本日は、N.viking var boatform ×sib(Large Red系×Red系)の交配‐その4について
紹介します。

①交配番号 :NO.21
②交配親  :N.viking var boatform sib(Large Red系)[♀]×
       viking var boatform sib(Red系)[♂]
③交配日  :2013年9月13日
④採取日  :2013年12月4日
⑤播種日  :2013年12月4日
⑥発芽確認日:2014年2月28日

N.vikingのsib-crossは4種類実施し、苗が育っているのが3種類と、今回の記事で取り上げた本種になります。夜温が15℃程度と低い時期での播種でしたので、発芽までにやや時間がかかりましたが、何んとか無事に発芽しました。本葉も出てきた一昨年5月に連結ポットに植替えしました。少しずつですが成長していました。が、一昨年の9月中旬にそのアクシデントは発生しました。セルトレイをプラッチックケースに入れて育てているのですが、他のケースと間違って強光線に当ててしまい大半の個体がやけど状態で潰えてしまったのです。( ノД`)シクシク… 何とか少量残ってくれましたので、大切に育てていきたいと思っていたのですが・・・・。
何れもぷりんさんが作出されたboatform同士のsib-crossを再度掛け合わせたものです。この種子親はとても赤みが濃く、大柄な嚢と何と言ってもその形がノアの方舟宜しく中々良い感じです。一方花粉親もとても発色が良い個体ですが、嚢の形はやや長面です。しかし、我が家のN.vikingの中では一番成長が良く腋芽の発生も抜群、それに着袋率がとても高く、鈴なり状態は存分にその醍醐味を味わえる個体です。この両種を交配してみましたが、そのコンセプトは、やはり色濃く大きめで良い形の嚢が鈴なりに付くという、これ以上ないわがままな期待なのですが・・・・。果たしてどんな子に育ってくれるでしょうかね。唯、今現在殆どコンセプト外れ状態です。というのも里子に出て貰ったのは良いのですが、他のsib-cross苗と勘違いしていたのか、何時の間にか我が家に残す個体がなくなっていました。( ノД`)シクシク… それ故・・・・。
とあきらめていたのですが、昨年の8月にビニールポットからブラ鉢に2株鉢増ししていたのを完全に失念していました。そして今年の7月に実生苗の整理をしていましたら、何とこの2鉢がひょっこりと表れたのです。(ΦωΦ)フフフ…lucky。てな訳であまり良い感じの個体ではなさそうですが、何とか2鉢維持することができているのが現状です。!(^^)!下段写真左から、

1.種子親のラージレッド系、丸々とした大きな赤い嚢がとても魅力的な個体
2.花粉親のレッド系、やや面長の嚢だが、色合良く着袋率も高い個体
3.2013年12月4日、蒴果が裂開し充実した沢山の種子が採取できた
4.2014年4月18日、発芽までに結構時間を要したが、大分出そろってき
  た様子。一部の個体では既に本葉も展開し始めた
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1.2014年5月8日、一寸見辛いが本葉が展開し始めたので、連結ポットへ
  植替えをした。従来は本葉が4枚前後出来た時点で植替えをしていたが、こ
  の頃から早めに植替えしている。これ位の大きさだと、発根し始めた頃か伸
  びても1~2mm程度なので、ミズゴケに乗せる感覚で良く、植替えが楽で
  その後の成長も良い様に感じる
2.植替え後約2ヶ月程経過した2014年7月7日に撮ったもの。個体により
  生育の違いはあるものの、一応皆さん無事な様子
3.2014年8月4日に撮ったもの。発芽して5ヶ月少々経過したが、植物体
  の直径は2cm前後。少し生育が遅い気もするが、まあこんなものかと自身
  勝手に納得、うんうん!(笑)
4.少しアップして撮ったもの。実生苗はいつ見ても楽しい。又、徐々に成長し
  ていく過程をつぶさに観察していると、ネペンの進化を垣間見ることができ
  る。本葉が出来始め暫らくは嚢が葉身と一体化しており、嚢は葉の一部だと
  実感する。徐々に成長していくと、嚢は葉身から少しずつ離れ蔓が形成され
  ていく。その後はご存じの通りあの独特な風貌へと変身する。うぅ~ん自然
  の驚異?
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1.2014年9月7日、大なり小なりはあるものの、すべての固体が順調に生
  長している。唯、この後誤って強光線に当ててしまい、殆どの実生が潰えて
  しまった。残った苗も悲惨なもので、大やけど状態で復旧の見込みは無いと
  思われた
2.2015年4月13日、アクシデントから7か月程経過したもので、辛うじ
  て生き残った株をビニールポットへ植付けた状態。調子は全くもって良くな
  いぞ~。・°°・(((p(≧□≦)q)))・°°・。
3.こちらから四枚は2015年8月21日に撮ったもの。こちらは数株残った
  内の1固体で、何とか此処まで辿り着いた。これくらいの大きさになれば無
  事に育ってくれそう
4.補虫嚢をアップしたもの。最新の嚢で漸く濃いめの色が載ってきた。これか
  ら一嚢ごとに色合いが増してくれるだろう。果たしてどれ位の色合いになっ
  てくれるか楽しみ
5.こちらは別の個体。これも何とか無事に生長してくれているようで一安心
6.この個体の嚢は色がやや薄めだが、何れ真っ赤に染まってくれるだろう
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1.2015年8月30日、ビニールポット植えの苗を4号ブラ鉢に鉢増しした
  様子。最初に植替えた苗でNO-1として管理する
2.2016年7月11日、NO-1個体のその後。ブラ鉢に植替えしたのを失念し
  ており、本交配種の実生苗は全て里子に出たと思っていたが、ひょっこりと
  表れた(⌒▽⌒)アハハ!。戸外で直射バンバンなので一寸葉焼けぎみ
3.こちらから三枚は今朝2016年9月2日に撮ったもので、NO-1個体のその
  後。本種はこの時期が一番調子良く、ボチボチ着袋してくれるが、一向に腋
  芽が発生しない
4.こちらはNO-1個体の最新の補虫嚢と一つ前の補虫嚢。ん~、色合い形ともイ
  マイチだが、今後化けてくれるだろうか
5.こちらは左写真のものを、一寸だけアングルを変えて撮ったもの
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1.2015年8月30日、ビニールポット植えの苗を4号ブラ鉢に鉢増しした
  様子。二番目に植替えた苗でNO-2として管理する。こちらは葉がやや幅広で
  一寸カールするきらいがある
2.2016年7月11日、NO-2個体のその後。こちらも戸外栽培なので葉は一
  寸焼け気味だが特に問題は無い
3.こちらから三枚は今朝2016年9月2日に撮ったもので、NO-2個体のその
  後
4.こちらは最新の出来たて補虫嚢。色合いが一寸薄いが、時間と共にやや色付
  いてくると思う
5.こちらは左写真の最新の嚢と、一つ前にできた補虫嚢。この個体も色合いや
  形には一寸不満(# ゚Д゚)
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