本日は、N.pervillei Blumeです。
 
①自生地  :セーシェル諸島、1852年記載種
②入手時期 :2014年11月
③入手元  :ぷりんさん(リベラルファーム殿)
④成長度合 :遅い
⑤栽培難度 :難しい?今のところ大丈夫そう
⑥挿し木  :我が家での挿し木実績なし
⑦嚢の大きさ:未だ3~4cm程度
⑧雌雄   :?、我が家での開花実績無し
 
本種は、マダガスカル島の北北東に位置する、セーシェル諸島のマヘ島及びシルエット(ラプリズ)島の標高350~750mにかけて自生する種です。自生地は、花崗岩山頂辺りの岩石がゴロゴロとした場所の様です。この事は、本種が根部の通気性をよほど好むのかもしれません。又、日照も非常に好むように思えます。
本種の特徴は、先ず葉の展開が面白く、丸まった状態から展開してくるのではなく、折り紙を二つ折りにした感じから展開してきますので大変ユニークな形態だと思います。
次に、アッパーの付き方ですが、一般の種の様に他物に絡みついて伸長する登攀性にはならないようです。N.madagascariensisのアッパーとやや雰囲気が似ています。唯、こちらは葉先から突き上げる感じで着袋する雰囲気と言うより、何か宙に浮いた感じの独特な着き方になります。これは蔓が堅く短い為他物に絡まらず宙ぶらりんになった感じで、嚢自体を維持することができるからでしょうか。蔓も殆どカールする感じではなさそうです。唯、ロアーの時点ではなるべく地面に嚢を載せたいのか、鉢の中をクネクネと曲がって嚢を着地させています。
又、種子も他種と比べると雰囲気が全然違うそうです。一般的な品種の種子は、種実の両端に種髪(ひげ)がありますが、本種は種髪が無く種実のみで胡麻の種の様だと聞いたことがあります。何時になったら実物を見る事が出来るのでしょうか。って雌雄も分かっていないのに・・・・( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
種小名のpervilleiとは「はっきりした」という意味だったと思います。葉身が「はっきりと」二つ折りにした感じから展開してくるのに因むのでしょうかね。
さて、本種は始めて入手したもので、上手い具合に育て上げる事が出来るかどうかわかりませんが、入手して何とか3年7ヶ月程維持できました(*^^)v。一時草体は一寸小さくなってしまいましたが、その後ほんの僅かに大きくなってくれたようで、入手時の大きさ以上にはなってくれました。唯、びっくりしたのは子苗にも関わらず既に腋芽が発生してきて生長している事です。本種は腋芽の発生が良いのでしょうかね。うれしい誤算ではありますが!(^^)!。それに最近になって茎の途中からも腋芽が萌芽してきていますよ~\(^o^)/。枝分かれしていくのでしょうかね。まあ、それにしても中々大きくなりませんね~。
冬場はいつものように調子を落としますが、このシーズンは特に顕著でした。日照が少なく低温続きが影響したのでしょう。やはりある程度の温度と、特にお陽さんはファクターだと思いました。最近は何となく良い感じになってきましたが、冬場の影響か下葉が枯れてハゲタカに近いです(;´д`)トホホ。
最近は直射に近い光線を当てているせいか、葉身はとても固くなり何かプラッチックみたいな感じがします。HFC殿の様な株には出来ませんが、多少は大きくなって欲しいですね。最近一寸だけアッパー寄りの補虫嚢を着け始めました。これから期待できそうでしょうか。下段写真上から、

1.入手当日の2014年11月11日に撮った草姿。がっちりとした良い苗で
  極小の補虫嚢が2つ付いている。とても判り辛いかもしれないが、最新の未
  展開の葉っぱは二つ折りにした様に見える。もう少し大きくなれば良く分か
  ると思う
2.2014年12月9日、未だ一ヶ月弱なので変化はないが、何となく落ち着
  いた感じに見える(・・? 確かに葉身は二つ折りになって見える
3.2015年1月19日、生長はとてもゆっくりだが新しい葉身が展開してき
  ている
4.2015年3月15日、オォ~急に下葉が枯れ始めたぞ~。低温障害(・・?
5.こちらは2015年11月23日に撮ったもの。随分写真を撮っていなかっ
  た。入手時よりも草体が一回り小さくなったが、多分直射ガンガンで育てて
  きたからだろう。葉は艶々してめっちゃ硬い状態なので、調子は良さそう
  (・・?(^m^ ) それにしても殆どの蔓が鉢の外に出ず、鉢内を這い回って嚢
  を地面に着地させている。葉がもう少し大きくなれば鉢外に出るだろう
6.2016年2月6日に撮った草姿。殆ど成長に変化はない様で、ある程度の
  低温でも大丈夫そう
7.2016年6月2日に撮った草姿。それにしても入手時と全く変わらないと
  言うよりも、何か縮んだ感じで後退している様に思える
イメージ 1

