本日は、N.rowaniaeです。

①自生地  :オーストラリアの固有種で、ヨーク岬半島、クイーンズランド、
       サマーセット等、1897年記載種
②入手時期 :2011年11月
③入手元  :大谷園芸殿
④成長度合 :やや遅い
⑤栽培難度 :簡単
⑥挿し木  :我が家での挿し木実績無し
⑦嚢の大きさ:我が家でMax10cm前後
⑧雌雄   :?、我が家での開花実績無し

本種の発見は1881年と古い様ですが、1897年記載当時はN.mirabilisとして分類されていた品種だそうです。その後の調査の結果、N.mirabilisとは葉身の形態、蔓の付き方、翼、葉の質感等の特長が異なることから、2005年にN.rowanae(N.rowaniae)として種に昇格した様です。確かに葉の縁は鋸状になっており、良く似ていると思います。栽培はN.mirabilis同様簡単だと思いますが、いかんせん中々大きくなってくれません。入手時から小苗でしたが、4年8ヶ月程度経過した今日でも成長が緩慢です。唯、最近になって漸く本種の生長度合いに近づきつつある様に思います。最近展開し始めた葉がやっと30cmを超えてきました。
本種は特に高温を好むようで、我が家では着袋させるには冬場最低18℃程度必要です。生長も高温が必要でしょう。自生地では結構大きくなる品種の様ですが、我が家ではどれだけ大きくすることができるでしょうか。これから更に気温が上昇してきますので、今秋辺りまで順調に成長して欲しいですね。下段写真左から、

1.入手した当日、2011年11月17日に撮った草姿全体。全体が淡緑色で
  柔らかく優しいイメージの苗。葉身もとても柔らかい。
  葉縁は鋸状でN.mirabilisと酷似する
2.2012年8月14日、大きさはさほど変わらないが、夏場の高温期に限っ
  ては兎に角嚢付きは抜群
3.2013年12月15日、成長が芳しくないので、根詰まりの可能性も考え
  植え替えることにした。根鉢を外した状態を撮ったもので、この系統は根張
  りが良い。根の量や状態を確認しつつ鉢の大きさを決め植付ける様にしてい
  る
4.二回り程大きな鉢に、砂利系混合用土で植付けた状態
5.2014年7月18日に撮ったもの。植替えしたら少しは成長度合いが増す
  のではと思っていたが、大きさはさほど変わらない。もう少し長い目で見て
  みよう。根張りが良いので有機質肥料を少量与えてみようかな?
6.こちらは2015年5月11日に撮ったもので、株元から小さな脇芽が発生
  してきた様子
7.こちらも同5月11日に撮ったもので草姿全体。植替えしても一向に大きく
  なってくれない。ただ、本種の成長はこれからの時期なので、期待すること
  にしよう
8.2015年12月11日に撮ったもの。5月に発生した腋芽だが、全然生長
  する雰囲気はなかった。唯、ここにきて漸く葉身を展開し始め着袋も始まっ
  た様だ。今後気温が低下する一方なので、これからの生長は一寸期待できな
  いかも(´;ω;`)ウゥゥ
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1.2012年1月29日に撮った補虫嚢。結構寒さには強いが、着袋させるに
  は最低18~20℃程度欲しいところ。この頃は夜温15℃程度になるが珍
  しく小さいながら着袋した
2.2012年6月8日、徐々に色合が良くなってきたところ
3.2013年7月26日、上体の置き差はあまり変わらないが、嚢は少しずつ
  大きくなってきている。色合も結構良くなってきた
4.2013年11月24日に撮ったもの
5.2014年7月18日に撮ったもの。もう少し大きくなってくれても良さそ
  うなものだが・・・・
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1.2014年8月13日、本種が一番輝く時期
2.2014年9月8日、生長中の嚢。ぽっちゃりとした感じ
3.2014年9月12日、左の嚢が生長して蓋が開いた状態。本種本来の雰囲
  気が垣間見える?
4.2014年10月23日、本種の生長シーズンもボチボチ終わり、半年間の
  冬眠時期に入る
5.こちらから3枚は2015年5月11日に撮ったもの。暖かくなりやっと着
  袋し始めた。今シーズン最初の嚢は小さくてめっちゃショボイ
6.こちらはやや大きくなってきたが、蓋が一寸奇形
7.左奥の嚢も一寸蓋が短くて奇形。一気に4つ嚢が付いたが、これからは通常
  通り1つ1つまともな嚢をつけてくれる筈
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1.2015年5月18日、暖かくなってきたので徐々に嚢が付き始めた。嚢三
  兄弟
2.2015年7月19日、リップの色合いが茶色っぽく見える
3.こちらは2015年9月2日に撮った補虫嚢
4.2015年9月15日、出来て間もない補虫嚢
5.2015年10月28日、左写真の嚢りその後。掌に取ってみたが、概ねこ
  れ位の嚢。未だ未だ大きくなる種だが、中々大きくなってくれない
6.2015年11月26日、こちらはやや赤味が増した感じ
7.こちらも同11月26日に撮った別の補虫嚢
8.2015年12月11日に撮った最新の補虫嚢。気温も大分低下してきたせ
  いか、大きさ色合い共にショボくなってきた。多分今シーズンはこれで着袋
  終了か。来春まで気長に待つこととしよう
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1.こちらから二枚は2015年12月21日に撮ったもので、こちらは脇芽の
  最初に出来た超オチビちゃん
2.こちらは腋芽の二番目に出来たロアー。未だ殆ど特徴はない
3.2016年6月13日、二つ前に出来たロアーで、やや色合いが載ってきた
  感じ
4.こちらから五枚は今朝2016年7月2日に撮ったもので、こちらは一つ前
  に出来たロアー。濃い色合いになった
5.こちらは最新のロアー。徐々に大きくなってきており、本種の特徴が大分出
  てきた模様
6.こちらは最初に発生した大きい方の腋芽に出来つつある嚢
7.こちらは後から発生した小さい方の腋芽に出来つつある嚢
8.現在の株姿。今の主茎は大分力尽きそうな感じになってきた。ボチボチお迎
  えかな(・・? 今であればカットして挿し穂として使えるかも(^▽^)/ 最新
  の葉身はやっと30cmを超えてきた。本種はデカくなる品種なので、やっ
  と本来の生長になってくるのか、今秋辺りまでにどれだけ大きくなるかな?
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