本日は、N.Niwaです。

①人工交配 :N.thorelii×bellii、1985年、中川泰秀氏作出
②入手時期 :2011年6月
③入手元  :うつぼかずらの郷殿
④成長度合 :やや遅い
⑤栽培難度 :簡単
⑥挿し木  :我が家での挿し木実績無し
⑦嚢の大きさ:我が家ではMax8cm
⑧雌雄   :♂、8月頃開花

本種の草姿は、N.belliiに非常に良く似ており小型です。特に葉はそっくりで照葉となります。補虫嚢は、種子親のN.thoreliiに良く似ているようで、全体的に赤くなり赤茶色の班が疎らに入ります。N.thoreliiを一回り小さくした感じだと思います。唯、草体に比較するとやや大きめの補虫嚢といったところでしょうか。全体的にはあまり大きくならないので、吊鉢仕立てに丁度良いと思います。又、補虫嚢も良く付け、1~2年もすると腋芽も発生し、小型ながら賑やかな雰囲気になります。丈夫で育てやすい品種だと思いまが、成長が遅く、入手して1年半以上経過した時点でも、10cm程度しか伸長しませんでしたし、30cm程度伸長すると力尽きて腋芽に移行することが多い状態が続いています。
唯、一昨春に失敗をしてしまいました。水をやったつもりが失念していたようでドライアウトしてしまい、地上部が完全に枯れてしまいました。多分再生は無理だろうと思いつつも、本種の流通量は殆ど無く失いたくない品種でしたので、気休めかもしれませんが、一応ずっと灌水はしていました。何時もの様に水やり時に何気なく枯れた枝葉の間からグリーンっぽい色合いが垣間見えたので、又不埒な羊歯の芽生えだろうと思いましたが、鉢を手に取ってルーペで確認すると、なっ、なっ、何と芽が発生してきているではありませんか\(◎o◎)/!。慌てて枯れ枝と枯れ嚢などをカットし写真だけ撮ってきました。
夜じっくり観察しましたが、まぎれもなく腋芽が発生していました。種子親のN.thoreliiの性格を強く受け継いでいるのでしょうか。根部は見たことありませんが、もしかしたらN.vikingの様に塊根状になっているのかもしれません。取り敢えず何とか残って欲しい、その一念で育てている状況です。最近は多少葉身も大きくなってきた様で、何とか峠は越して生長モードに入ってきた様です。それに最近は、まだまだ小さいもののポコポコ補虫嚢を着けてくれるようになりました!(^^)!。但し、成長は相変わらず遅々としています(^-^;。下段写真左から、

1.入手して2ケ月程度経過した2011年8月31日の様子。ボチボチ着袋し
  てきた
2.2012年5月13日、腋芽が発生しそれに出来た嚢
3.2012年5月19日に撮ったもの。入手して11ケ月強経過したが、大き
  さは殆ど変わらず、腋芽が増えただけって感じ
4.こちらは2012年6月24日に撮ったもの。光の加減にもよるが、中々良
  い発色だと思う
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1.2012年7月6日、赤身の強い嚢で中々良い。ソレリーの嚢を一回り小さ
  くした感じで、非常に良く似ている
2.2012年9月9日に撮ったもの。やはり夏場は良く嚢ができ見栄えが良い
  葉身等はベリーその物の様に良く似る
3.2013年2月17日に撮った補虫嚢のアップ。襟の部分が少し大きくなっ
  てきている様に思う。一過性のものなのか継続するのか
4.こちらも同2月17日に撮った草姿全体。本種は真冬の時期にはとても貧相
  に見える。嚢の発色は良いが、ググッと着袋数が少なくなる
イメージ 2

1.こちらの5枚は全て2014年8月8日に撮ったもの。左から一枚目は腋芽
  に発生したロアー
2.二代目の親芽となった枝に付いた出来かけの嚢
3.二代目の親芽についたミドル辺りの嚢だが、ロアーと殆ど遜色がない。リッ
  プが一寸ゴールドっぼくて中々良い感じだが、襟はもとの形に戻ったみたい
4.こちらはアッパー、ご多分に洩れず殆ど色彩は抜け、かすかに斑模様が判別
  できる程度のしょぼい嚢
5.こちらはやっと咲いた雄花。花序も凄くしょぼくて花粉量もめっちゃ少ない
イメージ 3

1.こちらから二枚は2015年7月10日に撮ったもの。こちらは灌水失念で
  地上部がすべて枯死してしまった状態。一縷の望みを抱きつつ、継続して水
  やりをしていたが・・・・。何とよく確認すると地際から緑っぽいものが覗いて
  いる。多分にっくき羊歯だと思いきや、うれしい悲鳴 (OoO;)
2.朝時間がなかったので、枯れ枝と枯れ嚢をカットした状態を撮ったもの。夜
  じっくりと確認したが、紛れもなく株元から腋芽が発生しているではないか
  \(@^0^@)/ 何とか無事に大きくなってくれ~
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1.2015年8月29日、相当なダメージだったためか、生長は非常に遅いが
  何とか新葉を展開してきた
2.2015年10月16日、少し大きな葉身が展開し始めたが、気温が低下し
  てきたので本種の生長は暫くお休みになりそう
3.2016年2月22日、4ヶ月少々で葉身は2枚しか展開せず、大きさも小
  型化してしまったぞ~
4.2016年5月28日、冬季大分調子を落としたが、やっとまともな葉身が
  展開してきた
5.2016年8月2日、急に大きくなってきたが、未だ着袋する雰囲気はない
6.2016年9月5日に撮ったもので、何とかそれらしい生長を持続してくれ
  ている様で、一寸ε-(´∀`*)ホッ。オォ~、蔓の先端が二つ程生長してきつ
  つある。この月末辺りには嚢が完成しそう(*'▽')
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1.2017年6月1日、補虫嚢はボチボチ着けてくれるようになったが、未だ
  極小で、3cm程度(;´д`)トホホ
2.こちらから五枚は2017年6月27日に撮ったもので、こちらは株姿。や
  っと多少だがましな株になってきつつある。着袋は順調そのものではあるが…
3.左下の一番小さな補虫嚢が三つ前に出来たロアー
4.真中の補虫嚢が二つ前に出来たロアー
5.こちらは一つ前に出来たロア-。まだまだ小さいがそれらしくなってきつつ
  ある
6.こちらが最新の補虫嚢で、これで丁度6cm。ちっちゃ(*^^)v。これからの
  成長に期待したいところ
イメージ 6

1.こちらから四枚は何れも今朝2017年12月19日に撮ったもので、こち
  らは現在の株姿。半年前とリ比べて殆ど大きくなってないね~(;´д`)トホホ
2.こちらは最新の補虫嚢。元々小型の品種だが、気温の低下で嚢自体更に小さ
  くなってきた
3.右は一つ前に着いた補虫嚢、左が三つ前に着いた補虫嚢
4.こちらは四つ前に着いた補虫嚢。成長は全然芳しくないが、着袋自体はボチ
  ボチの様だ
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