1.こちらは補虫嚢のアップ。何ら変哲のない嚢の様に見えるが、既に本種の特
  徴が垣間見える
2.2015年2月3日、めっちゃちっちゃいが本種の特徴が出ている雰囲気
3.2015年2月8日、一寸蔓を引っ張り出して撮ったもの。色合いも中々良
  い感じ
4.2015年9月3日、時間が経過するとリップは大分どす黒い感じになった
5.こちらから三枚は2015年11月23日に撮ったもので、こちらは最新の
  補虫嚢。奥側に小さな蔓の先端が見える
6.こちらは生長途中の補虫嚢
7.殆ど鉢内の地面に着地していた嚢だが、多少葉身が大きくなったからか、鉢
  外に出てきた生長途中の嚢
イメージ 2

1.2016年1月7日、未だめっちゃ小さな嚢だが、形は本種の特徴が出てい
  るかな。色合いも赤いが、ある程度生長してくるとグリーンに近くなってく
  るみたい。そこまで大きくすることができるのだろうか(・・?
2.2016年2月6日、左写真の嚢のその後。左奥の嚢が大分生長してきてい
  るが、生長速度は結構遅い
3.こちらから三枚は2016年6月2日に撮ったもので、こちらは一つ前にで
  きた嚢
4.こちらは二つ前に出来た嚢。一寸ボケ気味で判り辛いが、リップの色はほぼ
  黒って感じ
5.こちらは最新の補虫嚢
イメージ 3

1.こちらから二枚は2016年12月4日に撮ったもので、こちらは正面寄り
  からのもの。若干大きくなっただろうか。最近他種の葉が邪魔して少し青瓢
  箪かな( ̄∇ ̄;)
2.こちらは背面より撮ったもので、\(◎o◎)/! 既に腋芽が発生し生長して
  いるではないか。本種は腋芽の発生が旺盛なのだろうか。確かにHFC殿の
  株は凄く分岐して立派になっているが…
3.こちらから三枚は2017年8月28日に撮ったもので、こちらは現在の株
  姿。何時の間にか多種の陰に隠れて日当たりの悪い環境になっていた様だ。
  一寸青瓢箪状態。早速日当たりの良い場所へ移動させた。何となく徒長が始
  まった様子
4.こちらは青瓢箪状態ではあるが、何とか成長してきている感じだね~
5.こちらは最初に発生した腋芽の反対側で、主茎から二番目の腋芽が発生して
  きた様子。これからしっかりお陽さんに当ててやれば少しずつブッシュ状に
  なってくれるだろうか。乞うご期待(^_-)-☆
イメージ 4

1.こちらすら七枚は2016年12月4日に撮ったもので、こちらは主茎に出
  来た最新の補虫嚢
2.こちらは一つ前にできた補虫嚢で、時間の経過とともにリップがどす黒い感
  じになってきた
3.こちらは二つ前に出来た補虫嚢でややスレンダーな感じ
4.こちらは三つ前に出来た補虫嚢で、少し小さ目。と言っても全ての嚢が未だ
  ミニチュアサイズだが・・・・
5.こちらは四つ前に出来た補虫嚢。リップはほぼ黒色になったよ~
6.こちらは次に生長途中の嚢で、もう少ししたら開きそうな感じだね~
7.こちらは腋芽に出来た最新の補虫嚢。やや赤味が強い感じ。腋芽には未だ3
  つしか着袋していないが、主茎共々これから賑やかになってくれると良いな
  あ~
8.こちらは2017年8月28日に撮ったもので、最新の捕虫嚢。光線の弱い
  ところに置いていたせか、嚢着きも悪いし嚢の出来も良くない
イメージ 5

1.こちらから三枚は2018年3月14日に撮ったもので、こちらはこの時点
  での株姿。冬場の低温の影響か調子は良くない
2.最初に発生した腋芽の様子。何とか踏ん張ってるかな~
3.二番目の腋芽だが、一寸危ない感じになってきたよ~(ノД`)シクシク
4.こちらから二枚は2018年5月29日に撮ったもので、こちらはこの時点
  での株姿。上体はイマイチだが、気温の上昇と共にやっと着袋が始まった
5.地際から発生した最初の腋芽と二番目の腋芽の様子。二番目の腋芽は峠を越
  えた様子ε-(´∀`*)ホッ
6.こちらから三枚は今朝20108年6月19日に撮ったもので、こちらは現
  在の株姿。主茎は下葉が枯れてハゲタカ状態だが、何とか頑張ってくれてい
  る様だ
7.最初に発生した腋芽の様子。こちらはボチボチの様だね~
8.二番目に発生した腋芽の様子。何とか復活してきてくれた様で、着袋も始ま
  ったよ~!(^^)!
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1.こちらから七枚は今朝2018年6月19日に撮ったもので、こちらは主茎
  の途中から腋芽が萌芽してきた。枝分かれしてくれるのだろうか、沢山分岐
  する前兆か(・・?
2.最初に発生した腋芽に着いた一つ前のロアー
3.こちらも最初に発生した腋芽に着いたもので、最新のロアー
4.こちらも同様に最初に発生した腋芽に着いたもので、生長途中のロアーの赤
  ちゃん
5.写っている4つの補虫嚢は何れも二番目に発生した腋芽に着いたロアー達
6.主茎に着いたミドルからアッパー寄りの補虫嚢
7.こちらも主茎に出来つつある、成長途中の補虫嚢
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