本日は、N.×kuchingensis Sh.Kurata'vittata'です。

①自生地  :ボルネオ島クチン、マレー半島、スマトラ島、ニューギニア島など、
       1982年記載種
       自然交雑種:N.ampullaria×mirabilis var.echinostoma)
②入手時期 :2012年6月他
③入手元  :うつぼかずらの郷、JCPS殿
④成長度合 :普通
⑤栽培難度 :簡単
⑥挿し木  :我が家での挿し木実績無し
⑦嚢の大きさ:我が家でMax8cm前後
⑧雌雄   :♂、8月~10月頃

本種は1982年に倉田重雄氏らによって発見されたもので、種名は発見地の一つであるクチンの街に由来します。その後他の地域でも発見され今日に至っている様です。
本種もグリーン一色から、ピンク、真っ赤に色付くタイプ等バラエティーがあります。栽培は至って簡単ですが、アンプの性格か、我が家ではアッパーは付き難い様です。
又、我が家での成長速度は、レッド>ビッタータ>グリーンって感じです。日照十分で育てるとがっちりとした体になり、良く着袋してくれる様に感じます。唯、夏場は鉢が直ぐ乾燥するので、うっかりすると用土が干からびてしまいます。特に素焼き鉢+ミズゴケ植えは要注意です。我が家でも昨年やってしまいました。水遣りをしたと思っていたところ失念していたようで、完全に干からびてしまいました。親芽はアウト、多分無理だろうと思いつつ水遣りは続けていたところ、地際から萌芽してきました。流石、N.mirabilisの血は争えません。
この個体とは別に、グリーンを入手する筈で手配したのですが、何故かvittataと間違ってしまいました。本日はその個体(NO-3)も含め紹介したいと思います。下段写真左から、

こちらの記事は最初に導入した個体(NO-1)
1.我が家に到着して約2ケ月経過した2011年10月15日に撮った補虫嚢
   で、ミドル当たりだと思う
2.2012年8月29日、1年程度経過し、やっと腋芽が成長してきた
3.2012年9月5日、腋芽の最初にできたロアーで、蓋がまさに開き始めた
  ところ
4.2012年9月27日、3の嚢で3週間程度経過した状態
5.こちらも9月27日に撮ったもので、親芽の状態。非常に育てやすいが、成
   長速度はレッドよりやや遅い感じ
イメージ 1

1.2013年7月3日、腋芽にできたロアーを撮ったもの
2.2013年7月5日、腋芽にできたロアーの口を正面から見たらこんな感じ
  で、丸い形をしているが、少々卵型かな
3.2013年7月13日、親芽にできたアッパーを撮ったもの
4.2013年7月14日、親芽にできたアッパーの口を正面から見たらこんな
  感じ。ロアーに比べ更に丸い形をしている。N.ampullariaの口とechinostoma
  の形状が上手く融合した感じで、とても魅力的だと思う。リップには多少ス
  トライプが入りアクセントとなっている
5.2014年8月25日、本種としては初めて開花した雄花。花粉袋は開く前
  は赤っぽく染まる
6.2015年1月8日、ミドルからアッパー寄りの補虫嚢
7.2016年8月30日に撮ったアッパー
8.2016年11月10日、何番目か判らなくなったが、腋芽は既に1.5m
  程度伸張し、それに着いたアッパー
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こちらの記事は復活した個体(NO-2)
1.我が家に到着した当日、2012年6月30日の様子。根洗い状態でミズゴ
  ケに包まれビニール袋に入っていたので、早速素焼鉢にミズゴケで植え付け
  をした所
2.2012年8月28日、入手して2ケ月程度経過した株。結構しっかりとし
  てきた感じで、葉数も増えボチボチ着袋してくれている
3.2012年11月19日、従来よりも大きめの葉が展開してきた
4.2013年1月9日、大分おおきくなってきたので、棚置きから吊鉢仕様に
  変更した。気温が低くなっているが結構着袋してくれる。低温にもある程度
  耐性がある様に感じる
5.2013年6月4日に撮った草姿全体。遮光せずバンバン陽に当てている
  ので、葉が赤くなり見た目にはあまり美しくないが、健康そのもの
イメージ 3

