本日は、Drosophyllum lusitanicumです。

本種は一属一種の食虫植物で、スペイン、モロッコ、ポルトガルの海に近い乾燥した日当たりの良い荒地や崖に分布します。結構乾燥を好む種なので、栽培に当たっては乾燥気味にする必要があるでしょう。灌水は葉がピンと立っている状態から、暫くして水切れすると葉身がヘロヘロとして寝てくる頃を見計らって遣っています。
本種は独特な匂いを発し、ネコがマタタビと同様の行動を起こすそうですので、野良猫には要注意です。我が家の近辺では、野良猫に餌を与えるおばはんが多くて困りものです(#^ω^)。それで増え続けており、畑は荒らされるはうんちはしまくりと困り果てています。従って、以前育てていた個体は野良猫に荒らされない様に吊鉢仕立てにしていましたので、今回も同様の栽培としています。
2013年の4月にブログでお世話になっている、ふぁろ321さんより分譲していただいた個体だったのですが、1年後大分大きくなった状態で、不用意にも雨に当ててしまい2株とも召されてしまいました。
おりしも2016年の9月中旬にタメさんより新鮮な種子をお分け戴きました。戴いた翌日に早速播種したのですが、種子を見るのは初めて、めっちゃ小さくて良く見えなくて催芽処理をすることすら出来ずにそのまま播種しました。タメさんによると新鮮な種子はそのままでも大丈夫との事、種子が古いものは催芽処理をした方が良いとご教示いただきました。
そして播種から約1ヶ月程経過した2016年10月21日、ついに発芽が始まりました。そして最終的には23芽程発芽、成長してくれました。現在5個体残して他の実生個体は全て里子に出てもらいました。
本種は低温にも比較的強い様で、昨シーズンの夜間は廊下に取り込んで管理していましたが、今シーズンからは終日戸外栽培しています。今年は特に気温の低い日が多く、しかも良く積雪したにも関わらず、全く問題ありませんでした。寒さにはとても強い事を実感しました!(^^)!。これから徐々に補虫葉を展開して大きくなってきてくれることを期待しています。
本日枯れ葉をカットしていたら、何れの個体も地際から腋芽が発生していました。ある程度成長してブッシュ状になってくれるのでしょうか。下段写真左から、

1.こちらから二枚は2016年9月16日に撮ったもので、こちらは突然タメ
  さんから本種の種子がやってきた。オォ~、何とありがたいこと。(*^^)v
  本種は以前枯らしているのでしっかりと再リベンジしたい。戴いた時の状態
2.嚢から出した状態。結構花柄は大きいので、花自体も大きそうな感じ。唯、
  種はめっちゃ小さい1.5mm前後だろうか
3.2016年9月17日、セルトレイに鹿沼土小粒で1粒ずつ播種した。種が
  あまりにも小さくて良く見えなかったので、催芽処理せずにずぼらこいてそ
  のまま播種!(^^)! セルトレイはプラッチックケースに入れ浅い腰水とした
4.こちらから二枚は2016年10月21日に撮ったもので、やっと発芽して
  きたよ~(*^-^*)
5.こちらは別の実生で、この日は2芽発芽していた
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1.こちらから四枚は2016年10月23日に撮ったもので、最初の1芽双葉
  の先端が外向きにカールしており面白い形だね~
2.こちらは二番目に発芽確認した芽。
3.こちらは2016年10月23日に発芽を確認した芽
4.こちらも2016年10月23日に発芽を確認したもので、双葉が未だ完全
  に展開していない状態。これからの生長がとても楽しみ
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1.こちらから三枚は2016年11月11日に撮ったもので、こちらは1つ目
  のセルトレイの様子。2芽発芽し順調に成長中
2.こちらは2つ目のセルトレイの様子で、手前にやや大きめの実生と左奥に小
  さな実生の3芽が確認できる
3.こちらも2つ目のセルトレイの様子で、2芽確認できる
4.こちらから二枚は2016年11月15日に撮ったもので、こちらは1つ目
  のセルトレイの様子で、やっと9芽程発芽・成長している
5.こちらは2つ目のセルトレイの様子で、10芽程発芽、成長しているよ~
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1.こちらから三枚は植替え当日の2017年4月2日に撮ったもので、こちら
  は植替え前のセルトレイの様子。カットした部分の4個体は里子に出たよ~
2.ブラッチック製の長鉢に、鹿沼土小粒+ピートモスの混合用土で植付けたも
  の
3.こちらは別の個体。やや深植えにしているのは、茎が伸びてきたら少しずつ
  埋め戻して株を固定させるため、と言っても限度はあるが…
4.こちらは2017年4月5日に撮ったもので、釣り鉢仕立てにして軒下に吊
  るしている。風通しが良いのと雨に当たらないのと、くそ野良猫に荒らされ
  ない様に\(^o^)/
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1.こちらから二枚は2017年6月20日に撮ったもので、こちらは1株チョ
  イスして撮ったもの。何れの個体も大きさは殆ど変わりない
2.現在この5鉢だけ残して、後の実生苗は全て里子に出た。左写真の個体はこ
  の5鉢の内の一個体
3.こちらから二枚は2017年10月28日に撮ったもので、こちらは1株チ
  ョイスして撮ったもの。徐々にではあるが大きくなってきた感じ(^^)
4.この5鉢は我が家でずっと育てようと思う。左写真の個体はこの5鉢の内の
  右上の個体。何れの個体も大きさは殆ど変わりなく、何とか無事に育ってく
  れている様で一寸ε-(´∀`*)ホッ
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1.こちらから六枚は何れも本日2018年4月1日に撮ったもので、こちらは
  5株の草姿状態
2.左写真左下の個体をチョイスして撮ったもの。終日戸外の陽の良く当たる軒
  下に吊るしていたが、寒さも何のその。いたって丈夫な様だねぇ~
3.5鉢とも枯れた葉身を綺麗に散髪した状態。とてもすっきりとしたが何か見
  た目小さくなった感じを受ける
4.左から二枚目写真の個体を再度撮ったもので、葉身は結構幅広でガッツリと
  した感じになっているよ~
5.株元を除いてみると、\(◎o◎)/!なんと中央部辺りから腋芽が発生して
  きているし、地際辺りからも何やら緑の粒の様な腋芽が…
6.地際辺りの腋芽を反対側から撮ったもの。結構ボツボツ発生してきているが
  果たして成長してブッシュ状になってくれるのだろうか(・・?。今シーズン
  に期待しよう(^_-)-☆
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おまけ画像
因みに2013年4月に戴いた個体は枯死してしまったが、以前の個体の成長過程を参考で載せた。これだけ立派になっていたのに残念。臭いは結構激しかったよ~(*^^)v

1.入手当日の2013年4月3日に撮った草姿。葉身が3枚程の実生苗
2.入手翌日の4月4日、鹿沼土とピートの混合用土で縦長の蘭鉢に植え付けた
  ところ。野良猫が多いので吊鉢仕立てとした
3.2014年4月7日、大分大きくなってきたが、この夏に雨に当ててしまい
  2株共召されてしまった(´;ω;`)ウゥゥ
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