本日は、N.gracilis 'Bau Black'です。

①自生地  :マレー半島、ボルネオ島、スマトラ島、スラウェシ島、
       1839年記載種
②入手時期 :2012年11月
③入手元  :JCPS殿
④成長度合 :早い
⑤栽培難度 :普通
⑥挿し木  :我が家での実績無し
⑦嚢の大きさ:我が家でMax7cm前後
⑧雌雄   :?、我が家での開花実績無し

N.gracilisも自生地は広範で、東南アジアの至る場所に自生しており、とてもバラエティーに富む様です。本日アップしたBau Blackはボルネオ島サラワク州クチン近郊のバウ地区に自生しているバラエティーの一品種で、非常に濃い色彩で黒に近いdarkbrownの個体になります。草姿は他のN.gracilisと比べるとやや細く華奢です。
入手して3年7ケ月程経過しましたが、入手して暫くの間は腋芽が複数発生し順調に育っていました。しかし昨春以降愚図りだし、残念ながら腋芽は全て枯れてしまいました。それに主茎も勢いがなく、挿し木を目論んでいたのですが頓挫してしまいました。(´;ω;`)ウゥゥ 
今年の2月、あまりにも調子が悪いので根鉢を確認しましたら殆どスカスカになっていました。( ノД`)シクシク… この状態だと植替えもままならない状況でしたので、所々スカスカの場所に優しく新しいミズゴケを詰め込むことにしました。ミズゴケ植えの場合、特に素焼き鉢の場合は、根が鉢に張り付いてしまい中々上手い具合に根鉢を抜
くことが出来ませんのでこの方法を良く実施します。これですと根痛みも少なくて済むので安心です。半年から1年後に別の個所にミズゴケを充填する様にしています。
最近になって漸く調子を取り戻してきつつある様で、地際から腋芽が発生し生長してきました。その腋芽も7~8cm程度まで伸長していますので、今週末には主茎をカットし挿し木にトライしようと思います。
本種はN.gracilisの中でも小型ですが、非常に個性があり存在感のある一品種ではないかと思います。ちっちゃな補虫嚢ですが、その色合いからして遠目からもとても良く目立ちます。早く沢山増やして分譲しなければ(⌒∇⌒) 下段写真左から、

1.入手当日の2012年11月4日、開梱した状態。根洗いの苗でミズゴケに
  包まれていた
2.翌日の2013年11月5日、素焼鉢ラにミズゴケで植付けした状態
3.2013年2月16日、直射ガンガンで育てているため葉色がめっちゃ濃い
  が、順調に生育中って感じ
4.2013年5月27日、補虫嚢もボチボチ付いてきた
5.2013年7月6日、大分伸長してきた。葉色と嚢の色合が中々良い塩梅
6.2013年10月26日に撮ったもの。差楽茎が伸びているが、株元に腋芽
  が発生し賑やかになってきた感じ
イメージ 1

1.入手して3ケ月少々経過した2013年2月13日、初めて補虫嚢を付けた
  真中の豆粒位の嚢が本種のもの
2.2013年3月9日、やや色付いてきた感じだが、本来の色とは段違い
3.2013年5月24日、随分濃い色合いになってきた
4.2013年6月26日、ほぼ本種本来の色になったと思う
5.2013年10月26日に撮ったもので、この嚢はやや細長いイメージ
6.これも同日の10月26日に撮ったもので、陽の光が当たらないと更に色濃
  く見える。中々渋い色合いで良い感じ
イメージ 2

1.2013年7月9日、株元からではなく、茎の途中から第一番目の腋芽が発
  生した様子
2.2013年9月4日、徐々に腋芽が成長し嚢をポコポコと付けだした
3.2013年10月26日に撮った第一番目の腋芽で、濃いめの嚢が付いてき
  た
4.これも同日の10月26日に撮ったもので、、第二番目の腋芽が何時の間に
  か発生していた
5.これも同日のもので、二番目の腋芽の反対側に第三番目の腋芽まで発生した
  このまま順調に育ってくれたら、ブッシュ状になってくれるかもしれない。
  少し期待しよう
6.2014年1月26日、N.gracilisにしては他の種よりも低温に強く、夜間
  最低15℃程度でも日中陽に浴びているせいか、しっかりと着袋してくれる
  様子
7.2014年9月19日、成長中の未開の嚢。色合いが何んともいえない良い
  感じ
8.こちらは2014年11月23日に撮ったもので、腋芽が成長した枝に出来
  た嚢。色合いがやや薄め
イメージ 3

1.2015年9月25日に撮ったもので、結構細長くなった嚢
2.こちらから四枚は2015年12月16日に撮ったもので、こちらは最新の
  補虫嚢
3.こちらは左写真の嚢を逆アングルから撮ったもの。左側面に比べこの右側面
  の方が色合いがとても濃い。この様な現象は他の品種でも時々発生する
4.現在生長中の補虫嚢
5.こちらは一つ前に出来た補虫嚢。右側に写っている茎が本種のもの
イメージ 4

1.2016年6月7日、漸く腋芽が発生しそれに出来たロアー
2.2016年6月10日、左写真の補虫嚢を別のアングルから撮ったもので、
  左に見える茎が本種の腋芽
3.こちらから四枚は今朝2016年6月20日に撮ったもので、こちらは左写
  真のその後の様子。大して変化はないが、隣に居座っている嚢は完成した様
  で、 N.hookeriana Redだが全然赤くないね(^▽^)/
4.こちらは腋芽の最初に出来た超ロアー
5.主茎に出来た嚢だがめっちゃショボイ
6.こちらも主茎に出来た嚢。奥側左斜め上に伸びているのが本種の茎
7.現在の主茎の様子。やっと50cm程度まで伸長してきたので、この週末に
  挿し木を予定しよう
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