本日は、(N.thorelii rubra×Fukakusa)×viking 金魚の交配‐その3について紹介します。

①交配番号 :NO.63
②交配親  :(N.thorelii rubra×Fukakusa)[♀]×viking 金魚[♂]
③交配日  :2016年10月10日
④採取日  :2017年2月19日
⑤播種日  :2017年2月26日
⑥発芽確認日:2017年4月05日

種子親のN.thorelii rubra×Fukakusaは、2013年10月に我が家で交配したオリジナル品種で、N.Fukakusa寄りのNO-1個体になります。この品種の中では成長が一番早く、おおよそ3年ほどで開花しました。その成長ぶりを買って種子親に選定しました。!(^^)!
N.thorelii rubra×Fukakusaの両親ですが、八丈島の日の出花壇殿由来のN.thorelii rubraは、植物体が全体的に赤くなるタイプで、特にロアーはとても美しくポチャポチャっとしています。一方N.Fukakusaは1964年に豊島正巳氏がN.rafflesianaとN.Dyerianaを交配して作出されたN.rafflesiana寄りの品種です。両親ともに強健ですので、本種も強健が売りでしょうか。
一方花粉親のN.viking 金魚は、2013年の11月に御厚意にしていただいているY氏より挿し木苗を戴きました。結構以前からの系統だそうで、特に形の良い嚢を付けてくれる優れモノとの事で、氏はその形から"金魚"と名付けられたそうです。確かに翼が発達して金魚のヒレみたいな感じになってきています。
この両種を交配してみました。強健であることは当然の事なのですが、どんな感じになってくれるでしょうか。あわよくば、種子親の姿に金魚のヒレが付いてくれたら何て想像しているのですが、2年程経過すれば結果は判るでしょう。それまで枯らさない様にしなければいけませんね(* ̄▽ ̄)フフフッ♪。唯、暫くしてドライアウトさせてしまい、殆どの個体はお★さまに、残った個体も成長が殆どストップした状態が続いており、暗雲が垂れ込めておりましたが、最近は気温の上昇と共に少し元気になってきた様です。現在3個体だけ何とか生きていますが、これからの成長に期待したいものです。下段写真左から、

1.種子親のN.thorelii rubra×Fukakusaで、雰囲気はややN.Fukakusa寄りの個
  体。この品種の中では成長、開花が一番早かった
2.花粉親のN.viking 金魚は、N.vikingでも古い系統の品種のようで、命名した
  通り翼が良く発達し、金魚のヒレのようになる秀逸種
3.蒴果と種子。結実はとても良かった
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1.こちらから三枚はの2017年4月5日に撮ったもので、こちらは播種鉢全
  体。殆ど見えない(・・?、(o_ _)o))
2.少しだけアップした状態
3.更にアップしたがこれが限度。複数の双葉が確認できる。それ以外にも種実
  の部分から背虫状の緑の点が見えるが、発芽しかけのもので、これから双葉
  が展開してくる
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1.2017年6月9日、ある程度発芽し本葉もボチボチ展開してきた。中々良
  い感じになってきている
2.2017年6月23日、元気の良さそうな個体をセルトレイに植付けた様子
3.こちらから二枚は2018年6月23日に撮ったもので、こちらは先に20
  個体植付けた苗の様子。植付後暫くしてドライアウトさせてしまい、苗は枯
  れるは残った苗は成長が殆どストップするわで、踏んだり蹴ったりとなった
4.本日3個体をビニールポットに鉢上げした。他の個体も含めせめて2~3個
  体は生き残って欲しいものだが…
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1.こちらから五枚は何れもNO-1個体。こちらは2019年4月13日に撮った
  もので、この時点での株姿。成長は相変わらずチマチマだが、着袋は良い様
  である
2.こちらから四枚は本日2019年5月26日に撮ったもので、こちらは現在
  の株姿。気温の上昇と共に少しずつ元気になってきている様である
3.こちらは最新の捕虫嚢。若干赤味がかってきた感じ
4.一つ前に着いた捕虫嚢
5.こちらは二つ前についた捕虫嚢。生長すればある程度N.viking金魚の色合い
  に近づくのだろうか
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1.こちらから四枚は何れもNO-2個体。こちらは2019年4月13日に撮った
  もので、この時点での株姿。この個体も成長は相変わらずチマチマ状態
2.こちらから三枚は本日2019年5月26日に撮ったもので、こちらは現在
  の株姿。こちらも気温の上昇と共に少しずつ元気になってきている感じ
3.最新の捕虫嚢。こちらは色合いが未だ薄い様で、唯単にN.vikingって感じ
4.一つ前に着いた捕虫嚢。更にショボい感じだね~(^^;
5.こちらから四枚は何れもNO-3個体。こちらは2019年4月13日に撮った
  もので、この時点での株姿。この個体はNO-1個体、NO-2個体と比べ結構細葉
  の感じだね
6.こちらから三枚は本日2019年5月26日に撮ったもので、こちらは現在
  の株姿。こちらも気温の上昇と共に少しずつリーフジャンプが進んでいる
7.こちらは最新の捕虫嚢。これは(^^♪、斑模様が発現してきたよ~(*^^)v
8.一つ前に着いた捕虫嚢。こちらは未だ斑模様は判らない。どんな感じになっ
  てくれるだろうか
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