本日は、N.ventricosa(J)×ramispinaです。

①人工交配 :N.ventricosa(J)×ramispina
②入手時期 :2011年6月
③入手元  :山田食虫植物農園殿
④成長度合 :普通
⑤栽培難度 :簡単
⑥挿し木  :我が家での挿し木実績無し
⑦嚢の大きさ:我が家ではMax10cm程
⑧雌雄   :♀、5月頃開花

本種の交配親は何れも高地性種で、N.ventricosaは種類にもよりますが、一般的にはやや高温を嫌う程度で比較的育てやすい種です。唯、(J)タイプってどんな代物なのか一寸不詳です。
一方N.ramispinaは1000m~2000m辺りの高地に自生しており、私にとってはいささか難物な品種だと思っています。唯、本種はこの二種混合交配ですので、ある程度強勢で育てやすいのではないかと勝手に判断して入手しました。育てているととても強健で、真冬の最低15℃程度、又、真夏40℃以上になる温室内でも元気に育って、周年着袋してくれますので、中々良い交配種だと思います。
色合い、模様、形など概してN.ramispinaに似ている様に思います。親芽も2~3番目の腋芽も既に随分徒長していますが、中々開花しませんでした。唯、2015年の春になって漸く開花、雌花でしたので交配しましたが失敗しました。( ノД`)シクシク…
本種は腋芽の発生がとても良く、既に4~6番目の芽程が成長していますが、何処にどう伸びているのか一寸判らなくなっています。多分ロアーもあちこちに出来ていると思うのですが、見つけることができませんでしたm(_ _"m)。
唯、この9月になって急に親株が調子を落とし危うい状態になってしまいました。現在予備株はありませんので、急遽挿し木にしました。無事に活着してくれると良いのですが…。下段写真左から、

1.入手した当時の2011年6月29日、到着したばかりの苗。比較的がっち
  りとした感じで補虫嚢が鈴なりの状態
2.入手して1年少々経過した2012年7月4日に撮った草姿全体。分かり辛
  いが、既に小さな腋芽が2芽地際から発生している
3.2014年9月6日に撮ったもの。親芽と最初に発生した腋芽は既に収まり
  きれない状態。これは3~5番目の腋芽で、何れも元気に生長してくれてい
  る
4.2015年3月23日に取った腋芽の様子。冬場だったので生長は緩慢だっ
  たが、ボチボチといったところか。この画像では良く見えないが、結構ゴロ
  ゴロとロアーが付いている
イメージ 1

1.2011年9月6日、とても色鮮やかな補虫嚢が付いた
2.2012年6月27日、やや色合いの薄い補虫嚢
3.2013年7月11日、N.ramispinaの色合いに良く似た嚢で、中々シックな
  感じ
4.2013年7月13日、開いたばかりの補虫嚢。光の度合いなどによって色
  合いが微妙に変化してくる
5.これも8月28日に撮ったもの。本種のロアーは初めから蔓が横向きになり、
  正面に付くのを見たことが無い。この嚢も蔓の位置が横向きだが、嚢の口が
  やや大きくなってきたようでミドル辺りだろうか
6.2013年12月1日、3番目の腋芽の最初にできたロアー
イメージ 2

1.2014年1月18日、3番目の腋芽が少し成長した頃に出来たロアー
2.2014年2月1日に撮ったもの。入手当時と比べやや襟の角張が少ない感
  じがする
3.2014年7月31日、成長途中の未開の嚢
4.2014年8月14日、最初の腋芽に出来たアッパー寄りの嚢で、ご多分に
  もれず随分色褪せてきた
5.2014年8月29日、これは中々赤味の強い嚢。左奥には4番目の腋芽に
  出来た超ロアーが見える
6.2014年9月5日に撮ったロアーと超ロアーのツーショット
イメージ 3

1.同9月5日に撮った別の嚢。結構ダークな感じ
2.2014年11月27日、腋芽の最初の頃に出来た超ロアー
3.2015年2月12日に撮ったもの
4.2015年3月22日に撮ったもので、左の小さな嚢と右奥の二つの嚢も本
  種のもので、これ以外にもボコボコ付いている
5.2015年3月23日に撮ったもので、2番目か3番目の腋芽が生長した枝
  に出来つつあるアッパー
イメージ 4

1.2015年4月4日、もうボチボチ開きそうなアッパー
2.2015年4月5日、左写真の嚢だが、いよいよ蓋が開いたところ
3.2015年5月21日、やっと雌花が開花した。N.ventricosaと交配したが
  不稔に終わった。(´;ω;`)ウゥゥ
4.2015年6月21日に撮ったロアー。もう少し色合いがどす黒くスレンダ
  ーだったらもっと格好いいのになあ~
5.2015年8月19日、ミドル辺りの嚢になってきた
6.こちらから二枚は2015年10月15日に撮ったもので、こちらは大分色
  合いが薄くなってきたミドル
7.こちらもミドルで、色合いが薄くなってきたので、斑模様が目立つようにな
  ってきた
イメージ 5

1.2016年4月4日、少し掠れた感じの色合いになった
2.2016年4月30日、この2月初旬に水挿ししていたもので、何とか発根
  してきた
3.こちらは節間挿しの個体で、この後暫くして里子に出たよ~(@^^)/~~~
4.こちらは頂芽枝の個体で、あまり状態は良くなかったので、暫く我が家で療
  養させることにした
5.こちらから二枚は2016年6月6日に撮ったもので、こちらは襟の部分が
  奇形になったミドル
6.間もなく完成しそうなミドル
7.こちらから二枚は2016年6月18日に撮ったもので、こちらは左写真の
  その後で完成した様子。やや角張のある襟はN.ventricosa似かな(・・?
8.こちらは頂芽枝の個体のその後。新しい芽が伸び始めたので、何とか活着し
  てくれた雰囲気。今秋には里子に出て貰うよ~
イメージ 6

1.2016年7月12日、何やめっちゃショボいな~
2.2016年7月24日、左写真の嚢のその後。色合いはボチボチだが、嚢は
  イマイチだね~
3.2017年2月27日、随分撮ってなかったようで、ミドル~アッパー寄り
  の成長途中の嚢。脇芽がボチボチあるので、多分ロアーもできていると思う
  が、一寸見つからなかった
4.こちらは2017年3月19日に撮ったもので、左写真のその後。何か面白
  い配色になっている。時々他の品種でもこんな感じになることがある
5.2017年4月14日、成長途中の捕虫嚢の赤ちゃんだが、間もなく完成し
  そうな感じ
6.2017年4月19日、左写真のその後で完成したばかりの捕虫嚢
イメージ 7

1.2017年5月1日、上段右端写真の捕虫嚢のその後の様子
2.2017年5月13日、左写真の捕虫嚢の横で次の嚢が成長してきている様
  子
3.2017年5月20日、完成したばかりの捕虫嚢
4.2017年5月27日に撮ったもの
5.2017年6月3日、成長途中の捕虫嚢で、一寸へこんでいるが何れ綺麗に
  なる。時々こんな感じになるね
6.2017年6月11日、リップの色合いが…
7.2017年6月12日、こちらのアッパーは出来て1ヶ月以上経過したもの
8.こちらは本日2017年10月10日に撮ったもので、挿し木して1ヶ月少
  々経過した状態。9月になって急に親株が死にそうになったので、急遽挿し
  木を実施。頂芽枝の方は新しい葉身が展開し始めた様で、一寸早いが発根が
  始まっているかもしれない
イメージ 8
  
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