本日は、N.campanulata Sh.Kurata(NO-2)です。

①自生地  :ボルネオ島、1973年記載種
②入手時期 :2014年2月
③入手元  :jips殿
④成長度合 :遅い
⑤栽培難度 :普通
⑥挿し木  :我が家での実績無し
⑦嚢の大きさ:我が家でMax7cm前後
⑧雌雄   :♂、2~3月頃

本種はボルネオ島のサラワク等標高300~500m辺りの石灰岩で出来た垂直な崖に自生する低地性小型のネペンテスです。そもそもは、1957年にA.J.G.'Doc' Kostermans(Andre Joseph Guillaume Henri Kostermans)氏が、ボルネオ島東カリマンタンのILAS Bungaan山で発見したそうですが、森林火災によって絶滅したと考えられていました。その後の調査で、1997年にムル国立公園で再発見された様です。種小名は、(鐘状の、つぼ冠のある)と云う意味で、釣鐘状のピッチャーに由来します。
N.campanulataは4年半程前に一度手がけましたが、栽培技術拙き故か敢え無く潰えてしまいました。前回はプラ鉢+砂利系混合用土に植付けたのですが、ずっと不調で枯らしてしまいましたので、この個体は素焼鉢+ミズゴケ植えでトライしています。今の所は機嫌よく成長してくれている様に思います。唯、昨夏は涼しかったので大丈夫だったのかもしれないと思っていたのですが、今夏は想像以上の猛暑にも拘わらず、今のところ問題なく生長してくれます。元来暑さ寒さにも結構強い品種なのでしょうかね。
何とか無事に大きくなって欲しいものですが、導入して2年半経過しても遅々として生長してくれません。ρ(・ω・、) 唯、今年の2月に開花、最近になって地際から腋芽が発生してきました。!(^^)!。花穂は少なく花粉も非常に少ない状態でした。一応交配してみたのですが、敢え無く潰えました。( ノД`)シクシク… 下段写真左から、

1.入手時の2014年2月7日に撮ったもので、根洗い状態の苗。とても根張
  りが良い状態で、根先も薄っすらと透けて見えるので、とてもしっかりとし
  た元気な苗だと思う
2.前回はプラ鉢+砂利系用土で失敗したので、今回は素焼鉢+ミズゴケで挑戦
  してみた。水はけ良く管理し、しっかりと育て上げたいものだ
3.2014年4月3日、入手時より葉数が少し減ったが、無事に活着してくれ
  たようで、先ずは一安心といったところか
4.こちらも同4月3日に撮ったもので、我が家初の補虫嚢をアップしたもので
  なるほど、めっちゃ小さいが釣鐘状かな?
5.2014年6月3日に撮った草姿全体。入手して4ケ月程度だが、殆ど大き
  さは変わらず。何とか順調に成長してくれている様ではある
6.これも同日の6月3日撮ったもので、補虫嚢をアップしたもの。めっちゃ小
  さいが、確実に着袋してくれている。本種の栽培は本来、平鉢の方が良い様
  である。他の種と違って、地中にランナーもどき?を伸ばし不定芽を発生さ
  せる独特な形態だそうで、是非この目でその実態を観察したいものである
イメージ 1

1.2014年6月27日に撮った補虫嚢のアップ。本種の嚢はめっちゃ小さい
  が、独特な雰囲気がある
2.2014年8月7日、冷夏の影響かここまでは何んとか順調に育ってくれて
  いる
3.2014年8月16日、この嚢でおおよそ3cm程度しかない
4.2014年10月30日、冷夏だった影響か、殆どダメージを受けずに夏越
  し出来た感じ
5.2014年12月1日に撮った株姿。入手して約10ヶ月程度経過したが中
  々大きくなってくれない品種なのか、それとも腕が悪いのか。多分後者の方
  だと思うが・・・・
6.こちらも同12月1日に撮った開いたばかりの最新の補虫嚢
イメージ 2

1.2015年3月14日に撮った草姿。生長は遅々としているがそれなりに着
  袋はしてくれる感じ
2.2015年5月14日に撮ったもの。概ね葉身の展開は1枚/月程度
3.2015年6月23日に撮った草姿
4.2015年8月12日に撮ったもの。心なしか新しい葉身が大きくなってき
  たように思うが、ただ単に気のせいだろうか。(@^▽^@) 
5.2015年12月7日、何と花序が見えてきた。本種はとても開花し易い品
  種だが、こんなに早いとは。蕾の丸さから雄花の様な(・・?
6.こちらから二枚は2016年2月22日に撮ったもので、こちらは株姿。開
  花してきたので状態は良くない
7.花序をアップ。やはり雄花だった。間もなく花粉袋が破裂して花粉が出て切
  ると思う。N.Mixtaの雌花も丁度開花し始めたので、良いタイミングで交配
  出来るかもしれない
イメージ 3

1.2015年5月14日、相変わらず小さな補虫嚢。この単純な風貌、色合い
  が何か心をくすぐる
2.2015年6月7日、新しい嚢が生長している途中
3.2015年6月23日、開ききった補虫嚢。まさしくこの形は種小名通りだ
  ろうか
4.こちらから二枚は2015年8月12日に撮ったもので、一つ前に出来た補
  虫嚢
5.こちらは最新の補虫嚢。一寸見辛いのはご勘弁のほど。本種は小型ながらも
  蓋の裏から沢山の蜜を噴出する
6.2015年9月25日、良い感じの補虫嚢が出来た。この一寸半透明な感じ
  の色合い、質感が何とも言えない
イメージ 4

1.2016年5月28日、本種は中々大きくならない。何時になったら徒長す
  るのだろうか
2.2016年7月1日、葉身の展開は1枚/1ヶ月程度だろうか
3.こちらから二枚は今朝2016年8月10日に撮ったもので、こちらは株姿
  あまり変化はないかな
4.何と\(◎o◎)/! 、何時の間にか地際から腋芽が発生していた。本種の腋
  芽はとても特徴的だそうで、地中にランナーもどきを伸ばして芽が出てくる
  のだとか。この状態から見ると一般種と変わり無い様であるが・・・・
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1.2016年5月28日、何か透き通ったようなグリーンが中々良い感じ。蓋
  の基部から密が滴っているね~
2.2016年6月17日、もう少ししたら蓋が開いて完成しそう。何となく面
  長な感じになってきた様な(・・?
3.2016年7月1日、一寸大きめの嚢が完成した。と言っても7cm程度だ
  が(*^^)v
4.2016年7月30日、次の嚢が膨らんできた様子
5.こちらは今朝2016年8月10日に撮ったもので、左写真の嚢が完成した
  様子
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