新年、明けましておめでとうございます。昨年は沢山の方々に本ブログへお越しいただき、誠にありがとうございました。心より御礼申し上げます。皆さまにとって幸多き年となりますよう祈念申し上げます。
2011年6月にぷららのブログを開設、その後2014年6月にヤフーブログに移行しました。既に6年半程経過しましたが、何とか1日の休みも無く継続して記事をアップできました。これも一重にご覧いただいている方々はじめコメントをいただいている方々がいらっしゃることで励みになり継続出来たものと推断致します。拙いブログではありますが、本年も何とか継続出来ればと思っております。どうか宜しくお願い申し上げます。

本日は、N.Noboriryuです。

①人工交配 :N.Balmy Koto(thorelii×maxima)×khasiana、
       1984年一正園殿作出
②入手時期 :2002年頃
③入手元  :jcps殿
④成長度合 :非常に成長が早く、1年で1~2m程伸長
⑤栽培難度 :超簡単、高温、低温、乾燥に強い
⑥挿し木  :水挿し、鹿沼挿し、ミズゴケ挿し、何れもほぼ100%発根
⑦嚢の大きさ:30cm前後
⑧雌雄   :♂、主として5月、10月頃開花するが、不定期に咲く事が多い

”ノボリリュウ”名前が良いですね。八丈島の登龍道路、登龍峠から冠されたものだったと記憶しております。本種は種名の通りぐんぐんと天高く登るに相応しい程の成長をする品種です。入手当時は10cm位の挿し木苗でしたが、温室内を駆け回ってジャングル状態になっていました。昨年大々的にカットしまくりましたので、現在は僅かな状態になってしまいました。唯、今年1年で多分大分増えそうですね(^-^;。
宅内廊下で栽培しているものがありますが、最近は夜間2~3℃程度まで気温が低下しています。着袋はしませんが十分耐えます。但し、根部は極端に乾燥させています。この気温で湿った状態で管理すると多分即刻枯死するでしょう。
宅内での成長速度は年間1m程度ですが、温室内では1年で2m以上成長します。周年成長するのでめっちゃ早く、その速度は恐ろしいです。本種とN.Facile Kotoが一二を争う状況で、あっという間にジャングル化してしまいますね。
本種のロゼット期間は一時的で直ぐ徒長します。節間は10~20cm程度、上位補虫嚢はペンシルの様に細長くなり、長さは25~30cm程度になります。補虫嚢の色彩も、付く位置、時期、環境(温室度、日照度合い等)により随分異なります。兎に角、高温、低温、乾燥に強い強健種で、初心者の方には超お勧めの品種でしょうか。
本種の花粉は結構稔性が低い様で、交配しても殆どの種子が「しいな」になることが多いようです。それでも僅かな種子は採れる様で、我が家では本種を父親として5品種程育種しています。バイキングの交配種を除いては、何れも本種が顕性の様で、マクシマの血が強く引き継がれているのでしょうかね。
この「ノボリリュウ」の様に、日本経済もさることながら世界全体が上昇気流に載って欲しいものですね!(^^)!。下段写真左から、

1.2011年9月5日、中間枝の腋芽から出来た最初の頃のロアー、色合いが
  とても赤く美しい
2.2011年10月4日、こちらも中間枝の腋芽に発生したロアー、色合いが
  薄いが、ずんぐりとした典型的なロアーの様な感じ
3.2011年10月15日、こちらは地際に出来たロアー、非常に濃い臙脂色
  って感じ、嚢の付く位置、温度、湿度、陽の照射度合い等微妙な環境変化で
  色合いも全く異なってくる
4.2012年9月5日、1m以上伸長した枝に出来たミドル辺りの嚢、非常に
  細長く簡単に30cm以上の嚢が出来る。この頃の蔓は良く蛇の様にくねく
  ねする事が多い
5.2012年12月4日、2mほど伸長した茎に出来たアッパー。漏斗型にな
  り色彩も乏しくなる
イメージ 1

1.2013年6月6日、地際に発生した腋芽に出来たロアー。この株は戸外栽
  培で、直射十分なので良い感じの色合い
2.2013年9月20日、ドス黒い色合いのミドル
3.2014年3月2日、挿し木していたものが発根した様子。本種は真冬でも
  挿し木が成功する
4.こちらから3枚は2015年1月1日に撮ったもの。これはアッパーになり
  かけの嚢で未だ色が載っている。そう言えば随分と写真を撮っていなかった
5.この嚢はとても赤味が強い
6.こちらは一寸ショボイ嚢だが、蜜の噴出が凄い。本種はとても蜜の発生量が
  多く、枯れ葉、枯れ嚢を整理していると手がベトベトになってしまう
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1.2016年10月6日、一寸色合いが薄い感じ
2.2016年11月1日、本種の色合いに近くなってきた
3.こちらから三枚は2017年1月1日に撮ったもので、こちらは既にアッパー
  昨秋カットしまくって大した枝が残っていないので、殆どの嚢がショボいもの
  ばかり。( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
4.出来たばかりのアッパー
5.こちらは次に成長途中の補虫嚢の蕾
イメージ 3

1.2017年5月18日、挿し木苗に着いた補虫嚢で、既にアッパーになり柄
  や色合いは随分褪せてしまっている
2.こちらは挿し木苗に着いたロアーだが、結構濃い色合いをしている
3.家の廊下で栽培しているもので、最近は夜間から朝方にかけて2~3℃程度
  まで気温が低下する。今月から2月くらいまでは0℃前後になることもある
  が頑張ってくれる。鉢土はカラカラ状態にして、地上部が萎れてきたら午前
  中に灌水し、受け皿の水を捨てている。これで何とか生き永らえてくれる強
  者だ。この時期に腋芽が発生しやすいが、暫くは着袋しない
4.本種は主に春と秋に開花する傾向が強いが、不定期に良く開花する傾向があ
  る様だ。他の品種に比べ匂いは結構強いと思う
5.既にアッパーになっているが、柄や色合いは未だ健在のようだ
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