本日は、N.thorelii×(truncata×campanulata)です。

①人工交配 :N.thorelii×(truncata×campanulata)
②入手時期 :2011年6月
③入手元  :山田食虫植物農園殿
④成長度合 :今の所やや遅い
⑤栽培難度 :簡単
⑥挿し木  :我が家での挿し木実績無し
⑦嚢の大きさ:我が家ではMax12cm程
⑧雌雄   :♀、開花時期は8月~12月頃

面白い交配種だと思い入手しましたが、何れの親にもこれと言って似た様子はない感じです。敢えて言うならば、葉身は照葉で結構革質なのでN.truncataに似てるかなってところでしょうか。ミドルからアッパーにかけては、開口部がやや広がるN.campanulataの特徴が若干発現している雰囲気でしょうか。
補虫嚢はオレンジ~赤っぽい独特な色合いで、襟の部分が緑色を帯びた感じになる様です。株自体はあまり大きくなりませんが、腋芽の発生が良く、ブッシュ状になる様です。既に2015年から毎年開花、今年は未だですが、何れ開花してくることでしょう。唯、本種は極めて稔性が低いようです。
N.truncataの遺伝が強いのか成長はやや遅いですが、耐暑性は結構あり又、夜間最低温度が15℃程度でも良く着袋してくれますので、強健で育て易い品種だと思います。下段写真左から、

1.入手当日の2011年6月29日の株姿。既に美しい補虫嚢が4つも付いて
  いる
2.2011年10月15日に撮った補虫嚢の様子
3.こちらは2012年6月27日に撮った補虫嚢。ポッテリ型からやや漏斗型
  に変わってきた感じがする
4.2012年10月2日に撮った花序で女の子。既に開花して2週間以上経過
  たもの
5.10月2日に撮った腋芽の様子。親芽は30cm程度だが既に腋芽が3芽発
  生し、順調に成長しロアーがポコポコ付いている
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1.2012年11月7日に撮った腋芽に発生した開いたばかりの補虫嚢。艶が
  あって良い
2.こちらは1の5日後2012年11月12日に撮ったもの。中々良い色合い
  になってきた。嚢の色と襟の色合いのコントラストが何とも言えない
3.2013年1月3日、冬場でも美しい嚢をボチボチ付けてくれるので、ある
  程度耐寒性があるのだろう
4.2013年6月9日に撮った、腋芽にできた補虫嚢。未だロアーなので色合
  が濃くて見応えがある
5.これも同6月9日に撮ったもので、親芽にできた補虫嚢。既にミドル辺りだ
  ろうか。色合が薄くなり蔓が側面から背面辺りに移動しつつある
イメージ 2

1.2013年6月17日、腋芽にできたロアーで、結構ポッチャリ型
2.こちらは2013年11月16日に撮ったもので、同じく腋芽にできたロア
  ーだが、比較的ソッポ型
3.2014年6月9日、やっとミドル辺りの嚢ができ始めた。入手して3年以
  上経過するが、中々伸長しない。親芽は未だ60cm程度
4.2014年8月26日に撮った、3番目の腋芽にできたロアーで、ポッチャ
  リとしており、やや襟が角ばっている
5.腋芽に上がってきた花序(雌花)。本種は成長は遅いものの、開花し易い
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1.2014年8月26日、左奥はロアーで、右手前はミドル
2.2014年11月27日、未だロアー辺りの嚢
3.こちらも同11月27日に撮ったもので、これはロアーからややミドルへ移
  行する辺りのものだろうか
4.こちらから3枚は2015年5月20日に撮ったもので、これは何番目かは
  もう判らないが、最近生長してきた脇芽に出来たロアー
5.こちらは主茎に出来たアッパー寄りの嚢
6.こちらも主茎に出来つつある次の嚢
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1.2015年6月21日、既にミドルからアッパー寄りの嚢か、殆ど色は落ち
  てしまっている
2.2015年10月8日、腋芽にできたロアー
3.こちらから四枚は2015年12月28日に撮ったもので、腋芽の最初の頃
  に出来たロアー
4.こちらも腋芽に出来たロアーだが、めっちゃショボイ
5.ミドル辺りの嚢
6.花序が上がってきた。ガク片が徐々に開きつつある雌花で、柱頭が僅かに覗
  いている。本種の稔性は悪い
7.2016年5月18日、こちらはアッパーにも関わらず蔓は手前に着いてい
  るね~
8.2016年6月28日、出来たてのミドル辺りだろうか。それにしても色合
  いが全然ないね
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1.2016年7月4日、上段最右端写真の嚢のその後
2.こちらから二枚は2016年7月24日に撮ったもので、こちらは未だ何と
  かロアー辺り。ロアーは他品種の葉身等に隠れており、見落として何時も撮
  り損なう( ;∀;)
3.こちらはややミドル辺りになった補虫嚢
4.2016年10月16日、何かめっちゃショボイわ~
5.こちらから三枚は2016年12月19日に撮ったもので、こちらはミドル
  辺りだが、次々に花穂が上がってきているので、嚢はショボイしこれ以降あ
  まり着袋する雰囲気は無い
6.生長途中の補虫嚢。何んとなく出来が悪そうな感じ
7.花穂が上がってきた。腋芽を含め全部で5~6本出てきており、着袋は暫く
  お預けかな
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1.2017年5月13日、ミドル辺りの補虫嚢で、大分色合いが薄れてきた
2.2017年6月9日、アッパー寄りの嚢で間もなく完成しそうな感じ
3.2017年6月12日、左写真の嚢の完成形。殆どグリーンになってきた
4.2017年7月5日、こちらは別の腋芽に出来たミドル辺りの補虫嚢
5.こちらから四枚は今朝2017年7月18日に撮ったもので、こちらは何番
  目か判らないが腋芽に出来たロアー。一寸イマイチかな
6.こちらは別の腋芽に出来たアッパー寄りの補虫嚢
7.未だミドル辺りだろうか。僅かながらN.campanulataの特徴がありそう(・・?
8.こちらは次に成長途中のアッパー寄りの補虫嚢
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おまけ画像
鬼百合(オレンジ)とカサブランカ(白)が咲き始めました。鬼百合は4年前山に自生していたものに出来ていたムカゴを数粒貰い播種していたものです。カサブランカも4年前に球根を3個購入して植えていたもので、今年は13本に増えました。早朝にはとても良い香りが辺り一面漂っています。この花々が終わると高砂百合が咲き始めます。
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