本日は、N.philippinensisです。

①自生地  :フィリピンのBusuanga島、Coron島、Palawan諸島など、
       1908年記載種
②入手時期 :2011年6月
③入手元  :うつぼかずらの郷殿
④成長度合 :やや早い
⑤栽培難度 :簡単、高温に強い
⑥挿し木  :我が家での挿し木実績無し
⑦嚢の大きさ:我が家では12cm程度
⑧雌雄   :♂、9~10月頃

本種の草姿は、N.surigaoensisやN.merrilliataなどと同様細葉系です。補虫嚢の大きさと比較すると、蔓は非常に細く茎もスマートに伸びて成長する感じです。細い蔓は赤く色付く事が多い様です。樹勢は比較的強く成長は普通~やや早い様です。補虫嚢の色合いは目の覚めるようなグリーン一色となり、別の意味での美しさがある様に思います。
翼は殆ど発達せず申し訳程度に付きます。夏の暑さにも平気ですので、強健種で育てやすい品種といえるでしょう。本種は赤く色付くタイプ、赤い斑模様が顕著に入るタイプ等が存在する様です。唯、フィリピン産で種が同定されていない品種だと思われますので、これからまだまだ色々と出てくるのでしょうかね。下段写真左から、

1.入手して5ケ月強経過した2011年11月29日に撮ったミドル辺りの嚢
  でグリーン一色
2.入手して1年弱の2012年5月27日、既に腋芽が成長してきた。ミドル
  と腋芽、腋芽は赤く染まる事が多い
3.2012年6月27日に撮ったもので、腋芽にできたロアー。ロアーはやや
  赤く色付くが、やがて消えてしまう
4.2012年7月2日、腋芽とロアーとミドルのショット
イメージ 1

1.こちらも2012年7月2日に撮ったもので、ミドル三兄弟。一点の曇りも
  ないミドル
2.2012年8月29日、腋芽も随分成長してきた。葉の大きさ等植物体ので
  かさは既に親株を凌駕している。葉身の長さは蔓を含めず30cm近くある
3.2012年10月7日、こちらは60cm程度伸長した親芽に出来た嚢、ほ
  ぼアッパーだと思う
4.2012年12月5日に撮った、腋芽に出来たロアー、蔓が横に付き始めた
  感じ
5.2013年2月24日に撮ったロアー。少しずつ色が抜けてきたので、ボチ
  ボチミドルへ移行かも
イメージ 2

1.2013年7月14日、ミドル~アッパー気味の嚢で、開いたばかりのもの
2.2013年7月22日、こちらも開きたてのもので、やや赤みが射した嚢
3.2013年9月2日、この透き通った様な緑一色も美しい
4.2013年9月30日、やっと開花した雄花
5.2014年5月4日、こちらはアッパー
6.2014年9月6日に撮ったアッパー
7.こちらも同9月6日に撮ったもので、腋芽をアップ。左下の鉢が本個体で、
  基部に小さく出ているのが3番目の腋芽。奥に見える赤い茎の腋芽は別種の
  もので、真ん中寄り手前の腋芽が本種の2番目に出来たもの
イメージ 3

1.こちらも同9月6日に撮ったもので、下部の小さい腋芽をアップしたものだ
  が、果たして生長するだろうか
2.2014年10月7日に撮ったアッパー
3.2015年1月17日、腋芽の最初の方に出来たロアー
4.2015年3月8日、こちらも腋芽に出来たロアーで、開いたばかりのもの
5.こちらから二枚は2015年4月8日に撮ったもので、こちらはアッパー。
  クリーム色っぽい感じだが、めっちゃショボイ
6.こちらは茎の途中から発生した腋芽。徐々に大きくなっているが、下部に出
  てきた腋芽は思った通り潰えた。残骸が残っているが見えるだろうか
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1.2016年6月28日に撮ったもので、右の生長途中の補虫嚢が本種のもの
  左側の生長途中の嚢はN.Surigaoensis
2.2016年7月1日、左写真の嚢のその後。蓋が開き始めた様子
3.2016年7月4日、左写真の嚢が完成した様子だが、一寸歪な感じだね~
4.2016年7月26日、最新の補虫嚢。一寸透き通った様なグリーン一色が
  とても美しい
5.こちらから二枚は今朝2016年8月18日に撮ったもので、こちらは左写
  真の嚢のその後。本種は出来たてこそ美しいが、暫くすると見られたもんじ
  ゃない(ΦωΦ)フフフ…
6.こちらは生長途中の補虫嚢
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