新年、明けましておめでとうございます。昨年は沢山の方々に本ブログへお越しいただき、誠にありがとうございました。心より御礼申し上げます。今年は皆様にとって幸多き年となりますよう祈念申し上げます。
2019年は自然災害による各地での甚大な被害が発生、又、日韓関係、米中の貿易摩擦、北朝鮮の核ミサイル問題等、社会情勢が混沌とした不安定な年でありました。特に台風、豪雨により至る所で河川の堤防が決壊し浸水被害が発生、お亡くなりになられた方や被害に遭われた方が沢山いらっしゃいました。今年は世界、日本全体が安寧秩序であって欲しいと祈るばかりです。本日の品種名ではありませんが、日本、そして世の趨勢が昇竜の如く駆け上っていけば、此れに勝ることはありませんね。
扨て、2011年6月にぷららのブログを開設、その後諸般の事情により2014年6月にヤフーブログに移行致しました。更に昨年はヤフーブログも終了したため継続を躊躇しましたが、アメーバブログに移行できましたので、継続することになりました。これ等のブログを通して既に8年半程経過しましたが、何とか1日の休みも無く継続して記事をアップできました。これも一重にご覧いただいている方々がいらっしゃることで励みになり、継続出来たものと推断致します。何せ拙いブログではありますが、本年も継続出来る様に努めたいものです。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
本日は、N.Noboriryuです。
①人工交配 :N.Balmy Koto(thorelii×maxima)×khasiana、1984年一正園殿作出
②入手時期 :2002年頃
③入手元 :jcps殿
④成長度合 :非常に成長が早く、1年で1~2m程伸長
⑤栽培難度 :超簡単、高温、低温、乾燥に強い
⑥挿し木 :水挿し、鹿沼挿し、ミズゴケ挿し、何れもほぼ100%発根
⑦嚢の大きさ:30cm前後
⑧雌雄 :♂、主として5月、10月頃開花するが、不定期に咲く事が多い
”ノボリリュウ”名前が良いですね。八丈島の登龍道路、登龍峠から冠されたものだったと記憶しております。本種は種名の通りぐんぐんと天高く登るに相応しい程の成長をする品種です。入手当時は10cm位の挿し木苗でしたが、その後は温室内を駆け回ってジャングル状態になっていました。一昨年及び昨年は大々的にカットしまくりましたので、現在は小さな挿し木苗を2株残すのみとなってしまいました。唯、挿し木をすればいつでも増えますので心配はしていませんが…。今年は何とか温室を拡幅し、立派な株に仕立て上げようと目論んでいます(^_-)-☆。
宅内での成長速度は年間1m程度ですが、温室内では1年で2m以上成長します。周年成長するのでめっちゃ早く、その速度は恐ろしいです。本種とN.Facile Kotoが一二を争う状況で、あっという間にジャングル化してしまいますね。そう言えば最近はN.Ile de Franceも同程度の成長をしています(^.^)。
本種のロゼット期間は一時的で直ぐ徒長します。節間は10~20cm程度、上位捕虫嚢はペンシルの様に細長くなり、長さは25~30cm程度になります。捕虫嚢の色彩も、着く位置、時期、環境(温室度、日照度合い等)により随分異なります。兎に角、高温、低温、乾燥に強い強健種で、初心者の方には超お勧めの品種でしょうか。
本種の花粉は非常に稔性が低く、交配しても殆どの種子が「しいな」になる様です。それでも僅かな種子は採れますので、我が家では本種を父親として5品種程育種しています。N.vikingの交配種を除いては、何れも本種が顕性遺伝の様で、N.maximaの血が強く引き継がれている様に思います。この「ノボリリュウ」の様に、日本経済もさることながら世界全体が上昇気流に載って欲しいものですね!(^^)!。下段写真左から、
1.2011年9月5日、中間枝の腋芽から出来た最初の頃のロアー、色合いがとても赤く
美しい
2.2011年10月4日、こちらも中間枝の腋芽に発生したロアー、色合いが薄いが、ず
んぐりとした典型的なロアーの様な感じ
3.2011年10月15日、こちらは地際に出来たロアー、非常に濃い臙脂色って感じ、
嚢の付く位置、温度、湿度、陽の照射度合い等微妙な環境変化で色合いも全く異なって
くる
4.2012年5月26日に撮った花序(雄花)。本種は非常に開花しやすく花粉量は多い
