本日は、N.trichocarpa Miq.です。

①自然交雑種:N.ampullaria×gracilis、インドネシアの島々(マレー半島、
       ボルネオ、シンガポール、スマトラ等、1858年記載種
②入手時期 :2011年8月
③入手元  :うつぼかずらの郷殿
④成長度合 :普通
⑤栽培難度 :簡単
⑥挿し木  :水挿し発根が容易
⑦嚢の大きさ:我が家ではMax8cm程
⑧雌雄   :♀、7月~9月頃

本種は、インドネシアの島々の低地(海抜0~300m)に自生する自然交雑種です。元々は独立種として扱われていたそうですが、現在では、N.ampullariaとN.gracilisの自生する場所に限って生育すること、その草姿、補虫嚢が種子親に非常に良く似ていること、襟の部分はN.gracilisよりやや内側へ巻き込みN.ampullariaの形質が発現されていること等を勘案した結果、原種ではなくN.ampullariaとN.gracilisの自然交配種と同定されている様です。斑点系(vittata)として入手したものです。
我家の個体は中々腋芽が発生せずに、アッパーばかりで暫くロアーを拝めてませんね~(´;ω;`)ウッ…。下段写真左から、

1.入手した2ケ月後の2011年10月2日に撮ったもので、我が家に来て初
  めて付いた少し未熟な嚢
2.2012年11月13日、生長中の蕾
3.こちらは2011年12月31日に撮ったもの。ミドル当たりの嚢で襟には
  ストライプが入る
4.2012年1月31日に撮ったもので、ミドルからややアッパー気味になっ
  てきたのか?
イメージ 1

1.2012年8月31日に撮ったミドル。既に出来て1ケ月以上経過した嚢
2.2012年9月4日に撮った草姿全体。一寸判り辛いが真中あたりの枝が本
  種のもの
3.こちらは2012年11月18日のもので、やっとアッパーらしい嚢になっ
  た。何となく雰囲気がN.pervilleiに似ている様ないない様な
4.2013年1月5日、3の嚢が出来て1ヶ月半程度経過した状態。襟のスト
  ライプが赤からくすんだ臙脂色になってきた
イメージ 2

1.2013年8月1日に撮ったアッパー。スレンダーぎみの嚢
2.2013年8月3日、やっと開花した雌花。ガク片の水滴は全て蜜、雌蕊の
  柱頭には交配用の花粉を塗布しているのでやや黄色みを帯びている
3.2013年10月14日、こちらはポッテリ型で、リップのストライプが鮮
  明で美しい
4.2014年8月3日に撮った水挿し発根の枝。既に交配、種子採取も終了し
  ていたので、この6月に水挿ししたもの
5.発根部分のアップ。一寸ボケ気味で見辛いがご容赦の程、早速ミズゴケで植
  え付けた
6.こちらは2014年8月29日に撮ったポット上げしたもので、頂芽が展開
  してきたので活着してくれた模様。あと頂芽挿しが1本あるが発根量が少な
  いので、もう暫く水挿しの状態にしようと思う
イメージ 3

1.2015年10月27日、頂芽挿しの個体もボチボチ発根してきたので、ビ
  ニールポットに鉢上げしたところ
2.2016年2月12日、温室の天井付近に出来たアッパー。ここのところ腋
  芽が発生しておらず、上へ上へと伸びておりアッパーも中々撮れない
3.2016年9月20日、久しぶりに開花した雌花。本種は特に蜜の噴出が多
  くガク片の水滴は全て蜜で、舐めるとほんのりと甘いよ~(*^^)v
4.こちらから二枚は今朝2016年11月28日に撮ったもので、左写真の雌
  花に交配したもので、大分鞘が大きくなってきた。今回は小型の品種育種を
  目指しているが、果たして無事に結実してくれているだろうか。無事に結実
  していたら年末辺りには採取できそう。(*'▽')
5.こちらは挿し木苗に出来たもので、既にミドルからアッパー寄りの嚢になっ
  ている
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