本日は、N.thorelii rubra×N.Dicksonianaの交配‐その4について紹介します。

①交配番号 :NO.11
②交配親  :N.thorelii Lecomte. forma rubra[♀]×
       Dicksoniana Lindsay ex Mast.[♂]
③交配日  :2012年10月13日
④採取日  :2013年1月31日
⑤播種日  :2013年3月6日
⑥発芽確認日:2013年5月2日

種子親は八丈島の日の出花壇殿由来の品種で、植物体が全体的に赤くなるタイプです。特にロアーはとても美しくポチャポチャっとしています。それに比べアッパーはとても細長くなり色落ちしますが、襟のストライプがとても目立ち、裏蓋が真っ赤に色付く魅力的な種です。
一方花粉親は1884年にLindsay氏が作出したとされるもので、N.rafflesianaとN.veichiiとの二元交配で、N.Dyerianaの花粉親としても有名な古典品種です。唯、入手した個体は2011年のもので正真物なのか疑問なところです。どう見てもN.Dicksonianaの子であるN.Dyerianaそのものの様な気がしてなりません。種苗業者に確認するもN.Dicksonianaで間違いないとの事でしたが・・・・。まあ一応我が家ではN.Dicksonianaとして管理しています。(⌒∇⌒)
交配コンセプトとしては、”赤みの強い小型のN.Dyeriana”ですが、果たしてどんな子に育ってくれるのでしょうか。一昨年連結ポットから6.5cmビニールポットへ植替えを実施。昨春はビニールポットから縦長ブラ鉢に植替えした個体がボチボチ大きくなってきています。既に発芽して2年8ヶ月経過し、徐々に特徴が表れてきている様に思います。思い描いたコンセプトに近づいてきているのでしょうか。これからの成長を見守っていこうと思います。下段写真左から、

1.こちらが種子親のN.thorelii rubraで、赤みの強い日の出花壇由来の品種。
  成長も早く挿し木も容易な強健種
2.花粉親のこちらは、100年以上も前のビクトリア朝時代に作出された古
  典的な品種で、大型で良く着袋してくれる優良種。唯、どう見てもN.Dye
  rianaにそっくり。確認するも種苗会社ではN.Dicksonianaで間違いないと
  の事で、我が家でも一応N.Dicksonianaとしている疑問のある品種
3.2013年8月8日、殆どの個体が本場2~3枚程度展開している。もう
  そろそろ連結ポットへの植替えをしなければならない時期だが、中々踏ん
  切りがつかない
4.2013年8月12日、やっと重い腰を上げ連結ポットへ第1陣の植替え
  をしたもの
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1.連結ポットへの植替えから4ケ月弱経過した2013年12月5日に撮っ
  たもの。ボチボチ大きくなってきた。これで直径3~4cm程度
2.2014年2月15日、鉢からはみ出してきたので、植替えの為連結ポッ
  トから抜いた状態。未だ殆ど根は廻っていないが植替える事にした
3.2014年2月17日、少しずつ植替え実施中
4.これは大分遅れて2014年5月20日に植替えしたもの
5.こちらは2014年5月24日に撮ったもので、最後まで連結ポットに残
  っている19株。近日中には全て植替えしたいが、実生の植替えや畑の仕
  事も溜まっており、果たして出来るだろうか???
6.これも同5月24日に撮ったもので、2014年2月に植え替えた一連の
  苗。やっと直径5~7cm程度といったところだろうか。今から更に気温
  が上昇してくるので、成長が更に加速しそう
イメージ 2

1.2015年4月26日、1年以上写真を撮ってないではないか。それにブ
  ログもアップしてないぞ~。すっかり忘れられた交配種。既にビニールポ
  ットから縦長ブラ鉢に植替えしたばかりの個体。ボチボチ大きくなってき
  た
2.2015年5月4日、植替えのダメージもさほどないようで、まだまだ小
  さな嚢だが着袋してきている
3.こちらから二枚は今朝2016年1月6日に撮った草姿。またまた8ヶ月
  もの間忘れられた存在で写真を撮っていなかった様だ。それにブログにも
  全然取り上げられていなかった可哀想な奴。(´∀`*)ウフフ 大分大きくな
  り昨年9月頃に開花していたが写真が無い。笑
4.こちらはその残骸で、未だカットしていなかった花序で雄花だった。両親
  ともに開花しやすい品種なので、その遺伝であろう。開花が早いイメージ 3

1.こちらから六枚は今朝2016年1月6日に撮ったもの
2.最新の補虫嚢をアップしたもので、全体的な色合い及び嚢表面の柄は種子
  親のN.thoreliiに似る。又、リップの形状は花粉親のN.Dicksonianaに何と
  なく似てきた様だ
3.こちらはひとつ前に出来た嚢
4.こちらは二つ前に出来た嚢で、大分汚くなった(ΦωΦ)フフフ…
5.最新の補虫袋を掌に取ってみた。おおよそこれ位の大きさで12cm程度
  ってとこ。来春以降の生長に期待したいところ
6.こちらは最新の補虫嚢のリップをアップ。比較的ストライプは目立つ様で
  両種の特徴が出てきている様だ。リップも少しずつせり上がってきた感じ
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