本日は、N.ventricosa×mindanaoensisです。

①人工交配 :N.ventricosa×mindanaoensis
②入手時期 :2015年3月
③入手元  :JCPS殿
④成長度合 :早い
⑤栽培難度 :簡単
⑥挿し木  :我が家での挿し木実績無し
⑦嚢の大きさ:我が家では14cm程度
⑧雌雄   :?、我が家では開花実績無し

種子親のN.ventricosaは1837年に記載された種で、Philippines、Panay島Madja-as山、Sibuyan島、Luzon島Bontoc Banaue地方やMayon山等のやや高地に自生しており、低温には強い品種です。又、バラエティーにもよりますが、一般的には高温、乾燥にも強いものが多く栽培しやすい品種です。
一方花粉親のN.mindanaoensisは、Philippinesのmindanao島及び、mindanao島の北東沖に位置するDinagat島の標高0~1400mにかけて自生する種で、N.alataと近縁種だそうです。N.mindanaoensis自体育てたことがありませんし実物を見たこともありませんので良く分かりませんが、低地性でN.alataと近縁ということは、比較的育て易い種なのでしょうか。気難しい性質ではないかとのお声もお聞きしますが・・・・。
この二種のhybridですので、ある程度育て易いのではないかと推断していました。入手して3年9ヶ月程度経過しましたが、今のところ低温、高温に強い育て易い品種の様に思います。一昨年、昨年、今年の夏の超猛暑下でも全く愚図ることなく順調に着袋してくれました。それに生長度合いも早いようで、既に最初の腋芽も徒長しており、二番目の腋芽も50cm程度伸張してきています!(^^)!。主茎は2018年6月に挿し穂用として頂芽枝×1、節間枝×1をカットし水揚げのためガラス瓶に挿し、その後鹿沼土に挿して腰水管理していましたが、9月に腰水を止め通常の管理にしており、ボチボチ成長してくれています。1個体は我が家の予備として残し、1個体は来春以降里子に出て貰う予定です。尚、二番目の腋芽も大分徒長していますので、この調子で来春も挿し木にしようかと…(;^ω^)。
夏場に着く補虫嚢はボチボチ大きくなりますが、色合いは一寸さめたような感じになることが多いようです。晩秋から春先にかけては結構赤味を帯びた美しい補虫嚢になることが多いのですが、このシーズンは未だ色合いはイマイチと云ったところです。唯、斑模様は結構くっきりと表れています。下段写真左から、

1.我が家に到着した2015年3月23日に撮ったもので、根洗いの状態でミズ
  ゴケに包まれている状態
2.到着した当日は遅かったので、翌日の3月24日に新しい素焼き鉢にミズゴケ
  で植え付けた状態を撮ったもの。朽ちかけた補虫嚢が一つ付いている
3.2015年5月1日、新葉が展開し着袋し始めた。又、届いた時点で小さな枯
  れかけそうな脇芽が付いていたが、こちらも新しい葉身が顔を覗かせてきた
4.2015年6月27日、急に大きめの葉身が展開してきているぞ~。何かでか
  くなってくれそうな予感
5.同6月27日に撮ったもので、何かアッという間に脇芽が生長してきた感じ
6.こちらから二枚は2015年11月1日に撮ったもので、こちらは全体の株姿
  結構生長は早い様だ
7.腋芽の様子。これも生長速度が早く大分大きくなってきた
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1.2016年1月9日に撮った草姿
2.2016年5月2日、暖かくなってきたせいか、バンバン着袋する様になって
  きた
3.こちらから二枚は2016年5月25日に撮ったもので、こちらは全体の株姿
  徐々に徒長してきている
4.こちらは腋芽の様子を撮ったもので、腋芽もボチボチ生長してきている
5.こちらから二枚は216年11月14日に撮ったもので、こちらは全体の株姿
  主茎は大分徒長してきた感じ
6.こちらは株元を一寸アップして、腋芽の様子を撮ったもの。腋芽も順調に成長
  してくれている様でε-(´∀`*)ホッ
イメージ 2