1.2013年8月26日、がっちりとして中々良い感じで、補虫嚢の付きもと
  ても良い状態
2.2014年8月27日、何んと水やりを失念してしまい、親芽は枯死してし
  まった。まず復活は無理とあきらめてはいたが、一寸諦めきれず暫らく潅水
  していたら脇芽が発生してきた。強健なN.mirabilisの性格?
3.こちらも同日の8月27日に撮ったもので、枯死した親芽を散髪した様子で、
  元気な芽が二芽発生してきている
4.こちらは2014年10月27日に撮ったもの。少しずつ大きくなり着袋も
  始まったので、一寸安心のレベルになったかと思う
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1.2012年6月30日、入手時に既に着袋していたものをアップ。襟の構造
  は未だ本種本来の形ではない様だ
2.入手して2ケ月程度経過した2012年9月3日、何となく本種の雰囲気が
  出てきた模様
3.2012年12月3日、襟の部分がエキノストマに少し似ているかな
4.2013年1月9日、気温が低下してきているので、嚢の大きさは心持小さ
  くなっている様に思うが、寒さも何のその、しっかりと着袋してくれている
5.2013年6月4日に撮ったもので、嚢がやや細長くなってきている様に思
  う
6.2013年10月5日に撮ったもの
7.2013年12月8日、良く着袋している。この種も結構低温に強い様で、
  冬場最低温度15度程度でも、小さいながら着袋してくれる
8.2014年10月27日に撮ったもので、親芽が枯れ脇芽が発生したロゼッ
  ト葉についたロアー。この頃は色合いも薄い
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こちらの記事は間違って手配した個体(NO-3)
1.2013年10月22日、入手した当日に撮ったもの。グリーンを手配した
  筈だったが、ピッタータだったよ~\(◎o◎)/! まっ、良いか
2.早速素焼き鉢にミズゴケで植付けた状態
3.2014年8月31日、地際から腋芽が発生してきた様子
4.こちらから四枚は2016年1月7日に撮ったもの。今朝写真を撮る時に枯
  れ葉が邪魔だったので、パチンと切ったら何と主茎をカットしてしまったで
  はないか。(´;ω;`)ウッ… この時期の主茎カットは非常に拙いが、切っ
  てしまった以上は挿し木にするしかない。気温が足りないので果たして発根
  してくれるか心配
5.こちらはカットした部分の茎。とても細いので枯れ葉と間違ってしまった。
  時間の無い時に世話するものではないな。このまま水に漬けて置き、夜に茎
  をカットし直して挿し穂にしよう→真冬の挿し木だったせいか結局は挿し穂
  は枯れてしまったよ~( ;∀;)
6.カットした主茎の上部。せっかく茎も太くなり充実してきた矢先だったのに
7.一応小さいながら腋芽は残ったので、仕立て直しとしよう→今現在腋芽はボ
  チボチ生長、着袋してくれているε-(´∀`*)ホッ
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1.2014年1月19日、ボチボチ着袋し始めた。しっかりと活着してくれた
  模様
2.2014年3月29日、斑模様がくっきりとしてきた感じ
3.2014年8月22日、徐々に嚢も大きくなってきている雰囲気
4.2015年7月29日、次の脇芽にできたロアー。色はめっちゃショボイね
5.2015年11月16日、口部がいよいよ丸くなってきた
6.こちらから三枚は2016年1月7日に撮ったもので、こちらの嚢はドジっ
  てカットしてしまった主茎に付いている物で左写真の嚢のその後。大分くた
  びれてきた
7.こちらも主茎に出来た開いたばかりの嚢
8.こちらは腋芽に出来た開いたばかりの嚢
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こちらの記事はNO-2及びNO-3個体のその後の着袋状況
1.こちらから四枚はNO-3個体に出来た嚢で、こちらは2016年6月30日に
  撮ったロアー
2.こちらから三枚は2016年8月30日に撮ったもので、こちらもNO-3個体
  に出来た一つ前のロアー
3.こちらは最新のロアーだが、ややスレンダー気味になってきたみたい
4.次に生長途中のロアー
5.こちらから三枚はNO-2個体に出来た嚢で、こちらは2016年9月8日、正
  面から撮ったロアーだが、めっちゃスレンダーな感じ
6.こちらから二枚は2017年1月9日に撮ったもので、出来たばかりのロア
  ー。僅かに襟にストライプが入る
7.こちらも別の腋芽に出来たロアー
8.こちらは今朝2017年2月13日に撮ったもので、NO-2個体に出来たロア
  ー。この個体は口部があまり丸くならないが、何れ化けるのだろうか
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