本日は、N.gracilis Pcntianak Faburiceです。

①自生地  :N.gracilisはマレー半島、ボルネオ島、スマトラ島、スラウェシ島、
       1839年記載種
②入手時期 :2016年12月16日
③入手元  :ぷりんさん
④成長度合 :早い
⑤栽培難度 :簡単そう
⑥挿し木  :(・・?、我家での挿し木実績無し
⑦嚢の大きさ:我が家でMax11cm前後
⑧雌雄   :♀、6月~9月頃      

N.gracilisは東南アジアの至る所に自生するごく普通の種で、小型の品種になります。N.gracilisは生息域が広いため、地域によってそれぞれのバラエティーがあります。
一般的には育てやすい種なのですが、やや癖のある種もある様です。順調に生育する時はほっといてもどんどん大きくなりますが、一旦愚図ると簡単に枯死してしまう場合があります。現地では切り開かれた崖や、道路脇に雑草の如く生えている強健種ですが、いざ栽培となると中々思うようにいかないことがあり、不思議なものです。
本種はボルネオ島ポンティアナック産の選別個体の様で、昨年末に我が家のN.gracilisとザ・チェンジして戴いたもので、N.gracilisにあってはとてもくっきりとした濃いスポットが現れる品種で、めっちゃ気に入りました(*^^*)。
そう言えば、Y's ExoticsさんやHero's Pitcher Plantsさんでもたまに見かけるようになりました。個体を確認する限りグリーン一色だったり、この様にスポットが入ったりと、何種類も流通している気もしますが、果たしてどうでしょうか。
本種は、N.gracilisの中でも小さい部類なのでしょうか。気温の低い時期は成長がとても緩慢でしたが、春以降成長がスピードアップしたようです。昨年は11月頃になって又緩慢になってきたようですましたが既に2m到達しました。唯、何時まで経っても腋芽が発生してくれませんでしたが、今春になって漸く地際から腋芽が発生してきました( ^)o(^ )。
開花はし易い様で、昨年の6月に一番花が、9月に二番花が開花しました。我が家のN.gracilis familyの中では初めて雌花が開花しました。唯、残念ながら何れもタイミングが合わず交配は出来ませんでした。2018年8月にはN.gracilis spotも雌花が開花し、こちらの方は一応Greenとsib交配で結実しました。他のN.gracilisは未開花のBau Blackを除いて全て雄株でした。
今年6月には徒長した主茎をカットして、3本(頂芽枝×1、節間枝×2)挿し木にしましたが、果たして成功するでしょうか。その頂芽枝から花穂が上がって開花が始まりました。挿し穂で未だ発根していないので、交配はちょっと無理でしょう。唯、nigropurpureaの頂芽挿しにも雄花が咲きそうなんです。こちらも未だ発根していないので、多分まともな花粉は出来ないでしょう。下段写真左から、

1.我家に到着した2016年12月16日に撮ったもの。小柄だがしっかりと
  した苗で、既に1つ着袋している
2.こちらは2017年1月22日に撮ったもので、戴いて1ヶ月以上経過する
  が全く成長していない。我が家の環境を嫌っているのであろうか。夜間最低
  温度が15℃程度なので、本種にとっては一寸寒すぎるのだろう。本当は1
  8℃~20℃程度は欲しいものだが…。取り敢えず枯死していないので春を
  気長に待つこととしよう
3.2017年3月29日、やっと成長点が動き始めた様で一寸ε-(´∀`*)ホッ
4.2017年4月9日、何となく徒長が始まる雰囲気が…
5.こちらは2017年7月30日に撮ったもので、気温の上昇と共に成長が早
  くなり55cmまで伸びた
6.2017年9月26日、既に80cm程度徒長した株の状態
7.こちらは2018年1月16日に撮ったその後の株姿。これで丁度1mにな
  ったよ~。唯、一向に腋芽が発生する様子は無い
イメージ 1

