本日は、N.clipeata×(clipeata×eymae)です。

①人工交配 :N.clipeata×(clipeata×eymae)
②入手時期 :2011年10月
③入手元  :jips殿
④成長度合 :やや遅い
⑤栽培難度 :簡単
⑥挿し木  :我が家での挿し木実績無し
⑦嚢の大きさ:我が家ではMax12cm前後
⑧雌雄   :?、我が家での開花実績は無し

本種はN.clipeataの血が濃いため、形態はN.clipeataに非常に良く似ています。補虫嚢も魅力的な色・形だと思います。特に補虫嚢は寿命が長く、半年程度は十分持ちますので、一株でも沢山の嚢が鈴なりになって見応えがあります。
実生繁殖なので、兄弟株でも個性がある様ですね。又、ある程度成長すると、蔓は中肋の途中から出てくる様になり、N.clipeataの遺伝が顕著になります。結構耐寒、耐暑性があるようです。日照には十分当てて管理すると成績が良い様に思います。但し、真夏の暑さには少しくたびれる傾向にありますので、やや遮光して涼しく管理した方が更に成績は良くなると思います。唯、我が家では遮光なして頑張ってくれていますが、やはり多少の葉焼けは起こしてしまうようです。我が家の様に気にしなければ良いのですが、気になる場合は多少遮光した方が良いでしょう。
又、水分は比較的好む様ですが、過湿は良くありません。従って、素焼き鉢+ミズゴケ植えで、根部は表土が乾いてきたらたっぷり与える様にしていますが、それで機嫌よく育っています。一昨年の8月に腋芽が二芽発生し、順調に育ってくれており、既に親芽を凌駕しています。又、最近になって三番目の脇芽が生長してきました。ボチボチ着袋も始まったようです。
本種の一番良い時期は10~5月頃にかけてでしょうか。唯、夏場涼しい環境下で育てるとその限りではないと思われます。下段写真左から、

1.入手して2週間程度経過した2011年10月21日に撮った草姿全体。全
  体的に華奢で、青瓢箪みたい
2.こちらは入手して8ケ月後の2012年6月21日に撮った草姿全体。丁度
  ビニールポットから素焼鉢に植替えたところ
3.2012年12月11日、入手して1年以上経過し、やっとがっちりとした
  感じになってきた。嚢付きもとても良く、見応え十分だと思う
4.2013年4月3日に撮ったもの。頂芽が伸び出してきつつある雰囲気。い
  よいよ徒長が始まるのだろうか、成行きが楽しみ
5.2014年8月6日に撮った草姿全体。分かり辛いが、左下の芽が親芽、左
  奥と正面よりの芽が腋芽
6.2015年2月24日に撮った草姿。直射光下で育てているため多少?葉焼
  けしているが至って健康。上の二芽が腋芽で、一寸見辛いが下に親芽がある
  本種の補虫嚢は、中肋の途中から蔓が伸出することと蔓が短い為か、葉の裏
  の隠れた位置に形成される事が多く、殆ど付いていないように見えるが、実
  は8つ程着袋している
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1.2013年8月24日、入手して2年弱で待望の腋芽が発生。しかも二芽発
  生してきたが、無事に成長してくれるだろうか
2.2013年12月17日、腋芽が成長しそれに付けた最初の頃のロアー達
3.2014年8月6日に撮った補虫嚢
4.これも同8月6日に撮ったもので、別の補虫嚢。N.clipeataもどきでそっく
  り
5.こちらは4の嚢を正面から撮ったもの。蔓は葉の先端からではなく、やや截
  形の葉の中肋途中から出てくる様子が良く分かるかと思う
6.2014年9月4日、やっと夜温が低下してきたようで、これまでは一寸シ
  ョボイ感じだったが、これからは良い感じになってくれそう
7.2014年10月6日に撮ったもので、ややスレンダーぎみ
イメージ 3

1.こちらから7枚は全て2015年2月24日に撮ったもの。こちらはやや赤
  味の強い補虫嚢
2.間もなく開きそうな感じ。蓋の部分がボンネットの様に膨らんでいて面白い
3.これも別の茎に出来た未開の補虫嚢。一寸見辛いのはご容赦の程
4.一寸N.clipeataに似てる?
5.蓋が三角錐の形状になる所も良く似ている
6.こちらは別の嚢を正面よりから撮ったもの
7.これも結構スレンダーな感じイメージ 2

1.2015年3月5日、生長途中の補虫嚢
2.2015年3月19日、左写真の嚢のその後でやっと蓋が開き始めたところ
3.2015年5月16日、この三角錐のボンネット状になる蓋が良い感じ
4.2015年7月28日、夏季に出来る嚢はややショボイ感じ
5.こちらから四枚は今朝2015年10月20日に撮ったもので、こちらは最
  新の補虫嚢。未だ一寸ショボイが、これから良い感じの嚢を付けてくれる
6.こちらは三番目の脇芽に出来始めた超ロアー
7.株姿全体を撮ったもので、葉が一寸黄色っぽいが強光線にずっと当たってい
  たせい。これからは良い感じになってくれる筈
8.こちらは三番目の脇芽をアップしたもの。真ん中の一番細い茎が主茎で、左
  右の茎は同時に発生し生長している一、二番目の脇芽。順調に育てば来春以
  降挿し木に挑戦しようかな
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