1.2015年5月1日、こちらは最初に出来た補虫嚢
2.同5月1日に撮ったもので、これは二番目に出来た補虫嚢だが、いずれも殆ど
  同時期に展開してきた。既に三番目の補虫嚢も生長中。まだ何れも襟が展開し
  きっていないので良く判らないが、N.alataの嚢にN.ventricosaの襟と柄って
  感じになるのだろうか
3.2015年6月27日、徐々に斑点がくっきりと現れてきた
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1.2015年9月25日、最新の嚢は更に斑模様がくっきりとしてきた
2.2015年9月28日、掌に撮ってみた。未だこれ位の大きさだが、果たして
  どれ位大きくなってくれるのだろうか。模様、形はN.mindanaoensisに良く似
  てきた感じだが、こちらはリップのストライプがぼやけてくっきりと表れない
  様だ
3.2015年10月11日、左の写真のその後で、やや赤味がかってきた感じ
4.こちらも同10月11日に撮ったもので、腋芽に出来た補虫嚢
5.こちらから二枚は2015年11月1日に撮ったもの。こちらは先に出来た嚢
  のその後だが、殆ど遜色は無い
6.こちらも同様、腋芽に出来た嚢で、やや赤味が増した感じ
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1.こちらから二枚は2016年1月8日に撮ったもので、こちらは主茎にできた
  ミドル辺りの嚢。低温下でもボチボチ着袋してくれる
2.今まさに蓋が開き始めたところ
3.2016年2月5日、主茎に出来たミドル辺りの嚢。左は腋芽に出来たロアー
4.2016年4月22日、いよいよ蔓がカールしてきたので、アッパーに近くな
  ってきたのだろう
5.2016年5月2日、ミドル以降の嚢ではこの様に口部が大きく広がることが
  多くなってくる感じ
6.こちらから三枚は2016年5月25日に撮ったもので、こちらは出来たての
  嚢。このくっきりとした柄、色合いはN.mindanaoensis譲りか
7.こちらは何れの嚢も主茎に出来たもの
8.時々襟にストライプもどきが入ることがある様だ
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1.2016年6月3日、この嚢は特に口部が大きかった
2.2016年7月7日、間もなくふたが開きそうな生長途中の補虫嚢。それにし
  ても斑がとてもくっきりとしており艶々(ΦωΦ)フフフ…
3.2016年7月12日、左写真のその後の様子で完成したアッパー
4.2016年9月13日、左の嚢は色合いが濃くてリップが真っ赤に染まったよ
5.2016年10月6日、この二つの嚢は、色合いも濃い目だが、特に内壁がpu
  rpleに染まって一際美しい
6.2016年10月21日、主茎に出来たばかりのアッパー
7.こちらから二枚は2016年11月14日に撮ったもので、何れも主茎にでき
  たアッパーで、右は最新のもの。左の嚢は一つ前にできたもの
8.こちらは腋芽に出来た最新の嚢で、既にミドル辺りの感じ
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1.2017年1月9日、主茎に出来たもので何れもアッパー
2.2017年3月26日、オォ~(◎_◎;)何時の間にか二番目の腋芽が地際から
  発生してきているよ~
3.こちらから二枚は2017年3月31日に撮ったもので、こちらは主茎に出来
  つつあるアッパー
4.こちらは出来て1ヶ月程度経過したアッパー
5.2017年4月28日、腋芽も少しずつ大きくなってきているようで、一寸安
  心ε-(´∀`*)ホッ
6.2017年6月11日、左写真の二番目腋芽の最初に出来つつある超ロアー
7.2017年6月16日、最初の腋芽に出来つつあるミドルからアッパー寄りの
  補虫嚢
8.2017年6月17日、何れも最初の腋芽に出来た補虫嚢
イメージ 7

1.2017年11月2日、最初の腋芽に着いたミドル辺りの補虫嚢。気温の低
  下と共にやや赤味を帯びてきた
2.こちらから五枚は2017年12月16日に撮ったもので、こちらは二番目に
  発生した腋芽に着いたミドル辺りの補虫嚢で、結構色合いが濃くなって良い感
  じになってきた
3.こちらも二番目の腋芽に着いた最新の補虫嚢。これから時間の経過と共にもう
  少し赤味が濃くなる
4.こちらは最初に発生した腋芽に着いたもので、アッパー寄りの最新の補虫嚢
5.こちらも最初に発生した腋芽に着いた一つ前の補虫嚢。色合いは徐々に薄くな
  ってきている
6.こちらは主茎に着いた出来立てのアッパー。色合いや柄は全くなく、しかもス
  レンダーになってきたアッパー
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1.2018年4月20日、二番目に発生した腋芽に着いたややミドル辺りの補虫
  嚢だろうか、一寸色合いが煤けた感じ
2.こちらから七枚は2018年6月12日に撮ったもので、こちらは二番目の腋
  芽に着いたミドル寄りの補虫嚢だが、中々良い感じになってきた(^.^)
3.二番目の腋芽に着いたミドル寄りの最新の補虫嚢
4.こちらは最初に発生した腋芽に着いたアッパー。大分スレンダーだが未だ柄色
  合いは若干残っている
5.二番目の腋芽で成長を始めた補虫嚢の赤ちゃん。これは完成するまでに大分時
  間がかかりそう
6.こちらから三枚は挿し木用にカットした主茎のもので、こちらは間もなく完成
  しそうなところまできたが、枝をカットしたので完成するかどうかは微妙なと
  ころ。多分蓋は開くだろうが…
7.既に蓋が朽ち始めたアッパー
8.こちらは完成した最新のアッパー。本種では初めて挿し木を実施することにし
  た。先日カットした枝を水揚げさせているのだが、鹿沼土に挿し忘れてそのま
  まになっている。この週末に鹿沼土挿しの予定
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1.2018年6月28日、最初の主茎はカットして挿し木にしたが、一番目の腋
  芽も大分伸長し、ミドル辺りになってきた様だ。こちらは間もなく開きそうな
  ミドル寄りの補虫嚢
2.2018年7月2日、蓋が陽にいてきた。尖がり帽子みたいにキョイ~ンとな
  っている
3.2018年7月10日、完全に開いて襟も反り返り完成した
4.2018年10月19日、右が最新の補虫嚢で、左は一つ前に着いた補虫嚢
5.こちらから四枚は本日2018年12月8日に撮ったもので、こちらは最新の
  アッパー寄りの補虫嚢
6.こちらは一つ前に着いたもの
7.こちらは二つ前に着いたもの。この補虫嚢は比較的大きかった
8.今年の6月11日に挿し木にしたもので、手前が節間枝、奥が頂芽枝。何れも
  活着し成長してきているが着袋は未だだ。頂芽挿しの個体は我が家の予備にす
  るが、節間枝の個体は来春以降里子に出て貰う予定
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