1.我家に到着した2016年12月16日に撮ったもので、捕虫嚢をアップし
  たもの。とても濃いスポットがくっきりと入っており、中々魅力的な品種の
  様だ。下腹部のぽっちゃりも良い感じ(*^^)v
2.2017年7月18日、やっと着袋が始まった。徐々に大きくなってくる
3.2017年7月29日、捕虫嚢が完成した様子。左端の写真と比較すると一
  寸色合いが…、カメラ(・・?、環境(・・?
4.こちらから二枚は2017年7月30日に撮ったもので、こちらは左写真の
  嚢を掌に取ったもの。未だおちびちゃん!(^^)!
5.次に成長途中の捕虫嚢
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1.2017年8月5日、既にミドル辺りの捕虫嚢だろうか。色合いは良い感じ
2.2017年8月11日に撮ったミドル辺りの捕虫嚢
3.2017年8月21日、左の捕虫嚢は開き始めたばかり
4.2017年8月22日、掌に載せてみたが、まだまだ小さいおちびちゃんだ
5.2017年9月26日に撮ったミドル辺りの捕虫嚢
6.2017年12月16日、こちらは成長途中の補虫嚢の赤ちゃんだが、色合
  いは結構濃い様だ
7.こちらから二枚は2018年1月16日に撮ったもので、こちらは最新の捕
  虫嚢。結構赤味が強い(*^^)v
8.こちらは次に成長してきている捕虫嚢だが、何かめっちゃ歪でひょうたんみ
  たいな感じ(*^^)v
イメージ 3

1.2018年6月14日、いよいよ雌花が開花し始めた。我が家のN.gracilis
  familyにあって最初の雌株が確認できた。この後9月に二番花が開花したが
  何れもタイミングが合わず交配できなかった。来年はnigropurpureaが開花し
  たら、花粉を冷凍保存して本種と交配したいものである
2.2018年10月19日、いよいよ本格的にアッパーが着いてきたが、蓋が
  めっちゃ小さい(^^;。色合いは比較的残っている様である
3.こちらから三枚は今朝2018年11月16日に撮ったもので、こちらは左
  写真の捕虫嚢のその後の様子。殆ど変わり映えはしない。これで蓋を含めず
  6.5cmである
4.こちらは最新のアッパー。高温期よりも少し気温が低下した位の方が大きく
  なるのだろうか。多分湿度がより高くなるからであろうか。これで蓋を含め
  ず11.5cmであった。環境が良ければもっと大きくなる品種なのかもし
  れない
5.左写真のアッパーを正面寄りから撮ったもの。蓋は結構ボンネット状になっ
  た様である。色合いはこの状態を維持してくれるのだろうか(・・?
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1.2019年3月30日、待望の腋芽が漸く地際より発生してきたよ~!(^^)!
2.2019年5月25日、ちょっと判り辛いが腋芽は二芽発生しており、奥側
  にやや大きな腋芽、手前に小さな腋芽が成長してきている
3.こちらから六枚は袈裟2019年6月26日に撮ったもので、こちらは腋芽
  のその後の様子。判り辛いが奥側の大きな腋芽は既に徒長を開始している
4.左の完成しているロアーは、奥側の大きな腋芽の一つ前に着いたもの。右側
  の完成間近のロアーは、手前の小さめの腋芽に出来つつある捕虫嚢
5.手前の小さめの腋芽に着いた最新の捕虫嚢
6.奥側の大きな腋芽に着いた最新のロアー。何か徳利みたいに下腹部が膨れて
  いるが、本種の本来の姿であろうか。次の捕虫嚢が楽しみである(*^^)v
7.この6月17日に挿し木したばかりの頂芽枝の挿し木。何時の間にか花穂が
  上がって開花が始まった雌花
8.雌花をアップ。挿し木苗で未だ発根もしていないので、交配は一寸無理であ
  ろう。唯偶然か、nigropurpureaの頂芽枝挿しの挿し穂にも雄花が開花しそ
  うになっている。嗚呼、悩ましいものだね~(^^;
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