本日は、N.×kuchingensis 'Red'です。

①自然交雑種:N.ampullaria×mirabilis、自生地:ボルネオ島クチン、マレー半島、
       スマトラ島、ニューギニア島など、1982年記載種
②入手時期 :2011年11月
③入手元  :リベラルファーム(ぷりんさん)殿
④成長度合 :とても早い
⑤栽培難度 :超簡単
⑥挿し木  :水挿し発根可
⑦嚢の大きさ:我が家ではMax10cm程
⑧雌雄   :♂、7月~11月頃

本種もいくつかのフォームがある様で、他に一般的なグリーンタイプとビッタータタイプ、襟の周りが赤く色付くタイプ等です。本日の個体はレッドタイプです。このタイプは他のフォームに比べて非常に成長速度が早い様です。我が家には本種とグリーン、ビッタータがありますが、このレッドがダントツで、開花も早いようです。
又、草勢が強く花粉の量もとても多く雌株からのラブコールにはほぼ確実に応えてくれている様です。笑   
ロアーからミドル迄はとても嚢着きが良いのですが、種子親に似てなのかアッパーはやや着きが悪くなる様です。嚢の色は明るいレッドで、襟のグリーンとのコントラストが何とも良い感じです。アッパーはご多分にもれずほぼグリーンですが、蓋のエッヂ部と襟元の周囲にやや赤味が載る雰囲気でしょうか。何れにせよ非常に育て易い品種ですので、初心者の方にもお薦めです。下段写真左から、

1.2011年11月9日、入手当日に撮ったもので、未だ嚢は着いていない状
  態。がっちりとした立派な苗
2.2012年1月26日、約2ヵ月半経過した草姿。やっと着袋した。次の蕾
  も膨らんできている
3.こちらは2012年6月12日に撮ったもので、既に徒長が始まった感じ
4.こちらも同じく6月12日に撮ったもので、ロアーが結構付くので、見応え
  十分だと思うイメージ 2

1.2012年1月26日に撮ったロアー。一寸画像が暗いが、明るいはっきり
  とした色合い
2.2012年4月24日、今まさに開きかけたばかりの嚢。目にも鮮やかな色
  合いで、時折微かな斑点が入る
3.こちらは2012年9月5日の草姿全体。既に徒長しており、この時点で4
  0cm位かな?もうロアーはお終い。そろそろミドルが出来る頃だと思う
4.2012年10月27日、ミドルもロアー同様良い色合いをしている。形が
  何か笑える感じだね
5.2013年2月23日、徒長枝の中間を撮ったもの。節間は15cm程度で
  既に1mを優に超えている。流石に気温が低いのと、徒長枝だからだと思う
  が、着袋しない
6.これも同2月23日に撮ったもので、頂芽付近の様子。既に温室の屋根に到
  達してしまった。未だ腋芽は出ていないが、今春にはカットしないといけな
  いだろう。カット枝はもったいないので挿し木をしよう
7.2013年4月24日、漸く腋芽が発生してきた
8.2013年7月31日、本種で始めて雄花が開花した。樹勢が強いせいか花
  粉量は他の品種に比べて随分多い。開花前の葯は真っ赤だが、袋が破れて花
  粉を噴出すると花粉の色である黄色となる。又、花粉の放出が始まるとガク
  片基部が真っ赤に色付き、このガク片からも蜜が出てくる。この頃の花粉が
  受粉に適した時期。本種を花粉親として4種類程交配種を作っているが、何
  れも生長は良い
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1.2013年7月31日、いよいよアッパーが付き始めた。先端が徐々に膨ら
  み始めた
2.2013年8月10日、間もなく開きそうになった嚢
3.2013年8月11日、思ったより早く蓋が開いた
4.2013年8月15日、日陰に出来たロアーは全然色合いが良くない様で、
  擦れた感じの色合い
5.2013年9月3日、次々と腋芽が発生(三茎)し、何れにも花序が上がっ
  てきた。一番右が親芽で既に1.5m程伸長している
6.2014年7月31日、親芽に出来たアッパー。殆どグリーンだが、蓋のエ
  ッヂ部と襟元の周囲にやや赤みが載る雰囲気
7.2014年11月21日に撮った、腋芽に出来たミドル辺りの嚢。蓋に付い
  たゴマ粒みたいなのは蟻
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1.2015年3月5日、すごく掠れた色合いの嚢
2.こちらも同3月5日に撮ったもので、別の腋芽に出来たアッパーだが、殆ど
  遜色は無い
3.2015年5月22日、既にミドル辺りの嚢。何時も綺麗なロアーを撮り忘
  れてしまう
4.2015年6月21日、大分生長してきたミドル
5.2015年か6月28日に撮ったもので、左写真のその後の様子
6.こちらから2枚は2015年8月14日に撮ったもので、こちらはめっちゃ
  ショボいミドル辺りの嚢
7.こちらはアッパーで、右の嚢は後に出来たもので殆ど色が抜けている
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1.2015年9月26日、この5月1日に誤って頂芽を折ってしまったので挿
  し木にしたもの。超簡単な品種の割には発根に随分時間がかかった
2.同9月26日に撮ったもので、左写真の根部をアップしたもの。4ヶ月以上
  かかってやっとこれ位の発根量。今年は数本挿し木して発根日数、根量など
  を確認してみようと思う
3.2015年11月8日、毎年確実に開花する。左上に写っている花序も本種
  のもの
4.こちらから三枚は今朝2016年2月25日に撮ったもので、こちらは左端
  の挿し木苗のその後。やっと小さな嚢を付け始めた
5.こちらは地際から発生した腋芽の最初の頃に出来たロアーだが一寸ショボい
6.こちらは1mほど伸長した茎に発生した腋芽に出来た嚢。何れも大分ショボ
  くなってきたので、挿し木苗を仕立て直そう
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