が稔性は低い
5.2012年9月5日、1m以上伸長した枝に出来たミドル辺りの嚢、非常に細長く簡単
に30cm以上の嚢が出来る。この頃の蔓は良く蛇の様にくねくねする事が多い
6.2012年12月4日、2mほど伸長した茎に出来たアッパー。漏斗型になり色彩も乏
しくなる
1.2013年6月6日、地際に発生した腋芽に出来たロアー。この株は戸外栽培で、直射
十分なので良い感じの色合い
2.2013年9月20日、ドス黒い色合いのミドル
3.2014年3月2日、挿し木していたものが発根した様子。本種は真冬でも挿し木が成
功する
4.こちらから3枚は2015年1月1日に撮ったもの。これはアッパーになりかけの嚢で
未だ色が載っている。そう言えば随分と写真を撮っていなかった
5.この嚢はとても赤味が強い
6.こちらは一寸ショボイ嚢だが、蜜の噴出が凄い。本種はとても蜜の発生量が多く、枯れ
葉、枯れ嚢を整理していると手がベトベトになってしまう
1.2016年10月6日、一寸色合いが薄い感じ
2.2016年11月1日、本種の色合いに近くなってきた
3.こちらから三枚は2017年1月1日に撮ったもので、こちらは既にアッパー。昨秋カ
ットしまくって大した枝が残っていないので、殆どの嚢がショボいものばかり。
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
4.出来たばかりのアッパー
5.こちらは次に成長途中の捕虫嚢の蕾
1.2017年5月18日、挿し木苗に着いた捕虫嚢で、既にアッパーになり柄や色合いは
随分褪せてしまっている
2.こちらは挿し木苗に着いたロアーだが、結構濃い色合いをしている
3.家の廊下で栽培しているもので、最近は夜間から朝方にかけて2~3℃程度まで気温が
低下する。1月から2月くらいまでは0℃前後になることもあるが頑張ってくれる。鉢
土はカラカラ状態にして、地上部が萎れてきたら午前中に灌水し、受け皿の水を捨てて
いる。これで何とか生き永らえてくれる強者だ
4.本種は主に春と秋に開花する傾向が強いが、不定期に良く開花する。他の品種に比べ匂
いは結構強いと思う
5.既にアッパーになっているが、柄や色合いは未だ健在のようだ
1.2018年5月24日、挿し木苗に着いたアッパー寄りの補虫嚢。めっちゃ色合いがシ
ョボい
2.2018年6月18日、こちらは別の挿し木苗に着いたアッパー寄りの捕虫嚢。多少色
合いは載ってきた感じだ
3.2018年6月26日、間もなく蓋が開きそうな成長途中の捕虫嚢の赤ちゃん
4.2018年10月5日、他の葉に押さえつけられていたため蓋が開き切らないでいる^^;
5.2018年10月29日、これは結構ズングリむっくりな感じ(^O^)
6.こちらは2019年1月1日に撮ったもので、挿し木苗に着いたアッパー寄りの捕虫嚢。
最近は温室内の環境が全体的に悪いこともあって、まともな成長は望めない
1.こちらから二枚は2019年3月16日に撮ったもので、こちらはグングン伸びるアッ
パーの赤ちゃん)^o^(
2.徒長枝に着いた色彩の乏しいみすぼらしいアッパー
3.こちらから二枚は2019年4月1日に撮ったもので、こちらは徒長枝に着いたアッパ
ー。めっちゃショボい( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
4.本種のアッパーはこの時期蛇のようにクネっとすることが多いね
5.2019年5月21日、このアッパーも軽く20cmは超えている
6.2019年6月1日、やや色合いが載っている感じのアッパー
1.2019年7月1日、結構濃い色合いだね~、それに結構蓋が大きい
2.2019年7月2日、出来たてのアッパー。これは比較的太めだね~(^^)v
3.2019年7月18日、出来て間もないアッパーで完全な尻すぼみ
4.2019年9月13日、まあオーソドックスな感じかな
5.2019年11月24日、一寸赤味がかった雰囲気
6.こちらは本日2020年1月1日に撮ったもので、徒長枝に着いたアッパーだが、最近
は切り詰めすぎか、ショボいのが多くなった。早く温室を拡幅してより良い環境下で奔
放にしてやりたいものだ
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