本日は、N.Sanyo’Red’です。

①人工交配 :N.ventricosa'redpatch'×Minami'Largeleaf'、
       1984年、岡村正治氏作出
       N.Minami'Largeleaf'(N.Oiso×Wrigleyana)
       N.Oiso(Mixta Sanguinea[northiana×maxima]×maxima superba)
       N.Wrigleyana(mirabilis×Hookeriana[ampullaria×rafflesiana])
②入手時期 :2000年
③入手元  :岡村氏
④成長度合 :比較的早い
⑤栽培難度 :比較的簡単、低温に強いが、高温、乾燥にはやや弱い
⑥挿し木  :水挿しで可能
⑦嚢の大きさ:我が家ではMax15cm前後
⑧雌雄   :♂、1月頃

本種は現在、レッドとストライプ(前回の記事はこちら)の二種が存在しますが、本日はその内のレッドです。複雑な6種混合の人工交配種ですが、N.ventricosaの血を多く引き継いでいるせいか、着袋にはストライプよりもやや湿度を要求する様です。昼間は低湿度で植物体は乾燥させ、夜間高湿度にするメリハリのある環境を整えると良いようです。又、夏場はやや暑がるようで、嚢付きは悪くなります。
又、暫く着袋しないかと思えば、気が向いた様に連続して着袋する傾向にあります。現在、最初の脇芽は挿し木用にカットし今はありませんで二番目の脇芽が1m以上になりましたので、昨年7月にカットし挿し木に、次の腋芽も60cm程成長してきました。挿し木についてですが、水挿しで発根は可能ですが、非常に時間を要しています。環境が悪いのか、はたまた挿し木方法が悪いのかわかりません。次回は鹿沼土挿しを試みてみようと思います。下段写真左から、

1.2012年6月4日、初めて本種に腋芽が発生し、最初にできた超ロアー
2.2011年11月29日に撮った親株にできた補虫嚢。この時期は特に嚢付
  きが良い
3.2012年2月11日、補虫嚢をアップしたもの
4.ややミドル当たりの嚢だろうか、模様、発色が中々良い感じ
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1.2012年7月16日、尻ずぼみになり、色合も薄れてきた感じのミドル
2.2013年6月19日、いよいよアッパーになってきた。左の嚢は微かに模
  様と色彩が残るが、右の嚢はほぼグリーン一色
3.2013年8月24日、完全にアッパーになってしまった。これだけを見る
  とN.Sanyo’Red’とは思えない
4.こちらは2013年1月17日に撮ったもので、いよいよ雄花が開花した
イメージ 2

1.2014年8月8日、一つの汚点も無いほどグリーン一色
2.2015年4月22日に撮ったものだが、随分久しぶりの撮影。二番目の脇
  芽に生長中のアッパー
3.2015年4月30日、やっと蓋が開いた様子
4.こちらから4枚は2015年5月31日に撮ったもので、これは三番目の脇
  芽に出来たばかりのロアーからミドル一寸前位の嚢かな
5.次の嚢も大分生長中
6.次の次の嚢も既に生長中。着袋するときには必ずと言っていい程一気に出来
  てくる
7.こちらは二番目の脇芽に出来たアッパー。色白美人ってところかな
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1.2015年6月3日、出来たばかりのミドル
2.2015年6月8日、左写真の嚢のその後。やや赤味が増してきた感じ
3.2015年6月27日、生長途中の嚢。尻すぼみになってきた感じがする
4.2015年7月25日、左写真の嚢のその後
5.2015年9月29日、夏場に出来る嚢は色合いも薄く一寸ショボい感じに
  なる事が多い
6.2016年1月18日、出来たてのミドル
7.こちらから二枚は今朝2016年1月25日に撮ったもので、こちらは最新
  の補虫嚢で左写真のその後。ミドル辺りの嚢かな
8.こちらは昨年の7月1日に水挿しした頂芽枝。最近になって漸く発根が始ま
  った。発根までに半年近く要したことになる。秋口に挿した方が良いのか、
  それとも水挿しではなく鹿沼土挿しの方が良いのだろうか。今後検証してい
  きたいと思う
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