
２．２０１８年５月１１日、こちらは地際から発生した腋芽に着いたロアーで、結構色合い
は濃い
３．こちらから二枚は２０１８年５月２４日に撮ったもので、こちらは成長途中のミドル寄
りの赤ちゃん
４．こちらは地際からの腋芽に着いたもので、ロアーの最後辺りだろうか
５．２０１８年６月３０日、裏蓋には何れも蜜が滴っているよ～(^.^)
６．こちらから三枚は２０１８年７月２１日に撮ったもので、こちらは最新の捕虫嚢ミドル
からややアッパー寄りだろうか
７．一つ前に着いた捕虫嚢
８．こちらは二つ前に着いた捕虫嚢で、左写真の嚢よりも大分スレンダーな感じ
１．２０１８年８月２日、ミドルからややアッパー寄りだろうか、結構ズングリむっくりと
して重量感がある
２．２０１８年８月２１日、蓋が開き始めたばかりのアッパー寄りの捕虫嚢
３．２０１８年８月３０日、生長途中のアッパーの赤ちゃん
４．２０１８年９月３日、待望の花がやっと咲いた。既に温室の屋根に到達寸前の雌花
５．２０１８年９月１４日、左から三枚芽写真の捕虫嚢のその後の様子。本種もN.maximaの
遺伝か、裏蓋基部に瘤のような突起物が存在する
６．２０１８年１０月１日、こちらは結構スレンダーなアッパーだね(^^;
１．こちらから二枚は２０１８年１０月２９日に撮ったもので、こちらは一つ前に着いた捕
虫嚢で、上段写真右端の捕虫嚢のその後の様子
２．こちらは最新の捕虫嚢。既にアッパーだろうか
３．こちらから三枚は２０１９年１月２０日に撮ったもので、こちらは最新の捕虫嚢
４．左写真の捕虫嚢の口部をアップしたもの。N.maxima程の襟ではないが、ストライプは結
構良く表れている
５．最新の成長途中のアッパーの赤ちゃん。ノボリリュウの親だけあって雰囲気が良く似て
いるよ～(*^^)v
１．２０１９年２月５日、徒長した腋芽に着いたミドルからややアッパー寄りの捕虫嚢
２．２００１９年５月１９日、徒長枝をカットした挿し穂に着いている捕虫嚢で左が一つ前
の物、右が最新のアッパー
３．こちらから三枚は２０１９年６月１６日に撮ったもので、こちらは生長途中の捕虫嚢の
赤ちゃん。ずんぐりむっくりな感じで良い嚢が出来そうな雰囲気
４．こちらは最新の捕虫嚢。既にミドル寄りだろうか
５．成長途中の捕虫嚢の赤ちゃんで、間もなく完成しそう
６．こちらから三枚は２０１９年７月８日に撮ったもので、こちらは左写真の捕虫嚢が完成
した姿
７．こちらは最新の捕虫嚢。ややアッパー寄りになってきたであろうか
８．次に成長している捕虫嚢の赤ちゃん。もう少ししたら完成するかな(・・?。ある程度大
きくなりそうな雰囲気(^_-)-☆
１．２０１９年１０月４日、地際から発生してきた腋芽も随分徒長し、その枝に着いた最新
のアッパー。唯、襟の手前部分が一寸おかしいのと、蓋も結構小さい気がする
２．こちらから二枚は今朝２０２０年１月１０日に撮ったもので、こちらは２０１９年５月
１９日に鹿沼土挿しした頂芽枝の個体。何時の間にか開花して着袋も始まっていたよ～
３．挿し木後初めて着いた捕虫嚢。既にアッパー寄りではあるが、未だ若干の色合いは残っ
ている。但し、ご多分に漏れず蓋が以上に小さい(^^;
１．こちらから三枚は今朝２０２０年１月１０日に撮ったもので、こちらは親株の徒長枝に
着いた一つ前の捕虫嚢。蓋になる部分が全く無く、襟の手前は歪で崩れている^^;
２．親株に着いた最新のアッパー。これはまともだね～!(^^)!
３．次に成長を開始している捕虫嚢の赤ちゃん
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